50歳の新人・木村昌嗣がプロレスラーデビュー!「全国のオヤジたちに新しいことに挑戦する勇気を与えたい」

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 13日、神奈川県・大桟橋ホールにて『ベストボディ・ジャパンプロレス 4周年記念大会』が開催され、50歳の新人プロレスラー・木村昌嗣がデビューを果たした。

 ベストボディ・ジャパンプロレスリング(BBJ)とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。
 日々ボディメイクに取り組む人材を積極的にプロレス界に勧誘し、昨年には当時58歳の生え抜き選手である吉田和彦が誕生。60代になっても最前線で闘い続けるゴージャス松野とタッグ王座を戴冠するなど幅広い選手層がリング上で活躍している。

 木村昌嗣は、愛知県と静岡県でスポーツジムを経営する50歳。
 ベストボディ・ジャパンの公式レッスンや、名古屋でBBJ関連のエステ運営を任せられ、谷口CEOが「BBJの名古屋支部長のようなもの」と語るビジネスパートナーでもある。
 幼少期からプロレスファンとして育ち、高校まで甲子園を目指して野球取り組んだものの肩を壊してプロへの道を断念。就職後にはスポーツから離れた人生を過ごしていたが、一念発起してトレーナーの道へ進み、子どもたちへ怪我で夢を諦めなくて済むような体作りの指導を行っている。

 そんな木村だが、ベストボディ・コンテストで審査委員長を務め、有名印刷会社の社長でもある吉田和彦が58歳でプロレスラーデビューを果たしたのを見て感銘を受け、自らもプロレスラーとなることを決心。
 “熱血プロレス親父”を自称する木村は、「全国にオヤジプロレスを広める」という野望を成就させるべく地元・名古屋の雄、小仲=ペールワン、高井憲吾にマンツーマン指導を受けながら約1年練習に励み、ついにデビューが決定した。


 試合が始まると、木村が小学生の頃に夢中になった約40年前のプロレスを思わせるじっくりとしたクラシカルなレスリングが展開される。
 木村は足への一点集中攻撃を狙うが、小仲が一枚も二枚も上を行き、序盤から利き腕である左腕を徹底して攻め立てられる。木村はロープに飛んだ小仲の足を刈り、スピニング・トゥーホールドからの監獄固め。雄たけびを上げながらエルボーを打ち下ろして行くが、小仲がこれをキャッチしてアームロック。
 これで左腕を完全に破壊された木村は打つ手なしとなり、最後は小仲の座禅式ダイビングセントーンから腕ひしぎ十字固めを受けてギブアップ。

 試合後にデビュー戦の感想を聞かれた木村は、「ホッとしたのが1番ですね。ここまで『この歳で出来るかな』って不安も大きかったし、身体の負担も大きかった中、絶対に大丈夫という自信はなかったんですけど、無事に怪我なく終えることが出来ました」と笑顔を見せる。

 そして、「今日応援に来てくれた人は、みんな40代、50代のオヤジばっかりですし、僕より上の世代の方もいらしてくれました。僕がプロレスをやってる姿を見て、『よし!俺もやってやる!』って、プロレスじゃなくてもいんでなにか本気になるものを見つけて、明日からそれを目指してほしいという気持ちもあります。もちろん、プロレスを一緒にやってくれる人を見つけて、オヤジプロレスも活性化させていきたいと思います!」と大望を語った。

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