左腕手術後5日の大仁田厚が強行出場でアジアタッグ王座V4!7・23大阪で田村男児&佐藤光留が挑戦へ

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 “邪道”大仁田厚率いるFMWEが7月9日、“聖地” 鶴見爆破アリーナ(鶴見青果市場)で『FMWE2周年大会~The Origin of OTOKOGI~』を開催。左腕を手術したばかりの大仁田は強行出場して、ヨシ・タツとのコンビで保持するアジアタッグ王座のV4に成功。試合後には全日本プロレスの田村男児が佐藤光留をパートナーに挑戦を表明した。

 同月1日、大仁田はDDTの神奈川・横浜ラジアントホール大会に参戦した際、坂口征夫のキックを受け左腕上腕部を骨折。全治3ヵ月の診断を受け、4日には患部にチタン製プレートをボルトで固定する手術を受けた。当然ドクターストップがかかったが、大仁田は師匠・ジャイアント馬場さんから「決められた試合は、どんな体でも絶対に休んではならない」との教えを受けており、術後わずか5日でリング上がった。

 挑戦者組は長年“盟友”として、ともに戦ってきた雷神矢口とリッキー・フジ。
 試合形式は「地獄のデスマッチ5~有刺鉄線ガラスクラッシュ式スパイダーネット地雷爆破+有刺鉄線電流爆破バット+北側有刺鉄線電流爆破デスマッチ」。これはリング上に電流爆破バット3本が用意され、北側のロープには爆弾が仕掛けられた有刺鉄線が巻かれた。さらに、南側のリングサイドには、史上初となる有刺鉄線ガラスクラッシュ式スパイダーネットが設置され、ここに転落するとガラスの破片を浴び、クモの巣状に張り巡らされた有刺鉄線が体に絡みつく。さらに、スパイダーネットの下にある地雷が爆破するという壮絶なもの。

 開始早々、大仁田はリッキーと激しい場外戦を展開。リングに戻ると、リッキーが大仁田の負傷箇所である左腕をイスで痛めつけ、情け容赦なく爆破バットで一撃。大仁田がエプロンで呼吸を整えていると、リッキーがボディアタックを見舞って、大仁田は有刺鉄線ガラスクラッシュ式スパイダーネットに落下。すると、過去最大級の地雷が大爆破。なんとか大仁田がリングに生還すると、ヨシ・タツとともに矢口、リッキーを北側の有刺鉄線に押し込んで爆破。場外で、矢口組のセコンドに付いていたデビルマジシャンがヨシ・タツの顔面に火炎を放つ。大仁田はリッキーに毒霧噴射。大仁田とヨシ・タツが電流爆破バットを手にすると、リッキーをサンドウィッチする形でフルスイングして爆破。最後はヨシ・タツがリッキーをカバーして3カウントを奪い、王座防衛に成功した。

 試合後、全日本プロレスの田村男児が現れ、「ヨシ・タツさんは全日本だけど、アジアのベルトが流出してて、そのベルトに挑戦させてください」とアピール。ヨシ・タツから「パートナーは誰だ?」と聞かれると、田村はパートナーからしたためられた手紙を読み出した。その内容は「元気ですか? 元気があれば骨折もできる。何度も引退と復帰を繰り返す大仁田厚。自らが用意した爆弾のなかに沈める時が来た。次の挑戦者は田村男児と私だ」との内容で、差出人は佐藤光留。ヨシ・タツは「7月23日、全日本のエディオンアリーナ大阪(第2競技場)に大仁田さんの参戦が決定しています。大仁田さん、この挑戦受けていいですか?」と言うと、大仁田も快諾。正式にはPWFの認可待ちだが、これにより、7・23大阪での光留&田村の挑戦が決定的になった。

 大仁田は「俺は全日本の選手とやると楽しいし。全治3ヵ月で、ヨシ・タツさんに迷惑かけちゃいけないと思って頑張ったんだけど、俺だって人間だから。僕は全日本を愛してる。参戦する以上は一人でもお客さんを呼ぶ。それに努めたい。力道山、馬場さん、(アントニオ)猪木さんが巻いたベルトだからと埋もれさすんじゃなく、掘り起こして輝かしいベルトにしたい」、ヨシ・タツは「「大仁田さんが巻いたことで世に名も出たし、価値も上がったのは確か。あとはより一層価値を高められるか」とコメント。


 さらに、大仁田は一部のファンから骨折したことが「やらせ」「アングル」などと揶揄されていることに言及。自身の携帯電話に保存された術後のレントゲン写真を報道陣に公開し、「やらせだとかアングルとか言わないでほしい」と嘆いた。

一方、王座奪取ならなかったリッキーは「矢口選手と組んでアジアに挑戦できたのは、一つの財産になりました。次はあの2人から獲りたい。挑戦はまだまだ続きます」、矢口は「ベビー、ヒール抜きで歴史の戦いだった。俺もリッキーさんもインディーでメジャーに対抗する形でやってきて。いつまでも挑戦者でいたい」と次のチャンスをうかがっていた。

 また、第3試合では初期のFMW、LLPWなどで猛威を振るった女子ヒールユニット猛毒隊のシャーク土屋とクラッシャー前泊が、「ラストリング」として、寧々∞D.a.i、杏ちゃむ組と対戦。土屋と前泊はともに引退しており、土屋は糖尿病のため、右足を切断して義足だが、それを感じさせぬ大暴れ。土屋はトレードマークだった鎖ガマで杏ちゃむを大流血に追い込み、有刺鉄線竹刀、イスで殴打しまくってやりたい放題。最後はレフェリーを突き飛ばして反則負けを喫したが、「FMWに反則なんかなかったぞ!」と意気軒高だった。

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