引退を控えたひめかがなつぽいとシングル戦で敗戦もアクトレスガールズ時代の思い出のカードで再戦を熱望!

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 10日、スターダムが後楽園ホール大会を行い、引退を控えたひめかがなつぽいとのシングルマッチを行った。

 ひめかは2016年に田村淳プロデュースのアイドルグループ『スルースキルズ』のメンバーとなり、171cmの身長をもつことから罵りワードは“ジャンボ”を担当。同グループは全日本プロレス応援大使としてリング上でライブを行っていた。
 2017年にスルースキルズが解散すると、同年末にアクトレスガールズで有田ひめかの名でプロレスデビュー。
 翌年には全日本プロレスに参戦し、アクトレスガールズ一期生の万喜なつみ(現:なつぽい)と対戦。上記応援大使の縁から全日本プロレス道場に練習に通い、秋山準からジャンボ鶴田から継承したジャンピングニーを直伝される。
 2020年にアクトレスガールズを退団し、ドンナ・デル・モンドのメンバーとしてスターダムに入団。以降は舞華とのタッグチーム“舞ひめ”を中心に活躍し、ゴッデス・オブ・スターダム(タッグ)王座やアーティスト・オブ・スターダム(6人タッグ)王座を戴冠していた。

 スターダムの中心選手の1人に数えられていたひめかだが、今月10日の記者会見にて引退を発表。
 その理由について「自分が20歳でデビューしたときに、『5年経って25歳の時に、自分が納得のいく位置、立ち位置になっていたら引退を決めよう』というのを元々決めてデビューをしました。正直シングルのベルトだったりとかやりたいこととか、目標という目標は全然達成できなかったんですけど、でも、5年を振り返ったら、今の自分が一番輝いてるかなと思うので悔いはないです。身体と心がボロボロになる前に、健康なうちに違う人生を歩もうと決断いたしました」と語り、4月23日の横浜アリーナでパートナーの舞華とのシングルマッチで引退試合を行うことが決まった。

 約2ヶ月半という短い引退ロードをスタートさせたひめかは、思い残すことの無いよう最後に闘っていきたい相手との試合を続けている。
 この日は、アクトレスガールズ時代から所属をともにし、かつては同ユニットで盟友であったなつぽいとのシングルマッチを実施。戦前の記者会見では互いに見つめ合い、「言葉はいらない」とリングの上で想いをぶつけ合うことを誓っていた。


 ゴングが鳴ると2人は動かずじっと見つめ合い、互いにゆっくりと歩みを進めて向かい合うと激しいビンタ合戦を展開。
 なつぽいは執拗にひめかの腕を攻め続け、あらゆる体勢から腕十字を狙い、エプロンから場外へのダイビング・フットスタンプで腕を踏み潰すといった激しい一点集中攻撃。なつぽいはフェアリアル・ギフトで試合を決めにかかるが、ひめかがこれを返し雪崩式バックフリップを見舞って反撃の狼煙。
 ひめかはスライディングラリアット、逆エビ固め、ランニングニー、ラリアットと怒涛の連撃を見せ、必殺のランニング・パワーボムを狙う。しかし、なつぽいは暴れて着地し顔面へのソバットを叩き込み、ひめかのラリアットを巻き取って新技“フェアリー・プリンセス”(※変形飛びつき腕十字)でギブアップを奪った。

 マイクを取ったひめかは、「なつぽい、1つ言いたいことがある。なつぽい&関口翔vsひめか&高瀬みゆき。このカード、覚えてる?もう1度そのカード、実現させよう」と語りかけた。


 ひめかが口にした試合とは、2018年11月15日に行われたアクトレスガールズ後楽園ホール大会のセミファイナル。アクトレス退団を直前に控えた万喜なつみ(当時)が後輩の高瀬から3カウントを奪われた試合だ。
 旧体制アクトレスがプロレス団体としての活動を終えた後、高瀬と関口はともにフリーランスとなり、高瀬は夏すみれらと“NOMADS’”の発起人として活動、関口はOZアカデミーを中心に参戦してプロレスを続けている。
 日程やどこのリングで行うことになるかは現状不明ながら、実現すれば大きな話題を呼ぶことになりそうだ。

 バックステージに戻ったひめかは、「あのカード、知らない人も多いんじゃない?自分的にはこのカードを1度も忘れたことがない。そのくらい自分の記憶に残ってるし、レスラーとして1つ上のステージに上がった気がしたカードだったんだよ。だから今、その4人で同じカードの試合をしたら、すごい試合ができる気がする。いつになるか分からないけど、絶対に実現させたいと思います」と決意を語った。

 一方のなつぽいは、フィニッシュで出した新技を“フェアリー・プリンセス”と命名し、「ひめかと出会って5年ちょっと、いろんなことがあって、特にこのリングでは色々とぶつけあって、『人間ってこんな感情あるんだ』っていうくらい自分の汚いところも、悔しい気持ちも、嬉しいって気持ちも、楽しいって気持ちも全部をひめかと共有してきたなって木がして、ウチら2人は本当に、2人にしかわからない関係性があって、それが今日、仲が良かった頃以上の深みを増してこれているような気がします」と語る。
 そして、ひめかが挙げたアクトレス時代のカードについては「本当に思い出がいっぱいだよね。私も忘れたことないし、すごく大切な試合。それがこのリングで叶うの?分かんないけど、叶うんだとしたら私は最高に幸せです。あのときは私が負けたけど、今この4人が交わったらどうなるんでしょうね?楽しみです!ばいぽい♪」と期待を寄せた。

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