【試合詳細】7・10 TTT新木場大会 【CCWカナディアンヘビー級】木下亨平vs塚本拓海 【GWC6人タッグ】ガッツ石島&ツトム・オースギ&バナナ千賀vs大家健&今成夢人&翔太 黒田哲広&マスクドミステリーvsTORU&瀧澤晃頼

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『ATTACK6』
日程:2021年7月10日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:140人(札止め)

▼「新木場闘会始」 30分1本勝負
[渡鳥連合]○藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
10分28秒 バックドロップ→片エビ固め
●海和択弥(HERO/GPS)

▼「インディージュニア闘争」 30分1本勝負
○政岡純(紫焔)/竹田光珠(666)
10分58秒 Ambitions→片エビ固め
仲川翔大(J STAGE)/●島谷常寛(フリー)

▼「REUNION」 30分1本勝負
○阿部史典(BASARA)
10分11秒 フランケンシュタイナー→エビ固め
●井土徹也(HEAT-UP)

▼「”最高”ミステリーvsT-odds」 45分1本勝負
[“最高”ミステリー]黒田哲広(フリー)/○マスクドミステリー
13分27秒 チョークスラム→片エビ固め
[T-odds]TORU/●瀧澤晃頼

▼「GWC認定6人タッグ選手権試合」(60分1本勝負)
【王者組】○ガッツ石島/ツトム・オースギ(フリー)/バナナ千賀(フリー)
13分51秒 ゴーストバスター→片エビ固め
【挑戦者組】●大家健(ガン☆プロ)/今成夢人(ガン☆プロ)/翔太(ガン☆プロ)
※第27代王者組が初防衛に成功

▼「CCW認定カナディアンヘビー級選手権試合」(60分1本勝負)
【王者】●木下亨平(ダブ)
11分24秒 高角度逆さ押さえ込み
【挑戦者/渡鳥連合】○塚本拓海(BASARA)
※第12代王者2度目の防衛に失敗。塚本が第13代王者となる

塚本が木下からCCWカナディアンヘビー級王座を奪取しシングル三冠王達成!ガッツ&SOSが石島家の家宝を防衛!新設される初代タッグ王座決定Tの開催が決定!

オープニング


 大会に先立ち、ガッツがリングに上がりTTT認定インディー統一タッグ王座の新設および初代王座決定トーナメントの開催を宣言した。

ガッツ「えー、皆さんこんばんは!今日も多数ご来場頂きありごと、ありがとうございます!噛んじゃいましたね(笑)ということで、1つ発表がありまして、新宿FACEの方でTTT認定インディー統一無差別級王座が新設されたんですが、今度はTTT認定インディー統一タッグ王座を新設したいと思います!こういうことでですね、8月14日の次回の新木場大会と、9月4日の新木場大会で初代タッグ王座決定トーナメントを行います。1回戦が8月で、準決勝・決勝が9月になります。みなさん、TTTのタッグの王座が新設されますので、熱い戦いにご期待ください!よろしくお願いします!」

第1試合


 前回大会でインディー統一無差別級王座となった秀旺が第1試合でTTT初参戦の海和に胸を貸すシングルマッチ。「全国のインディー団体から有望な若手を発掘する」をテーマに掲げるTTTが初参戦の若手に自団体のチャンピオンを当てるということは、それはそのまま海和への期待と見ていいカード。

 前回大会ではベルトをぞんざいに扱っていた秀旺だが、この日はアロハの下にベルトを巻き、シャツを何度もまくって観衆にベルトを見せつけるなど思いの外に気に入っている様子。
 秀旺が右手を差し出すと、海和が両手でしっかり握り返すものの、ゴングが鳴ると同時に秀旺が場外に出ていって海和を困惑させる。
 秀旺がリングに戻ると、組み合ってグラウンドの展開となり秀旺がボディシザースで海和をコントロールしながらマウントを取っていき、執拗なヘッドロックでギリギリと絞り上げる。海和はなんとかロープに振ってドロップキックを命中させるものの、秀旺はするりと場外に出ていって追撃を許さず。
 秀旺がリングに戻ると、海和が胸板へのチョップを連打していくも秀旺はさして効いた様子も見せずお返しの強烈なチョップ。倒れ込んだ海和の背中に何発もダブルチョップを見舞って休ませず、ボディスラムからの片エビ固めを繰り返して海和のスタミナを奪う。

 秀旺がコーナーに振って串刺し攻撃を狙うと、海和がブートで止め、ロープに飛んでフライングショルダーをヒットさせて反撃の狼煙を上げる。海和は串刺しバックエルボー連打からドロップキックを見舞い、ブレーンバスターで叩きつけると天を指差してアピールし、コーナートップからのミサイルキック。さらに海和がチョップ連打からロープに飛ぶと、秀旺は顔面を両靴底でぶち抜くお手本のようなドロップキックを叩き込み、高角度抱え式バックドロップで叩きつけて3カウントを奪った。

 自力で立ち上がれないほどのダメージを負った海和に対し、秀旺は退場際に観客席に向けてスクワットを見せて余裕をアピール。秀旺がインディー統一無差別級王者として高い高い壁を見せつけた試合となった。

第2試合


 TTTではお馴染みとなりつつある政岡&光珠のタッグはダーティーなファイトも交えつつ勢いとスピード感あるファイトで観衆を魅了している。
今回その前に立ちはだかるのは、仲川&島谷。仲川は前回大会で盟友・佐山駿介の引退試合の相手を務めたスピード自慢のハイフライヤー。そしてTTT初参戦の島谷も小柄な体格ながらその肉体に裏打ちされたパワーファイトやフォームの美しい飛び技を見せる選手。
 大会オープニングでタッグトーナメント開催が宣言されたことから見るほうの見方も変わってくる試合となった、

 試合前、仲川&島谷が握手を要求すると光珠は応じるものの政岡は仲川の右手を蹴飛ばして荒々しく拒否。
 光珠と仲川でゴングが鳴ると、グラウンドの展開となり、光珠がヘッドロックで捕らえれば仲川が転がして押さえ込み、仲川が足を取れば光珠もすぐにヘッドシザースで切り返すといったスピード感あふれる攻防が展開され、足払いから体固めの応酬、そして空中でドロップキックの相打ちと華麗なムーブを見せるが、仲川は「ミスっただろ!」と光珠へ不満顔。
 両組代わると、インディー界の若手で屈指のスピードスターたちが目まぐるしいロープワーク、リープフロッグ、アームドラッグの応酬を見せ、カサドーラ式アームドラッグでこれを制した島谷がヘッドスプリングで起き上がってからのポーズを決めて勝利をアピール。
 代わる仲川は政岡へ「握手しろよ!」と怒りを顕にしながらサッカーボールキック、ミドルキック、顔面へのスライディングキックからサッカーボールキックと流れるような蹴撃を連打しスリーパーホールド。
 島谷に代わると、仲川とのダブルパックエルボーから仲川にタッチ。
 仲川はロープに振ってバックエルボー、そして握手をしなかった政岡の喉元に悪い笑みを浮かべながらヒザを押し当ててフォール。政岡がキックアウトすると仲川がロープに飛ぶが、政岡がローリングでかわし仲川のヒザを撃ち抜く低空ドロップキック。さらに飛びつき式ネックブリーカーを叩き込み、光珠にタッチ。


 光珠はランニングエルボーで2人をそれぞれなぎ倒し、仲川&島谷が2人がかりで向かってくるとまとめてドロップキックで吹き飛ばす。さらに光珠はショットガンドロップキックで仲川をコーナーに叩きつけて串刺しスピアー、続けてミサイルキックを投下すると仲川の起き上がりにトラースキックを発射。仲川はこれをいなすと延髄斬りからシャイニング・ウィザード、ミサイルキックと叩き込み島谷にタッチ。
 島谷はエルボーの猛連打からブレーンバスターを狙うが、光珠が逆にブレーンバスターで叩きつけて政岡にタッチ。

 政岡が串刺し攻撃を狙うと島谷がブートで止めてスイングDDTを狙うが、政岡は空中でホイップしてこれを逃れると、コンプリートショットからカーブストンプ。さらに通常のトラースキックのフェイントを入れてからヒザへのトラースキック、ヒザをついた島谷の側頭部を撃ち抜くトラースキックと変幻自在の蹴撃を見せ、Ambitionsの体勢に入るが島谷が意地の脱出を見せエルボー連打。政岡とのロープに飛びながらの追走攻撃の応酬を制してドロップキックを叩き込んだ島谷がフィッシャーマン・バスターで叩きつけると光珠がカット。すかさず仲川がトラースキックで蹴り出してからのプランチャで光珠を撃退し、勝負を島谷に託す。
 島谷は逆打ちを狙うが、政岡が耐えると回転エビ固めに切り替える。政岡もエビ固めで返し、エビ固めのシーソーゲームが展開。政岡が距離を取ろうとすると島谷は許さず延髄斬りから再び逆打ちを狙うが、これを着地した政岡がAmbitionsで突き刺して3カウント。
 試合後、仲川が再び握手を求めるも政岡が拒否。政岡が右手を出すと今度は仲川がその手を蹴飛ばそうとするなど因縁が生じた様子。そして島谷も政岡に突っかかっていって睨み合いを展開した。

政岡「第2試合、勝ったのはこの俺、政岡じゃあ!聞くところによると、TTTタッグベルトを新設するって?そこに俺はいち早くエントリー、名乗りを上げさせてもらうぞオイ!タッグだからよ、パートナーは……竹田光珠!(※光珠が歩み寄る)……ではなく(※光珠がずっこける)、俺の正パートナー、“REAL HIPSTAR”木下亨平がパートナーじゃオイ!(※光珠が寂しそうに1人先に帰ろうとする)光珠!光珠ゴメン!これケンカとかじゃなくて、何回か組んだけど、お前とは闘ってるほうが楽しいと思った。だからもし、次当たることがあったら、そこは恨みっこなし!正々堂々やり合おうやんけ。なあ?」

 光珠と政岡が握手を交わし、光珠がロープを上げる中で政岡がリングアウト。花道でも2人でしっかりと握手を交わし、発展的解散の模様を見せながら退場していった。

第3試合


 ともにUWFスタイルの血脈を引く選手であり、佐藤光留が主催するハードヒット、さらにGLEATにも参戦するなどその腕は数多の団体から評価されている。
 阿部はかつて井土の所属するHEAT-UPにレギュラー参戦しHEAT-UP道場で講師も務めたこともあり、井土はかつてガッツ石島が率いた団体・GOING-UPのエースとして活躍していたこともある。そして今でも数多くの大会で顔を合わせることから互いの手の内はよく知っている間柄。昨今プロレス界で大きなムーヴメントを起こしている“U”の風はTTTにも吹き込んだ。

 ゴングが鳴ると両者ジリジリと距離を詰め、阿部が低空タックルから足を取ってグラウンドに引き込もうとするが、井土も即座に対応し一旦クリーンブレイク。
 手4つから組み合って阿部が袈裟固めに捕らえつつ、レフェリーの眼前で井土の頭部にグーパンチを連打。しかし井土も怯むこと無くマウントを取り返してグーパンチを連打してお返しする気の強さを垣間見せる。
 スタンドの展開となり、腕の取り合いから阿部がアームロックに捕らえるものの、井土がグラウンドに引き込みキーロックから腕十字。阿部が足を伸ばしてブレイクすると、本部席から「赤、ロストポイント1」とコールされ観衆が沸く。

 再びスタンドで向き合い、阿部がロープに押し込んで顔面にビンタ。井土が足を刈ってアキレス腱を取ろうとすると、阿部は巴投げのように井土を跳ね上げながら足を取ってアキレス腱固め。井土がブレイクすると、阿部は靴に噛み付きながらのトゥーホールド。これに怒った井土が阿部のバックマウントを取りながら後頭部へ掌打を連打していく。
 再びスタンドで向き合い、手4つから阿部がネックロックに捕らえ、そのままグラウンドに組み伏せる。井土が腕十字で切り返そうとすると阿部が即座にヘッドシザースで阻止し、距離を取る。
 再び手4つで組み合おうとした瞬間に井土が飛びついて胴絞フロントネックロック。阿部がグラウンドで外そうとすると井土が腕十字。阿部の腕が伸び切るも足を伸ばしてのロープブレイクに成功。

 井土はミドルキック連打で畳み掛けるが、阿部がキャッチしてドラゴンスクリューで切り返し、回転浄土宗からロープに振ってハイキックを発射も、井土がこれをスライディングでかわしてドロップキック。さらに場外に逃れた阿部へ、エプロンを駆けての空対地サッカーボールキックを叩き込むと、リングに戻してブレーンバスターからドラゴン・スープレックスの体勢へ。阿部がバックを取り返してジャーマン・スープレックスで叩きつけるも、井土は即座に起き上がってハイキック。しかし追撃に行く余力は無く、両者大の字でダブルダウン。

 阿部がむくりと起き上がると、井土はその背中へサッカーボールキック。阿部が正座をしてさらにサッカーボールキックを要求し、そのお返しに阿部もサッカーボールキック。そして井土はエルボー、阿部はエルボー&ビンタで打ち合っていき、阿部がヒザをつくと井土がミドルキックを連打。阿部が左足をキャッチすると井土は残る右足で延髄斬りを叩き込んでロープに飛ぶが、阿部のカウンターのドロップキックがクリーンヒット。


 阿部はさらに伊良部パンチを発射も、これをかわした井土がドラゴン・スープレックスからバズソーキック、さらにフィッシャーマン・バスターから必殺のSTAを狙うが、阿部が背面着地し、ロープに振ってからのフランケンシュタイナーで電光石火の3カウント。

 阿部と井土は互いに向き合って座礼し健闘を称え合うが、阿部が鬼の形相でなにかをへし折るモーションを見せると井土も思わず笑みを見せた。

第4試合


 “最高”ミステリーのタッグとして3大会連続出場の黒田&ミステリー。前回大会では後にIJタッグ王者となった新井健一郎&翔太をあと一歩のところまで追い詰める実力を見せつけており、新設されるタッグ王座に最も近いと言っても過言ではないベテランタッグ。
 対するは、TTT純血タッグの“T-odds”TORU&瀧澤。公私ともに仲がよく、平和島で切った張ったの鉄火場を乗り越えて絆を深め合ってきた2人が実力者タッグを相手にどう魅せていくか。そして未だ思うように結果が出ないT-oddsがタッグトーナメントを前になにを見せられるか。

 4人それぞれグータッチを交わしてからTORUとミステリーでゴング。
 ロックアップで組み合い、TORUが押し込んでミステリーのマスクから生える髪をサラリと撫でながらブレイク。組み合って腕の取り合いとなり、TORUが自軍コーナーに押し込んで瀧澤にタッチ。ミステリーも瀧澤をヘッドロックで捕らえながら黒田にタッチ。

 瀧澤はショルダータックルも黒田は倒れず。ならばとチョップを見舞っていくと黒田もヘビー級の重いチョップで反撃し劣勢となる瀧澤だったが、弾丸のようなスピードで突っ込むランニングバックエルボーで黒田の巨体をなぎ倒す。続けてボディスラムを狙うが、黒田が逆にボディスラムで投げつけ、コーナーポストを使って新たな伝統芸能となりつつあるサイレント哲っちゃん足殺し。さらにミステリーとの合体レッグスプレッドからコーナーに押し込んで顔面を踏みつけていくとレフェリーが激怒して反則カウントを開始。黒田は「カタいこと言うなよぉ」と陳情しながらコーナーチョップを連打し串刺しラリアットを狙うが、瀧澤はコーナー上をひらりと舞ってかわすとスクールボーイで転がしてからのシャイニング式延髄斬り。TORUにタッチ。

 TORUは生還したばかりでダメージの大きい瀧澤を無理やり合体攻撃に付き合わせ、コーナーを背にする黒田へ瀧澤をブレーンバスターでぶつける荒業。さらに串刺しショットガンドロップキックからダイビングフットスタンプ。そして黒田のバックボーンを意識してかマッチョポーズを取りながらの腕固め。TORUは「逆にぶち殺したる」と雪崩式ブレーンバスターを狙うが、黒田が「先輩をぶち殺したらアカンで!」と至極まっとうな説教とともに哲っちゃんカッターを見舞うとTORU「すみませんでしたぁ~」と叫びながら吹っ飛んでいく。黒田がミステリーにタッチ。

 ミステリーはランニングクロスチョップの連打から串刺しバックエルボー、サイドスープレックス、セントーン・アトミコと猛攻。そしてロープに振ってのパワースラムを狙うが、TORUがビッグブートからのDDTで一矢報いて瀧澤にタッチ。


 瀧澤は串刺しビッグブート、バイシクルキックからのボディ掌底、火の玉ボムと畳み掛けるが黒田がカット。瀧澤はTORUとともに黒田をロープに振っていくが、黒田がダブルラリアットでなぎ倒し、瀧澤をミステリーへハンマースロー。これを受け取ったミステリーがパワースラムで叩きつけ、強烈なラリアットで吹き飛ばす。さらにチョークスラムの体勢に入るが、TORUが延髄斬りでカットし、TORUのDガイスト+瀧澤のドロップキックの合体攻撃が炸裂。

 瀧澤はチルト3を狙うも、ミステリーが耐えるとフランケンシュタイナーに切り替え、起き上がりにボディエルボー。ミステリーがその腕を取ってレインメーカー式チョークスラムを狙い、先読みした瀧澤はRKOでの切り返しを狙う。しかしミステリーはこれをガッチリとキャッチし、そのまま持ち替えて豪快なチョークスラムで叩きつけて3カウントを奪った。

ミステリー「すでにお知らせがあったように、8月&9月大会でタッグトーナメントやるらしいんで、この俺マスクドミステリーと黒田さんで組んでエントリーしますよ!」
(※黒田が苦笑しながら手を横に振る)
TORU「嫌がってますやん」
(※黒田がその手を上下に動かすミステリーの交信ポーズから両手でマルを作る)
ミステリー「オーケィ、最高ッ!」

(※ミステリーのテーマ曲が流れ、黒田とミステリーがリングアウト)

TORU「待て待て待て待て待てオイ!(※2人がリングに戻ってくる)あっ、すんません、そういう意味じゃなくて……あっ、すんません、すんません……(※2人が帰っていく)待て待て待て待て待てっ……(※2人がリングに戻ってくる)あ、すんませんすんません、大丈夫です。(※2人が帰っていく)待て待て待て待て待てオイ!タッグトーナメントが開催されると聞いて、俺ら結果はまだついてきてないけど所属同士、純血タッグのT-oddsがエントリーせんかったらウソになるよなオイ!」
瀧澤「おう!そうだぁ!」
TORU「まだ結果はついてないけど、このトーナメントで一気に大外枠からみんなゴボウ抜きしてベルトかっさらおうやんけ!ヨロシクぅッ!」

第5試合


 前回大会でTHE HALFEEから“石島家の財産”であるGWC6人タッグ王座を奪還したガッツ&ツトム&千賀の前に立ちはだかったのは、THE HALFEEのセコンド兼サポートメンバーとして太鼓を叩いていた大家健。
パートナーを用意せぬまま勢いで挑戦表明をしてしまった大家は、千賀に「大家健、団体やってるけど多分友達いないぜ?」と言われるなど散々な扱いを受けたが、なんとか今成&翔太の助太刀を得ることに成功。奇しくも学生プロレスに縁ある挑戦者たちが揃い、ガッツの団体の王座戦としては趣深いものがある試合となった。

 大家が先行し、いつものようにバッコミで入場するも、次の曲が鳴っても今成&翔太は入場してこず、仕方なく王者組が入場しガッツがマイクを要求。

ガッツ「オイオイオイオイ!お前ホントに1人で来る奴があるかよぉ?!お前よお前!ガンプロから翔太と今成が来るって言ってたじゃねーかよ!ふざけんじゃねーぞお前!」
大家「1人でも来るって言っただろ俺はァ!(※3人が襲いかかろうとする)待て待て待て待て待て待て待てオイ!なあ?!オイ!なあ?!(※3人が襲いかかろうとする)待て待て待て待て待て待て!なあ?!なあ?!なあ?!待てっつってんだ!ホントにちょっと下がってくれ!下がってくれ!バカヤロウお前!なあ?!ちょっとお前たちを油断させるためだけだよ!なあ?!1人で来るわけがねーだろなあ?!なあ?!翔太!今成!(※3人が襲いかかろうとする)アァ~ッ!待て待て!待て待て!待て待て待て待て待て待て待て待て待て!下がれっつってんだろ?!お前!なあ?!ちょっと趣向を凝らしただけだっつってんだろ?!1人で来てるわけがねーんだ!今成!翔太!出てこいッ!(※3人が襲いかかる)アアアアァ~ッ?!?!?!」

 大家が3人に袋叩きにされ始めたところで今成&翔太が大慌てで入場口から登場し、ツトム&千賀に応戦し場外へ。リング上ではガッツと大家がナックルで打ち合い始めるも、時すでに遅く大家はフラフラ。2人を突破した千賀が大家をスクールボーイで転がし、ツトムがランニングニーを叩き込んでアシスト。ガッツのフライングニールキック、SOSの展覧会の絵まで決まってしまい、今成&翔太がなんとかカットに間に合うものの大家は既に虫の息。2人で無理矢理大家を自軍コーナーまで引きずっていって今成がタッチを受ける。

 今成と千賀の対面となると、今成が奇声を発しながらのモンゴリアンチョップからランニングバックエルボー。翔太にタッチ。
 千賀は翔太を無視して場外で横たわる大家を殴りに行く。翔太はこれをカットして千賀をリングに放り込むものの、大家へ猛烈にタッチを要求。
 試合権利を得た大家はリングインするなりバタリと倒れ込み、大の字になった千賀と添い寝。千賀が袈裟固めに捕らえながらナックルを連打していくと今成&翔太がカットし、再び2人で大家を自軍コーナーまで引きずっていって今成がタッチを受ける。

 今成は千賀にフラッシングエルボーを見舞うと、もう既に限界を超えつつある大家にタッチ。
 大家は手負いの獣さながらの雄叫びを上げて千賀に殴りかかるが、あっさりかわした千賀がマウントナックルを連打。今成が救出して大家を引きずっていき、翔太がタッチを受ける。
 千賀が翔太を無視して大家に殴りかかると翔太がコーナーに振っていくが、千賀はコーナーに飛び乗ってミサイルキック。ガッツにタッチ。

 ガッツは3人をショルダータックルでなぎ倒していき、2人でロープに振って来た今成&翔太へダブルラリアット。さらに翔太へ串刺しラリアットからブルドッギング・ヘッドロック。ツトムにタッチ。
 ツトムはダイビングバックエルボーから助走をつけて飛びつき式DDTを狙うが、翔太が前方向へ振り払い延髄斬りを発射。ツトムはこれをかわして突っ込んでいくが、翔太が今度こそ延髄斬りをヒットさせて今成にタッチ。

 今成は逆水平チョップ連打でコーナーに押し込んでからフェイスクラッシャー。今成は直立姿勢から両手を横に広げ「TTT(ティーティーティー)!TTT!」と叫んで突っ込んでいくが、ツトムがカニバサミでロープへ倒すと千賀が場外から地対空ドロップキック。今成はSOS2人を相手にチョップで奮戦しツトムへトルネードボム。千賀が今成の側頭部をスライディングキックで撃ち抜く鋭いカットを見せると、ツトムがガッツに、今成が大家にタッチ。

 大家がふらふらとリングインすると、ガッツは猛然と突っ込んでいってラリアット。今成&翔太が慌ててカットすると、SOSが2人を場外に放り出してプランチャの編隊飛行。大家が「飛ぶぞォ!」と煽ってロープに飛ぶが、ガッツがカットして場外に放り出し、場外トビを煽る。ガッツはのそのそとエプロンに出てからの場外ボディスプラッシュで敵味方全員まとめて押しつぶし。6人全員が場外でダウン。

 大将同士がリングに戻ると正面からのナックル合戦が展開され、互角と見るやパキケファロサウルスのごとくゴツゴツと頭をぶつけ合う。これを制した大家がDDOで突き刺すと、翔太がコーナートップからフロッグスプラッシュ。さらに今成が串刺しラリアットのアシストを見せ、大家が炎のスピアーから垂直落下式ブレーンバスターの体勢へ。ガッツがこれを振り払うと、ツトム&千賀が飛び込んできて2人同時のトラースキック。ガッツがパワースラムからラリアットを狙うが、大家は炎のスピアーでカウンター。そしてもう一発炎のスピアーを狙うが、今度はガッツがラリアットでカウンター。ガッツが続けてゴーストバスターで突き刺すと、さすがの大家も肩を上げられず3カウント。

 今成と翔太に両脇から抱えられながら退場していく大家だったが、今成は両手を広げて3人でTの字を作りながら「TTT(ティーティーティー)だよTTT!また絶対戻ってくるからな!」と牙を剥いて退場していった。

第6試合


 木下は今年3月にCCWカナディアンヘビー級王座を奪取し、翌月には圧倒的な体格差のあるTTTの鬼将軍・ガッツ石島を下して初防衛に成功。そしてその試合後には6月の新宿FACE大会で塚本拓海とのV2戦が決まったが、後にガッツとの防衛戦のさなかで木下が右肩鎖関節脱臼の怪我を負っていたことが明らかになり、王座戦は延期に。
 木下も無事復帰を果たし、これが4戦目。そして塚本もユニオンMAX王座およびBJW認定デスマッチヘビー級王座を保持し続けており、塚本が勝てばシングル三冠王という試合がついに実現した。

 クリーンな握手からゴングが鳴ると、ロックアップで組合って木下が押して行くもパワーの差は如何ともしがたく塚本はビクともせず、逆に軽々と木下をロープに押し込んでクリーンブレイク。
 塚本はヘッドロックからショルダータックル、さらにロープへ飛んでいくが木下はゼロ戦キックでカウンター。塚本が場外に逃れると木下が追っていくが、待ち受けていたのは塚本のセコンドに付いていた秀旺。秀旺は塚本が羽交い締めにした木下へナックルを見舞っていき、塚本がリングに戻して木下にネックロック、チンロックと木下の古傷である首から肩にかけての部位を痛めつける。
 木下はエルボー連打で反撃していくも、塚本は投げっぱなしボディスラムからスリーパーホールド。木下がロープに逃れるとコーナーに押し付けてチョップ連打で圧倒し崩れ落ちた木下の顔面をグリグリと踏みつける。木下がエルボー連打からドロップキックを叩き込むと、塚本は倒れず一度は耐えるものの、たたらを踏んでバタリと倒れ込む。

 木下はショットガンドロップキックからフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらに必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙っていくが、塚本が背面走でコーナーに叩きつけ、木下に串刺しトラースキック。さらにスマイルスプラッシュを投下も木下が回避。自爆して苦しむ塚本だったが、場外から秀旺が木下を暴行して回復の時間を稼ぐ。


 塚本は木下をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターホイップを放つが、木下が着地してジャンピングニー。しかし塚本は怯まずトラースキックからオキャノンボム。さらにずどんの体勢に入るが、木下はカサドーラ式フェイスクラッシャーで切り返し、スクールボーイ、スモールパッケージ、十字架固めと怒涛の丸め込み攻勢も全てカウントは2。そしてジャーマン・スープレックス・ホールドを完璧に決めてみせるもののまさかのカウント2。

 信じられないといった表情を浮かべる木下はフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドを狙うが、塚本はブレーンバスター・ホイップで切り返し、ゴリースペシャルの形で担ぎ上げてから前に倒れて両方を付ける高角度逆さ押さえ込みで3カウント。

 このカウントに納得の行かない木下は塚本に殴りかかるが、すぐさま秀旺が救出に来ると多勢に無勢で袋叩きに。ここにガッツと政岡が飛び込んできて木下を救出すると、ガッツがマイクを取る。

ガッツ「オイ!お前ら試合終わったのになにやってんだこの野郎!あぁ?コラァ!オイ!渡鳥連合!次回のなあ、TTTのタッグ王座トーナメント、お前らもエントリーしてこいこの野郎!」
塚本「そんな話はどうでもいいんだよ。勝ったのは俺だぞ。チャンピオンベルトどうしたんだよ!」
(※塚本の手にチャンピオンベルトが渡される)
秀旺「どーもこんばんは!ボクたちが渡・鳥・連・合です!」
ガッツ「なぁ~にアイドルみてぇな挨拶してんだこの野郎!」
秀旺「塚ちゃん、塚ちゃん、おめでとう!三冠!」
塚本「三冠!インディー三冠だオラ!」
秀旺「そして俺もインディー統一のベルト持ってます。俺たちがすべてのベルトを持ってる。ということで、タッグトーナメントは渡鳥連合としては……出ません♪出る必要がない!お前らみたいな、いわゆる下のインディーのそういう奴らでやっててください。その王者と俺達がやってもいいけどな?そういうことだ。そもそもお前、小汚いよ!まあ、帰る?どもっ!ありがとうございましたぁ~」

(※渡鳥連合が先に退場)

ガッツ「(※小声で木下へ)ベルト、獲られちゃったね。しゃべれる?丸め込まれちゃって……とりあえず復帰おめでとう!」
木下「皆さん、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした!今日最後ベルトしっかり防衛して、また皆さんの前でお礼の挨拶をしたかったんですが、こんな形になって本当に申し訳ありませんでした!しっかりとあのベルトも必ずもう1回取りに行きます!必ず取りに行きます!そして今、タッグのベルトが出来るとのことで、まずそこで自分たちREAL HIPSTARが初代チャンピオンになって、もう1回あのベルト、そしてもう1本ベルトがあるので、必ず全部のベルトを我々2人で巻けるようにイチからがんばりますので、応援よろしくお願いします!」
ガッツ「こういう不安定な状況にいるわけですけど、TTTはこういう未来ある若手選手が希望を持って闘ってるリングなんで!そして、俺たちみたいなおじさんも頑張ってますので、こんな時代ですが俺たちでプロレスを盛り上げていきますんで、ホントに今後ともTTTの応援よろしくお願いします!今日はご来場ありがとうございました!」

<大会後コメント>

“渡鳥連合”藤原秀旺&塚本拓海
塚本「大日本、ユニオンMAX、そしてこのCCW認定カナディアンヘビー級。三冠王者になりました。僕もね、今三冠取れるチャンスがこんなに来るとは思わなかった。二冠獲ってる時点で俄然やる気はあるんですけど、もっともっと力が出るかな。なんだろね、三冠獲って常に気を張ってたらダメになりそうなんで、渡鳥連合にメチャクチャ寄り添いながら試合して、自由にね、やっていきたいですよね」
秀旺「今回タッグトーナメントかなんかやるという話なんだけども、見て分かるようにシングルのタイトルはすべてこちらにある。ということは、ある意味で与党的立場、政権を握っている中で、俺らはTTTに対してあーしろこーしろとは一切言わない。ただ、俺たちがやろうとしてるのは“脱インディー統一”。いわゆるインディーを統一しない。一切しない。しないし、今インディーの名を借りた、インディー以下の連中を抹殺していくから。ハッキリ言って」
塚本「“インディー統一”とはそもそもなんなんですか?」
秀旺「なんだろうねえ。いわゆるファンタジー、ロマンじゃないの?」
塚本「SFみたいな」
秀旺「ただ、俺たちなら出来るというほんの少しの希望はあるんじゃないかな。ファンの人達も『やってくれるんじゃないか』みたいな。90年代……名前出して申し訳ないけど、石川孝志さん、冬木弘道さんとかがやろうとしたことというのを、俺がやれんのかな?そういうことだよ」
塚本「このベルトもね」
秀旺「そう。90年代から継続されている意味のあるもの」
塚本「二冠のタイミングで、インディーの中で名のあるベルトを獲れて、そして三冠になったというのは僕の中でもう、人生においてもう無いんじゃないかというチャンスだった。これから面白くなるんじゃないですか」
秀旺「分かったらとっとと帰れ!」

――塚本選手が三冠を獲ったことでインディー統一になっているという話もあるのですが
塚本「インディーを統一してるんですか……?でも私本人がインディーを統一したとは……」
秀旺「まあ、最後は俺と塚本がやるしかないよ」
塚本「で、統一しないってことですよね」

――タッグトーナメントは出ず、優勝チームに挑戦していく?
秀旺「挑戦していくっていうか、逆に挑戦して来てほしいよね。矛盾してるけど」
塚本「シングルチャンピオンなんだから出る意味あります?」
秀旺「ないからね。そういうこと」
塚本「勝ったのにベルトも全然よこしてこないわ、認定されてんのかされてないのか分かんねーぞコノヤロー。わちゃわちゃしてさ!」

“最高ミステリー”黒田哲広&マスクドミステリー
ミステリー「TTT、タッグトーナメントですよ!」
黒田「そうですね、やっちゃいましょう」
ミステリー「我々はずっと組んでましたからね」
黒田「最高ミステリー!そりゃあ優勝しか無いでしょう!」
ミステリー「俺たちが出ないとやっぱりみんな肩透かしになっちゃうから。やっぱ闘ってきた年数とかありますからね」
黒田「(※腕をペチペチ叩いて)これで!」
ミステリー「(※腕をペチペチ叩いて)これで行きましょう!」
黒田「連携もバッチリです。何も問題ないです」
ミステリー「まさか優勝すると思ってないでしょ?甘いですね。俺らが獲りますから!」
黒田「って言って、ソッコーで負けたらどうします?」
ミステリー「……そしたら(初代王者への)挑戦者になりましょう」
黒田「そっからの巻き返しで獲ればいいわけですよ」
ミステリー「負けてもそっから巻き返す!……勝つつもりだけどね?!(笑)」
黒田「でも完全にもう弱気発言しちゃった(笑)って言いながらもちゃんと狙ってんスけどね(笑)」
ミステリー「いつものスタイルで勝ちますよ。楽しみにしてください!」

“REAL HIPSTAR”政岡純&木下亨平
木下「久しぶりに東京のこのリングに帰ってまいりました!」
政岡「よいしょォ!」
木下「タッグベルトが出来るって知らなかったんで、今日スタートのときから『来たな!』と思ったんですけど、個人的に出鼻をくじかれてしまって……。でも、心強いパートナーが、私には帰ってきましたのでREAL HIPSTARで初代チャンピオンになりましょうか!」
政岡「なろう!」
木下「お願いします!」
政岡「再結成して1発目のチャンス、確実にモノにしよう。そして個人的に、8月22日からフリーになるんで、1発目にガッチリ手土産を持っていこうかなと!」
木下「そうですね!ちょっと大阪と東京でタッグのベルト、色んな所回りましょうよ!」
政岡「じゃ、最後バシっと!」
木下「チャンピオンに!なるッ!」
政岡「しゃあっ!」

“T-odds”TORU&瀧澤晃頼
――T-oddsでタッグトーナメント出場を宣言されました
TORU「T-oddsを結成してから結果は出てないですけど、自分の団体で行われるタッグトーナメントに唯一所属同士、純血のT-oddsが出なかったら始まらないと思うんで。今まで結果残してないとか関係なしに、このトーナメントで結果を残せばそれでいいということで、出場を宣言しました」
瀧澤「結果を残しましょう」
TORU「結果イコール、タッグの初代王者ってこと」
瀧澤「なりましょう、T-oddsで初代王者に」

――試合内容的にタッグとしての手応えはいかがですか
TORU「手応え自体は毎試合やって感じてはいるんですけど、それ以上に瀧澤個人のスキルも上がってきてるんじゃないかと感じるんで、タッグマッチはもちろんタッグチーム同士で闘うわけですけど、個々の力も必要やと思うんで。僕だけが頑張っても、タッグマッチなんで、瀧澤に付いてきてもらわなきゃいけない。そんな中で瀧澤のスキルは上がってきてると感じてます」
瀧澤「ありがとうございます!」

――TTTには、最高ミステリー、REAL HIPSTAR、トーナメント出場は宣言していませんがSpeed of Soundsと名だたるタッグチームが存在します。そうしたタッグチームと闘う中で完成度を上げていく?
TORU「ハッキリ言って、TTTには今トップクラスのタッグチームが参戦してます。その中で俺たちT-oddsは逆に注目されないほうが美味しい。オッズが高ければ高いほど配当がとんでもないことになると思う。それを目指してタッグトーナメント、明らかにこのT-oddsのオッズが高いと思うんで、それは美味しいよね。最低人気から一気に!」
瀧澤「一等獲ってやりますよ。G1制覇して。だから面白いんですよ」
TORU「まあ全ては瀧澤にかかってますよ」
瀧澤「プレッシャーっすねえ(笑)まあ、そうですね。僕次第だと思うので、TORUさんにもっと褒められるようにがんばります」
TORU「いや、俺に褒められるんじゃなくて、結果が全て!結果でしょ!」
瀧澤「褒められなくても勝つ!」
TORU「ソレが全てでしょ」
瀧澤「だからいいんだ」

――タッグの話からは少し離れますが、TTTが管理しているシングルベルトは2本とも渡鳥連合が保持しています。所属としてコレについてはどう思いますか
TORU「まあ、僕は初代王者になれず藤原秀旺に敗れたわけなんですけど、俯瞰で見て、あるべきところにあるんじゃないかと思いますね。実際、リング上の勢い、実力、悔しいけど渡鳥連合に話題性含めて持っていかれてると思うんで。逆に面白いんじゃないですか。こっから物語が動いていく。どんな未来になるかは分からないけど、渡鳥連合という大きい組織が存在してくれる方が俺らはアガりますね」

――シングルのオッズも高い現状から下げていくほうが燃えると
TORU「そらそうでしょ」
瀧澤「もちろん!」
TORU「そら見てる方もそっちのがおもろいよ」

<大会総括>

ガッツ石島
――今大会を振り返っていかがですか
「今回はFACEのビッグマッチのあとってことで、趣向・切り口を変えた試合を何個か出してみたんで、ちょっとそれでマンネリ化を避けて、新しい選手も出してインディー統一に向けて新しい試みが出来たんじゃないかと思います」

――今日のメインイベントでは渡鳥連合にまさかのベルト移動が起きてしまいました
「まあ、キャリアの差があるからね。最後は見てましたけど、うまく逆さ押さえ込みに入ったから、あのへんはユニオンMAXとデスマッチヘビー級のベルト持ってる人間だなって感じましたね。渡鳥連合にベルトが行ってしまったので、みんなで協力して奪還したいと思います」

――タッグトーナメントの開催が発表されましたが、参加チーム数は
「8チームでやろうと思ってます。まだ具体的にはアレですけど、なるべく急造チームを出さないように。初代王者を決めるトーナメントなんで、普段組んでるチームをエントリーしたいと思います。まあタッグ屋として活躍してるチームを出していこうと思ってます」

――その中で渡鳥連合が不参加を表明していることについてはどう思われますか
「まあ、ベルト持ってるやつが強いし、発言力もあるってのは昔からそうだからね。でも、一筋縄ではいかないって思いますね。藤原秀旺には出てきてほしいけど、出ないっつーんだったらそれはそれでやっていきますよ」

――ガッツ選手自身はトーナメントに出場する?
「僕は今組んでるのがSOSなんで、SOSが出た場合は……なんとも言えない。現状では誰と組んでも急造になっちゃいますからね。そこは現場監督として一歩引いたところから見ていきたいかなってのは最近思いますね」

――今日はかつてパートナーを務めた井土選手も参戦していましたが
「今日の試合を見られてないんでね。でも、最近の試合の評判がいいってのはSNSとかで目にするから、そのへんは映像で見て。いい選手なんでね、組んでたからよく知ってます。阿部vs井土は僕も見たいカードなので、映像を見ます!今後も垣根なく呼んでいきたいですね」

――今日、ご自身もGWC6人タッグ王座を防衛されました
「理想的な試合ができたかなって。ガチャガチャしてましたけど、SOSが要所要所で助けてくれたので、それで上手く自分もゴーストバスターに繋ぐことが出来たんで。8月1日にTTTの4人で向こうに乗り込んでやりますんで、ソレに向けていい弾みになったと思います」

――ガン☆プロとの対抗戦も総力戦になる
「そうですね。まあ、向こうは人数結構多いですけど、こっちは4人しかいないんで。それを上手く気持ちの方でカバーして行きたいですね」

――シングル、タッグとTTTで新たな王座が出来ましたが、6人タッグ王座についてはGWCを継続して使用していく?
「TTTでも6人タッグのベルトは作りたいと思ってますね。GWCとは別で。このまま防衛し続けたら封印して、TTTで新しい6人タッグのベルトを作ってもいいんじゃないかとは思ってますね」

――軽量級のベルトにも興味がありますか
「まあ、基本的に無差別級なんで。インディーで軽量級っていったら、みんな軽量級ばっかになっちゃうんで。そこはなるべく無差別でやっていきたいと思います。性別も超えてますしね(笑)なんでもごちゃまぜになってるのがインディーらしさだと思うんで、俺は。そういう部分でインディーのいいとこ見せていけたらと思ってます」

――これからはしばらく新木場大会で地固めをしていく?
「そうですね。まあ実際問題、人数も佐山が引退して減ってしまったので、また地盤を固めて大きいところに行けたらと思います」

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