戦いに没頭してたら俺が彼らの栄光をむしり取ってたかもしれない(笑)『野生のカリスマ』桜井“マッハ”速人インタビュー!

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 桜井“マッハ”速人は熱い試合をすることと豪快な性格から野生のカリスマとして人気選手となり、PRIDE全盛期やDREAMにて活躍。現在は龍ケ崎市議会議員として政治家活動を行いながら、マッハ道場を茨城県龍ケ崎市と東京都豊島区巣鴨に構え、24時間運営と治療院併設という子供から老人までプロ志望から健康目的でも、どのようなスタイルでも通える道場を運営している。
マッハ道場が20周年を迎えた今、桜井“マッハ”速人に思いを聞いた。

――2001年10月に茨城にマッハ道場をオープンされて20周年、おめでとうございます!
桜井マッハ速人(以下マッハ)「そうですね。長いですね(笑)」

――2001年といえば、8月にアンデウソン・シウバと対戦されて、道場開設の準備もされながら試合に備える、正直大変ではなかったですか?
マッハ「す~ごい大変でしたね。建物立てていろいろ集客から何から考えながらやって、それまで一回も負けたことなかったんですけど、二兎を追うもの一兎も得ずって言葉はほんとでしたね・・・。あの、ご飯食べながらやってもいいですか?おなかすいちゃった(笑)」

――あ、どうぞどうぞ!
マッハ「恐縮ながら今日バタバタでして。じゃ行きましょう!」

(ここで道場ほど近くの『東池袋大勝軒 いちぶん』さんへ)

マッハ「あの時アンデウソン・シウバと戦って・・・もう20年前になるのか~。私が道場作らなければ彼は飛躍してなかったでしょうね。私が息の根を止めて(笑)」

――その後も強豪と戦いが続くわけですが、当時の試合のお話を少し聞かせてください。
マッハ「名のある強豪全部戦ったんじゃないかな~。アンデウソン・シウバ、ジェイク・シールズ、マット・ヒューズ、ニック・ディアス。あとGSP(ジョルジュ・サンピエール)と戦ったらほんとに全部かな~(笑)」

――2002年3月22日にはUFCのウェルター級タイトルマッチ、マット・ヒューズ(第3代・第5代UFC世界ウェルター級王者。UFC殿堂入り)に挑戦されました。直前にぎっくり腰になったまま戦ったという。
マッハ「ぎっくり腰になっちゃったのも運命でしょうね。身体を酷使してたし知らないところで悲鳴を上げてたんですよ。それまでの故障が一気にきちゃった」

――マット・ヒューズは2020年3月23日のインスタで自身のベストバウトだったと語っています
マッハ「アンデウソンもマットも一番強かったのは俺だって言ってくれて。ひょっとしたら道場作んないで宮本武蔵みたいに戦いに没頭してたら、俺が彼らの栄光をむしり取ってたかもしれない(笑)」

――確かにUFCのベルトを取って、というそっちも見てみたかったです。
マッハ「そこでガンガン上って行ってたとしても若いうちに金を持つのもリスクだし。手堅い道といえば今なんだけどね。でも自分の人生のハイライト、アブダビコンバットでも二位になったり、いろいろ味合わせてもらったのは幸せですよね。日本人で世界と戦える人間はいても勝ち進んでいく人間は少ないんじゃないかな。理由は2つあって、1つは昔と今は教育が違うから。まず『殴っちゃいけません』だから(笑)。俺も子供のころは弱かったし、先輩や下手すりゃ同級生にいじめられ、『弱いからいけないんだ、強くならなきゃいけないんだ』っていう状況で。俺らのころは雑草をエリートに変える教育の真っただ中だった。2つ目は俺らの階級(ミドル級)は特に世界でも人数が多くて、前後の階級からも合わせてくるし。そこでトップ戦線にいたなんて名誉なことですよ」

――2005年9月はPRIDE武士道でライト級王者決定トーナメントが開催され、ジェンス・パルヴァー、ヨアキム・ハンセンに勝利し、決勝に進みました。
マッハ「外国人の強い選手を当ててもらえるというか、当ててもらってましたね(笑)。ジェンスはUFC王者(初代UFCバンタム級(現ライト級)王者)でハンセンも修斗王者(元修斗世界ウェルター級王者、初代DREAMライト級王者)で」

――その後DREAMでは2009年4月にはウェルター級グランプリ1回戦で青木真也選手と対戦し、開始27秒パウンドでKO勝ちを収めました。解説の山本KIDさんの『やっぱマッハさんカッケ~!』って言葉が印象的で。会心の勝利に見えました。
マッハ「いろいろ言われましたからね。あの時の青木選手には(笑)」

――強豪との戦いが続く中、2007年には巣鴨支部も立ち上がりました。
マッハ「巣鴨はおもちゃ屋さんから物件が空くからと紹介していただいて。ちょうど練習場が欲しかったんで開設したんですよ」

――マッハ道場の特徴としては整骨院も併設されているという点があると思うんですが、当初から構想にあったんでしょうか。
マッハ「いや、途中からですね。あの時ぎっくり腰になったこととか、自分がケガが多かったから国家資格を取って整骨院も経営して、弟子が同じことにならないように身体のケアをしたりや知識を得ましょうということで」


――もしお弟子さんがケガしても治療院と密接であればコンディションも把握できますし、会員さんもケガを恐れず安心してトレーニングできますからありがたいですよね。
(ここでつけ麺がテーブルに。チャーシューにメンマに味玉のほか野菜炒めも別皿で、つやつやの麺が食欲をそそるつけ麺です)
マッハ「でもケガするまでやらないですよ、ケガさせないようにやってますから(笑)治療院を利用するのはおじいちゃんおばあちゃんが多いですよ。一般の人も僕のこと知らない人も多いです。サラリーマンの方も増えてますね。リモートワークで体を動かす機会が減ってるでしょうし特に上半身の筋肉がかたまっている方が多いんです」

――加えて格闘技道場で24時間営業というのが衝撃的でした。
マッハ「通常、24時間となるとミットの音とかクレームも来るし難しいと思います。ここは繁華街だからという要素も大きいと思います。隣はカラオケをガンガンやってますし。夜中はいろんな人いますけど指導時間としては入れてないので、トレーニングメニューとか作ってあげて自分でやれるようにしてます。(ここでつけ麺にニンニクを入れつつ)あ、そういえば飯食ったな。そば食べたわ。でもそばだけだからね」

――(食事に適用されたマッハルールはさておき)予約制でパーソナルトレーニングにも対応されているとのことですが、深夜帯でも対応されていることに驚きました
マッハ「今は時期的にそんなでもないですけど、パーソナルもやってますね。最近はすごく入会者が多いですね。興味持った方が来やすいように地域最安値でやってます。
(食べ終わりジムに移動)」

――価格面でのハードルが下がると一歩踏み出しやすいですね。
マッハ「柏は特にキックジムでダイエット・体の引き締めに効果大ですから女性会員を増やしたいですね。柔術クラスもやろうと思ってますし。年齢層は幅広いですよ、キッズもいますし礼儀作法から教えてます。親御さんもいっしょに見てくれてますからはしゃいだりはないですね。あと、プロ志望というか『弟子にしてください!』みたいなのは少ないです(笑)。もちろん来てくれたら受け入れますし、プロ志望は竜ケ崎の道場に行ってもらう形にしてますね」

――運営面では、会費ペイについてはいかがですか?
マッハ「クレジットカードが使えるのは嬉しいですよね。今まで銀行引き落としだけだったのでそこは楽になりました。やっぱり『今日ハンコもってないんです』とか持ってきてもらっても翌月ハンコ違いで引き落としできなかったとか。これが意外に手間だったのでうちもお客さんも楽になりましたね。実はここ『マッハキックボクシングプラス柏』はまだ完成してないんですよ。プレオープンの状態なんです。これから会員になっていただく方にはどんどん活用していきたいですね(この日も入り口に搬入されたばかりのトレーニングマシンがありました)。ところで、施術やってきますか?」


――お願いします。実はパソコン仕事が多くて首、腰が痛むというか重いです・・・。
(ここで着替えに向かうマッハ氏、私も隣の「マッハ鍼灸整骨院」へ)
マッハ「じゃ、やりましょうか!すっごく効きますから。ハリー・ポッター、魔法の針治療ですよ(笑)(ニヤリを誘うマッハジョークの後、どこが痛むのか、重いのかなどなど症状を丁寧にヒアリングしていただき施術開始。この会話が安心感を生むんだな~と思いながらうつぶせの私、運動不足なのに食べ過ぎてしまうなどお話しながらトントンされる)」

――あれ?もう刺さってますか?
マッハ「はい、刺さってますよ。18本」

――え?そんなに!(刺される時も刺さっている今も全く痛みナシ)
マッハ「じゃ電気流しますね~(この時も電圧の強さ大丈夫ですかと何か所も丁寧に確認してくださる。しばらくうつぶせのまま電気治療。ほかほかして眠気も誘われるものの次の予定を思い出し目を覚ます。隣のお客様にも丁寧にヒアリングと治療中)」

――(治療を終えて)肩の重さがなくなって明らかに首が楽になりました。ありがとうございます!ここ柏のマッハ鍼灸整骨院も隣のジムと同じく24時間営業なんですか?
マッハ「はい。チラシにもある通り24時間・定休日ナシで救急対応します。どんな痛みでも必ず治します。道場・ジムでは体力向上やダイエット、格闘技もビギナーからプロ志向まで幅広く対応しますし、整骨院では慢性・急性の痛み救急まで、みなさまお気軽にご相談ください!」

――おかげさまでパ~っと目が冴えました。インタビューと共に今日はありがとうございました!
※撮影に快くご協力いただいたお客様誠にありがとうございました

■マッハ道場
HP:http://www.machdojo.com/

■桜井マッハ速人
日本を代表する総合格闘家。中高と柔道を学び、高校卒業後はシュートボクシングを経験。その後修斗に転向し、96年10月の宇野薫戦でプロデビュー。98年5月には第4代修斗ミドル級王者となる。豪快で野生的なファイトスタイルから“野生のカリスマ”の異名を持つ。日本総合格闘技界が誇るレジェンドファイター。
twitter:https://twitter.com/s_mach_hayato
Instagram:https://www.instagram.com/mach_sakurai/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCTnFYwntmwQZhatFjG3cOng

■取材を終えて
そばを食べた後つけ麺を完食する強くて面白い野生のカリスマ。施術時には細かく優しく接してくれる先生。野生と知性の併設ですよ。実際、ジムと治療院が併設してるなんて利用者にはなかなかにありがたい環境ではないでしょうか。お近くの方ぜひ!
(聞き手:スレンダー川口 https://twitter.com/ajslendertokyo

■マッハ道場で導入している会員管理・決済サービス「会費ペイ」の概要はこちら
入会申込・会員管理・会費の集金をワンシステムで提供
https://lp.kaihipay.jp/2/?utm_campaign=battlenews&utm_campaign=roots

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