「胸を張って“プロレスでハッピー”を叫び続けたい」大量離脱に揺れるアイスリボンを守るベテランタッグが王座防衛も耐えきれずリング上で号泣

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 1日、東京都・大田区産業プラザPiO小展示ホールにて、『アイスリボン蒲田大会』が開催され、“むこまこ”真琴&星ハム子がインターナショナルリボンタッグ王座の初防衛に成功した。

 2019年10月のジュリア退団騒動に端を発し、2021年末には現プロミネンスの5人(世羅りさ、柊くるみ、宮城もち、藤田あかね、鈴季すず)およびテクラ、雪妃真矢の7名の退団。2022年5月には藤本つかさの寿休業およびつくしの引退。2023年3月には石川奈青、バニー及川の退団、朝陽のアクトレスガールズへのレンタル移籍が発表されるなど、厳しい話題が続くアイスリボン。

 主力選手の流出が止まらぬ中、“プロレスでハッピー”の精神を守るためにベテランが奮起。アイスリボンで最も古株となった星ハム子と、アイス初期を支えたOGの真琴のタッグ“むこまこ”が今年3月の後楽園ホール大会でリボンタッグ王座戴冠を果たし、ハム子は「まだまだ後輩に“プロレスでハッピー”を一緒に伝え続けていきましょう。後輩が多くなってきているので、やっぱり先輩として高い壁で居続けないと」と覚悟を語っていた。

 そんな王者組の前に挑戦者として現れたのは、JUST TAP OUTからレギュラー参戦している“1111(フォーワン)”の柳川澄樺&神姫楽ミサ。早速ベテラン勢が若手2人の壁として立ちはだかった。


 若さと勢いで勝る1111の2人はゴングを待たずに奇襲をかけて序盤こそ闘いを有利に進めるものの、王者組は神姫楽に狙いを定めて常に2vs1となる局面で立ち回る老獪な試合ぶりをみせて逆転。
 ハム子のラリアット+真琴のスピアーの同時攻撃が決まり、真琴の盛艷のうねりからハム子がコーナートップから「プロレスでハッピー!」と叫びながらのダイビング・ボディプレスを見舞って神姫楽から3カウント。
 前回の戴冠時には防衛回数0回で王座を手放していたむこまこが悲願の初防衛を遂げた。

 試合後、マイクを取ったハム子は所属選手をリング上に集め、「昨日、バニー及川の退団発表がありました。でも、アイスリボンには、ICE×∞チャンピオン・トトロさつき!星いぶき、Yappy、咲蘭、キク、松下楓歩、海乃月、しのせ愛梨紗、藤本つかさ、弓李、愛い姫、夢咲あむがいます。みんな、プロレス大好きだよね?強くなりたいよね?胸張って、“プロレスでハッピー”を叫び続けたいよね?私たちはプロレスラーだから、前を向いてこのリングで闘い続けて行きましょう!アイスリボン、行くぞーッ!」と円陣を組んで鬨の声を上げる。

 バックステージに戻ったハム子は、団体の現状について触れ、「お客さんも選手も、不安がないって言ったら嘘だと思うんですよ。私だってこうしてても不安はありますし。カッコつけてお客様を安心させるよりも、ありのままを見せて、それでもいいからアイスリボンを見ていて欲しいなって私は思います」と語り、“プロレスでハッピー”の精神について「これからもアイスリボンのモットーを守り続けていきたい。私はアイスリボンの最年長キャリアとして、まだまだ頑張らなきゃいけないなって思ってるので、今だからこそ私たちはこうしてチャンピオンになって、若手の壁になって、私はもう、技を受けた上で勝ち続けるチャンピオンになります」と決意を語った。

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