諏訪魔が佐藤耕平から三冠ヘビー級王座を防衛し次期挑戦者のヨシタツに啖呵!「王道とストロングスタイルのバックドロップ対決だ!」

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 23日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 EXCITE SERIES』が開催され、諏訪魔が佐藤耕平を撃破し三冠ヘビー級王座の6度目の防衛に成功した。

 諏訪魔は昨年3月に夢の五冠王(三冠ヘビー級王座+世界タッグ王座)を達成し、その後 “暴走大巨人”の盟友であり、世界タッグ王座のパートナーである石川修司とかねてから夢として語り合っていたどちらが勝っても五冠王となる“究極の五冠戦”も実現。昨年史上3人目のチャンピオン・カーニバル全勝優勝者となったゼウスとの対決も制して五冠王の座を守ってきた。しかし、先月2日に行われた年始めの大会で世界最強タッグ決定リーグ戦優勝チームである“NEXTREME”宮原健斗&青柳優馬に敗れてついにタッグ王座陥落。暴走大巨人もケジメの解散が決まった。
 シングルプレイヤーとして歩みだした諏訪魔は、先月24日に芦野祥太郎を相手に三冠ヘビー級王座の防衛に成功するも、ZERO1退団後にフリーとして全日本上陸を果たしていた佐藤耕平がリングに上がり「師匠の橋本真也も巻いた強さの象徴のベルトに挑戦したい」と挑戦を表明。前哨戦では耕平のエルボーで諏訪魔がKOされる事態となるなど波乱が起きており、日本人同士の超ヘビー級選手による頂上決戦には期待が集まっていた。

 諏訪魔と耕平は序盤はじっくりとしたレスリング戦を展開していくが、打撃合戦のさなかに耕平がローキックで足にダメージを蓄積させていき、諏訪魔が体勢を崩すとアキレス腱固め、トゥーホールド、ヒザ十字と足への集中攻撃を展開。
 機動力を削がれた諏訪魔は足を止めての打撃戦を挑んでいき、真っ向からチョップやエルボーでの肉弾戦を展開。諏訪魔はラリアットからのバックドロップと必勝パターンに持ち込むも、耕平はこれを耐えてゴツリと骨と骨がぶつかり合う音の響く強烈なヘッドバッドを見舞い、業界屈指の威力を誇るエルボーを連打していくと諏訪魔は虚ろな目をして前のめりにバタリと倒れ込む。
 耕平は雄叫びを上げてパイルドライバーを狙っていくが、諏訪魔はこれを暴れて抜け出しラリアット。さらにバックドロップ、ドロップキック、バックドロップ、ラリアット、バックドロップ・ホールドと怒涛の畳み掛けで3カウントを奪った。
 三冠ベルトを腰に巻いた諏訪魔は、耕平に握手を求め、耕平がこれに応じると90度のお辞儀で耕平の正々堂々のファイトに感謝の意を表した。2人は顔を寄せて二言三言会話を交わし、耕平はリングマット中央の全日本プロレスのロゴをポンポンと叩いてから退場していった。

 諏訪魔は「今回の三冠戦、相手が佐藤耕平選手で本当にありがたく思います。びっくりしたよ。あんなつえー人がいるんだなって思ったら、まだまだ日本のプロレス界も捨てたもんじゃないよね」と耕平への感謝の気持ち語り、大会を締めようとしたところへヨシタツが登場。
 ヨシタツは「俺が掲げる“王道ストロングスタイル”……超闘魂。これを確立させるために、今すぐそのベルトが必要になった。俺が今三冠巻いたら、今のこの全日本の流れ……いや、この業界の流れ、ガラッと変えられるぞ?王道ストロングスタイル、超闘魂を掲げる俺が、三冠取ったら、これは歴史的転換点になる。それに最近の俺と諏訪魔のシングルの対戦成績は、ヨシタツの3勝0敗だ!ここまで言われたら、お前引き下がれないだろう?次の三冠!この俺に挑戦させろ!」とまばらな拍手の中で諏訪魔に挑戦表明。
 諏訪魔は「お前に3連敗してるっつーのは汚点だよ。いいよ。三冠かけてその汚名をオメー、払拭してやるよ。……お前、全日本所属なんだからよ、お前ストロングスタイルとか言うんじゃねーよお前」とヨシタツの挑戦を認めつつ、渋い顔で苦言を呈した。

 バックステージに戻った諏訪魔は、「強い!あんな強い人いるんだね。もっともっとやりたいよ。しかも俺より先輩でしょ、この業界。でもあの人とやれてよかったな。当たれてよかった。感謝してます。なかなか当たれなかったんだよね、今まで。やりたかったんだけどね。巡り巡ってこうして当たるっていうのはプロレス界の不思議なところだなって思いますね。やっぱ三冠戦って特別な空間だな。強い相手とやれて夢のようでした」と笑顔で耕平戦を振り返るも、話がヨシタツのことに及ぶと表情を曇らせる。

 諏訪魔は「3連敗してるの?汚点だよ。あんな場で言われたら汚点が増すよね。ヨシタツがああして出てきたのはもう断る理由は何ひとつないね。アイツはバックドロップ使うんだよな。それも気に食わなねーんだ俺。アイツのストロングスタイルのバックドロップと、王道の……王道って自分で言うのもなんだけど、全日本のバックドロップ。昔から言ってるからね。こだわりがあるって。その勝負をしてやりますよ」と“王道vsストロングスタイル”のバックドロップ対決となることを宣言した。

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