【インタビュー】藤波辰爾が病と闘う初代タイガーマスクを元気付けるべくストロングスタイルプロレスに参戦!久々の船木誠勝との対戦や“ストロングスタイル”にかける想いを熱弁!

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 10月30日に新宿FACEで開催される『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスSPECIAL(Vol.26)【THE ONE AND ONLY SAYAMA TIGER】』へ参戦が決まった藤波辰爾が初代タイガーマスクへの思いや船木誠勝との試合に向けての意気込みを語った。

 藤波は1971年5月9日に日本プロレスでデビューし、新日本プロレスで活躍。現在は自身の団体であるドラディションを率いているが、1プレイヤーとしても衰えを見せることなく、2021年にはプロレスリングHEAT-UPにてHEAT-UPユニバーサル王座&PWL WORLD CHAMPION王座のシングル二冠王を戴冠。昨年にはデビュー50周年を迎え、今年12月には70歳を迎えようという老齢ながら今も尚一線級の実力を保持している。
 半世紀にわたってプロレス界を支えてきた偉人の1人であり、2015年にはWWEで師匠・アントニオ猪木さんに次ぐ(日本人プロレスラーとして)2人目の殿堂入りを達成。“飛龍”藤波辰爾の名は世界に轟いている。

 腰のヘルニアなどの問題もあり試合数は絞っているという藤波だが、今回は久々にストロングスタイルプロレスへ参戦。病に倒れながらも復帰を目指してリハビリに励む初代タイガーマスクを激励するための今大会に是非もなく駆けつけることとなった。

 日本のプロレス界で“ジュニアヘビー級”の地位を確立し、その未来を初代タイガーに託した藤波が抱く“タイガーマスク像”とはどういうものなのか。そして、今大会で対戦することになった船木誠勝との試合に向けての意気込みとは。
 今回のインタビューでは、今大会にかける藤波の思いと、藤波が思い描くプロレス界の未来についても迫った。

■藤波辰爾が語る“初代タイガーマスク”――「日本にジュニアを持ち込んだのは僕だけど開拓したのは彼」「復帰したらいの一番に僕が相手したい」

――まず、藤波選手にとって“初代タイガーマスク”とはどういう存在なのかを改めて教えてください
「彼はプロレス界の中で、プロレスそのものを1つの形を作ったというのか、動きを全てね。ジュニアでスタートした僕の時代を一掃したっていうのかな。今のプロレスも確かに華麗な動きも当然あるけど、初代タイガーマスクは単に華麗に動くっていうよりも理に適った動きでね。彼の中心にあるのが猪木さんのストロングスタイルプロレス、闘魂で、「リング上は闘いなんだよ」っていうのがあっての華麗な動きだったんでねえ。「今の選手は違う」とか、そういうわけじゃないんだけどね。今の選手も、初代タイガーマスクが切り拓いたああいう動きの試合、初代タイガーマスクってものを意識しながらプロレスの心構え、“プロレスとはなんぞや”というもののヒントにしたらいいんじゃないかな。僕のジュニアとは全く違うんでね、初代タイガーマスクは。彼は天才的な動きというのか。レスラーもしかり、プロレスファンがみんな度肝を抜かれたっていうのかな。梶原一騎先生の『タイガーマスク』って劇画からのアレがあったんだけど、あの劇画を上回る動きっていうのかな。彼がデビューしてからは、梶原先生も彼の動きを見ながら劇画を起こしてたようなような気がするって、僕は勝手に想像してるんだけどね(笑)。それくらい衝撃だったし、単なる華麗な動きだけじゃなくて、ホントに中心に1つの寝技があり、プロレスっていう格闘技が根っこにあった。だからあれだけのファンを惹き付けた。その場だけの動き、その場だけの楽しさだけだったら長続きしないだろうし。芯にしっかりとしたレスリングがあるからタイガーマスクってのは世に出たんだろうしね」

――日本のジュニアヘビー級というものを創ったのは藤波選手ですが、初代タイガーマスク選手はそれを次の時代に押し上げたということですね
「そうですね。時代の入れ替わりっちゅうのかな。そのときはたまたま、僕もちょうどヘビー級に上がるタイミングで、そこでタイガーマスクが出現してね。そのときはいい意味でバトンタッチっていうのかな。バトンタッチっていうか、彼自身が今のジュニアの動きっていうものの初期の開拓者でしょうね。時代的には僕が日本に持ち込んできたものではあるけど、僕はどっちかって言うと、動きは多少意識はしたけど、タイガーマスクみたいな器用さは無かったんでね」

――現在の初代タイガーマスク選手は病に臥せってしばらく試合をすることは叶わない状態となっています。今の初代タイガーを見て何を感じますか
「自分たちも、いつリングに上がれなくなるか分からないからね。でも、今日(ストロングスタイルプロレスの記者会見後に)2人で久々に握手をしたけども、手の中の圧っていうのかな。手からしっかりと昔のタイガーのアレが伝わってくるんだね。まあ今度、10月30日、出来ればリング上に、お客さんの前に上がってくれることを願っていますし、僕自身も会場で彼を待ちたいしね。彼自身もそういう部分ではみんなに、彼のああいう状態、当然現状はアレだけど、でもどっかでタイガーマスクの動いてる姿を想像しているだろうからね」

――初代タイガーマスク選手が復帰したそのときには、リングの上で向かい合いたいですか?
「そう!僕がまだ現役であれば、いの一番に僕が相手したいね(笑)」

――やはり、初代タイガーマスク選手は常にプロレス界に必要な存在ですね
「とにかく彼は、僕の想像を絶する動きが……。動体視力が違う!今の選手も確かにキレイで華麗でしょう?でもね、先程から言っているように、蹴り然り、相手と向かい合う精神然り……その、僕らの世代って結局そこに行っちゃうんだよね。スピリットが違うっていうのか。華麗さがある中で、すべてがピリピリするような感覚というのかね。日本っていうのは格闘技王国であってね、総合格闘技とかK-1とかの打撃競技があってここに来てんだけど、あの頃はそういうジャンルが入ってくる余地が無かったような気がするんだよね。そのときは猪木さんを筆頭に、新日本プロレスが総合格闘技的なものも秘めていたし、すべてのお客さんの期待に応えていたような気がするね」

――時代が変わればプロレスそのものも、ファンがプロレスに求めるものも変わってくると
「それはしょうがない。時代がそうするのか、周りがそういう風になるのか。仕方がないですよ。ファンの期待度も見方も違うところに変わってくるし、あの頃はゴツゴツしてるっていうのか。ファンは生の迫力を感じていたような気がするんだね。ホントにアレは社会現象でもあったくらい、異常な……。(※しばらく物思いに耽ってから)懐かしいですよねぇ……」

――プロレスファンも若い人たちが増え、猪木さんの現役時代を生で見ていない世代も多くなってきました
「かわいそうだねぇ~(笑)それはしょうがないよなぁ……。ってことは、猪木さんが一番気性が荒いときを生で見てないんだ」

――猪木さんの引退が今から25年前ですから、今の20代~30代前半くらいのファンにとっては「アントニオ猪木といえば(元)国会議員」なのかもしれません
「ウチのLEONAもそうなんだよ。生の試合を実際に見てないんだ。彼もそういう意味ではショックだって言ってたね。ホントね、猪木さんの怖さっていうものを初期の新日本プロレスの選手は見て育ってるから、自ずとリングに上がるときにはそういう心構えで上がってるからね」

■元・付き人の船木誠勝と久々の対戦を前に燃える思い――「彼は彼の中の“プロレス”を背負ってんじゃないかな」「リングに上がる以上はお客さんに見せられる身体を作る努力をしている」

――船木選手は37年前に藤波選手の付き人となり、藤波選手もデビュー前から見ていた選手だと思います。船木選手についてはどういう思いを持っていますか
「改めて今日、(付き人になったのが)37年前って聞いてねえ……。彼はその当時はまだ初々しい15歳で。僕が入門したのが16だったから、ホント変わらないくらいでプロレス入ってきたんだ。そのときは僕がジュニアでまっしぐらで、周りを見る余裕が無くて、とにかく走ってた頃で、彼に目を留めるアレもなかったけど、彼の性格はものすごい真面目でね。 自分の目指すものっていうのがしっかりあって、ものすごくストイックなんだよね。だからこそ今でもあの身体をキープしてんだろうし、ましてや動きも。そういう部分では、レスラーっていうのは本来、彼自身が色んな格闘技を見ている中で、“プロレスとは”っていうのが彼の心の中にあって、それを貫いてるんじゃないかな」

――船木選手も、初代タイガーマスク選手とは違った分野でプロレスの新たな可能性を拓いた選手ですね
「ジャンルの違いで、どうしても今の総合格闘技ってのが……どっかで誘惑されてる部分があるけど、「違うんだ!」っていうのをね。本家の我々のスタートがそういうものだった。今でも彼自身の気持ちの中で背負ってんじゃないかな。それは大事なことだよね。ドラディションも今度11月17日に(後楽園ホール大会を)やるんだけど、常にカードの中に彼を入れてるっちゅうのはね、プロレスってのは僕なりに意識をしているし、そこにはいい時代のプロレス、いい時代の新日本プロレスっていうのかな。ファンもそれはだぶらせて見ているでしょうね」

――今回は久々の対戦となります。今でも高い壁でいたいと思うのか、対等にぶつかり合いたいのかで言えばどうでしょう
「まあ、高い壁なのか。彼が僕を壁だと思ってるとしても手加減なく、容赦なく来るでしょうし、その方が自分自身もね、リングに上がるからには変に顔を合わせればいいんじゃなくて、闘うからには眼の前に来れば、俺は俺なりに気持ちの上でちょっと変化があるだろうしね。僕自身がリングに上がる以上は、ただ顔見せで上がるんじゃなくて、リングに上がる以上はお客さんに見せられるようにちゃんと身体の手入れをしたいね。僕も50周年になるまでやればね、足も腰もハンデを背負ってるけど、そういうのはどっかに忘れてね、自分の身体を前面に出していく努力をしているつもりだしね」

――今回の対戦相手の1人である高岩選手についてはどうでしょう。高岩選手も新日本ジュニアの一時代を創った偉大な選手です
「彼もかなりいいキャリアを持ってんだけど、タイプは俺とも船木とも違うよね。だけど、みんな基本的には猪木の門下生ですよ。リングに上ったら顔つきも違うし、リングに上がるときの心構えみたいなものが通じているってのは、彼からも感じますよね」

――宮本裕向選手とは初対戦でしょうか
「多分、初めてかなあ?多分どこかで会ってるとは思いますよ。リングに上がって肌を合わせるのは初めてだと思う」

――宮本選手は“デスマッチヤンキー”の異名を持ち、佐山先生が主宰する掣圏真陰流のトーナメント優勝経験も持つ実力者です
「あまりそういうのは、僕は誰が相手でも考えすぎないように。常にリングに上ったら眼の前に立った敵には初対戦と同じようにかかっていく。それくらいじゃないと、若いときとは違って、今は人のことをあれこれ考える必要も余裕もないんでね」

――初代タイガーマスク選手の一番弟子であるスーパー・タイガー選手についての印象はいかがでしょう
「彼は僕らに無い、僕らとは違った格闘技でやってきたものを持ってますから。まだ対戦は無いけども、僕は僕なりにすごく興味を持って見てますよ。格闘技でやってきたものの上に、彼自身もプロレスの動きを吸収しようとしているし」

――師匠である初代タイガーマスク選手の面影を感じているか、全く別の選手として評価しているかではどちらが近いでしょうか
「僕らにそれを聞くのは酷ですよ。初代タイガーマスクは誰もが真似出来ない。僕らは僕らなりにタイガーマスクは別格に置いてるから。確かに、蹴りは今のスーパー・タイガーも弟子であるだけのものはあるけど、やっぱ……違うんだねえ。うん。本人が一番よく分かってると思いますよ。初代タイガーマスクと比べて、自分たちには何が足りないのかは一番分かってると思う。でも、佐山くんのいい部分を吸収しながら成長してると思うしね。彼もストロングスタイルプロレスを任せられてるって部分では責任も重大だろうし」

――今回パートナーの1人でもある島谷選手についても初遭遇だと思います。身長は小さいながらしっかりと身体を鍛え込んでいて、「ヘビーに負けてたまるか」という反骨心を感じる選手です。ジュニアヘビー級の大先輩として島谷選手になにかお言葉を
「そういう反骨心ってのは大事なことですね。諦めきれなくてプロレスの道に入ったんでしょうから。僕自身も恵まれた身体でこの業界に入ったわけではないから。でもね、せっかくストロングスタイルプロレスに上がる機会をいただいたんだから、もう1回タイガーマスクの全盛期の動きなり、佐山がよく言っていたようなことを思い浮かべながら、そういう気持ちをリングに出せばいいんじゃないかな。だからって佐山くんみたいなことをやれって言ってるんじゃなくてね。いいファイトを見せてくれればと思いますよ」

■51周年・70歳を迎える藤波辰爾が思い描くプロレス界の未来――「プロレスラーを目指す少年を自分が1から手掛けてみたい」「まだまだ頭の中はジュニアヘビー級の若いときと同じ」

――船木選手といえば、ドラディションのタッグトーナメントにも参戦が決まっていますね
「今度の10月29日、大阪ATCホールで今回初めてトーナメントやります。タッグで予選、準決勝、決勝と。勝ち上がれば(11月18日の)後楽園ホールで2試合やる選手も出てくるんだけど。とにかく、僕は今回提唱してる『ドラゴンスタジアム』っていう、各団体から可能な限り色んな選手が上がってきて、勝ち上がった選手が僕とタッグを組むんだけど、僕がまず最初気にしてるのは、僕は今回初めて諏訪魔選手とリングで会うんですよ。。前回のウチの大会(2023年5月30日)にも上がってくれましたけどね。今回は(1回戦で)いきなり諏訪魔くんだから、否応なしにファンの目もそっちに行くでしょうし。僕自身の気持ちも“全日本プロレス”っていうと特別な……僕らのイメージしてる全日本とはちょっと若返ってる全日本なんだけど、他団体の選手、全日本の選手っていう意識はするだろうね。彼自身も、同世代の選手よりも僕の方に意識があるでしょうから。そういう意味では非常に興味があると思いますね。でも、大阪で消える訳にはいかんもんねえ(笑)」

――主役が後楽園を前に消えるわけにはいきませんね! 
「そうですよ(笑)船木ともやりたいし、今回はウチの息子のLEONAが船木とタッグを組むからねえ。デビュー戦でボコボコに蹴られた相手とパートナー組んで、親子対決ってのも楽しみだねえ!息子が今、どれだけ力が付いたか、俺自身も肌を通して感じたい部分があるんでね。是が非でも大阪で消えないように!(笑)」

――ブロックも分かれていますし、親子で決勝戦が理想ですね
「うん。そう出来ればいいんですけど(笑)」

――先程、『ドラゴンスタジアム』の話が出ました。今年から藤波選手は後進の育成に力を注いでいる印象があるのですが、どういった想いからなのでしょう
「今回は各団体といろいろスケジュール的な部分で合わなかったんで非常に難しい部分があるんだけども、全団体からデビューから5年目までの選手を(上げたい)、っていうのはあったんだけどもね。これまでは僕自身が一切「こういう風にしろ」「ああいう風にしろ」っていうのは(言ってこなかった)。“プロレスとは”っていうのを僕らが猪木さんから言われた言葉を多少は伝えて、多少はポイントポイントで肌を合わせて、ってことはあったんだけど、じっくり自分で見たことがあまり無いんだよね。第1回目はこうしてスタートしましたけど、これから2回、3回と続いていくわけだから。もちろん、これから名乗りを上げる各団体の若い選手が出てくればそれでいいし、僕自身がプロレスをやりたいっていう少年を、プロレスを目指すアレをね、僕自身が発掘してもいいのかなって、そういうことも思いますよ。そうすれば、色んな団体の色も付かないしね。今回は、「こういう試合なんだ。こういうものを要求する!」っていう自分からの押し付けは何もしてないんだよね。1回目はね。だから今度は押し付けじゃなくて、自分が1から手掛けてみたいなという夢もありますね」

――藤波選手が1から手掛ける選手が『ドラゴンスタジアム』から誕生することもありえるわけですね
「自分はプロレスが好きなんだよね。だからこそ、こういうことをして。僕はもうこの12月 で70だからね。だから、どこかから色んな声が聞こえてくる気がするんだ(笑)「お前70にもなってプロレスやって」「50数年やってて何を訳分からないことをやるんだよ」みたいな声が(笑)だけど、それくらい僕はプロレスが好きなんだよね。僕はプロレスがすべての人生なので。僕が思い出すことっちゅうのは、自分自身はプロレスに色んな人生経験をさせてもらったんで、そういう思いをね、プロレスを目指す子にはいい夢を見させてあげたいんだよね」

――藤波選手は今年70歳を迎えるとは思えないコンディションを維持されていると思います。こんなに動ける70歳は世界中どの業界を見てもいないのでは?
「それでも僕はヘルニアが長くてね。それに6~7年前に自分が一番気にしてた背中にメスを入れたってのがね。一時期は「これで選手生命も終わりかな」って思ったところからここまでカムバックしてるから、なおさら大事にしたいので。でも、自分の中ではまだまだ頭の中はジュニアヘビー級のとき……一番いい時期の、若い全盛期のときだから、いいアイディアがいっぱいあるんで。やりたいことはまだいっぱいある!(笑)」

■藤波辰爾が考える令和の世の“ストロングスタイル”とは?――「時代は引き戻せない」「でも、その時代の気持ちだけは捨てるなよ」

――これからのプロレスラーたちにどういうことを期待したいと思いますか?または、どういうものを持った選手になってほしいと思いますか?
「みんなそれぞれ入ってくるとき、プロレスを目指したときの時代によって見てきたものが変わってきてると思うんだけど、僕らはどうしても眼の前のアントニオ猪木しか見てないわけだから。あの闘魂しか見てないわけだから、自ずとこういう風な心構えになるんだね。佐山にしろ、タイガーマスクにしろ、船木にしろ。猪木さんを知る選手は皆そういう風なところに行っちゃうんで。でも、それが叶わないっていうのが今のプロレス界の動きになっちゃってる気がするんだね。でも、リングで繰り広げるのは闘いなんだから、闘いが感じられなかったら、別に四角いリングもロープもいらないわけなんでね。リングの中でやる中では他の格闘技もどっかで意識はしながらリングに上ったほうがいいんじゃないかなという気はしますけどね。素晴らしいプロレスというのは……総合的な感じ、K-1的なルールとか色んなものがあったじゃないですか。ああいうのと全く同じものとかそういうことを言っているのではなく、プロレスにはプロレスの素晴らしいものがあるわけだから。素晴らしいレスラーの先輩たちもいるわけだから。あのビル・ロビンソンにしろ、ドリー・ファンクにしろ、猪木さんにしろ、馬場さんにしろ、ジャンボ鶴田にしろ。とにかく色んなレスラーが今までファンを引き付けてきたわけだから、皆もそれを頭の中においてやっていけばいいんじゃないかと思いますね」

――新間寿会長も「ストロングスタイルとはなんぞや」を語る際に必ず猪木さんとともに藤波さんの名前を挙げています。藤波選手から見て、この令和の世に於ける“ストロングスタイル” とはどうあるべきだと思いますか
「やっぱりね、佐山にしろ新間さんにしろ、その時代に育ってるからそのイメージはあるんですよ。でも、今の選手、今の応援してくれる若いファンもいる。時代も変わって来ちゃってる。それは分かってる。それは分かってるんですよ。でも、気持ちだけは……「その時代の気持ちだけは捨てるなよ」っていうのがメッセージだと思うんだね。それはしょうがない。どうしても、時代は引き戻せないから。でも、当事者っていうか、リングに上がる選手は同じように意志を継いで行って欲しい。でも、変化するものに対しては、新しいものに対してはどんどん吸収するべきでしょうし。まず第一に“プロレスっていうのはなんなのか”っていうのを試合を通して課題をね、それをリング上に感じ取れないと。どんどんどんどん“ストロングスタイル”っていうのが難しくなってきてるよね。日本の格闘技ってのは、宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の決戦が原点だから。そこから始まってきてるわけだから、アメリカ的なエンターテイメントとはどうしても相対するものがあるわけだからね。ストロングスタイルプロレスってのはそういう部分では、なんで“ストロングスタイル”って名前が付いているかっていうのをよく考えて。新日本の闘魂しかり、ストロングスタイルプロレスしかり、そういうものをみんな肝に銘じてリングに上がるべきだからね」

――最後に、久々にストロングスタイルプロレスのリングで藤波選手を見るファンにメッセージをお願いします
「僕はもう今は年間で何試合かなあ?限られたとこしかリングに上がりませんけど、それでも年間30~40試合上がってるのかな?その中でも同じリングに立つことは出来ないけど、佐山が……初代タイガーマスクが興したストロングスタイルプロレスのリングに立つわけだから。そういう部分では、現役で今上がってるわけだから、一番いい自分を見せたいよね。これはお世辞じゃなくて、ストロングスタイルプロレスに上がるときにはそういう気持ちで上がってますからね。そういう闘いを見ていただければと思います」


『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスSPECIAL(Vol.26)【THE ONE AND ONLY SAYAMA TIGER】』
日程:2023年10月30日(月)
開始:18:30
会場:東京都・新宿FACE

▼シングルマッチ 30分1本勝負
日高郁人(ショーンキャプチャー)
vs
槙吾(Milgracias)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
ダンプ松本(極悪同盟)/ZAP(極悪同盟)
vs
笹村あやめ(2AW)/しゃあ(愛媛)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
間下隼人/阿部史典(格闘探偵団)
vs
関根“シュレック”秀樹(ボンサイ柔術)/LEONA(ドラディション)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/井上京子(ディアナ)/伊藤薫(伊藤道場)
vs
[DarkerZ]ダーク・タイガー/ダーク・チーター/ダーク・ウナギ

▼タッグマッチ 60分1本勝負
藤波辰爾(ドラディション)/スーパー・タイガー/チェック島谷(GLEAT)
vs
船木誠勝(フリー)/高岩竜一(フリー)/宮本裕向(666)

▼タッグマッチ 60分1本勝負
タイガー・クイーン/ウナギ・サヤカ(フリー)
vs
高橋奈七永(フリー)/沙恵(柳ヶ瀬Ladius)

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