【試合詳細】3・31 ベストボディ・ジャパンプロレス新宿FACE大会 ライジングHAYATO with キューティエリー・ザ・エヒメvs谷口智一vs唐澤志陽vs大鷲透vs石井慧介vs高尾蒼馬vs政宗vs佐藤恵一vsチェリーvs赤井沙希vs竹林早苗vs諸橋晴也vs大和ヒロシvsゴージャス松野vs坂口征夫 田中稔&なべやかん&島谷常寛vs大石真翔&鈴木悟&山中絵里奈

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『ベストボディ・ジャパンプロレスリング 〜BBJ SAKURA 2021〜』
日程:2021年3月31日(水)
開始:19:00
会場:東京都・新宿FACE
観衆:203人

▼シングルマッチ
○アントニオ小猪木(西口)
7分6秒 小卍固め
●バキュームけーすけ

▼タッグマッチ
遠藤哲哉(DDT)/○伊橋剛太(DDT)
9分12秒 スクールボーイを押しつぶしての体固め
●ゴージャス松野(DDT)/吉田和彦

▼6人タッグマッチ
田中稔(GLEAT)/なべやかん/●島谷常寛(フリー)
10分41秒 芯喰う飛び膝蹴り→体固め
[ダンカンプロレス軍団]大石真翔(DDT)/○鈴木悟(フリー)/山中絵里奈

▼BBW無差別級王座次期挑戦者決定戦~バトルロイヤル~
○ライジングHAYATO(愛媛) with キューティエリー・ザ・エヒメ
27分57秒 高角度前方回転エビ固め
●大和ヒロシ(フリー)
※ライジングHAYATOがBBW無差別級王座挑戦権を獲得

<退場順>
唐澤志陽→チェリー(フリー)→佐藤恵一(フリー)→谷口智一→高尾蒼馬(DDT)→ゴージャス松野→赤井沙希(DDT)→竹林早苗→政宗(フリー)→大鷲透(フリー)→坂口征夫(DDT)→石井慧介(ガン☆プロ)→諸橋晴也(フリー)→大和ヒロシ(フリー)

ライジングHAYATOがBBW無差別級王座への挑戦権を獲得しなべやかんとの28歳差の王座戦へ!団体公式カメラマンがDPGに襲撃され強制的にプロレスデビューさせられることに!

第1試合


 入場曲が鳴っても数分間けーすけが全く姿を見せず会場がざわつく中でけーすけが大慌てで入場してきたり、試合前のボディチェックで小猪木のアゴが凶器判定されかける波乱からゴングが鳴ると、両者ロックアップで組み合っていき、押し込んだけーすけが離れ際に逆水平チョップ。

 珍しく気迫に満ちた真剣な表情でじりじりと手4つを仕掛けていくけーすけだったが、小猪木が足を刈り、バックマウントを取ってけーすけの頭にアゴをグリグリと押し当てながらのフェイスロック。けーすけが暴れると脇固め、腕十字と切り替えていくがけーすけはロープに足を伸ばして引っ掛ける。しかし小猪木は中々離さず、反則カウント4でようやく技を解除。

けーすけ「おい!お前プロレスのルール知らんのか!身体のどっかがロープに触っとったら離れなアカンねや!ホンマびっくりしたわ!……えっ?ビックリしたぁ?!ビックリし過ぎて脳みそ丸見え~っ♪」

 緊迫した展開から突然のネタ披露で会場が一瞬にして静まり返る中でけーすけのモンゴリアンチョップの快音だけが響き、けーすけはショルダータックル、フライングクロスチョップ2連発からドロップキックと連撃。さらに小猪木を首投げで投げては「立てコラ!」と挑発していき、コーナーに振って串刺しエルボーを発射も、小猪木がかわしてコーナーで左右のボディブローを連打から顔面をビンタ。

けーすけ「おかしいやろオイ!お前な、大の大人の顔をビンタするって、どんな親に育てられたんや!よーし!俺はもう怒ったぞう!……ゾウ?パオォ~ン♪パオォ~ン♪耳バッサ~♪」

 観衆から諦めの失笑が漏れる中でけーすけが両手をバサバサと振ると、その風圧からか小猪木がその場でくるくると回転。けーすけは脳天唐竹割りを見舞うとセカンドコーナーに上がり、「バ!バ!バキュ~ム!」とポーズを決めてから得意のダイビングセントーンを発射も小猪木が回避したため自爆。
 怒りの小猪木はトップロープからのダイビングニードロップを見舞い、ダブルニードロップを2連発。さらに延髄斬りから小卍固めに捕らえるとけーすけは無念のギブアップ。

小猪木「えー、皆……(※マイクのスイッチが入っていない)バカヤロッ!皆さん、元気ですかーッ?!小元気ですか~ッ?!おい、けーすけ!元気ですか~ッ?!(※けーすけが手を横に振る)そうですかァ~ハハッ!今日は私、ベストボディジャパンプロレスに参戦させていただいて、初めてのシングルマッチをやらせていただきました!ありがとうございました!今日はベルト挑戦権争奪戦とか賑わってますけど、改めてここでアントニオ小猪木がなべやかんのベルトに挑戦したいと思います!そのために、ベストボディジャパンプロレス乗り込んできたんで、是非、なべやかん、俺の挑戦受けてくれ!頼んだぞォーッ!……けーすけ、喋れるかい?喋れるかい?闘魂入れようか?」
けーすけ「いらん」
小猪木「『いらん』て!」
けーすけ「年度末の忙しい中、ご来場ありがとうございます。解説席のブル中野さん!……すみません、また負けてしまいました。そして入場曲がなっているのに、出るのトチってすみませんでした。ブルさん、これだけはやって帰らないと、今日FACEに来た意味がありません。心の中でご唱和下さい。右手を伸ばして『バ!』、左手を伸ばして『バ!』、すべての幸せを引き込む意味で両手で『バキューム!』でお願いします。バ!バ!バキューム!最後まで楽しんでいって下さい!ありがとうございました!」

第2試合


 昨年11月にBBJ生え抜き新人としてデビューした吉田と、その吉田がデビュー前から憧れていたという松野が初タッグを結成。
 遠藤と吉田でゴングが鳴ると、ロックアップで押し込み合っていき、吉田がヘッドロックで捕らえると遠藤はグラウンドに引き込んで巧みに上から首を押さえ込む。吉田もなんとかヘッドシザースで切り返して一旦距離を取ると、松野にタッチ。
 松野は「お前、(宮城県)白石市の観光大使なんだって?白石城復旧のクラウドファンディングとかセコい銭集めしてんじゃねーぞ!やってやるぞこの野郎!」と挑発すると、侮辱を受けた遠藤が怒りのショルダータックル。さらに一気にジャーマンで試合を決めようとするが、松野は虚空を指差して遠藤とレフェリーの気を引き、遠藤に急所蹴り。さらに顔面をロープにこすりつけ、吉田にタッチ。

 吉田はリバース・インディアン・デスロックから見事なサイドポーズでその肉体美を見せつけ、さらにここに松野が遠藤にキャメルクラッチを仕掛ける同時攻撃。さらに吉田が遠藤をロープに振って得意の空中胴絞落としを発射するが、遠藤はこれをキャッチしてボディスラム。伊橋にタッチ。しかし松野がレフェリーの気を引いていたためタッチを確認しておらず。
 意気揚々とリングインした伊橋は「イェイ!カモン!イェイ!カモン!」と観衆を煽ってから攻撃しようとするが、タッチを認めていないレフェリーが伊橋を下げさせ遠藤をリングに引っ張り込む。その隙に吉田が遠藤へエルボー連打で自軍コーナーに押し込み松野にタッチ。

 松野は遠藤をロープに振ってフライングクロスチョップを発射も、遠藤がロープに捕まって耐えたため松野が自爆。遠藤はレフェリーに念入りに確認させながら伊橋にタッチ。
 
 伊橋は松野にラリアットから串刺しボディスプラッシュ、ブレーンバスターからのボディプレスと畳み掛け、必殺のムーンサルト・プレスを発射も松野がこれを回避。松野は619からゴージャススターエルボーを叩き込み、コーナーに上っていく。

 伊橋は下から追いすがって松野にデッドリードライブを狙うが、松野が暴れて着地。遠藤がコーナートップからダイビングラリアットを発射するが、松野が回避したため伊橋に誤爆。松野は、伊橋を心配して駆け寄る遠藤の背後からドロップキックを見舞い、遠藤をレフェリーにぶつけたためレフェリーが昏倒。

 無法地帯となったリングに松野がイスを持ち込み、遠藤を殴打して排除。さらに起き上がった伊橋へスクールボーイを狙うが、伊橋の巨体はビクともせず。松野は吉田へイス攻撃のアシストを促し、吉田はイスを拾い上げるものの、紳士である吉田は良心の呵責に苛まれイスを置いてしまう。
 ここで遠藤が吉田をジャンピングエルボーで吹き飛ばし、伊橋を上からグイっと押し込んで座らせ、伊橋が松野を尻で押しつぶす形の体固めでカウント3。

松野「お前、プロレスなめてんじゃねーぞこの野郎。プロレスはよ、コンテストじゃねーんだよ。イエローカード、レッドカード、関係ねえんだよ。5秒以内の反則が許されてんだよ。それがルールなんだよ。場外だって20秒以内なら出られるんだよ。お前よ、なんでイスで殴らねえんだよ。だから負けちまったんだよ。ただヒゲ生やして偉そうにしてるだけじゃないか!やれよ!」
(※吉田がビシリとサイドポーズを決める)
松野「そういうことじゃねえよ?!レッドカードなんてねぇんだよ。お前、そんないい子ぶりたかったらよ、お前プロレス辞めて、印刷会社の社長と審査委員長に専念しとけ!」
(※松野がリングから降りようとロープをまたいだ瞬間に吉田がロープを蹴り上げ、松野は股間を痛打して転がりまわる)
吉田「……これでいいんでしょう?」

 吉田の思わぬ反撃に松野は怒りを見せるかと思いきや、「ありがとうございました」とその行動を称賛して去っていった。

第3試合


 因縁が続くBBJ正規軍vsダンカンプロレス軍団(DPG)の対抗戦。前回大会のメインで行われた王座戦をDPGの乱入によってぶち壊されているやかんは怒りを沸騰させ、この試合でのDPG殲滅を宣言していた。
BBW無差別級王者のやかんは正パートナーの島谷と強力な助っ人である稔とともに登場し、DPGは大石&エリナ様に加え前回大会で衝撃のDPG入りを果たした鈴木悟を伴って登場。

 DPGの奇襲による場外乱闘から試合が始まり、DPGの面々はやかんを集中攻撃。大石がやかんをリングに戻してナックルを連打していくが、やかんはアームドラッグからドロップキックで反撃。さらにボディスラムを狙っていくが、大石がチンクラッシャーで切り返し、その顔面へフィストドロップ。鈴木にタッチ。
 鈴木は倒れ伏すやかんの腹部を蹴り上げ、やかんが弱々しいエルボーで反撃してくると長身を活かして上から打ち下ろすエルボーでなぎ倒し、エリナ様にタッチ。

 エリナ様はやかんにボディスラムを見舞い、DPGの下僕共に命令して3人でトレイン攻撃。さらにやかんへブロンコバスターを見舞って股間を顔にグリグリ押し付けると、怒りの稔がレフェリーに抗議しながら「俺もやられたいよ!」と思わず本音を叫ぶ。
 大石が出てくると、やかんはエルボー連打で反撃。大石はヘッドバッドからの顔面かきむしりを見舞い、エリナ様にタッチ。
 エリナ様と大石が2人でやかんをロープに振り、鈴木がビッグブート。さらにエリナ様がエルボードロップからキャメルクラッチで固め、その顔面に大石が低空ドロップキック。エリナ様はリバース・フィギュアエイトで反り上げるが、これは島谷がカット。エリナ様は大石にタッチ。
 大石は逆水平チョップの連打から串刺し攻撃を狙うが、これをブートで止めたやかんがコーナーに上がり、飛びつき式フランケンシュタイナー。稔にタッチ。
 稔は大石のランニングエルボーをかわしてドロップキック。さらにサッカーボールキックからその場飛びムーンサルトと連撃。大石がナックルで反撃してくるとエルボーで応戦していくが、大石が両手でガードして怯ませ、スタナー。さらにロープに飛んでいくが、稔がカウンターのキチンシンクで迎え撃ち、フットスタンプを見舞って島谷にタッチ。

 島谷は相手コーナーの鈴木にドロップキックを見舞って場外に落とし、さらにエリナ様にも威嚇。その背後から大石が組み付いていくが、島谷は左右のエルボー連打で猛攻。さらにロープに飛ぶが、エプロンから鈴木がミドルキックを見舞って妨害。大石と鈴木は2人で島谷をロープに振るが、島谷はロープに捕まって耐えると追撃してくる2人を場外に放り出してプランチャを発射。

 大石をリングに放り込むと、稔、やかんとともにトレイン攻撃を見舞い、フィッシャーマン・バスター。さらに稔がハイキックを叩き込み、やかんのアルゼンチン・バックブリーカー&島谷のダイビングラリアットの合体攻撃。試合は決まったかと思いきや鈴木&エリナ様がギリギリでカット。

 やかん&島谷は大石へダブルのバックドロップを狙うが、大石が一回転して着地。大石は追撃を狙う2人に次々と急所蹴りを見舞うも、稔が救援に駆けつける。エリナ様が稔にムチで殴りかかるも、稔はソバットで迎撃。膝をついたエリナ様だったが、下からローブローを見舞って稔を撃退する。

 代わる鈴木が島谷にSSCを見舞ってグロッキー状態にし、ダメ押しの芯喰う飛び膝蹴りを叩き込んで3カウントを奪った。

大石「おう、田中稔?なべやかん?大したことねーな。誰が相手だろうが、このダンカンプロレス軍団、キング・オブ・マーシャルアーツ、鈴木悟の敵じゃねえんだよ。覚えとけ!」
田中「キンタマじゃねーかキンタマ!」
大石「うるせぇなあ。6個のキンタマ頂いたぞ。次は6個でも8個でも持ってこい。全部潰してやる。とりあえず、帰れ!ハイ、キンタマを潰された、敗者の皆様に拍手ぅ~!」
(※やかんらが退場していく)

大石「こんなもんは余興だ。これからが俺の今日のメインイベントだよ。おぉい!吉田ァ!出てこい!吉田ァ!早く出てこい吉田ァ!」

(※やかんのセコンドを務めていた吉田がリングに上ってくる)

大石「おい、吉田。ちょっと話を聞いて?ウチの人間は手を出さないから……。おい、お前、聞くところによるとベストボディジャパン最多グランプリ、そして今現在は審査委員長としてやってるらしいな?うん、それは、もう、スゴい。俺の今日の話はだな、ベストボディジャパンプロレスの連中はプロレスは素人だよ。だから俺たちがここまで蹂躙してる。ただ、ベストボディジャパン・コンテストに関しては俺らは素人だよ。ということは、俺がコンテストで優秀な成績を収めれば、テメーらには何も言うことができなくなるってこった!ぐぅの音も出ねぇだろ、俺がコンテストで優勝したら!ということで、今シーズン、私、ベストボディジャパン・コンテストに出場します!いつかはまだ分からん。俺の身体が仕上がってからだ。……すみません、エリナ様、お手数かけますが」

(※エリナ様が大石のツナギをはだけると、シェイプアップされた大石の上半身が顕になる)

大石「……まだまだだということは重々わかっております。これからァ!身体絞って頑張っていくから、やってやるから!今日は、ちょっと、リハーサルだ。頼むぞ。審査委員長だからな!公平に頼むぞ!フェアにな!」

(※大石がリングアナのコールに合わせ、フロントポーズ、サイドポーズ、バックポーズ、サイドポーズ、フロントポーズと取っていくが、吉田が掲げたのはレッドカード)

大石「あぁ~、ダメだぁ~……これから頑張るからぁ~」

(※大石のうなだれる姿をストロボを焚いて連写していたBBJ公式カメラマンの榎本に大石が目をつける)

大石「おい!カメラマン!なに俺の恥ずかしい姿撮ってんだ!偉そうに撮りやがってよ!」

(※大石が榎本カメラマンのカメラを没収し、鈴木がリングに叩きつけてカメラを破壊。さらに大石が榎本をボディスラムで叩きつけ、さらにロープへと振っていくが、榎本はなんとドロップキックで反撃してみせる)

大石「おぉい!二重に恥かかせてくれたな!オイ、カメラマン!俺にリング上で、プロレスラーに手ェ出したってことは……分かってるな?俺は今決めた。テメーは、プロレスデビューしろ!このリングで起きたことは合法なんだよ。たとえ死んでもそれは合法になるんだ。オイ!カメラマン!次の大会は5月28日か?テメーと、俺がデビュー戦やってやる!覚えとけ!」

第4試合


 なべやかんの持つBBW無差別級王座への次期挑戦者を決める闘いは、13選手が出場予定のバトルロイヤルに。
 まずは唐澤と高尾が入場してゴングが鳴ると、目まぐるしいバックの取り合いが展開され、高尾が髪を掴んで引き回しそのままOTRさせようとするが唐澤もエルボーやミドルキックで反撃。高尾の延髄斬りをかわした唐澤がPK、ミドルキックと連撃し高尾をOTRさせようとする。

 ここに第3入場者の佐藤が登場し、唐澤とともに高尾を落とそうとするが、高尾が唐澤に共闘を要求。2人で佐藤をロープへ振っていくが、佐藤はロープに捕まって耐え、高尾をセカンドロープ上から場外に放り出してから唐澤にブレーンバスターを狙う。

 ここに第4入場者のチェリーが登場し、佐藤の攻撃をカットしてから唐澤に「どっこいしょ!」と大外刈り。そして「野郎ども!コーナーに振れ!」と高尾&佐藤に命令も、2人は難色を示す。
するとチェリーは胸の谷間から1000円札を取り出し、佐藤を1000円で買収。高尾も1000円で買収しようとするも、高尾が拒否すると2枚目、3枚目と取り出して増額していき、高尾も3000円で買収に成功。
 佐藤は「なんで俺は1000円なんだ!」と嘆き、高尾が「俺は3000円だコラ!」と喜びの声を上げながら2人で唐澤にトレイン攻撃を見舞い、佐藤のトラースキックから高尾がみちのくドライバー。そこへチェリーがチェリートーンボムを投下し3カウント。唐澤が退場。

 3人が喜び合っているところに第5入場者の谷口が登場。谷口は高尾、佐藤をショルダータックルで吹き飛ばし、チェリーにも向かっていくが、チェリーは5000円札を差し出すと、義に生きる谷口は「お金では動かない」と断固拒否。
 するとチェリーは「確かに、会長はお金で動く男じゃない。そう思って、会長が動きそうなものを持ってきました!私のセクシーDVDで~す!これ、新発売です!」と、今年2月に発売されたばかりの自身初のIVである『美闘魔女~ファイティング・ウィッチ~』を差し出して色仕掛けでの買収を狙う。

 谷口がチェリーの解説を受けながらバッケージ裏などを興味深げに眺めている中、第6入場者としてライジングHAYATO with キューティエリー・ザ・エヒメが入場。
 リングインしたエリーが「かぁ~いちょっ♪こんにちはっ♪」と胸元を強調しながら猫なで声で挨拶すると、谷口は思わず『美闘魔女~ファイティング・ウィッチ~』をポトリと取り落とす。
するとチェリーがエリーを突き飛ばし、腰をくねらせてセクシーポーズで谷口を誘惑。そのまま2人で競い合うように谷口を誘惑していくが決着が付かず、どちらがセクシーか谷口に決めてもらうことになって2人で手を差し出すと、谷口が取ったのはチェリーの手。大喜びするチェリーだったが、谷口はその手を引き寄せてボディスラム。高尾&佐藤がチェリーをOTRさせ、チェリーが失格。

 ここで第7入場者として政宗が登場すると、コーナー上での見得切りから佐藤に飛びつきアームドラッグ。突っ込んできた谷口にはチンクラッシャーを見舞い、HAYATO&高尾をまとめてDDTで突き刺す大立ち回り。佐藤が政宗をOTRさせようとエプロンに落とすが、政宗はトップロープ越しのフランケンシュタイナーで佐藤をリングアウトさせ、佐藤が失格。

 ここで第8入場者の竹林がリングインすると、谷口&高尾をまとめてドロップキックで吹き飛ばし、突っ込んできたHAYATOに足払いからY字バランス式ギロチンドロップ。そして政宗&HAYATOをロープ際に並べて2人まとめての619。

 ここで第9入場者として石井が登場。石井と高尾が「同期だろ?!」「俺も同期だろ?!」と2人それぞれ谷口に共闘を呼びかけるが、谷口が迷ってどちらにも応じずにいると石井&高尾が2人で谷口をロープに振る。谷口はダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒すものの2人がかりでトップロープ越しにエプロンに落とされ、石井のランニングエルボーを食らって場外に落下。谷口が失格。
 高尾は石井の背後からOTRさせようとするが、これをショルダースルーで逆にトップロープ越しに高尾をエプロンに出すとニーアッパーからビッグブートを叩き込み、場外に落下させる。高尾が失格。

 ここに第10入場者として赤井沙希が登場。赤井は石井にコーナートップからダイビングクロスボディを見舞い、突っ込んできた政宗にはミドルキックでカウンター、さらにHAYATOへ水面蹴りからの新人賞を叩き込む。そして共闘を求めてきた竹林にガットショットを見舞い、顔面をグリグリと踏みつけてからOTRさせようとするが、竹林はロープにしがみついて必死の抵抗。

 ここで第11入場者として大鷲が登場。大鷲は赤井、竹林、HAYATOを次々とビッグブートでなぎ倒していくが、石井はこれを回避し政宗とともに大鷲をロープに振る。大鷲はショルダータックルで2人まとめてなぎ倒し、さらにダブルのヘッドシザースホイップで放り捨てる。全員同時にリング中央に突っ込んでいき、正面衝突の後に全員が全員で足を固め合いながら輪になって座る形となり、試合は膠着状態へ。

 ここで第12入場者として、本来出場予定のなかった松野が登場。松野は輪の中心に足を踏み入れると、「それでは皆さん、『おまえのバラード』です。ミュージックスタート」と自身の持ち歌を熱唱し始め、いつの間にか会場はムーディーな照明に変わり、選手たちも体をゆっくり揺らして鑑賞モードへ。しかし曲が終わると全員で松野に襲いかかり、あっという間に松野がOTR。松野が失格。

 ここで第13入場者&第14入場者としてDPGの大和ヒロシ&諸橋晴也が同時に登場。これですべての出場者が出揃ったことがアナウンス。
 2人はイスを振りかざしながら現れたため、全員がそちらに向き直って抗議するが、その背後からDPGの大石&鈴木が急襲。混乱に乗じて大和&諸橋が次々と大掃除していき、赤井、竹林、政宗、大鷲がOTRで失格。

 大和&諸橋はHAYATOに狙いを定め、大和が羽交い締めにする中で諸橋がイスを振り下ろそうとすると、たまらずエリーがリングに飛び込んで「やめてぇーっ!」と身を挺してHAYATOを守ろうとする。諸橋は容赦なくその腹にガットショットを叩き込み、大和&大石がエリーの顔面をイスに押し付けるようにしてセット。その上から諸橋がイスを振り落として頭を潰さんと振りかぶり、エリーが絶体絶命の状況に追い込まれる。

 その瞬間、もう鳴るはずのない入場曲が会場に鳴り響き、その聞き覚えのある曲にDDTに縁が深い3人が狼狽。第15入場者として坂口征夫がサプライズ登場すると、諸橋にミドルキック、大和に右ストレート、鈴木にミドルキック、大石にジャンピングニーを叩き込み、DPGを一掃。試合に参加権の無い大石&鈴木を連行し、「海に行こうぜ。……東京湾に沈めてやる」と物騒な言葉を残しそのまま2人を引きずって退場。坂口が失格。

 リング上では諸橋と石井がエルボーで打ち合い、石井がソバット、諸橋が延髄斬りを見舞う蹴り合いに。諸橋のクォーラルボンバーをかわした石井が延髄斬りを叩き込み、ジャンピングブレーンバスターからコーナーに上っていくが、大和が追いすがってスパイダージャーマンを狙う。ここに諸橋が加わり、諸橋の雪崩式フィッシャーマン・バスターに大和がスパイダージャーマンを合わせる摩周のような豪快な合体技を繰り出す。大ダメージを負った石井をHAYATOがトップロープ越しに放り出し、石井がOTRで失格。

 残るは大和&諸橋のDPG2人とHAYATOの3人に。大和のスパイダージャーマンを食らう形になり大ダメージを負った諸橋へ、HAYATOがスワントーンボムを狙ってコーナーに上っていくが、またも大和が追いすがり再び先程見せた合体技を狙っていく。HAYATOが諸橋を振り払うと大和がただ諸橋をスパイダージャーマンで投げ飛ばした形となり、HAYATOがダイビングクロスボディを見舞ってフォール。諸橋が3カウント負けで失格。

 HAYATOは大和へチョップを連打していくが、大和は顔面かきむしりからHAYATOをロープに振る。HAYATOはブーメランアタック式ミサイルキックを見舞い、トラースキックからファルコンアロー。さらにスワントーンボムを発射も、大和が回避したため自爆。

 大和は投げっぱなしジャーマンからスピアー、スライディングXからラリアット、さらに垂直落下式ブレーンバスターと猛攻。それでもHAYATOが肩を上げるとゴツリと鈍い音が響くヘッドバッドを見舞い、さらに必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドを狙っていくが、バックを取り返したHAYATOが大和の肩の上に飛び乗り、そのまま高角度前方回転エビ固めで3カウント。
 HAYATOが全15選手が参加したバトルロイヤルを勝ち残り、BBW無差別級王座への挑戦権を獲得した。

エンディング


HAYATO「勝ったぞォーッ!新宿FACEの皆さん!いや、ベストボディジャパンプロレスの皆さん!ありがとうございました!でも、『ところでお前誰やねん』って思ってる人が半数以上いると思うんで、軽く自己紹介させて下さい!僕は愛媛プロレスのライジングHAYATO!22歳です!そしてそんな僕が今日、BBW無差別級王座挑戦権をかけたバトルロイヤルに勝った!これを受けて、チャンピオン、なべやかん選手がどんな反応をするか、どう出るか、皆さん見たくないですか?!では、チャンピオン!なべやかん!出てきてくださぁ~い!」

(※やかんがリングイン)

やかん「元気がいいのが勝っちゃったなあ。22歳かぁ……。22歳と50歳の対決ですよ皆さん。こう見えても50ですよ。ちいさなオッサンですよ。でもちいさなオッサンは負けませんよ!22歳に勝ちたいと思います。そして勝った後に僕はまた愛媛に行きます!……それはまあ、芝居で行くんですけど。でも、いい試合をして、今までダンカン軍にやられっぱなしで、今日もキンタマ叩かれてしまいましたけど、そういうことのないようなクリーンファイトでやりましょう!(※2人がガッチリと握手)エリーさんが勝てばよかったかな(笑)じゃあ、最後に締めてもらおう!」
HAYATO「えっ」
やかん「愛媛流の締め方で。今日は勝者なんだから!それで締めて、終わりましょう!」

HAYATO「チャンピオンがそう言ってくれたなら、仕方ないですね!実はちょっと僕はずっと愛媛プロレスの締めをここでやってみたかったんですよ。皆さん、やってもいいですか?!こんなご時世なんで『声出して下さい』とは言えないんで、声出したい人は……僕はおすすめしませんけど、出してもいいですよ?勧めてないですけどね!僕が『行くぞ!』と言うので皆さん『オー!』と拳を上げていただいて、僕が『1!2!3!愛媛プロレス!』と言うので、『ダー!』と言って下さい。ですが今日、この大会はベストボディジャパンプロレス!BBJの大会!だから『BBJ、ダー!』で行きましょう!行くぞーッ!1!2!3!BBJ,ダーッ!ありがとうございましたァ~!」

<試合後コメント>

ライジングHAYATO
――BBW無差別級王座への挑戦権を獲得しました
「あんだけスゴい選手が集まったバトルロイヤルで勝てたっていうのは、別に挑戦権がかかってなくても、あのメンバーの中で勝てたってだけで十分僕としては価値のあるものでした。ここからベルトがかかってくるのは、さらに嬉しいです。5月28日が待ち遠しいです!」

――BBJには長いことレギュラー参戦されていますが、この団体の最高峰のベルトについての思いはいかがでしょう
「今、無差別級はなべやかん選手が巻いてて、ちょっと僕が調べたところによると、境遇は違うんですけど少し似てるなって思ったんです。僕が去年、2020年の職業別・ジャンル別のプロスポーツ部門のベストボディジャパン(コンテストで)チャンピオンになったんですけど、ボディメイクも好きでこのベストボディジャパンに参戦させていただいていたんです。やかん選手は今までコンテストに1度も出場すらしていない。今まで出場してこなかった選手でも、ベストなボディで戦ってこそのベストボディジャパンプロレスじゃないですか。だから今回、5月28日に両者がどういう身体を仕上げてきて、どういう試合展開をして、そしてどちらが勝って、どちらが本当のベストボディのチャンピオンかを決める試合だと思ってます」

<大会総括>

谷口智一CEO
「今日は特にタイトルマッチを組んでいなかったんですけど、ダンカンプロレス軍団に対抗していかなければならないということで、愛媛プロレスさんの力も借りて、DDTから坂口さんにも来ていただいて、ちょっとベストボディジャパンプロレス+αの対抗馬となるマッチメイクを組ませていただきました。これからはベストボディジャパンプロレス+αvsダンカンプロレス軍団というので、DPGを排除する流れを作っていきたいと思っています」

――今日のセミファイナル後には榎本カメラマンが襲撃された上、強制的にプロレスデビューさせられることになってしまいました
「榎本カメラマンも、ダンカンプロレス軍団に大会をメチャメチャにされて、カメラマンとしても怒っていると思うんです。それに対してDPGから挑発を受けてデビューする流れになってきましたけど、本人もプロレスはかなり自信あるみたいですし、榎本さんも運動神経が良くていい選手になりそうな素質もあると思うので、いい味方が出来たかなと思います。楽しみです」

――今日のメインイベントでは、正規軍とともに闘う仲間ではありますが、他団体の選手であるライジングHAYATO選手が王座挑戦権を獲得しました。これについて代表として思うことは
「先に申し上げた通り、現段階ではベストボディジャパン軍+αの味方であり、交流ある愛媛プロレスさんのエースなんで、そこに対して嬉しい部分もありますし、ただ、うちのエースはなべやかん選手なので、今は良好な関係とは言え、他団体のエースに負けてほしくはないですね。うちの一番のベルトであるBBW無差別級チャンピオンとして、やかん選手には力の差を見せつけてほしいと思っています」

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