40歳を迎えたYAMATOが22歳の箕浦康太を撃破しドリームゲート王座防衛!「吉野正人が箕浦にソル・ナシエンテを授けたのであれば、俺にはその逃げ方を授けた」

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 20日、東京都・大田区総合体育館にてDRAGON GATE『DANGEROUS GATE 2021』が開催され、YAMATOが箕浦康太を破ってオープン・ザ・ドリームゲート王座の初防衛に成功した。

 YAMATOは今年8月の神戸ワールド記念ホール大会にてシュン・スカイウォーカーを制して約5年ぶりにオープン・ザ・ドリームゲート王座を戴冠。
 そのYAMATOの初防衛戦の相手を決めるべく、今月8日の後楽園ホール大会のメインイベントでKAIvs望月成晃vsBen-Kの3WAY戦が行われる予定であったが、この日の第2試合でタッグマッチながら箕浦康太がYAMATOから直接3カウントを奪って勝利し、メインに自身を加えて4WAYとすることを要求。
 3選手や斎藤了GMが難色を示して一度は却下されるも、YAMATOが「俺はコイツにKING OF GATE準決勝と今日で2回も負けてる。これじゃチャンピオンとしての顔が立たねえよ」と王者権限で箕浦を試合に加え、箕浦もその期待に応えて4WAY戦を制し夢の扉を開く鍵を手に入れた。
 正式に挑戦者になった箕浦の前に現れたYAMATOは「俺はお前が勝ち上がってくると確信してたぞ。お前は風を吹かせた。プロレス界には強い人間、プロレスがうまい人間は山ほどいる。だが、風を吹かせられる人間は一握りだ。お前は今夜その1人になった。若き挑戦者よ!次は、お前のその力で時代を動かして見せろ!」とベルトを掲げて箕浦に発破をかけていた。

 闘龍門時代を知らない新世代であったYAMATOも今月40歳を迎え、気付けば団体内でもベテランの領域に。そして22歳の箕浦は団体内では屈指の長身を持ち、肉体改造後はガング(※変形パワーボム)、エングラナへ(※コブラクラッチ式クロスフェイス)を武器にメキメキと頭角を現している期待の若手。吉野正人の引退時にはソル・ナシエンテを継承し、これを武器に史上最年少のドリームゲート王座戴冠を宣言していた。

 試合が始まると、レスリングベースのじっくりとしたグラウンド戦が展開され、両者ともに腕に狙いを定めたサブミッションの応酬となる静かな立ち上がり。 YAMATOがエプロン上でジャーマンを決めて場外へダイビングアタックも、箕浦がこれをキャッチして水車落としで叩きつけるという攻防で試合は一気に動き、箕浦が優勢に。


 箕浦は勝負を焦らず脇固め、腕固め、キーロックと堅実にYAMATOの腕を潰していき、YAMATOの各種go 2 Hospitalの猛連打を耐えきってロコモーション式ジャーマン。ガングで叩きつけてからのソル・ナシエンテ。完璧に決まったように見えたものの、体を起こしたYAMATOがスリーパーホールドで切り返し、スリーパー・スープレックス、ジャーマン・スープレックスと連撃。2回目のソル・ナシエンテは決まり切る前に脱出し、ギャラリア2連発からのラグナロクで試合を決めた。

 試合後、箕浦は「俺に風は吹いていたけど、止められて史上最年少でドリームゲートを獲ることは出来なかった。吉野さんから教えてもらったソル・ナシエンテを自分の形にできてないから、そこをもっともっと、もっと練習して、次は必ずドリームゲート獲りたいと思います」と悔しさに顔を歪ませながらもリベンジを誓う。

 対するYAMATOは「新しい風はこの俺が巻き起こす嵐で吹き飛ばした。俺はまだまだ譲らないとは言ったが、20そこそこの若者と俺じゃ元からの体力が違った。それはアイツに利があったな。だが、このリングを去っていった人間たちのことを考えたら俺はこんなところで若いヤツに負けるわけには行かないんだ。DRAGON GATE=俺だ!YAMATOだ!文句あるヤツ、このリングの時計の針を動かしたいヤツは俺にかかってこい!」と思いを語る。
 そして、箕浦のソル・ナシエンテに苦しめられたことについて聞かれると、「懐かしいというかね。俺は吉野さんに何回もドリームゲートで負けてんだ、ソル・ナシエンテで。そのイメージが脳裏をよぎったけど、身体はそのときの対処法を覚えていた。吉野さんが箕浦にソル・ナシエンテを授けたのであれば、俺にはソル・ナシエンテの逃げ方を授けたと、そういうことでしょうね」と微笑んだ。

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