那須川天心が涙の引退!遺書も用意していたという覚悟を超えて「最高の親孝行できたと思う」

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 19日、東京ドームにて『THE MATCH 2022』が開催。全16試合が行われた本大会のメインイベントで、那須川天心vs武尊の戦いが行われた。

 7年間かけて実現した二人の試合だが、武尊は「負けたら引退」と公言しており、天心もキックボクシングを引退してボクシングへ転身することを発表済み。
 日本格闘技界で最注目となったこの試合を見るために、最前列は300万円のプレミアチケットに。会場には56,399人が詰めかけ、チケット収入は20億円を超えた。

 試合は1Rは天心がコントロールし左フックでダウンを奪うが、2Rに武尊が前に出たところでバッティング。これで天心が右目の視界を奪われることになり、天心は下がりながらのカウンター狙いの戦術にシフト。前に出た武尊は首相撲での投げ捨てやヒジを押し付ける行為などでレフェリーから注意を受けるなどガムシャラに攻め立てていくが、捌き切った天心がワンツーと膝を打ち込んでフルラウンド戦い抜いた。


 判定ながら勝利した天心は、お互い涙を流しながら武尊と健闘を称え合い、父の那須川弘幸会長へ「今日何の日だ?父の日だ!父親!今日はありがとう。俺色々あったけど、最高のプレゼント渡せたと思う。最高の親孝行できたと思う。最高の息子だろ俺?な?」と熱い抱擁。
「いやーもう何か解放されました。何か全て終わったなっていう感じです」とインタビュースペースに現れた天心は「俺マジで、本当に負けたらマジで死のうと思ってたんですよ。動画録って『もうこれ遺書です』みたいなのやってたんですよ。そういう気持ちでしたずっと。だから、次の日をやっと迎えられると思って今ホントに心の底から良かったと思ってます」と笑顔に。

 最後にファンに向けて「本当に、最後の最後にこうして武尊選手と戦えて、こういう舞台を用意してくれて、関係者の方だったり、そして本当に武尊選手には感謝しかないです。僕の前に立ちはだかってくれてありがとう、戦ってくれてありがとう、本当に感謝の気持ちしかないんで。僕をここまで成長させてくれたキックボクシング界に感謝したいです。そして、RISE、RIZIN、K−1、どの舞台も最高だと思うんで、またこうやって交わることができたら僕は嬉しいし、選手も嬉しいし。格闘技って、一般の人から見たら、殴り合って蹴り合って野蛮なスポーツだなと思うかも知れないですけど、それでもやっぱり、人の心を動かすことができるものですから、キックボクシングに出会わせてくれて、最高の舞台で戦わせてくれて、ありがとうございました。これで那須川天心のキックボクシングは終わりですけども、今後もキックボクシング、格闘技をよろしくお願いします。すげぇ楽しかったっす」とコメントし、”神童”那須川天心はキックボクシング界から去っていった。

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