退団騒動を乗り越えたMarvelousのエース・彩羽匠がスターダムの二冠王ウナギ・サヤカから快勝も「見た目だけかなって思ってた。ちゃんとプロレスラーでした」と高評価

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 16日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『5★STAR GP 2021』が行われ、彩羽匠がスターダム二冠王のウナギ・サヤカから快勝した。

 『5★STAR GP』とは毎年8月~9月にかけて行われるスターダムのシングルリーグ戦。
 今大会では、長与千種の愛弟子で“紅の継承者”の二つ名を持つマーベラスのエース・彩羽匠が参戦することが大きな目玉に。彩羽の負傷欠場もあり5★STAR GPの初戦は8月末となったが、9月には彩羽の公式戦が合計8試合も組まれているということでファンから大きな注目を集めている。

 マーベラスを背負ってスターダムのリングに上がることになった彩羽は5★STAR GP優勝およびスターダム最高峰の赤いベルト奪取を宣言し「マーベラスをガツンと上に持っていきます!」と語っていたが、8月末日にマーベラスから19歳の星月芽依、20歳の神童ミコト、22歳の響と期待の若手選手たちが一斉に退団するという事態に見舞われ、団体のトップとして苦しい状況に立たされていた。
 その後、彩羽は今月10日のマーベラス無観客大会で「新生マーベラスとして、絶対に夢を諦めません。マーベラスを潰さないです!5★STAR GP自分が優勝して、結果残していくんで、大丈夫です。自分がいれば大丈夫です!」と覚悟を語っていた。

 この日、彩羽は第7試合でフューチャー・オブ・スターダム王座&アーティスト・オブ・スターダム王座の二冠王であるウナギ・サヤカと5★STAR GP公式戦で対戦。
 両者入場後にウナギが握手を求めると彩羽が快く応じるが、その瞬間にウナギが突如顔面へビッグブート。彩羽はこれを平然と受け止めながらも静かにブチ切れ、苦笑いで後退りするウナギにハイキック。
 慌ててゴングが鳴らされると、彩羽は鋭く相手をえぐる多彩なキックで攻め立てていき、ウナギが距離を詰めると即座にスリーパーホールドで捕縛して絞め落とそうとする抜身の刀のようなファイトを展開。
 彩羽のスワントーンボムが決まって試合が終わりかと思われたが、ウナギは雄叫びを上げながらのエルボー連打で意地を見せ、大ふへん固め(※変形ゴリースペシャル)から大儀であった(※変形MADE IN JAPAN)を狙う。しかし、彩羽はこれを振り払って旋風脚を叩き込み、パワーボム、ライガーボムと畳み掛けて3カウント。試合後、マットに伏しながらもズボンの裾を掴んで追いすがるウナギに対し、彩羽は頭を撫でて健闘を讃えた。

 バックステージに戻った彩羽は、「粘ったね、ウナギ。意外に……。最初見た目だけかなって思ってたんです、ウナギ・サヤカのこと。でも、まだ技は少ない中でも攻めどころがわかってるなと思いましたね。10分も試合しちゃいました。でも、他の人が言うほど変なヤツじゃなかったです。ちゃんとプロレスラーでした」とウナギを高く評価した。

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