「天心の前に立つ勇気が無かっただけ」吉成名高、龍聖が大晦日RIZINの那須川天心戦を蹴ったことに榊原信行CEOが不快感を表明!「ムエタイが日本中の人を魅了することはきっと無い」

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 25日、RIZINが12月31日に開催するさいたまスーパーアリーナ大会『Yogibo presents RIZIN.33』に関する記者会見を実施し、榊原信行CEOが那須川天心のRIZINラストマッチ決定の内幕を明かした。

 那須川天心は来年4月にキックボクシングを卒業してボクシングへ転向することを表明しており、今年の大晦日がRIZINラストマッチとされていた。
 大晦日の大本命は6年近く期待され続けてきた武尊戦だとされてきたが、前日24日の会見にて武尊戦は来年6月に中立のリングで行われることが発表。この日の会見では、大晦日RIZINで五味隆典が天心と対戦することが発表された。

 榊原CEOは、このカード決定に至るまでの紆余曲折を説明。
 RIZIN側としては「天心がキックボクシングを引退したあとに、次の世代のキックを引っ張っていってくれるような若手のホープと真剣勝負する」とテーマに考え、RIZINのリング上で天心へ対戦を要求していた吉成名高へ対戦をオファーするも実現には至らなかったという。

 会見の中で榊原CEOは「吉成名高選手に1年前から僕らはオファーをしてました。去年の時点で『来年の大晦日までには天心に届きたいよね。階級も含めてチャレンジしたいよね』ってことで話を進めてました。これは吉成選手に聞いてもらっても、吉成選手のジムに聞いてもらっても、そういうことで進んでました。今年の大晦日までにチャンスがあったんです。6月もオファーをしました。『まだちょっと体格がそこまで出来てないんで、大晦日に向けて照準絞って身体作ってます』ってことで吉成選手から返事をもらった。だったら、ラストマッチ大晦日は吉成名高が準備整えて出てくるだろうと、当然僕らはずっと思っていたんですね。だから、そういう中で12月5日に彼は試合をした。55kgにチャレンジした。伏線としては良いじゃないですか。その結果を受けて、『天心と大晦日行くよね?』っていう、当然のこととして僕らは思ってたんですけど、まあ、悩みに悩んで、『受けれません』というのが12月の10日過ぎです。ここまでのRIZINの経緯も含めていくと、名高選手に受けてもらうべきだったなあと思いますし、こういうこと言っちゃアレですけど、手のひらの上に載せられたチャンスをその場で掴めなかったらスターなんかになれないと思うんで、本当に残念だし悔しいです。そのために僕らは吉成選手とRIZINの中で何試合も彼に試合の機会を作ってますからね」と恨み節を述べた。

 これを受けた吉成は、会見中に「今回の大晦日、那須川天心選手との試合のオファーはいただきました。正直、逃げたと言われるような行動はしていないです。事実と異なることが伝わってしまい悲しいし悔しいです。」とSNSに投稿。

 会見後の囲み取材の最中にこれを知った榊原CEOは「『何言ってんのかな?』って感じです」と不快感をあらわに。
 さらに「だったら天心の名前を出すべきじゃないし、ウチのRIZINとかにも天心とやることを匂わせて試合をするべきじゃないです。昨日今日、2週間前に提案したわけじゃなくて、1年前から『今年の大晦日に天心を目指していくんだよ』『分かりました』って言ったのがスタートの話なんで。別に喧嘩する気もないけど、結果1年そういう機会を彼らも精進して頑張ったけど、天心の前に立つ勇気が無かった。それだけだと思います。だから、チャンスはあったんだもん。条件が合わなかったんじゃなくて、立つ勇気がなかった。条件ではない。その条件は最初から言ってるんだから。そこに向けて身体も作るって言ってたんですよ。『53kgだったらやります』で、平行線じゃないんだから。これは条件が合わなかったってことだけど、55kgにアジャストしていける体を作って、12月5日に55kgで彼らは一応ウォームアップで試合してるじゃないですか。そこでやってみて、『55kgでやったけどパンチはいつものように入ってるのに相手が倒れないんです、これじゃ天心に勝てません』という風になったんじゃないですか?悪くは言わないけど、感情的になっちゃいます」とまくしたてる。

 さらに榊原CEOの苛立ちは収まらず、「RIZIN的にもずっと名高を光らせてきたわけですし、『ワンチャン名高天心あるのかな』って、前回の名高戦のときの名高の煽りVもそういう煽りにしてますよ。本人ともそういう共通の認識の中でそこに積み上げたはずなのに、最後でスカされた。12月5日ですよ。僕らは『名高が最後受けるだろう』と思って天心ラストマッチは準備してたんです。『最終返事は5日の試合まで待ってください』って、終わって7日かなんかに彼と初めて会う人が事務所まで来て、中川さん(中川夏生会長)も来ずに、『やれません』って言って。『えぇ……』ですよ。『やります』って返事じゃないの?って。『もう1回考えてよ』って。それでもう一晩考えたけど、相変わらず『出れません』って言って、そこから迷走するんです。そこから怪我してる龍聖口説いて、龍聖もやるんだかやらんのだかって。もちろん怪我してるんでアレだけど。無茶苦茶ビッグチャンスですよ。何度も言いますけど、吉成名高、龍聖でフジテレビの地上波ゴールデンだって、100年経ったって開かないんだって。この競技で、ムエタイで、キックボクシングで生業として飯を食ってスーパースターになって、未来で夢を叶えていくんだって思うんだったら、ここはチャレンジすべきとき。ホント勝ち負けを超えたところに価値があるし、僕は名高にも、ムエタイ・立ち技だけど似て非なるものでムエタイという競技から敢えて那須川天心というキックボクサーに相手のルールを飲んで体重も彼の体重に合わせていってでもチャレンジをする。その結果、万が一負けたとしても……何も失うものない。僕はそう思います。そこの感性が合う人とじゃないと、RIZINの中でともに未来は作れない。ムエタイが日本の中でメジャーなスポーツとして日本中・世界中の人を魅了することはきっと無いと思う。残念ながら」と吐き捨てるように語った。

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