「全日本プロレスの50年はハードコアの歴史」アブドーラ・小林が現三冠ヘビー級王者を大流血葬にし王座挑戦表明!

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 5日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 世界最強タッグ決定リーグ戦 ~積田冷熱工事株式会社 presents~【優勝決定戦】』が開催され、アブドーラ・小林が現三冠ヘビー級王者のジェイク・リーをハードコアマッチで撃破し王座挑戦名乗りを上げた。

 全日本プロレスの年末の風物詩である世界最強タッグ決定リーグ戦。今年は史上初めて全16チームが参戦するA~Dの4ブロック制での開催となり、各ブロックの覇者が決勝トーナメントを行う形式に。
 Aブロックでエントリーされたジェイク・リー&大森北斗、アブドーラ・小林&ドリュー・パーカーは先月13日の開幕戦で対戦したが、大日本軍がフォークやブルロープを巧みに使ったラフファイトで翻弄して勝利。
この結末に納得の行かないジェイクが大日本軍に突っかかって日々因縁を深めていく中、先月23日の大阪大会では試合前のアブ小&ドリューをジェイクが襲撃するという事件が発生。ジェイクは「伝統に縛られない“新たな王道”を作っていく」と語っており、その一環なのかは不明ながら2人へハードコアルールでの試合を要求していた。

 前回の後楽園ホール大会と同じセミファイナルで組まれた両組のタッグマッチ。かたやリーグ公式戦、かたやルール無用のハードコアマッチと全く異なる趣の試合だが、今回も前回に引き続き凶器乱れ飛ぶ流血戦に。
 序盤戦では北斗が発奮。ドリューとのイスチャンバラを制し、アブ小の頭にフォークを突き刺した上でローリングエルボーでふっ飛ばすなど大暴れを見せるが、ドリューがエプロンから場外に立てたテーブルへと道連れにする奈落式河津落としで大ダメージ。
 アブ小もジェイクの頭にフォークを突き立てたりテーブルでぶん殴ったりして大流血させながらスリーパーホールド。ぐったりとしたジェイクへドリューのスワントーンボム、アブ小のダイビングバカチンガーエルボーが炸裂し3カウント。

 現三冠ヘビー級王者から3カウントを奪ったアブ小は「三冠王者様、俺たちの土俵に来てくれたことちょっとだけ認めてやるよ。けどな、こんなのね、下の下の下なので、大日本の土俵はもっと激しいぞこの野郎!土俵に上がってくれたお礼をしようと思う。俺も礼を尽くすよ。次の三冠王者のチャレンジャー、俺がいいんじゃねーか?俺はな、中途半端で土俵に上がんねーぞ。お前の本丸狙っていくぞ!」と通常ルールでの王座挑戦を宣言した。

 バックステージに戻ったアブ小は、「全日本プロレスの50年の歴史を思い返してみろ。シークいただろ?ブッチャーいただろ?ブロディ、ハンセン、タイガー・ジェット・シンいただろ?コイツらはハードコアの歴史なんだよ。分かるか?それをこの令和に俺が蘇らしてやろうっていうんだよ。ジェイクは“新しい王道”とか言ってんだろ?じゃあ俺は今までの王道を見せてやるよ。その王道がもしかしたら大日魂かもしんないぞ。なんたって、アジアタッグ王者のグレート小鹿の会社だぞ。多少俺にもオールジャパンの血が流れているぞ。コーチとして教えてもらったミスター・ヒト、安達さんもトム・マギーのセコンドとかやってただろ?あの伝説のトム・マギーvs長州戦。あのときのセコンドはミスター・ヒトだぞ。そういうのもあるんだよ。桜田さんも上がってたな、この団体に。ケンドー・ナガサキも。まあ俺の里帰りだな。里帰りでも大日魂、そして真の王道を見せる」と持論を熱く熱く語り、1月2日の三冠王座挑戦に向けて気炎を上げた。

 全日本プロレスでは、今年1月にGAORA TV王座を戴冠した葛西純が王道マットにデスマッチを持ち込んだことについて様々な議論が交わされた。
 しかし、当時も語られた上に今回のアブ小の発言にもあったように、凶器使用や試合中の流血は“王道”のマットでもよく見られた光景の1つであり、電流爆破デスマッチのカリスマとして世界中にデスマッチの魅力を伝えてきた大仁田厚も元は故・ジャイアント馬場さんが一番可愛がっていたという紛れもない王道の遺伝子。日本のハードコア・デスマッチは王道マットから生まれたと言っても過言ではない。
 ジェイクとアブ小の“王道”対決が行われる1月2日の全日本プロレス後楽園ホール大会は今後の歴史を変える一戦となることは間違いない。

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