【試合詳細】10・10 LEGACY後楽園ホール大会 越中詩郎&宮原健斗&箕浦康太vs鈴木秀樹&青柳優馬&菊田円 長州力&藤波辰爾トークショー

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日本プロレス殿堂会主催『LEGACY II』
日程:2022年10月10日(月・祝)
開始:11:30
会場:後楽園ホール
観衆:448人

▼長州力&藤波辰爾トークショー

▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
○木高イサミ(BASARA)/大家健(ガンプロ)/TAMURA(HEAT-UP)
8分30秒 足4の字固め→ギブアップ
LEONA(ドラディション)/椎葉おうじ(フリー)/●井上凌(全日本)

▼タッグマッチ 15分1本勝負
○ウルティモ・ドラゴン(DRAGON GATE)/ザ・グレート・サスケ(みちのく)
12分37秒 ラ・マヒストラル
金本浩二(フリー)/●高岩竜一(フリー)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
●佐藤光留(パンクラスMISSION)
9分56秒 マキシマム→片エビ固め
○野村直矢(REAL BLOOD)

▼6人タッグマッチ 15分1本勝負
藤原喜明(藤原組)/○河野真幸(フリー)/TAKAみちのく(JTO)
13分1秒 ダイビングニードロップ→片エビ固め
長井満也(ドラディション)/入江茂弘(フリー)/●渡辺壮馬(GLEAT)

▼シングルマッチ 20分1本勝負
△真霜拳號(2AW)
時間切れ引き分け
△ジェイク・リー(全日本)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
越中詩郎(フリー)/○宮原健斗(全日本)/箕浦康太(DRAGON GATE)
24分27秒 シャットダウンスープレックスホールド
鈴木秀樹(フリー)/●青柳優馬(全日本)/菊田円(DRAGON GATE)

マサ斎藤さん、グレート小鹿、ザ・グレート・カブキが日本プロレス殿堂入り!長州力と藤波辰爾がアントニオ猪木さんへの思いを語る!宮原健斗が「昔のプロレスも良かったけど今が最高だ」

長州力&藤波辰爾トークショー

 大会開始前の11時より、藤波辰爾と長州力が入場しトークショーを開始。司会は小佐野景浩氏が務める。

――日本プロレス殿堂会、去年の9月に続いて行います。ご来場ありがとうございます。大会開始に先立ちまして、藤波辰爾さん、長州力さんのトークショーを行います。よろしくお願いします。それぞれまず一言お願いできますでしょうか?
藤波「今日は早い時間から、ありがとうございます。お客さん大丈夫?こんな早い時間にやって大丈夫?今さっき開場したばかりで、遅れるかと思った(苦笑)」

――大会開始前にやるとは。賛同メンバーの一人の天龍さんが入院されてましてね
藤波「寂しいよね。まあ早く回復してね、また一緒のリングに立ちたいと思いますけど。(寂しい客席を見て)えー、どうしてもこの、あまりにも時間が早いものだからね。これ我々が一番最初のオープニングって告知したの?(苦笑)」

――試合前にやりますという告知は・・・
藤波「これ目当てに後から入ってきたお客さんには申し訳ないけどね」
長州「今日は新日本もどっかで、両国かな?」
藤波「思わず両国行っちゃった」

――両国は夕方5時からだから
長州「5時だろうがなんだろうがね。今日かぶっちゃってるんだよね」

――このお二人並ぶと散々メディアからお話聞かれてると思いますけど、殿堂入り第1号だったアントニオ猪木さんが10月1日に亡くなりまして、お二人にも語っていただければと思うのですが
藤波「そうですねあの、昨年の第一回目の殿堂会の旗揚げに際して、第1回のね、殿堂入りの受賞者と、猪木さんが殿堂入りのセレモニーができてよかったなと。本来ね、僕とか長州さんとかメンバー揃いましたけど、ほんとは僕らは全然一緒に馬場さん猪木さんとか肩並べるほんとは立場じゃないんだけど、まあスタートがこういう形でご一緒にさせてもらいましたけど、これがだから本来はね、ちょっと師匠も出てもらってね、猪木さんとやりとりしたかったですね」

――長州さんは昭和が終わったという発言もありましたが
長州「もう僕はもう気持ちの中ではキレイに。そんなにきちんとは整理できてないけど、気持ちの中では。たまたま、そういうこのあれをニュースで見て。うん、まあ、亡くなる前にもちょっとお会いしたことあるんだけど、当然家族葬ですか?そん時に、ちょっと今住所変わってるけど静岡まで行って、そしたら坂口さんがいて、奥の部屋の方で安らかに。なんか起き上がってくんじゃねーかなと思って。廊下の向こうに見えるわけだよ。まああとは線香あげようと思って、まあでも家族葬、立ち会えてよかったなと。うん。ただやっぱり、廊下から向こうに寝てる猪木さん見ると起き上がってくんじゃないかなと。ただもう胸がきゅっとなってもう、こういう事は初めてだね。どうしても、その部屋に、行くまでこう、なかなか部屋に入っていくのがすごい、つらさかな?それで自分なりに、気持ちの中で話しかけて、いろんなことをこう。まあ、時間も長く、10分15分そばにいれたからあぁ良かったなと思って。ただ、線香最後にあげるときに、手が震えて火がつかない。そばにあったんですよ台が。これなんなんだって、手が震えて、そばにいた方が手を抑えてくれて火をつけて。こんなこと初めてでしたね。自分の両親もそこまでならなかったけど、やっぱり猪木さんに線香上げるっていやー、なんかもう、まだいかないでなんか待っていてくれる感じがしますよね。起き上がってくんじゃないかと思って(笑)まあそこまでのドッキリは流石にないだろうと(苦笑)まあだから自分の気持ちの中では僕はあれで終わってますね。まだ一人で(藤波が)頑張ってるから」

――そうですよね。藤波さんまだ試合が21日福岡、30日大阪、12月1日代々木で棚橋と一騎打ちもありますしね。新たな決意もあるんじゃないですか?
藤波「そうですね、徐々に切り替えていかないといけませんけど、大丈夫ですよ、今日はもう泣きませんから。もう、この数日間、なんか、先日長州さんと一緒に猪木さんのお宅伺ったんだけど、まあほんとに、何年ぶりか、何十年ぶりか、ちょっと涙流しましたけどね。どっかで切り替えなきゃいけないかなと。自分の中では、猪木さんの本当のところのね、体調見てましたから。いつかはっていうのはそりゃ、どっかで心の片隅に覚悟はしてたけど、まさかあんな形でポーンと来るとね、頭が真っ白っていうのかな、もうなんにも手につかない。それにちょうどその日試合があったんだよね。1日、とどろきアリーナ。なんかね、地に足がつかないというか、どんな感じで試合が流れて終わったのかわかんない感じでね」
長州「もう40年近く家族より、猪木さんといるほうが長い(笑)」
藤波「家族だったからね。親より長いし。最後にだから、最後にお別れした日もね、会長のお付きの人にことわって、最後に猪木さんに触れさせてもらっていいですか?ってね。僕も最後に昔、日本プロレスに入門した時に、背中流させてもらってね、背中流してシャンプー流してたんで、まあ今回はね、身体は触れないんで顔ちょっと触らせてもらって、頭を昔シャンプーしてたみたいに触らせてもらったんだけど、そん時はね、もう猪木さんにね、涙がかかっちゃいかんって大変だったけどね、そんなすごい一日でしたね」

――やっぱり大きな存在ですね
長州「我々にとってはね。ファンの人たちにとっても」
藤波「プロレス界全体にとっても大きい存在。だから僕もふと思った時に、力道山先生がね、僕は面識なくてお会いしたことないんだけど、力道山先生が亡くなった時も猪木さん馬場さんもおんなじような気持ちだったのかなと気がしてね。あれからこんだけのプロレス界を作ってくれて、これからの選手もね、これから頑張ってくれるでしょうし。うん」

――藤波さんと長州さんにしても、初めて出会ってから、長州さんは1973年12月に新日本入ってますから。今年でもう49年のお付き合いですね
長州「まあ俺と藤波さんの付き合いは、それぐらい長くなるけど、俺ね最近ね、面白い、面白いなぁ、面白いって言ったらあれだけど、あの、よく今あの、なんだ、色んな携帯とかSNSの、藤波さんとなんか、会長にそばについてっていうね、そういう写真がちらほら目につくの。面白ーいのはね、やっぱり、2歩も3歩も後ろに立って写ってんだよ。一緒にお互いに、こう試合で戦っても、なにかその上で、MCの人がリング上がって離すけど、(藤波が)もっと後ろに下がっていて」
藤波「いや昔はね」
長州「あれがおかしくておかしくてね。おかしくて(笑)」
藤波「多分なんかあったんだと思う」
長州「いや俺もそうだよ」
藤波「後輩だから、師匠の影を踏まずじゃないですけど、3歩4歩下がってね。カバン、猪木さんのカバン持ってね。常に移動してましたけど」
長州「これはもうなんやかんや、あの猪木さんに楯突いてなんやかんや言っても、やっぱり下がってるんで(苦笑)向かいあってないんだよね」
藤波「色んなSNS、Facebookとか、昔の写真をファンの方が上げてくれて俺らもそれ見て懐かしんでるけどね」
長州「昭和の時代は僕の中では、藤波さんは藤波さんの考えで、これから。藤波さんの方から。俺はもうとりあえず全ては終わったですよね。さっきも最初言ったとおり。後はやっぱり、藤波さんがどういう。それでもう、俺はもう、別になんにも思い残すこともない。そんなにキレイにできるかできないかわからないけど、意外と俺の場合は。世界を切り替えてやるから。あとは何が言われるか」

――時代は流れていくので昭和のプロレス、猪木さんもそうだし先人の方たちいましたし、そういったものを殿堂会が繋いでいって歴史を紡いでいく必要があるのかなと今回非常に思わされました。そういう意味ではこれからも殿堂入りメンバーとして。賛同メンバーとしても、お二人に尽力していただくことになるかと思いますがよろしくお願い致します
藤波「そうですね」
長州「(藤波へ)こっちだけ(笑)」

 ここで終了のゴングが鳴り響く。

藤波「この後試合あるからね」

――こっからまた試合があって、今日も殿堂入りする方がいらっしゃって、セレモニーもありますんでよろしくお願いします

第1試合

 先発はTAMURAと井上。井上がロープに押し込みクリーンブレイク。
 バックの取り合いからリストの取り合いとなり、井上がヘッドロックからグラウンドに持ち込むが、TAMURAがヘッドシザースで抜けて距離を取る。両者タッチ。

 イサミがおうじにガットショットからヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒す。
 イサミがロープに飛ぶが、おうじはリープフロッグからソバットを叩き込み、イサミがロープに振るもおうじはブーメランアームホイップからランニングエルボーで倒す。
 おうじは引き起こすが、イサミはリストを捻ってから腕へのオーバーヘッドキック。さらにリストを捻ってTAMURAにタッチ。

 TAMURAはイサミが捻ったおうじの腕にダイビングフットスタンプから、腕を掴んでリングに叩きつけ腕へのフットスタンプ連打。さらにリストを捻って大家にタッチ。

 大家は腕へのエルボー。おうじもエルボーを返すが、大家はガットショットからエルボー。エルボーの打ち合いになり、おうじはエルボー連打から大家がヘッドバッド連発。フォールも2。
 大家は担ごうとするが、耐えたおうじに大家がバックエルボーからロープに飛ぶが、おうじはドロップキックで迎撃しLEONAにタッチ。

 LEONAはバックエルボーで倒し、ロープに振ってドロップキック。LEONAはボディブローからエルボースマッシュ。さらにチョップ連発からロープに振ってアームホイップ。さらにエルボードロップを投下しロープに飛んでサンセットフリップ。フォールも2。
 LEONAはボディにチョップ連発から、コーナーに振って串刺し攻撃。ガードした大家が足を伸ばしてカットしコーナー上に登り、ダイビングショルダーアタックからTAMURAにタッチ。

 TAMURAはボディへの串刺しレッグラリアートから串刺しバックエルボー。さらにロープに飛んでスリングブレイド。
 TAMURAはモンキーマジックからロープにとんでアックスボンバーも、LEONAのラリアットと相打ち。LEONAが再度ラリアットを狙うが、TAMURAは巻き込んで逆さ押さえ込みも2。
 TAMURAがミドルキックも、キャッチしたLEONAがドラゴンスクリューで投げ捨てる。
 ビンタの打ち合いから両者ダウン。両者タッチ。

 イサミのラリアットを避けた井上がエルボーを打ち込みエルボー合戦へ。井上がエルボー連打からロープに振ろうとするが、逆にイサミが振るも井上はジャンピングバックエルボーで倒しフォールも大家がカット。
 おうじが大家に延髄斬りを叩き込んで場外に落とすとトペ・スイシーダを発射。
 井上がイサミにダブルアームスープレックスホールドも2。
 井上はミサイルキックも、イサミは避けるとグラウンドでのドラゴンスクリューからブレーンバスター。フォールも2。
 イサミは足4の字で捕らえ、カットに来たおうじにTAMURAがアンドレ。LEONAを大家が逆エビ固めで捕らえ、おうじがギブアップした。

 試合後もイサミがおうじと井上と、LEONAが大家と乱闘を続けた。

第2試合

 先発は高岩とサスケ。サスケが気を練って高岩に流していくと、高岩は不気味そうに距離を見ながら気を散らしていく。
 サスケが気をフェイントにロックアップから高岩がロープに押し込みクリーンブレイク。
 ロックアップから高岩がヘッドロックで捕らえショルダータックルで倒すと、サスケはしばらく倒れたままになるが、起き上がりこぼしのように座禅をして高岩の攻撃を受け流す。
 高岩は容赦なくエルボードロップからヘッドロックでグラウンドに持ち込むが、サスケはヘッドシザースで抜けてウルティモにタッチ。高岩も金本にタッチ。

 リングを回るウルティモに金本がローキック。ロックアップからウルティモがヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルも金本は受けきりロープに飛びショルダータックル。ローの打ち合いから金本がハイキックも避けたウルティモがニールキック。金本も避けて距離を取る。
 手4つからウルティモがボディに膝蹴りを叩き込みサスケにタッチ。

 サスケはナックル連打から首投げで倒しフェイスロックも、金本が下から蹴り上げて逃れソバット。さらに首投げから背中にサッカーボールキックを叩き込み高岩にタッチ。

 高岩は腕を捻ってからアームバーで捕らえ指をひねる。これが注意されると指へのストンピングから首投げで倒し、頭頂部にナックルから首4の字。サスケはロープに足を伸ばしブレイク。
 高岩はコーナーの金本の足にサスケを叩き込み、金本にタッチ。

 金本と高岩はロープに振ってダブルのショルダータックル。金本はローキック連発から頭頂部にエルボー。ローから足を刈って倒しリバースインディアンデスロックからストンピング連打。
 金本はエルボースマッシュ連発からサッカーボールキック。金本は高岩にタッチ。

 高岩はキャメルクラッチで捕らえ、金本が顔面にローキック連打。高岩はストンピングから逆エビ固めで捕らえるがサスケがロープを掴みブレイク。
 高岩は金本にタッチ。

 金本はハートブレイクショットから頭頂部にエルボー。さらにエルボー連打でコーナーに押し込み、逆コーナーに振って串刺し攻撃。避けたサスケがウルティモにタッチ。

 ウルティモがローキック連打からボディブロー連打。左右のストレートを連続で叩き込み、サスケとともにロープに振ってダブルのフライングクロスチョップ。
 サスケは引き起こすが、金本は左右のボディブローをサスケに叩き込み、ウルティモにもソバットからナックル。だがウルティモがソバットからローとミドル。続けてボディブロー連発からサスケとともにコーナーに振り、サスケが串刺しエルボーからウルティモが走り込むも、金本が避けてサスケに誤爆。金本はウルティモの足を刈って倒し顔面ウォッシュ連発。場外のサスケにもヒットし、サスケはフラフラと場外を歩く。金本は高岩にタッチ。

 高岩はボディスラムからコーナーに登り、ダイビングエルボードロップからフォールもサスケがカット。
 高岩はデスバレーボムからフォールも2。

 高岩は投げようとするが、サスケがミサイルキックでカット。
 高岩はロープに振ろうとするが、ウルティモがカニバサミで倒しラ・マヒストラルで3カウント。

<試合後コメント>
金本浩二&高岩竜一
金本「なんか、俺、昨日一昨日ZERO1行ったやん。まだ俺以外の3人のやる気見られへんかった俺は。もうちょい見せてほしかったわ。ということですわ」
高岩「やっぱりもう30年以上のキャリアばっかりなんで、でもこれからもずっと顔合わせやっていくから。僕から見たらみんな先輩なので」
金本「顔合わせもいいけどよ、俺未だに勝負したいねん。勝負しないの?レジェンドの奴、シングルでいいからやらせろシングルでいいから。俺らキャリア的にはもっともっとやれるんよ。そんだけ!」
高岩「ありがとうございました!」
金本「ホントに頑張ってぇ?」
高岩「まだまだ先輩含めて、まだまだ頑張ります!」
金本「頑張ろうぜえ」

第3試合

 光留がジャブで牽制しリングを周り、野村が前に出ようとするとフックを顔面に当てていく。
 光留が前蹴りも、キャッチした野村の頭を掴んでグラウンドに引き込もうとするが、耐えた野村をロープに押し込みクリーンブレイク。
 光留はローで牽制するが、野村はタックルからバックを取るも光留はロープを掴む。野村は離れ際にナックルを打ち込み、光留は前のめりに倒れる。
 野村はヘッドロックで絞り上げ、ショルダータックルでなぎ倒すとフォールしようとするが、光留は下から腕ひしぎで捕らえ、逃れようとした野村に無道。野村はロープに足を伸ばしブレイク。

 光留はストンピングから顔面にローキックから膝蹴り連発。立ち上がった野村がエルボー連打も、光留がビンタを打ち込むとビンタの打ち合いへ。
 野村のエルボーに光留がソバットから腕へのオーバーヘッドキック。
 光留はロープを使ったアームロックから、ロープに飛んで腕へのサッカーボールキック。光留はフォールも2。

 光留は投げようとするが、耐えた野村にミドルキックからロープに飛ぶ。野村は追走ジャンピングエルボーから引き起こして担ぐと山折り。
 野村は串刺しジャンピングエルボーも、光留が逆コーナーに振り走り込むが野村はスピアーで迎撃しマウントエルボー連打。光留は下から髪を掴んでヘッドバッド連発も、野村は再度マウントエルボー連打。
 ぐったりとする光留を野村が引き起こし、ボディスラムからコーナーに上るとダイビングボディプレス。これを剣山で迎撃した光留が腕ひしぎで捕らえ、耐えた野村をチキンウィングアームロックで捕らえ直すが、立ち上がった野村が強引に担いでマキシマム。そのままフォールし3カウントを奪った。

第4試合

 先発は藤原と入江。ロックアップから入江がロープに押し込むが、藤原が体勢を切り返すとビンタ。
 ビンタの打ち合いから藤原が脇固めを狙うが、入江がロープに腕を絡ませて耐える。藤原はボディブロー連発からヘッドバッドを叩き込み河野にタッチ。

 入江は藤原にヘッドバッドも、藤原は動じずに睨みつけるが、河野がおさえると藤原はエプロンに下がり鉄柱にヘッドバッドを叩き込んで硬さを強調。入江も対抗して鉄柱にヘッドバッドを叩き込むが当然痛がる。
 入江はリングに戻り、河野にヘッドロックから渡辺にタッチ。

 渡辺はヘッドロックも河野が腕を取って切り返しヘッドロックからショルダータックル。河野はTAKAにタッチ。

 TAKAはストンピングも、渡辺は立ち上がるとチョップ連発。TAKAはサミングを叩き込むと渡辺は下がり長井にタッチ。

 TAKAがガットショットからヘッドロックで捕らえナックル。TAKAはコーナーに叩き込み、藤原がスリーパーから河野がサミング。さらにTAKAが首を踏みつけ3人で痛めつけていく。レフェリーが注意すると、藤原が長井にサミング。TAKAが藤原にタッチ。

 藤原は一本足頭突きからストンピング連打。さらに急所へのストンピングからTAKAにタッチ。

 TAKAはサミングから顔面へのフットスタンプ。長井はタックルでコーナーに押し込み入江にタッチ。

 TAKAはボディブロー連発から膝蹴り連発。入江はエルボーを打ち込んでいくが、TAKAはスネ蹴りからフロントネックで捕らえ河野にタッチ。

 河野はエルボーを打ち込み、藤原が入江を羽交い締めにすると河野がチョップ連打。河野が羽交い締めにすると藤原がビンタ連発。入江は前蹴りを打ち込もうとするが、藤原がキャッチするとヒールホールドで捕らえ、TAKAと河野が腕ひしぎ。レフェリーが注意すると、離れ際に藤原が急所へのストンピング。
 入江が立ち上がると河野と藤原が交互にエルボーを打ち込むが、河野が羽交い締めにすると藤原がボディへのヘッドバッド2連発。さらにビンタ連発から河野がフォールも2。
 河野はTAKAにタッチ。

 TAKAは膝蹴りからロープに飛ぶが、入江は前蹴りからボディスラムで叩きつけ、振り子式ボディプレス。フォールもTAKAがロープを掴んでいたためブレイク。
 入江はTAKAを場外に投げ捨てると、長井がTAKAを鉄柱とエプロンに叩きつけサミング。リングに戻すが、藤原が場外で渡辺とビンタ合戦から入江にヘッドバッド。TAKAが入江にサミングも、入江がTAKAのボディへヘッドバッドから長井にタッチ。

 長井と入江はダブルのショルダータックルから長井がチンロック。これを離すとフォールも藤原がカット。
 長井が「じじいは引っ込んでろ」と藤原を蹴りつけ渡辺にタッチ。

 渡辺はエルボーからボディスラムで叩きつけ、コーナーに上るとセカンドロープからのムーンサルト。フォールも河野がカット。
 渡辺はエルボー連打からロープに飛ぶが、TAKAがバイシクルキックから河野にタッチ。

 河野はロープに振ってジャンピングニーからフォールも2。
 渡辺はドロップキック連発も、河野はチョークスラムを狙うが着地した渡辺が背中にドロップキック。さらに串刺し攻撃を狙うが、避けた河野が走り込むも、渡辺は足を伸ばしてカットしミサイルキック。
 長井が串刺しバックエルボーから入江がキャノンボールを発射し、渡辺がファイヤーバードスプラッシュを投下。フォールもTAKAがカット。
 渡辺は投げようとするが、耐えた河野にソバットからロープに飛ぶが、TAKAがトラースキックでカットし、河野とTAKAが羽交い締めにすると藤原がボディにヘッドバッドからビンタ。さらに一本足頭突きから河野がネックハンギングボムで叩きつけフォールも2。
 河野はコーナーに登りダイビングニードロップを投下。カットしようとした入江を藤原が脇固めで捕らえ、長井もTAKAがジャストフェイスロックで捕らえ、河野が渡辺をフォールし3カウントを奪った。

第5試合

 リストの取り合いからジェイクがカニバサミで倒し、ヘッドロックもグラウンドの攻防に。
 一度離れてジェイクが猪木アリ状態になり、足を絡めて倒すが真霜は回転して逃れるとジェイクがバックを取り潰していくが、ジェイクは立ち上がりスタンドへ戻す。

 手4つをフェイントに真霜がミドルを打ち込み、再度手4つをフェイントにジェイクがロー。ローの打ち合いから真霜が組み付いてロープに押し込むが、ジェイクが体勢を切り返し髪を掴んで睨み合う。ジェイクは直立させてからクリーンブレイクも、真霜がガットショットもジェイクがロープに振り走り込むが、真霜は足を伸ばしてカットし、ヘッドロックからロープに飛んでミドルキックで蹴倒す。
 場外に降りたジェイクを追った真霜が鉄柵に叩き込み、腕をエプロンに叩きつけて蹴り上げるとリングに戻る。

 真霜は腕へのエルボーからロープに腕を絡め、逆水平チョップからコーナーに振ろうとするが、ジェイクは逆に振って走り込むも、真霜は足を伸ばしてカットしコーナーに登る。だがジェイクがビッグブーツで場外に落とすと、場外で痛めつけてからリングに投げ入れチョーク攻撃。そのままフォールも1。

 ジェイクはストンピングから髪を掴んで背中にストンピング。
 立ち上がった真霜がチョップを打ち込んでいくが、ジェイクがボディへのエルボーで倒し顔面を踏みつける。
 ジェイクはストンピングからチョーク攻撃。これを離すとコーナーに振って追走串刺しニー。真霜が逆に振ろうとするが、耐えたジェイクがキチンシンクからコーナーに振って走り込むが、避けた真霜が脇固め。
 エルボーの打ち合いから真霜がショルダーアームブリーカー。真霜が走り込むが、ジェイクはロープをたるませてエプロンに落とすとエルボーも、真霜はキャッチしロープを使ったアームブリーカー。
 真霜はエプロンで腕を掴むと鉄柱に叩きつけ、腕への場外ニードロップ。

 カウント8で戻ったジェイクに真霜がサッカーボールキック連発。立ち上がったジェイクとエルボーの打ち合いからジェイクがボディブローを打ち込みロープに飛ぶ。真霜が追走ニーからロープに飛ぶが、ジェイクも追走ニーも真霜は腕へのハイキック。だがジェイクもハイキックを叩き込み両者ダウン。

 ジェイクは真霜のボディへ膝蹴り連発。ジェイクがフォールしようとするが、真霜が下から三角絞め。逃れようとしたジェイクを無道で捕らえようとするが、暴れたジェイクに腕ひしぎ。ジェイクは切り返すと逆片エビ固め。真霜はロープを掴みブレイク。

 ジェイクは串刺しビッグブーツからフォールも2。

 ジェイクは投げようとするが、耐えた真霜がトラースキック。だがジェイクはボディへのエルボーからコンビネーションキックを狙うが、真霜は逆打ちから無道。ジェイクはロープに足を伸ばしブレイク。

 真霜は引き起こすが、ジェイクがバックドロップで叩きつけ両者ダウン。

 ジェイクが投げようとするが、耐えた真霜が脇固めからフォールも2。
 真霜はマウントでフォールし、返そうとしたジェイクに腕ひしぎも、ジェイクはそのまま潰してフォールも1。
 ジェイクは投げ捨てジャーマンからランニングニーを叩き込みフォールも時間切れ引き分けに。

 真霜がジェイクを挑発していく。

ジェイク「おいおいおい、真霜、真霜、ちょっと待て、俺はもう疲れてるんだよ。お前、もう一回やれよ」
真霜「おいおい、俺は、疲れてねーぞ」
ジェイク「そうか、お前はほんとに頑固だな。あんだけはぁはぁ言っといて」
真霜「これは、疲れてるんじゃねぇんだ。これは、この後、続きをやるために息を整えてんだ。3回でも、4回でも」
ジェイク「ということでお客さん、真霜拳號に拍手だ」
真霜「ジェイク・リーにも拍手を」
ジェイク「おうサンキューまたどこかでな」
真霜「今は、やらないみたいで、疲れてないよ。ジェイク・リー、また会おうぜ」

第6試合

 菊田が尻を叩いて越中を挑発し試合開始。
 ロックアップから一度離れ、再度ロックアップから越中がヘッドロックも菊田がヘッドシザースで抜けて距離を取る。
 越中がガットショットからロープに振ってヒップアタック。さらにヒップバット連発から宮原にタッチ。
 菊田も鈴木にタッチ。

 宮原がタックルからバックをとるが、鈴木が腕を捻っていくも宮原はヘッドシザース。これを抜いた鈴木がインディアンデスロックで絞り上げ、これを離すとヘッドロックも宮原は再度ヘッドシザース。これを離すとリストの取り合いから宮原が下から蹴り上げて距離を取る。
 手4つから鈴木が片足タックルで組み付き、バックを取った宮原をそのまま下がって潰すと箕浦が宮原の背中にタッチ。鈴木も青柳にタッチ。

 ロックアップから青柳がヘッドロックで捕らえグラウンドに。箕浦はそのまま回転してフォールも、1で絞り上げた青柳が立ち上がり、ロープに飛んでショルダータックル。さらにロープに飛ぶが、箕浦がリープフロッグからバックエルボー。さらにエルボーからドロップキックを叩き込んでいく。
 箕浦はコーナーでストンピング連打。立ち上がった青柳がエルボー連打で倒し、菊田が箕浦にストンピング連打から羽交い締めに。青柳がロープに飛んで走り込むが箕浦が避けるも青柳がギリギリ踏みとどまる。 青柳が箕浦を羽交い締めにして菊田が走り込んででヒップアタック。これは箕浦が避けて青柳に誤爆。
 越中を鈴木が羽交い締めにして菊田がヒップアタックも、越中が避けて鈴木に誤爆。
 場外乱闘となり、宮原が振った青柳に越中がヒップアタック。そのままリングに青柳を投げ入れ箕浦がフォールも2。
 箕浦はストンピングから越中の足に青柳の顔面を叩き込み越中にタッチ。

 越中と菊田が青柳をロープに振り、ダブルのショルダータックルから越中がフェイスロック。これを離すとヘッドバッドからヒップバットを叩き込み宮原にタッチ。

 宮原と越中は青柳をロープに振り、ダブルのショルダータックルからフォールも2。
 宮原はロープに振ってバックエルボーからフォールも1でレフェリーに「カウントが遅い!」と抗議する。
 宮原はエルボーから箕浦にタッチ。

 箕浦は投げようとするが、耐えた青柳がボディスラム。青柳は宮原にビッグブーツを叩き込み、菊田が越中にランニングエルボー。青柳は鈴木にタッチ。

 鈴木は箕浦をコーナーに叩きつけ、背中に強烈なエルボー。再度強烈なエルボーからフロントネックで捕らえ菊田にタッチ。

 菊田は背中にハンマーブローから逆水平チョップ。コーナーに叩きつけ再度逆水平チョップから、ストンピングを落とし串刺しヒップアタック。フォールも宮原がカット。
 宮原はボディブローも、菊田がロープに振りヒップアタック。菊田は青柳にタッチ。

 青柳は「このイケメンが!」とサミング。これを離すと箕浦がエルボーを打ち込んでいくが、青柳がエルボースマッシュからロプに振ってヒップアタック。
 青柳は逆エビ固めで捕らえるが箕浦はロープを掴みブレイク。
 箕浦がエルボーを打ち込むとエルボー合戦へ。箕浦がエルボー連打から投げようとするが、耐えた青柳がロープに飛ぶ。箕浦は再度投げようとするが、青柳はエルボースマッシュからコーナーに振り串刺し攻撃を狙うが、箕浦はカウンターの水車落とし。箕浦は越中にタッチ。

 越中はヒップアタック。場外に降りた青柳にエプロンを走り込んでのダイビングヒップアタック。さらに菊田と鈴木にもエプロンを走り込んでのダイビングヒップアタックを発射。
 リングに戻り、越中はナックル連発から河津落とし。フォールも2。
 越中はストンピングからロープに飛ぶが、青柳がドロップキックで迎撃し鈴木にタッチ。

 鈴木はショルダーアタック連発からネックブリーカードロップ。さらにニードロップを投下しフォールも2。
 鈴木はコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、越中がヒップアタックで迎撃すると投げようとする。だが鈴木が逆にブレーンバスターで叩きつけ菊田にタッチ。

 菊田はヒップアタック。吹っ飛んだ越中は箕浦にタッチ。

 菊田はガットショットから投げようとするが、着地した箕浦がエルボーをガード。だが菊田はダブルチョップでなぎ倒し、ロープに飛んでスライディングヒップ。フォールも宮原がカット。
 菊田は走り込むが、箕浦がエルボーで迎撃しフィッシャーマンスープレックス。両者タッチ。

 宮原が青柳にビッグブーツからエルボー合戦。青柳がエルボースマッシュからロープに飛ぶも、避けた宮原が低空ドロップキックからロープに飛んでスライディングキック。
 宮原はコーナーに振り、箕浦が串刺しエルボーから宮原が串刺しバックエルボー。さらに中央に振ると越中がヒップアタックを叩き込み宮原がフォールも菊田がカット。
 宮原がロープに飛ぶが青柳がカウンターのロックボトムで叩きつけ、菊田がダブルチョップから鈴木がエルボースマッシュ。青柳と鈴木がダブルのブレーンバスターから菊田がギロチンドロップを投下し青柳がフォールも2。
 青柳はコーナーに登るが、箕浦が足を掴むと宮原がビンタ。宮原は正面に登ると雪崩式ブレーンバスターで叩きつけるが、菊田が宮原にヒップアタック。さらに箕浦にガットショットから走り込むが、箕浦はカウンターのサイドバスター。箕浦は鈴木にガットショットも、鈴木がコーナーに振って走り込むが、避けた箕浦がラリアットも避けてショルダーアタック。再度走り込むが、鈴木はアームホイップで場外に投げ捨てる。
 宮原は青柳に串刺しニー。青柳も宮原に串刺しエルボー。エルボー合戦から宮原が投げ捨てジャーマンで叩きつけブラックアウト。フォールも2。
 宮原はシャットダウンスープレックスを狙うが、青柳がサムソンクラッチも2。
 青柳は後方回転エビ固めも2。
 宮原のブラックアウトをキャッチした青柳がエルボーから後ろ回し蹴り。両者ダウン。
 そのすきに出てきた菊田へ箕浦がビッグブーツからエルボーの相打ち連発。箕浦がロープに飛ぶが、菊田がカウンターのエメラルドフロウジョンから走り込むが、箕浦はビクトリーロイヤルで迎撃。
 青柳がロープに飛ぶが宮原がラリアットで迎撃し、青柳の側頭部にブラックアウトからロープに飛んでブラックアウト。避けた青柳がバックを取ってロコモーションジャーマンスープレックスホールドも2。
 青柳はロックスターバスターからフォールも2。
 青柳は投げようとするが、耐えた宮原がその場飛びブラックアウト。再度宮原はブラックアウトからフォーも2。
 宮原はシャットダウンスープレックスホールドで3カウント。

宮原「今日はご観戦ありがとうございました~!おい聞こえないよー(健斗コールが起きる)みのちゃん、みのちゃんちょっと上がろうぜ、こういう機会じゃないと並ばないから、DRAGON GATEのみのちゃんだ」
箕浦「ありがとうござます。DRAGON GATEあんまり他団体に上がる機会なかったんですけど、最近こうやって出ることができて、こうやって3冠ヘビー級チャンピオンの宮原さんと組めて、レジェンドの越中さんとも組ませていただいて、ほんとに今日はありがとうございます」
宮原「みのちゃん、他団体って言ったけどさ、これは俺のホームじゃね―んだ。ホームっぽいけどホームじゃねーんだこれ。みのちゃんよ、今日は日本殿堂会、レガシーだ。プロレスには歴史と伝統がある。それは今の俺ら、若い世代が引き継いでいくからね。俺が今日言いたいことは一つだ。昔のプロレスも良かったけど、今が最高だ。そうだろ後楽園。今日はこの後セレモニーがあるから短めにいこう。最後に会場の皆さんに聞きたーい。プロレス殿堂会、そしてプロレス最高ですか~?プロレス、最高」

殿堂入りセレモニー

 まずはマサ斎藤さんの紹介から、インダクターとして長州力が登場。
長州「どうもこんにちは。もうずいぶんプロレス界から距離をおいてますけども、猪木さんが数日前に亡くなられて、あぁもうこれで自分の昭和の時代はもう終わったなっていう気持ちの中では最後だろうと。もう少し、プロレス界でも距離をおいていきたいという気持ちは今の僕の本音です。でもこうしてあの、コロナ2年間、3年間の間で、色んな人生をともにしたプロレス界が、かなり疲弊してきて、まあ今日こうやって沢山のご来場いただき、本当にありがとうございます。今日は色んな思いを残していったマサ斎藤さんの、殿堂入り、自分も今日は出席させていただきました。ほんとに今日はどうもありがとうございました」
 
 続いてマサ斎藤さんの代わりに、奥様の斎藤倫子(みちこ)さんが登壇し、記念の盾が長州より斎藤さんへ渡される。

斎藤さん「とても長くて、原稿を読まないと到底ご挨拶できないので、老眼鏡かけさせていただきます。失礼ながらよろしくお願い致します。この度は、はえある日本プロレス殿堂入りに、マサ斎藤を選んでいただき誠にありがとうございます。光栄の極みと誇りと存じます.さらに、ミスター・サイトーのリングネームで巡業中に一番楽しかったというフロリダで、タッグを組んだ、マサさんから得意技のジャーマンスープレックスのヒントはカブキがくれたんだよと話してくれた、ザ・グレート・カブキさん。そして、マサ斎藤と同い歳であり、現役選手でご活躍中のグレート小鹿さんと一緒の殿堂入りであることが大きな感動でございます。大喜びで『ゴーフォーブローク』と叫ぶマサさんの姿が目に浮かびますが、マサさんではなくこの私がここにいるのは実に残念で、切ない思いでいっぱいです。私が知るマサさんは純粋で、子供がそのまま大人になったような人でした。買い物に行こうとすると、毎回『ねぇ何時に帰ってくるの?』と聞かれました。りんごがほしい時は、皮を剥いている間中ずっと、りんご、りんご、りんごと繰り返していました。お誕生日には必ずくれるお花を一度忘れた時は、血相を変え、玄関から飛び出していき、息を切らして差し出してくれた花束は菊でした。病気になってからも、私がリハビリを見に行く日は張り切って、真っ赤なほっぺを膨らませて頑張っていました。トレードマークの筋肉を保つために、練習は欠かさず、高血圧で緊急入院した時は個室があいていなかったため、大部屋に入り、そこで、なんと、スクワットをして、同室の方々に『あの人ほんとに病院かね?』とささやかれました。こんな幸せな日々も、パーキンソンという最強の相手に奪われ、『こいつをやっつけないと俺は生きていけないんだ』とマサさんのパワースポットであるリングに、また必ず立つ事だけを信じ、長期にわたり我慢強く踏ん張りました。どんなにお腹が空いても、いっそう震えが酷くなり、一口も食べられない日々も、まして晩年では体重も半分になり、バーにしがみつくように捕まっても、1cmも足が進む事がなくなっても、口を固く閉じ、天国に召されるまで、寸前まで頑張り抜きました。
 最後に日本プロレス殿堂会のご賛同者の皆様、各団体のみなさま、式典運営にご尽力いただきました皆さま、そして長きに渡りマサ斎藤を応援していただきました皆々様には心より感謝を申し上げたく存じます。ほんとうにありがとうございました」

 続いてグレート小鹿の紹介から、インダクターとして和田京平レフェリーが入場。

和田「今日はあの~私がプレゼンテーター、小鹿さんやるには、なんで僕なんだろうと思ってずっと考えてたんですけど、なんせ嫌いなレスラーが小鹿さんなんで、僕がこう今48年間レフェリングしてるのも、小鹿さんのおかげだし、鍛えられましたよ若い頃は。極道コンビ。今、若いレスラーに、感想聞かせてくださいって言われるんだけど、小鹿さん見習いなさいって僕言うんだよね。『え?なにもしないじゃないですか』って、それがプロレスだよって、小鹿さんが見本なんですよ。小鹿さんいまだにやってるじゃないですか?これはすごいんですよ。なんでこんなすごいのかって受け身取らないんだもん。受け身とらされそうになったら逃げるんだもん。あのテクニックはすごい。これはほんと若手の人は見習ったほうがいい。でもそれをやるとお客さんもエーってなるだろうけど、でもエーがプロレスなんですよ。そういう事で僕は今日、小鹿さんを呼んで、なんか殴られそうな気しますけど、プレゼンテーターやらせていただきます。皆さんよろしくお願いします」

 グレート小鹿入場。

小鹿「なんも言えねーな。この場に、リングの上において、お祝いをしてもらえると夢にも思いませんでした。僕のところに来た電話は、『10日の日あいてますか?』って、おう空いてるよって。『背広着てきてくれないですか?』おう何やるの?試合はできないよ今はって。今日ココに来ました。色々、若い選手の試合を見ながら、あぁこういう時代もあったかなあぁって考えながら、また、長いことリングでお世話になってるなと思いつつ、ちょっぴりだけ、もう一回、リングに上がりたいなと、色々走馬灯のような、思いが、自分の脳裏をかすめていました。だけどほんとに、長州選手、また、これから出てくるであろう藤波選手、そして、天龍選手などいろいろな方々が、この会を作ってもらい、ほんとにほんとに、ありがとうございます。一回でこりずに、10回も20回もお礼を言いたい。ほんとは、ボクらの時代でつくらなきゃいけないのをやれなかった。それを後悔しながら、また何回、何日間リングに上がるかわかりませんが、そん時はまたよろしくお願いします。今日はありがとうございました」

 続いて、ザ・グレート・カブキの紹介からインダクターとして越中詩郎が入場。

越中「えー、本日は、ご来場ありがとうございます。このたび、殿堂入りを果たしました、グレートカブキさんを紹介させていただきます。越中です。よろしくお願いします。カブキさん、殿堂入りおめでとうございます。カブキさんと私は、平成維震軍における関係が、よく語られますが、実は、私がこの業界に入ってから、長きにわたる関係を築かさせていただいております。私が、全日本プロレス入門したとき、カブキさんは日本とアメリカを股にかけて活動しておりました。先輩方からは、カブキさんは怖いぞと、厳しいぞと言う話を聞いていましたので、最初に会う時、非常に緊張したのを今でも覚えております。半年に一度ぐらい戻ってきて、影で試合を見ながら、適切なアドバイスをしてくれたのも、今にとっては自分にとってはすごい財産になっております。そっから、月日が流れ、新日本プロレス、平成維震軍に合流していただくということになった時は、ほんとに不思議な感覚でした。プロレスならではの人と人とのめぐり合わせっていうのを、ものすごく実感いたしました。全日本時代の怖い先輩のイメージがあったので、上手くやっていけるか不安でしたが、一番最初の試合で、ガンガン相手に向かって行ってくれたこと、今でも鮮明に覚えています。実際、カブキさんが平成維震軍に加入して、平成維震軍は一回りも二回りも大きくなったと思っております。カブキさんは言葉よりも、そのようにプロレスラーとして姿勢で後輩たちに何かを教えてくださる方です。維新軍で再会できたことにより、カブキさんと新しい縁を築くことができた。私自身、プロレス人生においても意味深いものだと思っております。カブキさんこれからもプロレス界のために、後輩たちに顔を見せて、僕らの時と同じように厳しく指導してください。よろしくお願いします」

 ザ・グレート・カブキが入場しヌンチャクパフォーマンスから毒霧を吹く。

カブキ「今日はどうもありがとうございます。こういう殿堂会を作っていただいたのも皆様のおかげです。どうもありがとうございます。俺喋るのだめなんだよ(苦笑)」

 藤波辰爾が入場し記念撮影へ。
 撮影後、アントニオ猪木さんの追悼セレモニーへが行われ、出場全選手がリング周りに集まり追悼の10カウントゴングで殿堂会を終えた。

<大会後コメント>
長州力
――今年も殿堂会が行われましたが、どういうお気持ちですか
「コロナも落ち着いたのかよくはわからないけど、こういう具合にみんな集まってくれて良かったんじゃないですか」

――これから殿堂会を続けていくという点についてはどうでしょうか
「どうなのかな?殿堂会で集まってっていうのはあんまり出来なかったし。まあこれからね、ゆるくなってくればまた集まることもあると思う」

――縁あるマサ斎藤さんの受賞については
「良かったなあと思う」

――リング上で倫子さんとどのような言葉をかわしましたか
「いやあ倫子さんはね、ひっさしぶりでねえ、顔は分かんなかった。倫子さんの。上る前にお会いしたんだけど。ウン。やっぱり、なんか、そういう方がなんか、なんていうんだろうね。こういうことが無かったら倫子さんも思い出せない。もうそのくらい会ってないから。お互いにやっぱ風貌も変わって行ってるし。だから、まあ会えて良かったなって。それは今日は来て良かったです」

――倫子さんのスピーチは心打たれるものでした
「いやあ、それは無いかもしれないんじゃないですか。多分俺とマサさんってピンピンしてるのそんなもんじゃなかったから。まあ、言うこともないし言うつもりもないし」

――最後に猪木さんのテーマソングが流れたときの気持ちは
「もう会長とのアレは自分の中で、マア整理してるつもりだし。やっぱり一番、家族葬のときに連絡を受けて。ウン。普通の葬儀だったら中々ああいう時間が持てないで。ホントに人が身内の方だけだから。マア10分、15分くらいそばにいて。マア問いかけるだけなんだけど。マアそれでマア、『あぁ、もう終わったな』と。ホントに、お世話にもなったし。マア、猪木さんって、レスラーとしての貫き方が会長のスタイルだなって。そこが新日本のカラーっぽいように向いてたのは間違いないことであり。ウン。あまりプロレスのことは。今ちょっと、なんかやっぱり、プロレスもホントに自分なりの考えで、ウン。みんな、選手多いし。選手みんなそれぞれの考えがあるんですよね。そのもう頭から押さえつけてまとめて、っていう、マア自分もその中のひとりで、今度自分がそういう立場になったとき、やっぱり、僕の場合は体育会系からの入りだから。ウン。選手も結構キツいことを、ウン。言った奴もいるし言われた奴もいるし。どうだろうな。でもそういうのはあんまり気にしないでやってきたのがなんとなく昭和の、ウン。だから意外と昭和の時代のプロレスは体育会から入ってきた自分から見ると、結構メリハリが、あの時代はいろんな団体があったけどみんあメリハリがあったんじゃないかなと思いますよね。マア会社が大きい・小さいってだけで、なんかリングの中はみんな同じ色だろうしね。メリハリがね。これはあの、変な言い方ではなく、それが今の時代だなあって。世の中もあんまりメリハリが無いような。世の中自体が。ウン。やっぱり猪木さんはそういうところのメリハリが、ウン。強烈過ぎた。ある意味ついていけないところもあったし、どこまで本当にメリハリ付けてやるんだっていう。それが、ウン。そういうのがやっぱり、リングに上がると感情として出るしね。ウン。だからそれはなんか不思議となんか……まだ俺たちはこうやってプロレスやってるのかなっていう部分がある。でも、みなさんも、マスコミの方も若くなった。昔のリングで闘うっていうアントニオ猪木の面であると、ホントに比べてはいけないと思うから、どんどんどんどんプロレスと距離をおいてるっていう。ウン。そういうスタンスなんだけど、やっぱり自分も基本はやっぱりアマレスの、今で言うアスリートみたいなもんだから、その古い時代の体育会系だから、ちょっとくらいはそういうところがそぐうものがあったのかも分かんないよ。ウン。今はもう、『紹介させてもらっていいですか』って来るけど『いや、いい』ってみんな断ってる。名前なんか覚えられないし、覚える気もないんでね。変な意味じゃないんだけど、覚えたところで会うこともないし。ウン。こういうところで。そういうところですね、今日は」

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