【試合詳細】9・21 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】ジェイク・リーvs諏訪魔 【世界ジュニア】SUGIvs児玉裕輔 宮原健斗vsゼウス

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『2021 SUPER DELUXE SERIES』
日程:2021年9月21日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:478人

▼6人タッグマッチ
石川修司/○大森隆男/ブラックめんそーれ
5分45秒 逆片エビ固め
斉藤ジュン/斉藤レイ/●塚本竜馬

▼6人タッグマッチ
渕正信/TAJIRI/○イザナギ
8分15秒 仙人の首固め
芦野祥太郎(フリー)/佐藤光留(パンクラスMISSION)/●田村男児

▼タッグマッチ
[ヨシタツ・キングダム]ヨシタツ/●立花誠吾
9分40秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
岩本煌史/○本田竜輝

▼6人タッグマッチ
[NEXTREME]青柳優馬/青柳亮生/●ライジングHAYATO(愛媛)
7分34秒 無想一閃
[TOTAL ECLIPSE]○大森北斗/土肥こうじ(フリー)/羆嵐(フリー)

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
【第57代王者】○SUGI(フリー)
14分49秒 スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
【挑戦者/TOTAL ECLIPSE】●児玉裕輔(フリー)
※SUGIが2度目の防衛に成功

▼三冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦 シングルマッチ
[NEXTREME]○宮原健斗
13分30秒 スネークリミット
[PURPLE HAZE]●ゼウス

▼三冠ヘビー級選手権試合
【第64代王者/TOTAL ECLIPSE】○ジェイク・リー
24分40秒 D4C→片エビ固め
【挑戦者/第8回 王道トーナメント優勝者/Evolution】●諏訪魔
※ジェイクが2度目の防衛に成功

ジェイクがついに実現した諏訪魔との三冠戦を制し10月16日の大田区大会で宮原と頂上決戦へ!SUGIが児玉を下して防衛もイザナギが正々堂々と挑戦を表明!

第1試合


 レイと石川でゴングが鳴ると、ロックアップ、ショルダータックルでの力比べからレイが逆水平チョップ、石川がエルボーを放って打ち合う。石川がショルダータックルでなぎ倒して両者タッチ。
 ジュンとめんそーれの対面となると、ロックアップでジュンが押し込むがめんそーれが離れ際にハブクローで目潰し。ジュンのショルダータックルを倒れず耐えてドロップキックを放っためんそーれだったが、ジュンも倒れず耐えてショルダータックル。カットに来た石川にはジュン&レイが2人で蹲踞の姿勢から放つショルダータックルで迎撃し、めんそーれにはダブルのチョークスラム。なんとか返しためんそーれは延髄斬りを見舞って大森にタッチ。
大森はジュンにビッグブートからニールキック、さらに串刺し攻撃を狙うがジュンがショルダータックルで迎撃して塚本にタッチ。
 塚本は胸板へのエルボーを連打し、ボディスラム、ドロップキックと猛攻。大森は両手を広げて全てを受けきった上でビッグブートからバックドロップ、最後は新人殺しの逆片エビ固めでタップを奪った。

第2試合


 諏訪魔と芦野が急接近したことを面白く思わない光留は芦野と対立しており、この日はタッグで出陣するも試合前から2人は小競り合いを展開。男児が間に入って必死になだめる。
 久々に後楽園ホールに登場した渕と芦野の対面でゴングが鳴ると、ロックアップで組み合った芦野が圧倒的なパワーで渕を突き飛ばしたり、ロープに押し込んで離れ際にチョップを見舞うなど圧倒。イザナギは「師匠ォーッ!師匠ォーッ!」と熱い声援を送るも、タッチを求められると「もうちょっと頑張ってください師匠!いいとこ見せてください師匠!」とタッチを拒否。
 渕はレフェリーの目を盗んで芦野にグーパンチを見舞い、「パー!」とアピール。芦野が同じグーパンチでやり返しても観衆は「パー!」と返してくれず、「俺んときにもやれよ!?」と嘆き、光留は「反則負けにしろ!」とレフェリーに猛抗議。芦野が渕をジャーマン・スープレックスで投げようとすると、光留が芦野にローキックを見舞ってカット。芦野にヒザカックンを食らう形になった渕はひっそりと膝の痛みに苦しむ。渕は、揉め始めた光留と芦野、それをなだめる男児の3人に脳天唐竹割りを見舞っていき、光留をボディスラムで投げつける。芦野はこの様子を笑顔で手拍子しながら見守る。しかし、男児を投げ終わった渕は芦野もボディスラムで叩きつけてTAJIRIにタッチ。
 芦野がTAJIRIを自軍コーナーに押し込むと、光留は芦野の背中を思い切りバチンと叩いてタッチして試合権利を得て芦野を場外に放り出す。TAJIRIが光留をコーナーに押し込むと、今度は芦野が光留にチョップを叩き込む形でタッチ。2人はTAJIRIそっちのけで殴り合いを始め、その間にTAJIRIはイザナギにタッチ。男児が試合権利を得てリングへ出ていく。
 イザナギ&TAJIRIは男児にダブルのバックエルボーを見舞い、2人でトレイン攻撃。渕も誘うがどこにもおらず、必死の捜索の末に観客席の空席に座って休んでいた渕を発見。渕は仕方なくリングインして男児に脳天唐竹割り。光留&芦野が同時にカットし、息が合ったのかと思いきや場外になだれ込みながら殴り合い。TAJIRIが芦野を光留にけしかけて対立を煽る中、男児がショルダータックル、バックフリップ、ダイビングショルダーと連撃してラリアットを発射も、これをかわしたイザナギが“プロレスの仙人”こと渕に伝授された仙人の首固めで3カウント。
 

第3試合


 岩本とヨシタツでゴングが鳴ると、手4つで組み合ってからじっくりとしたグラウンド戦を展開し、クリーンブレイクしてからにらみ合いつつ両者タッチ。
 立花と本田というWRESTLE-1の先輩後輩の対面となると、リストの取り合い、ヘッドロック、ショルダータックルと本田が優勢も、追撃を狙った本田に立花がカウンターのバックエルボーを見舞ってヨシタツにタッチ。
 ヨシタツは本田に顔面ウォッシュを見舞ってすぐに立花にタッチ。
 立花と本田が足を止めてエルボーで打ち合い、立花がスリーパーホールドであわや絞め落とさんという場面を作るも本田がなんとかロープブレイク。
 代わるヨシタツは本田の髪を掴んで引き起こし、そのまま本田の胸板へのエルボー連打を無表情で受け切る。本田の連打が止むと、ヨシタツはエルボースタンプで叩き伏せ、サーフボードストレッチから河津掛。さらにブレーンバスターを狙うが、本田が背面着地してバックドロップ。岩本にタッチ。
 岩本はヨシタツとエルボー合戦を展開し、マジックスクリューからジャーマン・スープレックスを狙うが、ヨシタツが耐えてキチンシンク。立花にタッチ。
 立花は岩本にマンハッタンドロップから「ああ~ん?」とヤンキー座りでガンを付けてからビッグブート。さらにえびす落としを狙うが、岩本が振り払ってニーアッパー。本田にタッチ。

 本田はランニングエルボー、ノーザンライト・スープレックス・ホールドからラリアットを狙うが、立花がビッグブートで迎撃し、ヨシタツとともにトレイン攻撃。ヨシタツのトラースキックから立花のビッグブートが入り、立花が大外刈り、ローリングエルボーからロープに飛ぶが、本田がスピアーでカウンター。さらにアバランシュホールド、ジャーマン・スープレックス・ホールドでカウント3。

第4試合


 NEXTREMEの面々がたっぷり時間をかけて入場時にポーズを決めてアピールしていると、しびれを切らしたTOTAL ECLIPSEが奇襲。
 北斗が亮生の顔面をグリグリ踏みつけているところをHAYATOがドロップキックで救出。土肥熊が2人で向かってきてもHAYATOは2人の攻撃を誤爆させ、羆嵐にドロップキック。羆嵐が倒れず耐えると亮生とともにダブルドロップキック。場外に出た土肥熊へ亮生&HAYATOがプランチャの編隊飛行を見せるが、土肥熊がそれぞれキャッチして場外で2人をボディスラムでぶつける圧倒的なパワーを見せる。
 エルボーで粘る亮生に対し、土肥は逆水平チョップ、羆嵐はセントーンを見舞い、北斗が無想一閃での決着を狙うが脱出した亮生がハンドスプリング式オーバーヘッドキック。HAYATOにタッチ。
 HAYATOは北斗にドロップキック、ミサイルキックと見舞い、青柳&亮生とともにトレイン攻撃。HAYATOのトラースキック、亮生の延髄斬り、青柳のドロップキックと連撃が入り、HAYATOがトドメのトラースキックも、土肥熊がカットしてHAYATOにダブルのショルダータックル。そして土肥のギロチンドロップ+羆嵐のセントーンの同時攻撃が入り、北斗がRKOで追撃。カットに来た青柳を土肥が、亮生を羆嵐がアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げる中、北斗がHAYATOを無想一閃で突き刺して3カウント。その後、土肥熊は青柳兄弟をそれぞれバックフリップで叩きつけた。

第5試合


 ゴングが鳴ると、スピーディな腕取り合戦となり、児玉が首投げからスリーパーホールドなどの次の技につなげようとするのをSUGIがことごとくリストロックで切り返して見せ、技術面でSUGIが圧倒してクリーンブレイク。児玉は握手を求めるが、前回の挑戦表明の際に一度騙されているSUGIはその手を蹴り払う。
 これを合図に両者ロープに飛んで目まぐるしいかわし合いの攻防を展開し、児玉のドロップダウンをロンダートで飛び越えたSUGIがカサドーラ式アームドラッグ。即座に起き上がった児玉をヘッドシザースホイップで投げ捨ててロープに飛ぶが、児玉が風車式バックブリーカーで迎え撃ち、フットスタンプからセントーンアトミコ。コーナーに振られたSUGIがトップに飛び乗って飛びつき式フランケンシュタイナーを狙うが、児玉はその筋力でガッチリとキャッチし、そのまま逆エビ固めへ。
 SUGIがブレイクすると児玉が串刺し攻撃を狙うが、SUGIがひらりとエプロンに逃れてトップロープ越しの延髄斬りを見舞い、今度は飛びつき式フランケンシュタイナーを成功させて場外に放り出し、サスケスペシャルで飛んでいく。そして児玉をリングに戻しながらのスイングDDTで追撃。さらにSUGIは児玉をトラースキックでロープ際に吹き飛ばし、741を発射も、児玉が回転途中に突き飛ばして阻止し、コーナートップからのダイビングエルボーバットからパワーボム。

 勝利を確信した児玉は、大の字になるSUGIを見下ろしながら腰に手を当ててベルトのジェスチャー。児玉がBKバスターの体勢に入るとSUGIが背面着地して旋風脚。さらにリバースフランケンシュタイナーを狙うが、児玉が耐えてジャーマン・スープレックス。さらにロープに飛ぶが、SUGIはスパニッシュフライで迎え撃ち、トラースキック、741、ミスティカ式DDTと連撃。さらに千本桜を発射するも、児玉はそばにいた李日韓レフェリーに抱きつくことで攻撃を寸前でやめさせることに成功し、追撃してきたSUGIを真上にホイップした上で下から股間へバックキック。悶絶するSUGIをBKバスターで突き刺してマッドスプラッシュを投下も、SUGIが剣山で迎撃。痛みにのたうち回る児玉を雪崩式リバースフランケンシュタイナーで頭頂部から突き刺してフォールに行くが、児玉は首固め、逆さ押さえ込みと丸め込みで粘りを見せる。しかし、児玉が狙った回転エビ固めをSUGIがカナディアンデストロイヤーで切り返し、千本桜。
 SUGIがエプロンに出てスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュを狙うと、児玉がゆらりと起き上がってSUGIに追いすがるが、SUGIは顔面へのミドルキックで突き放し、スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュで3カウントを奪った。

 試合後、リング上にイザナギが上がってくる。

イザナギ「まずは防衛おめでとうございます。タイトルマッチ、すごい試合でした。それもあってすぐに言うのもアレですけど、挑戦表明しようと思って来ました。例によって、バックステージで待ち伏せたり、色んな小細工考えましたが、今の試合見て、まっすぐ挑戦表明しようと決めました。『その世界ジュニア、全日本プロレスに取り戻すのは俺だ!』……みたいなことは言いません。ただ、レスラー、イザナギとしてあなたとタイトルマッチがしたい。そう思います。いかがでしょうか」
SUGI「……次から次へと。ちょっと、期間を空けてもらいたい。ですが、謹んでお受けいたします」

<試合後コメント>
SUGI
「思ったとおり、想定してた以上に追い詰められちゃって、ちょっと危うい場面も多々ありましたが、なんとか無事防衛することが出来たので、次イザナギ。どんな選手か全然わかんないんですが、でもまあ、ああやって正々堂々と出てくるってことは私の実力がかったってことだと思う。その実力をただ発揮して防衛するだけです。ありがとうございました」

第6試合


 ゴングと同時に宮原が突っ込んでいってフロントハイキック。ゼウスがエルボー、逆水平チョップで反撃すると宮原がブラックアウトを発射もゼウスがキャッチしてラリアットを放つも、宮原はこれを回避して低空タックル。ゼウスは耐えきってロープに押し込んで逆水平チョップ、ジャンピングラリアットと見舞って宮原を場外に出して逆水平チョップを連打。宮原は上手く誘導してゼウスのチョップを鉄柱に誤爆させ、ヘッドバッドの連打で優勢を掴む。
 宮原はゼウスをリングに戻して後頭部へのブラックアウト。ゼウスは逆水平チョップの連打で反撃し、宮原のドロップキックコンビネーションをかわして逆エビ固め。宮原がこれをブレイクすると串刺しラリアットからベアハッグスープレックス。即座に起き上がって突っ込んできた宮原のタックルを鉄柱に誤爆させ、エプロンから奈落式ブレーンバスターを狙うが宮原が暴れて脱出。場外に降りたゼウスは宮原の足へのラリアット、尻餅をついた宮原の顔面へ場外から地対空ラリアットを叩き込み、トップロープ越しの雪崩式ブレーンバスターからフロッグスプラッシュを発射するが、宮原が剣山で迎撃。

 悶絶するゼウスに対し、宮原は後頭部へのブラックアウト、ジャーマン・スープレックス、ブラックアウトと連撃し、シャットダウン・スープレックスの体勢も、振り払ったゼウスがここぞのときに見せる美しいフォームのドロップキック。ゼウスがジャックハマーを狙うと宮原が着地してブラックアウトも、ゼウスは倒れず耐えてラリアット2連発。再びジャックハマーの体勢に入るも、宮原がゼウスの腕を取りながら着地してグラウンドに引き込み、三角絞め。ゼウスがパワーボムで切り返そうとする動きを利用して久々に見せるスネークリミットに捕らえてタップを奪った。

第7試合


 ゴングが鳴るとロックアップでの押し合い、ショルダータックルの力比べが展開され、諏訪魔がショルダータックルで打ち勝って雄叫び。諏訪魔はダブルチョップの連打で倒してチンロック、エルボーで反撃するジェイクをヘッドバッドで黙らせてスリーパーホールド、場外に逃れたジェイクを鉄柵に叩きつけながらのダブルチョップで打ち据えて圧倒する。
 諏訪魔は先にジェイクをリングに放り込んでから自らもロープをまたぐが、ジェイクがすっくと起き上がって膝蹴りからのDDT。ジェイクは腕立て伏せからのマッスルポーズを見せ、防戦一方であった立ち上がりが三味線であったことを臭わせる。
 ジェイクは諏訪魔をチンロックで痛めつけてから場外に放り出し、場外マットを剥がしてむき出しになった板の間へ諏訪魔をDDTで突き刺す。よろよろとエプロンに上がってきた諏訪魔にロープを使ったチンクラッシャーを見舞ったジェイクが奈落式DDTで諏訪魔の頭をエプロンに突き刺す。

 ジェイクはじっくりとしたネックロックからロープに振りながらの追走式ニーリフトを連打。さらにスリーパーホールドで弱らせてからビッグブートを発射も、これをかわして走った諏訪魔がフライングショルダー。諏訪魔は串刺しラリアットからスロイダー、「投げるぞオイッ!」と叫んでラストライドの体勢も、ジェイクがショルダースルーで切り返してニーリフトからジャンピングDDT、串刺しビッグブート、PKと連打。諏訪魔を場外に放り出してからエプロンを駆けての空対地サッカーボールキックを見舞い、場外へ通っていくが諏訪魔がラリアットで叩き伏せて流れを引き戻す。
 諏訪魔はジェイクをリングに放り込んでからダブルチョップ連打、ラリアット、バックドロップ、雪崩式ブレーンバスターと連撃。エルボーで反撃するジェイクを強引にジャーマン・スープレックスで叩きつけてからラリアットを狙うが、ジェイクがカウンターのレッグラリアート。
 満身創痍の両者はふらふらと起き上がりながらエルボーで打ち合い、ジェイクがビッグブートを見舞えば諏訪魔もダブルチョップで反撃。諏訪魔がローリングラリアットを叩き込むも、ジェイクは倒れず耐えてニーリフトからジャイアントキリング。諏訪魔の髪掴んで引き起こしながら顔面に小刻みな膝蹴りを入れていき、ジャイアントキリング。

 バタリと倒れたまま起き上がれない諏訪魔を見てジェイクは両手を広げて天を仰ぐが、ブチ切れてリミッターが外れた諏訪魔がガバリと起き上がり、ジェイクを無茶苦茶に殴りつけてから重爆ドロップキック。諏訪魔の勢いは止まらず、串刺しラリアット、ジャーマン・スープレックス、ローリングラリアット、バックドロップ2連発と猛攻。そして諏訪魔が3発目のバックドロップを狙って持ち上げた勢いを使ってジェイクがゼロ距離ジャンピングニー。さすがの諏訪魔もこれには怯んでしまい、ジェイクがニーリフト、ハイキック、諏訪魔のラリアット連打を倒れず受けきった上でのバックドロップ、後頭部へのジャイアントキリング、バックドロップ、D4Cと怒涛のラッシュで3カウント。因縁の諏訪魔を制して2度目の防衛に成功した。

ジェイク「やっと自分が納得した形でこのベルトを腰に巻くことが出来た!俺はまだ、まだやり残してることがたくさんある!俺は自分の計画を必ず遂行する!今、全日本プロレスは……俺だ!」

 次期挑戦者決定戦を制した宮原がスーツ姿でビシリと決めてリングに上ってくる。

宮原「ついにこの時が来たなあ。いつぶりだろうなあ、俺が挑戦者として名乗りを上げるのはなあ。記憶にないよ。俺もなあ、いつかこのときが来ると思っていたがなあ、まさか俺がチャレンジャーだとは思ってもいなかったよ。ああ、いつの時代もなあ、主役は2人もいらねえんだよ。どんな時代も全日本プロレスの歴史をさかのぼったら主役は1人だ。申し訳ないが、ジェイク。今の時代は俺の時代なんだよ。プロレスファンも全日本プロレスファンも、このカードに期待することだろう。そして、この2人が向かい合ったときが新たな時代の幕開けだ。舞台は!10月16日、大田区総合体育館だ!主役は!俺だ!」

 宮原が退場すると、ジェイクが観衆に向き直る。

ジェイク「もう1度言う。今の全日本プロレスは……俺だ!」

<試合後コメント>

ジェイク・リー
「ようやく、ようやく自分自身が納得した上で腰にベルトを巻くことが出来た。長い戦いだった。5月から(大田区大会が)延期になって、(諏訪魔が)コロナかかって(三冠を)返上して、立場変わって(諏訪魔が)王道トーナメント優勝して。けど、前哨戦って、5月から始まってるって俺は言ったけど、けど、違うんだよ。もっと前から始まってたんだよ。あの人が俺を全日本プロレスに引き込んだときから、こうなる運命だったんだ。俺は、俺は!結果を求めてよかったと思ってる!諏訪魔戦に関しては以上だ。これ以上は……喋ろうとしたらすごく長くなってしまう。多分、ここにいる記者の人達は、リングに上がった宮原健斗のこと、質問したいと思ってるはずだ。質問してくれ」

――宮原選手が次期挑戦者に決まり、戦いの舞台は大田区総合体育館になりました
「今日見てたんだ、彼の試合は。挑戦者決定戦だろ?自ずと大田区になるのはわかってた。どっちか勝ったほうが来るとは思ってた。望むところだ。望むところだ!」

――ベルトを獲った大田区で、若い世代同士での三冠戦をやる意味は大きい?
「歴史はもう動き始めてる。大きくな。俺がこれを持った瞬間からだ。アイツは言った。『主役は2人いらない』と。そう、俺も同じ気持ちだ。主役は1人でいい。1人でいいんだ。俺がそれを証明する」

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