【試合詳細】3・4 新日本プロレス日本武道館大会 【IWGPヘビー級&IWGP IC】飯伏幸太vsエル・デスペラード 内藤哲也vsグレート-O-カーン 小島聡vsジェフ・コブ

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『旗揚げ記念日』
日程:2021年3月4日(木)
開始:17:00
会場:東京都・日本武道館
観衆:3,026人

▼8人タッグマッチ 20分1本勝負
○後藤洋央紀/本間朋晃/ゲイブリエル・キッド/マスター・ワト
10分29秒 GTR→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/鈴木みのる(パンクラスMISSION)/ザック・セイバーJr./●DOUKI

▼10人タッグマッチ 30分1本勝負
●田口隆祐/トーア・ヘナーレ/デビッド・フィンレー/ジュース・ロビンソン/棚橋弘至
7分39秒 EVIL→片エビ固め
[BULLET CLUB]○EVIL/KENTA/チェーズ・オーエンズ/ジェイ・ホワイト/石森太二

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ/石井智宏/○SHO
9分13秒 ショックアロー→片エビ固め
[L.I.J]鷹木信悟/SANADA/●BUSHI

▼『NEW JAPAN CUP 2021』1回戦 時間無制限1本勝負
●小島聡
11分50秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド→片エビ固め
[UNITED EMPIRE]○ジェフ・コブ
※コブがNJC2回戦進出

▼『NEW JAPAN CUP 2021』1回戦 時間無制限1本勝負
[L.I.J]●内藤哲也
20分20秒 レフェリーストップ
[UNITED EMPIRE]○グレート-O-カーン
※オーカーンがNJC2回戦進出

▼IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合 60分1本勝負
【IWGPヘビー級王者&IWGP IC王者】○飯伏幸太
20分36秒 カミゴェ→片エビ固め
【挑戦者/鈴木軍】●エル・デスペラード
※飯伏がIWGPヘビー級王座3度目の防衛、IC王座4度目の防衛戦に成功。飯伏が初代IWGP世界ヘビー級王座に認定

飯伏がデスペラードとの激戦を制し二冠統一&初代IWGP世界ヘビー級王座戴冠!NJC1回戦でオーカーンが内藤から完勝の大波乱!コブが小島とのパワーファイトを制しNJC2回戦進出!

第1試合


 最終入場者の後藤がコーナー上で見栄を切った瞬間に鈴木軍が奇襲してゴング。
 リング上ではみのると本間がやり合い、みのるが串刺しビッグブートを見舞えば本間はランニングバックエルボーで反撃。さらに本間はワトとともにダブルパックエルボーを見舞い、ワトのコンビネーションソバットから本間が小こけし。怒りのみのるはボディブロー、エルボーでワトを蹴散らし、本間がみのるを自軍コーナーまで押し込んでゲイブにタッチ。
 ゲイブはみのるにエルボーを連打していくが、みのるは殴られながらも前に出て強烈なエルボーで返礼。ゲイブはみのるをボディスラムで叩きつけてロープに飛ぶが、エプロンからザックがミドルキックを見舞って妨害。激怒したゲイブはエプロンに出てザックとエルボー合戦を展開し、強烈な一撃を見舞ってザックを場外に叩き落とす。その隙にみのるがリング内から飛びついてぶら下がり式腕十字。その流れから全員入り乱れた場外戦へと発展していく。
 リングに戻ったみのるはいたぶるようなキックを連打してDOUKIにタッチ。DOUKIはゲイブをロープに振ってバックエルボー。ゲイブがエルボーで反撃すると顔面かきむしりからタイチにタッチ。
場外からみのるとザックがそれぞれの足を取ってダブルアンクルロックで絞り上げ、タイチがサッカーボールキック。ザックにタッチ。
 ザックが挑発的にキックを連打していき、ネックロックで痛めつけてからPKを発射するが、ゲイブはこれをかわしザックの追撃を側転で回避してドロップキック。両者タッチ。
 翌日にNJCで対戦する後藤とタイチの対面となると、ロープワーク合戦を制した後藤がラリアット。カットに来たDOUKIの攻撃をかわしてラリアットで叩き伏せ、タイチをDOUKIの上にブレーンバスター。さらにタイチにエルボードロップから昇天を狙うが、タイチは喉輪で切り返してステップキック。さらに後藤のラリアットをかわして聖帝十字陵を狙っていくが、決まり切る前に後藤がロープブレイク。タイチはDOUKIにタッチ。
 DOUKIは後藤へ串刺しラリアットからロープへ飛んでラリアット。後藤が耐えるとトラースキックから延髄斬り。ここにみのるとザックが飛び込んできて鈴木軍トレインからみのるのスリーパーホールド+タイチのミドルキック、DOUKIのスワンダイブ式フットスタンプを見舞い、DOUKIがイタリアンストレッチNO.32。これは本間が小こけしでカット。DOUKIはデイブレイクを狙っていくが、これをキャッチした後藤が牛殺しを狙う。これを背面着地してロープに飛んだDOUKIへ、ワトがスワンダイブ式エルボースマッシュ。さらにワトがタイチをドロップキックで場外に排除してプランチャで追撃。
 DOUKIは地獄突きからロープに飛ぶが、後藤がキャッチして牛殺しからGTRを叩き込み、これでカウント3を奪った。

<試合後コメント>
本間朋晃
「オイ、鈴木みのる! あなたと初めて会ったのは2006年。俺をゴミのように扱ってくれたな。あん時の恨み、ずっとずっと積もり積もった恨み、明後日の大田区でしっかり返させてもらう。あん時の俺じゃねえから! オイ! お前のエルボーじゃ、俺の首は壊れねえから、ガンガン来い! 俺もガッチリ返してやる。壊すか壊れるか、どっちかだ」

マスター・ワト
「俺は新しい目標を見つけた。『BEST OF THE SUPER Jr』、次こそやられた奴を全員倒してから決勝の舞台。そして優勝してやる。それが俺の今の目標だ」

後藤洋央紀
「今、二冠だ、統一だ、いろんなことが話題になってますけど、俺もいろいろと思うことはあるけど、今シングルが結果が出てない俺の立場じゃ、何も言う資格はないと思う。だからこそ、明日から始まる『NEW JAPAN CUP』……始まるのは今日か。俺の試合は明日。明日から始まる『NEW JAPAN CUP』で結果を出して、シングルプレイヤーとして自信をつけた上で、発言していきたい。そう思ってます。とりあえず明日の第1戦、必ず勝ちます!」

鈴木みのる
「さあ、1回戦の相手、本間! かかってこいよ。(ニヤニヤしながら)いいねえ、痛いって。うれしいねえ、アハハハハ! もっと楽しませてくれ! もっともっと、ウワハハハハ! 楽しくしようぜ、オイ!」

ザック・セイバーJr.
「今日の俺たちの相手はヒロオキ、ホンマ、ピーター・ガブリエル&マスター・ワンカーときた。ニュージャパン、ハッピーバースデー! やっとG.o.Dとの抗争が終わったと思ったら、次の相手はヤングライオンだと? 俺を誰だと思ってるんだ? 俺は『NEW JAPAN CUP』歴代優勝者の一人だぞ。また今年もサクッと優勝してやるよ。ゲイブリエル……カツヨリの野郎はどこだ? お前の弟子をぶっ殺してやる。どうせカツヨリの野郎はハンバーガー食って日焼けマシーンで肌を焼いてるんだろ? カツヨリ、俺はここでお前を待ってるぞ。どこに隠れてるんだ? お前は本当は今だって試合できるんだろ? でも俺が恐いから逃げ隠れしてるんだ(と言って、先に控室へ)」

タイチ
「(ザックが先に帰ったのを見て)トーナメントだから、そりゃザックも先に行っちまうよ。今年はうまくザックと分かれたからな。当たるには最後しかないからな。まあ、言った通り、タッグ、この間も見させてもらったよ。いいじゃねえか、G.o.D。G.o.D? タマ……タマ……キン・トンガ・ロア……? なんだっけ? 忘れたけどさ。あいつら、持ったらおもしれえよ、俺らだってよ。後藤とYOSHI-HASHIが持ってたっておもしろくねえよ。獲りがいがあんだよ、あいつらのほうが。まあ、待っとけ。お前ら、エントリーしてないんだろ? タッグベルトずっと持ってばっかり。俺とザックがこのトーナメントで一波乱起こして、また獲りに行くから。今日は俺の可愛い弟、デスペがよ、最後に凄えことやんだろ? 飯伏と。何をどうして今日こうなったのか、俺は知らねえし関係ねえけどよ、それが良かったのか悪かったのかも知らねえよ、俺は。でもよ、決めたんだろ、そういうふうにな。初代チャンピオン・デスペラードになっていいって決めたんだろ? なってもらおうじゃねえか。そして、あいつがチャンピオンになったら、俺が次行くから。トーナメントに優勝すればいいんだろ? 次行くから。で、2本のベルトを戻して、新しいベルトと待望の三冠統一ヘビー級チャンピオンだ。やってやる。楽しみにしとけ!」

第2試合


 BULLET CLUBの面々が5人でToo Sweetポーズを決める中でしれっと田口が混ざろうとし、BULLET CLUBの面々は困惑。試合前から田口の精神的揺さぶりが冴え渡る。
 ヘナーレとジェイの対面でゴングが鳴ると、ジェイがガットショット連打からナイフエッジチョップ。ヘナーレが反撃に転じようとするとジェイはリング内外を広く使って逃げ回り、ヘナーレを苛立たせてからKENTAにタッチ。興を削がれたヘナーレもジュースにタッチ。
 KENTAはジュースの髪の毛を掴んで引き寄せヘッドロック。さらにミドルキックを連打していくが、ジュースはコールを煽りながらのナックルで反撃。KENTAが地獄突きを見舞ってロープに飛ぶが、ジュースはマンハッタンドロップで迎撃し河津掛けからセントーン。
 代わる棚橋はKENTAをボディスラムで叩きつけ正規軍+タグチジャパンの全員でストンピングの雨あられ。棚橋がエルボーと太陽ブローの連打からロープに飛ぶが、エプロンからジェイがミドルキック。よろけた棚橋にKENTAがフロントハイキックを見舞い、BULLET CLUBが5人でお返しのストンピングの雨あられを棚橋に浴びせる。
 ジェイと棚橋の対面となると、ジェイが棚橋の膝裏を何度も蹴りつけ、EVILにタッチ。
 EVILは自軍コーナー側で棚橋をコブラツイストに捕らえ、場外から残るBULLET CLUBの面々が数珠つなぎになってEVILの手を引っ張り棚橋に連鎖的にダメージを与える。
 チェーズに代わると、棚橋にニークラッシャーを連打し石森にタッチ。
 石森は棚橋のヒザに何度もストンピングを浴びせていき、棚橋がエルボー連打で1vs5で奮戦。そして石森のハンドスピナーをキャッチしドラゴンスクリュー。フィンレーにタッチ。
 フィンレーはチェーズにジャンピングエルボースマッシュから串刺しバックエルボー、ダイビングエルボースマッシュと身軽な動きで連撃して行くが、バックを取ったところでチェーズが振り払ってジャンピングニー。EVILにタッチ。
 EVILはフィンレーの足をレフェリーに持たせて股間へのトラースキックを発射も、フィンレーはこれをキャッチして振り払い飛びつき式のダイヤモンドカッター。田口にタッチ。
 田口監督はコーナーに上ってメンバーに指示を出し、満を持してドラゴンリングイン。その瞬間にEVILが組み付いてEVILで叩きつけ、これであっけなく3カウント。

<試合後コメント>
ジェイ・ホワイト
「今日は抜群に調子が良い。2つ言いたいことがある。大事なことと、大事じゃないことだ。まず1つ目、大事なことは、飯伏のIWGPとインターコンチのベルトの統一についてだ。俺は何のためにあいつが統一を望んでいるのか、ずっと疑問に思ってた。もしかして会社からけしかけられていたんじゃないのか? 新日本と飯伏はIWGP王座の歴史を抹消したがっていたんだろう! 飯伏、この俺も歴代王者の一人として名を刻んだというのに、よくも“ジェイ・ホワイト”の名前を消してくれたな! 新しいベルトには俺の名前は刻まれない。だが、これでハッキリした。俺が次にするべきことは、『NEW JAY-PAN CUP』優勝だ! “REAL” JAY1優勝者のこの俺が今度は“REAL”『NEW JAY-PAN CUP』を優勝する。会社はチャンピオンのリクエストであるベルトの統一を承諾したわけだが、俺がIWGP世界ヘビー級王者に君臨した際には、ベルトの分裂を提案するぞ。そして、もう一度IWGPとインターコンチの歴史を復活させる!
 2つ目、大事じゃないことだ。……ヘナーレ、お前は俺の対戦相手に相応しい顔だと思っているのか? 俺が新日本リングで数々の輝かしい功績を築き上げてきた中、お前は何一つ残していないじゃないか! ヘナーレ、俺の時間を無駄にさせないでくれ。こう言ったらお前に伝わるだろうか…(※インタビューバックを指差し)ヘナーレ、俺にとってお前はこのインタビューバックと同じだ。つまり、あってもなくても変わらない、壁紙のようなどうでもいい存在ってことだ。1回戦でお前を倒し、お前は無価値なレスラーだという現実を叩きつけてやる。俺とお前が同じニュージーランド出身だなんて信じたくもない。お前は全くもってどうでもいい存在だ!」

KENTA
「ずっと長く持ってたカバンも失い、やっとこぎ着けたUSタイトルマッチも負けて、何かいいことないかなって、何かいいことないかなってずっと探してたんだよ太ってんなぁ! (カメラマンに)久しぶりだなぁオイ! 何?今シリーズ、来んの?(カメラうなずく) はぁ……今日勝ったじゃねぇか、オマエ来てんのに! な、何が起きたの? ホントに。どうなってんの? ちょっと久しぶりだから座りたい……とこだけど別にそんな長く話すこともないから座んないけど、あんだけ防衛したカバン……俺がカバン防衛してたの知ってる?(カメラうなずく) その間、ずっと防衛してきたのに結局タイトルマッチがどうなったか知ってる?(カメラうなずく) いや負けた! 意味ねぇ! 意味ねぇなオイ! 意味ないんだよ。でもこんだけ守ってきて、負けたとしても何か意味があるんじゃないかなと思うでしょ。いや、ない。負けたら意味ねぇ。そうなんだよ、負けちゃったよ。でもね、でもこれから今シリーズ、『NEW JAPAN CUP』始まるだろ。見たよ、オカダ風に言うと、『ニュージャカンパック』?『NEW JAPAN CUP』で、こっから俺また、再浮上していくから。(カメラマンに)今回は違うから、来たら勝てんじゃない? なぁ。……シカトかよ! 何か言えよ! ……まぁいいや。また会うことあるのか、もしかしたら。まぁそういうことだな。まぁとにかく、今日俺が、何が言いたかったかっていうと……俺がカラーリングする時の割合で意識することは、オカダ以上マスター・ワト未満ってこと!」
EVIL「俺が前回のNEW JAPAN CUPの覇者だ。(不敵な笑みで)この俺がいつ何時、誰の挑戦でも受けてやるよ。2連覇はこの俺のものだ!」

棚橋弘至
「よし、今日から開幕、『NEW JAPAN CUP』。1回戦シードになってるし。シングルのベルト巻いて『NEW JAPAN CUP』に出るのは、俺だけ。のはず。そう、だったら、このNEVERにとって最高のチャンス到来。飯伏、IWGPは、高みで待っててくれ。俺が駆け上がるから」

ジュース・ロビンソン
「(顔馴染みの記者だと思い)俺の新コスチュームはどうだ? あれ、今日はあいつはいないのか。KENTA、どうやらブリーフケースはもう持っていないようだな。てことはNEW JAPAN CUPの1回戦でブリーフケースを使って俺を痛めつけられないってことだ。残念だな! それからgo 2 sleepも通用しないぞ!だって俺はそんなに早くベッドに行かないからな!それとも俺をベッドに連れて行って、絵本の読み聞かせをして、コップ一杯のミルクをくれるなら話は別だけど。大田区、ペラペラうるさいそのおしゃべりな口を黙らせて、俺のケツにモロにキスさせてやる!」

デビッド・フィンレー
「ジュースはKENTAへのリベンジに燃えてるな。俺の1回戦の相手はチェーズか。あいつは現テキサスヘビー級王者なんだっけ。そもそも誰から勝ってベルトを巻いてるのかさっぱり知らないけど。チェーズを倒して、この俺が決勝まで進出を決めて絶対に優勝する。ファンのみんな、応援を頼むよ」

トーア・ヘナーレ
「『NEW JAPAN CUP』、準備はバッチリだ! 去年は1回戦でイシイと当たるはずだったが、パンデミックで実現しなかった。だが、ジェイ、京都で思いっ切りお前をぶっ潰してやる! おまえは俺を恐れているんだろう。必死に隠してても伝わってきたぞ。このビックチャンス、必ずモノにしてやる!」

第3試合


 6日の大田区総合体育館大会のメインイベントでNJC1回戦を行うオカダと鷹木の対面でゴングが鳴ると、ロックアップでの押し込み合いから鷹木が離れ際のエルボー。さらに逆水平チョップを見舞っていくもオカダがフロントハイキックで反撃し、自軍コーナーまで押し込んで石井にタッチ。
 石井が出てくるとSANADAを挑発し、鷹木がSANADAの思いに応えてタッチ。
 石井とSANADAはリストの取り合いからバックの取り合いを展開し、石井のラリアットをビッグブートで止めたSANADAがリープフロッグで石井の突進をかわしてからドロップキック。SHOが加勢に入るとSANADAがビッグブートで迎撃していくが、SHOもジャンピングエルボーで反撃。ここにBUSHIが飛び込んできてフランケンシュタイナーで場外に放り捨てるとオカダが突っ込んできてランニングエルボー。鷹木がオカダをショルダータックルで撃退すると、石井と鷹木が正面からショルダータックルでぶつかり合い、ゴツゴツとしたエルボー合戦を展開。石井がロープに飛ぶと、BUSHIが場外から足を引き倒し、即座にSANADAが低空ドロップキックを見舞う連携。SANADA優位の状態で再び石井と1vs1の局面となる。
 SANADAが石井にストンピングを見舞っていくと、石井は立ち上がれぬ状態のまま「来いよコラ!」と挑発。SANADAは付き合わずにBUSHIにタッチ。
 BUSHIはTシャツを脱いで石井の首を絞め上げ、オカダがカットに来ると鷹木が撃退。SANADAにタッチ。
 SANADAは石井をバックドロップで叩きつけ、TKOを狙っていくも石井がこれを振り払い、ブレーンバスター。両者タッチ。
 オカダと鷹木の対面となると、オカダがランニングバックエルボーでなぎ倒しDDT。鷹木はエルボーで反撃していき、両者正面から足を止めてのエルボー合戦を展開。鷹木はオカダのフロントハイキックをキャッチして串刺しラリアットを見舞い、パンピングボンバーを発射も、オカダがこれをキャッチしてマネークリップ狙い。鷹木は首投げでこれを切り返し龍魂ラリアットを発射も、オカダがカウンターのビッグブートを叩き込み、SHOにタッチ。
 SHOは鷹木に串刺しラリアットから左右のミドルキックを連打。さらにラリアットを狙うが、鷹木が追走ラリアットを見舞い、ショルダータックルで吹き飛ばしてBUSHIにタッチ。
 BUSHIはコーナートップからミサイルキックを見舞い、ヒザへの低空ドロップキックからDDT。さらにテリブレを狙っていくが石井がショルダータックルでカットし、SANADAが低空ドロップキックで石井のヒザを撃ち抜く。オカダがSANADAの顔面にフロントハイキックを叩き込み、鷹木がオカダに龍魂ラリアット。BUSHIと鷹木は2人でSHOをロープに振るが、SHOは鷹木にスピアーで突っ込んで排除。SHOはBUSHIのフィッシャーマンスクリュー、延髄斬りをいなしてぶっこ抜きジャーマン・スープレックス。さらにラリアットを叩き込んで弓を引き、ショックアローで突き刺して3カウントを奪った。

<試合後コメント>
鷹木信悟
「ふう! いよいよ! 『NEW JAPAN CUP』が始まったな。俺は昨年、1回戦で負けてんだ。(声をことさらに大きく張り上げて)今年は! 今年こそはやってやるぞ! と、意気込んでいたが、まさか1回戦の相手がオカダ・カズチカとは思わなかったぜ。オイ、新日本プロレス! おもしろいことしてくれるな。そう来たかと思ったぜ、また。だがよ、裏を返せば、万全の状態で優勝候補と当たれるんだ。オイ、俺にもチャンスは大ありだぜ! それから、なんだオカダ? 今年の戦いを見てると、封印したと思ったはずのレインメーカーを使ってるらしいな。どういうことだよ? 去年の『G1』では俺はマネークリップで寝ちまったな、確か。オカダがこの間の大阪城での試合後に言ったよな? こんな状況だからこそ、こんなご時世だからこそ、お客さんには満足して帰ってもらいたいと。その言葉、本音だな? 本音だな? 俺も同じくその考えには同感だ。全くもって同感だ。こういう時期だからこそ、客を満足させなきゃいけない。オイ、中途半端に出してくるレインメーカー、しっかり俺にも食らわせてくれよ(ニヤリ)。俺はまだ一発も食らったことねえんだよ。怖いもの見たさってものかな? 明後日の大田区、(自分の右腕に力こぶを作り)俺のパンピングボンバーが上か、お前のレインメーカーが上か、どっちか、ハッキリさせようぜ!」

石井智宏
「久しぶりだな、SANADA。ああ、(垂直落下式ブレーンバスターのゼスチャーをしながら)またお見舞いしてやるよ。おめえの大好きなプロレス……味わえ」

オカダ・カズチカ
「鷹木さんが元気ですね。まあ、体調はいいとは言えないけど、やっぱり今、世界中のみんなが体調がいい人なんて、元気いっぱいだなんて人は誰もいないと思いますし、なんとかしっかりと立っていようという人たち、かなり多いと思うんで、僕もそんな簡単にギブアップするわけにはいかないし、大阪でね、あんなでかい口叩いて、これでギブアップなんて言ってられないでしょう。言ったからにはね、しっかり『NEW JAPAN CUP』、ああいう元気な鷹木信悟を倒して、その次もドンドンドンドン勝ち上がっていって、また今かなり話題になってるものに僕が中心となっていかないといけないと思いますから。まあ、ベルトに関して、率直に言わせてもらうと、あそこにいないからこそ、もう僕は何も言う権利ないと思うので、『NEW JAPAN CUP』で勝って、またそちらに進んでいきたいなと思います。まあね、これはプロレスラー、“レインメーカー”オカダ・カズチカとしての意見。ただプロレスが好きな33歳のオッサンから言わせてもらうと、『神だ、神だ』と思っていた人間がとんだ邪神でしたね。IWGP世界ヘビー級、クソダセえよ、この野郎!」

SHO
「とりあえずは、この日本武道館で俺の入場曲『100% Voltage』を聴くことができた。それは良かった。良かったんだけど、悔しくて、悔しくてね、たまんねえよ。今日のメインに立ってるのがエル・デスペラードか。ああ、悔しいな。それは俺だけじゃねえ、新日本ジュニアの奴、全員思っているかもしんねえよ。それに俺にとっちゃあね、俺にとっちゃあヘビーの二冠が統一されたIWGP世界ヘビー、そんなんよりジュニア二冠っていう響きのほうがね、俺にとっちゃあね、魅力的に聞こえんだよ。だからこそ、相手は大好きな飯伏さんなんだけど、今日のところはちょっとねデスペに勝ってもらって、新日本のジュニアが最強なんだっていうことを証明してもらいたい。そんな気持ちもある。そんな気持ちになってる自分が悔しい。そう、今日のメインに立ててない自分がめちゃくちゃ悔しいよ。だからこそ今の俺はデスペが持ってるIWGPジュニアのベルトをずっと追い求めて、獲ってからもそのベルトの価値、ドンドンドンドン上げてってやる」

第4試合


 今年のNJCのオープニングを飾るのは、小島とコブの一戦。
 ゴングが鳴るとバックの取り合いから首の取り合いとなり、コブが押し込んで一旦ブレイク。今度は小島がヘッドロックからショルダータックルでぶつかっていくがコブはビクともせずに受け止めていき、ラリアットでの反撃を狙うが小島がカウンターのショルダータックルでなぎ倒す。コブも即座に起き上がってショルダータックルで反撃し、互角の様相を呈する。
 コブは小島に串刺しボディスプラッシュを放つが、小島はこれを回避してコーナーでマシンガンチョップ。さらに「いっちゃうぞバカヤロー!」とコーナーに上っていくが、コブが下から持ち上げてリフトアップスラムを狙う。これをなんとか着地した小島だったが、コブはベアハッグに捕らえてコーナーに叩きつけ、そのままショートレンジラリアット。小島を引き起こして一本足頭突き、顎先を捕らえるドロップキック。小島もエルボーで反撃していくが、コブはカウンターのバックエルボーで倒してその場飛びムーンサルト・プレス。
 コブは小島へ掟破りのマシンガンチョップを見舞い、小島のいっちゃうぞエルボーまで真似しようとする。これに怒った小島はコーナーに追いすがり雪崩式ブレーンバスター。そして小島は久々にシャイニング・ウィザードを解禁して場外に叩き出し、場外へプランチャで飛んでいくが、コブがこれをガッチリとキャッチしニーアッパーを見舞ってから場外スラムで叩きつける怪力を見せつける。しかし小島もコブがエプロンに上がった瞬間に膝裏へのラリアットを見舞い、断崖式DDT。
 小島はコブをリングに戻していっちゃうぞエルボーを見舞い、エルボー連打からローリングエルボー、DDTと畳み掛けコジコジカッターを狙うが、コブはこれを耐えてぶっこ抜きジャーマン。コブは串刺しジャンピングバックエルボーから串刺しアバランシュホールド。2発目を狙ったところで小島が着地してコジコジカッター。続けて垂直落下式ブレーンバスターからラリアットを狙うが、これをキャッチしたコブがアスレチックプレックス、ドクターボム。さらにツアー・オブ・ジ・アイランドを狙うが、小島が着地して左ラリアット。
小島は右腕のニーパッドを放り捨ててラリアットを狙うが、コブがカウンターのトラースキック。小島が倒れず耐えるとナックルからラリアットを放つが、小島もラリアットで迎撃。小島は雄叫びを上げてラリアットを放つが、コブがこれをキャッチしてカウンターのツアー・オブ・ジ・アイランド。これが完璧に決まると小島も肩を上げられず3カウント。

<試合後コメント>
ジェフ・コブ
「小島、今日の所は正直にお前の力を認める。お前は強かった。だが、小島はもう過去の人間であり、俺は未来だ。2回戦の相手は? EVILか。昨年優勝してるからシードで2回戦から参戦ときたか。EVIL、お前がロスインゴでもBULLET CLUBでも、どこのユニットに所属していようがどうでもいい。ただ、ぶっ潰してやるだけだ!」

小島聡
「(※やや足を引きずってインタビュースペースに現れると、ヒザに手をついてしばらく息を吐いて)IWGPヘビー級のベルトと、IWGPインターコンチネンタルのベルトが統合されて、一つになった。様々な意見がある中で、俺も思うところがいっぱいあって、それを言おうと思っていた。だけど、負けた人間には何も言う資格がねぇんだよ。今日勝って、その後に優勝して、IWGPのベルトに挑戦できる時に、初めて言う権利があるんだよ、こういうことは。今の弱っちい俺には、何一つ発言する権利がない。だから、発言したければ、もっと強くなるしか、ねぇんだよ」

第5試合


 内藤と、内藤が「ヤングライオン時代に触ったこともない」と語るオーカーンのシングル初対決。
 ゴングが鳴ると両者じりじりと距離を詰め、オーカーンがロープに押し込むも内藤はすぐに場外に放り出し、場外飛びのフェイントからオーカーンの手を後ろに組んで胸を張る立ちポーズを真似てみせる挑発。オーカーンは「ハッハッハ!良い出し物だァ!」と大笑い。
 オーカーンがリングに戻ると内藤がじっくりとヘッドロック。そしてオーカーンの辮髪を掴んで引き起こしてロープに飛ぶが、オーカーンは背負投から肩固め。
 内藤がブレイクして場外に逃れるとオーカーンは追っていって鉄柵にたたきつけていき、リングに戻して投げっぱなしサイドスープレックスから内藤をコーナーに押し付け内藤の後頭部を玉座代わりにコーナーでドミネーターポーズ。オーカーンがロープに飛ぶと内藤はカウンターのドロップキックで反撃。さらに内藤はバックエルボーから低空ドロップキック、コーナーで振り子式ドロップキックから拳を天に突き上げてから手を後ろに組むオーカーンのポーズ。
 内藤は辮髪を掴んで引き起こしながらスイングネックブリーカー。さらにネックロックから首へのバックエルボーを連打。オーカーンは強引に振りほどいてフロントハイキック、奇声を上げながらのモンゴリアンチョップを連打。さらに内藤のフォアアームをキャッチして担ぎ上げ、内藤がそのままスイングDDTに移行しようとしても持ち上げてヒザから落ちるように前へホイップ。
 内藤が膝を押さえて転がりまわるとオーカーンはヒザへのストンピングを連打し、鉄柱を使ってのダブルレッグロッグ、リングの下から取り出したパイプ椅子で内藤のヒザを鉄柱ごと殴打。さらにイスをセットしてその上へ内藤にニークラッシャー。内藤はヒザのダメージが大きく立ち上がれず、場外カウント19でどうにかリングイン。
 オーカーンは内藤のヒザにアイアンクロー、さらにそのまま持ち上げてアイアンクロースラム、ダブルレッグロッグ、さらにブレーンバスターを狙うが、内藤がなんとかDDTで切り返す。内藤はオーカーンをコーナーに押し付け首へのバックエルボーを連打、コーナー上からの雪崩式エスペランサ、さらにグロリアの体勢に入るもオーカーンがCTBで切り返す。さらに投げっぱなしバックドロップのような形で内藤を膝から打ち付け、エリミネーターの体勢に入るが、内藤が背面着地しコリエンド式デスティーノ。内藤は延髄斬りから正調デスティーノの体勢も、オーカーンが耐えて内藤を着地させラリアット。さらにニーロックからヒザ十字。さらにもがく内藤のもう片方の足も自身の両足でロックする複合関節。内藤は意地でもギブアップせずにいたものの、試合続行不可能と判断したレフェリーが試合を止めた。

 オーカーンは、倒れ伏す内藤を踏みつけながら内藤の目を見開きながら拳を突き上げるポーズを真似て意趣返し

<試合後コメント>
グレート-O-カーン
「弱~い! 弱すぎる! これじゃあ、ヤングライオンに勝ったのと変わらねえじゃねえか、内藤! ああ~ん? まずか~る~い! ファミレスの支払いもろくにできねえ貧乏みてえだがよ、ヤングライオンなんだから、もっと恰幅をよくしろ、余のように! 新日本侵略4カ月か……いつになったらヤングライオン以外を殺戮できるんだろうなあ、内藤坊や。(一旦帰りかけて、思い出したように戻ってきて)そうそうそうそう、リベンジをしたかったら、ちゃ~んと! 頭を! 床に! 擦りつけてからにしろよ」

第6試合


 ヘビー二冠王の飯伏とジュニア二冠王のデスペラードの初代IWGP世界ヘビー級王座決定戦。
 ゴングが鳴るとじりじりと距離を詰めてバックの取り合い、腕の取り合い、グラウンドでの足の取り合いとじっくりとしたグラウンド戦を展開。飯伏がエルボーを連打し「どうしたコラ!」と両手を広げると、デスペラードの答えはつま先への踏みつけ。デスペラードがロープに飛ぶも飯伏はカウンターのミドルキックでなぎ倒し、場外に逃れたデスペラードを場外鉄柵に叩きつけ、リングに戻してボディスラムからスリーパーホールド、首4の字固め。デスペラードがロープブレイクすると「来いコラ!」と両手を広げてデスペラードにエルボーを打たせていき、顔面へのビッグブート、左右のミドルキックを連打。さらに「もっと来いよ来いよ!」とデスペラードにエルボーを打たせていき、打たれながらも前に出てデスペラードをコーナーに追い詰める。デスペラードはヒザへの低空ドロップキックから変形ドラゴンスクリュー、マフラーホールドと続けるが飯伏はロープへ。
 デスペラードのバックドロップを一回転して着地した飯伏だが膝の痛みでバランスを崩す。足を引きずりながらもコーナーに上る飯伏に対し、デスペラードは地対空ドロップキックで場外に蹴落とし、ロープの間を通り抜けるトペ・コンヒーロ。さらにリングに戻してギターラ・デ・アンヘル。続けてヒザへのニードロップ連打から足4の字固めを狙うが飯伏は下から蹴り上げて脱出。デスペラードは低空ドロップキックでの追撃を狙うが、飯伏がジャンプでかわしそのまま足へのフットスタンプを落とすカウンターを決めてみせる。
 飯伏は「そんなもんかコラ」とミドルキック連打から顔面への張り手。デスペラードはスクールボーイから入るマフラーホールドからヌメロ・ドスを狙うも飯伏はなんとかロープへ。デスペラードはピンチェ・ロコの体勢に入るが、飯伏は下からは担ぎ上げて人でなしドライバーを狙う。これを脱出したデスペラードが放ったドロップキックを飯伏がジャンプでかわしフットスタンプで押しつぶす返し技を見せる。
 飯伏はエルボー、デスペラードはチョップで打ち合っていき、飯伏が打ち勝つとミドルキック連打からコンビネーションキック。デスペラードはこれをキャッチして変形バックドロップからコーナーに上ってフロッグスプラッシュ。続けてピンチェ・ロコの体勢も、飯伏が振り払ってソバットから掌底、ジャンピングニー。さらにハイキックを放つもデスペラードがロコ・モノでこれを撃ち落として相打ちに。
 デスペラードはピンチェ・ロコを狙うも飯伏が着地してラリアット。続けて飯伏がシットダウン式ラストライドで叩きつけ、カミゴェを宣言してから引き起こすも、デスペラードがエル・エス・クレロ。飯伏が即座にキックアウトしてハイキックからカミゴェを発射も、これをかわしたデスペラードがマフラーホールドからヌメロ・ドス。飯伏がローリングして腕のクラッチを切りながら上から潰してエビ固め。デスペラードがこれをキックアウトするとそのまま腕を掴んで飯伏がカミゴェ。続けてニーパッドをおろしてからの正調カミゴェを叩き込むとこれで3カウント。
 最後の二冠王となった飯伏がデスペラードとの7年ぶりのシングルマッチを制した。

 飯伏が倒れ伏すデスペラードに右手を差し出すと、デスペラードは両手でしっかりと握り返す。
 
飯伏「いや、これは、ジュニアとヘビーの戦いではない。デスペラード、おい、ありがとう。まだまだジュニアにも素晴らしい選手はたくさんいると思う。僕はホントにいつでも誰でもこのベルトに挑戦者を迎えたい。ほんとにそう思ってます。そして僕の意見は変わらない。絶対にこのベルトは統一して、その先を見せます。棚橋さん、やりましょう。ライガーさん、お願いします。本当に、本当に、僕は誰とでもやりたい。そして本当にこのベルト1つにしてもっともっとすごい世界のベルトにしたいと思っています。僕はいつでも言ってるけど、逃げない!負けない!諦めない!そして裏切らないよ。これはホントだから。絶対に裏切らない。ありがとうございました」

<試合後コメント>
飯伏幸太
「(※2本のベルトを抱え、フラつきながらインタビュースペースにたどり着くと、イスに座ってしばらく息をついて)4日の中で2回もタイトルマッチ。これはさすがにキツ…すぎるけど、条件は一緒だから、別に。それはもう、彼もやってるし。いやぁ、あー……もっともっと、もっともっとやりたかった。ジュニアの選手とも、もっとやってみたい。そう思いましたね。あと、こないだ……8年ぶり。(※息をつく)8年ぶりに戦ったけど、全然印象が違いましたね。すごい、素晴らしい。もっともっと戦ってみたい。まだまだすごい選手が眠ってるはずなんで。それは試合後にも言ったように、いつも言ってるように、誰でも、どこでもいいんで。ホントに今日ここでも、明日、明後日、いつでもいいですよ。いつでもやりますよ。変わらず、(※ベルトを指して)これは封印するなら統一しますと言い続けてるんで。これは、1つにしたいと思います。こないだ、デスペラードにしょっぱいとかいろいろ言ったけど、それはごめんなさい。素晴らしい選手だったと、今日改めて感じました」

──今日は旗揚げ記念という歴史ある大会で、最後の二冠戦だったわけですが、どんな思いで戦いましたか?
「いやもう、僕の思いは、旗揚げ記念日、何回もやってるし、昔僕がジュニアで、ヘビーに対抗したこともあったし。もともとジュニアヘビーからずっとやってきて、今、こうやってヘビーで(※ベルトを指して)ここまでたどり着いたんで、彼の気持ちっていうのもわかるし、そのプレッシャーっていうのも、自分では分かってるつもりです。ただまだ重さとかは分からない部分があるので、それを今日、ちょっと名前を出してしまったんですけど、ライガーさんだったり棚橋さんだったり、やっぱりその代表として、この2人が、僕のイメージでは代表なので。ジュニアだとライガーさんだし、ヘビー級だったら棚橋さん。それをベルトじゃなくて名前に変えて表してしまったんですけど、ホントに気持ちは変わらず。それが、全てが一つになるっていう。それはまあ、ジュニアは別として、もちろん。今回はインターコンチとIWGPヘビー級の統一という話ですけど」

──一つになって、新しい「IWGP世界ヘビー級」の初代チャンピオンということになるわけですが、先に向けてはどんな思いがありますか?
「僕の中では、初代だけど、やっぱりIWGPヘビー級、これは第84代、に、なった。インターコンチは28代、に、なった。という思いで、統一、初代、だと思ってます」

──歴史も続いていくという。
「そうですね、引き続きこれは引き続いて行きたいと思います。もちろん、変わらない」

──そして「NEW JAPAN CUP」では挑戦者が決まるわけですが。
「本当に、誰でもいいんですよ。何なら僕も出ていいですよ。はい。出ますよ。誰とでも戦いたい。誰でもいい。優勝した者が強い。それだけですよ。勝った者が強いっていう。いい試合と、勝った試合というのは、これはまた別で、今日は彼が素晴らしかったっていう、これは言いたい。『NEW JAPAN CUP』に対しても、優勝者、これは強い。その強い者と、僕は戦いたい。今この瞬間、誰とは言えないですね。まだ、まだまだ、僕が学ぶべき選手はたくさんいるんで。その選手たちと、まだまだ戦いたいなと思いますね。もっと自由なベルトにしたいと思いますね。もっと自由さを出していきたい。それを世界に向けて行きたい。それが僕の中での統一なんで(※首の後ろに手を組み、息を吐く)よーし、これからですよ(※と、ベルトを台から外して1本ずつももに乗せ、しばらく何も言わずにじっとベルトを見つめる)よし!(※と立ち上がり、また2本のベルトそれぞれをしばらく見つめて、カメラマンの前に出ると両肩に2本のベルトを掲げるようにして立ち、また2本とも胸元に抱きしめるようにして、ゆっくりと控室に向かう)」

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