【試合詳細】12・31 RIZINさいたまスーパーアリーナ大会 【RIZINバンタム級】朝倉海vs堀口恭司 那須川天心vsクマンドーイ・ペットジャルーンウィット 朝倉未来vs弥益ドミネーター聡志 五味隆典vs皇治 【RIZIN女子スーパーアトム級】浜崎朱加vs山本美憂

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

『Yogibo presents RIZIN.26』
日程:2020年12月31日(木)
開始:14:00
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
観衆:9,978人

▼RIZINチャレンジマッチ RIZIN女子MMAルール(51.0kg) 5分3R
△さくら(フリー)
1R 1分37秒 ノーコンテスト
△竹林エル(総斗會三村道場)

▼RIZIN MMAルール(120.0kg) 5分3R
●ミノワマン(フリー)
1R 3分19秒 TKO(グラインドパンチ→レフリーストップ)
○スダリオ剛(フリー)

▼RIZIN MMAルール(63.0kg) 5分3R  ※肘あり
●中原太陽(佐山道場)
1R 2分12秒 TKO(グラインドパンチ→レフリーストップ)
○倉本一真(修斗GYM東京)

▼スペシャルワンマッチ
○シバター(フリー)
2R 28秒 アームバー(タップアウト)
●X=HIROYA(TRYHARDジム)

▼RIZIN女子MMAルール(49.0kg) 5分3R ※肘あり
○浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
3R 3-0 判定
●あい(フリー)

▼RIZIN MMAルール(61.0kg) 5分3R ※肘あり
○佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
3R 3-0 判定
●瀧澤謙太(フリー)

▼RIZINキックボクシングルール(50.0kg)3分3R ※肘あり
○吉成名高(エイワスポーツジム)
1R 2分20秒 KO(左ヒジ スリーノックダウン)
●ペットマライ・ペットジャルーンウィット(ペットジャルーンウィットジム)

▼RIZIN MMAルール(61.0kg) 5分3R ※肘無し
○所英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
2R 2分24秒 アームバー(タップアウト)
●太田忍(フリー)

▼RIZIN MMAルール(68.0kg) 5分3R ※肘あり
○萩原京平(SMOKER GYM)
2R 1分29秒 TKO(コーナーストップ)
●平本蓮(THE PANDEMONIUM)

▼RIZIN MMAルール(67.0kg) 5分3R ※肘あり
●カイル・アグオン(SPIKE22)
1R 4分22秒 フロントチョーク→テクニカルサブミッション 
○クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)

▼RIZIN MMAルール(61.0kg) 5分3R ※肘あり
●元谷友貴(フリー)
1R 3分0秒 リアネイキッドチョーク→タップアウト
○井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)

▼RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ RIZIN女子MMAルール(49.0kg) 5分3R ※肘なし
○浜崎朱加(AACC)
1R 1分42秒 ネックシザース→タップアウト
●山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)
※浜崎が第3代王者となる

▼RIZINスタンディングバウト特別ルール
○五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)
3R 判定2-0
●皇治(TEAM ONE)

▼RIZIN MMAルール(68.0kg) 5分3R ※肘あり
○朝倉未来(トライフォース赤坂)
1R 4分20秒 スタンドパンチ→KO
●弥益ドミネーター聡志

▼RIZINキックボクシングルール(57.0kg) 3分3R
○那須川天心(TARGET/Cygames)
3R 判定3-0
●クマンドーイ・ペットジャルーンウィット(ペットジャルーンウィットジム)

▼バンタム級タイトルマッチ RIZIN MMAルール(61.0kg) 5分3R ※肘あり
●朝倉海(トライフォース赤坂)
1R 2分48秒 TKO(グラウンドパンチ)
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム)
※堀口が第4代王者へ

堀口が海との再戦を制し王座返り咲き!天心と武尊がついに対峙し対戦を熱望!未来が鮮烈勝利で復活の狼煙!五味は皇治の根性を絶賛!浜崎が美憂を制し王座戴冠!シバターの勝利にHIROYAが物言い?!

オープニングマッチ


 オープニングマッチを飾るのはRIZIN初の女子高生対決。
 両者ともに高校の制服で入場。エルはセーラー服、さくらはブレザー姿で花道を歩いた。
さくらが前日計量にて1.7kgオーバーのため、さくらの勝利の場合は公式に記録されず。エルが勝利の場合は公式記録となる。

 1R、さくらが前に出てパンチで距離を刻んでいき、エルが応戦してラッシュ。コーナーに押し込まれたさくらがバックマウントを取って胴絞チョークを狙い、上をとって腕十字狙い。エルは足で顔を蹴ってガードもさくらが腕を伸ばしきって一本勝ち。
 さくらが勝利したため試合結果はノーコンテストとなった。

<試合後コメント>

竹林エル
――試合を終えての感想を
「もうちょっと長い時間試合したかったなと思いました」

――相手の印象は
「やっぱり寝技すごい上手だなと思いました」

――初めてのRIZINのリングはいかがでした?
「会場スゴイ広くて、スゴイ緊張しました」

――試合を終えたばかりですが今後の展望は
「寝技の練習して、自分の持ち味を出せるような試合ができるようにしていきたいなと思います」

――体重オーバーに関しては
「動揺しました。どうなるんやろと思って。全部初めてだったんでプロデビュー戦も。相手の選手が体重オーバーも全て初めてだったんで、私がどうすればいいかわからなかったです」

――試合中は体重差は感じなかった?
「あんまちっと覚えてないですごめんなさい」

――自分のやりたいことはできた?
「全然できなかったです」

――どんな事をしたかったですか?
「もっともっとローキックとか打って、距離とって、自分の打撃、パンチとかボディとか全部出せたら良かったなと思ってました」

さくら
「体重オーバーして申し訳なかったです。本当にすいませんでした。こんな大舞台で戦わせてもらえて本当に嬉しいです。本当に幸せだなと思ってます。ありがとうございました」

――相手の印象は
「とくに違うことはなく、打撃が得意な選手っていうイメージを持ってリングに上って、試合終わってやっぱり打撃な選手だったなという印象です」

――RIZINのリングはいかがでした?
「リングに上る前の控室とか、控室から歩いてる途中とか、そういう時のほうが緊張しました。周りの雰囲気とか大きさも違ったので、胸がいっぱいになってしまい緊張を感情が上回った感じでした」

――今後の展望は
「今回の計量オーバーしっかり反省して、また一から出直して、もう一度格闘技と向き合って、もっと素敵な選手になれるように努力していきたいと思いました」

――体重オーバーは試合が決まるのが遅かったからですか?
「そうですね、自分の努力不足っていうのもあるんですけど、ちょっと契約内容とかもう少ししっかり意識して、いつもがもっと軽い階級なので、体重的に落とせるだろうという過信をしてしまって、期間が短いということ考えずにやらせてくださいっていう返事をしてしまった自分のミスです。すいませんでした」

――最初のシーンで打撃をやりたい感じだったが
「そうですね、もともとが柔術上がりのグラップラーなので、でもそれだけじゃよくないなというのはデビューした時から考えていたので、いくらグラップラーでも打撃が出来る選手だけは打撃から始めるので、打撃ができる選手のほうが強いかなという思いがあるので、打撃でいこうとすぐ組み付かず打撃でいきました」

――またRIZINに帰って来たいですか?
「帰ってきたいです。色んな人に見てもらいたいです」

第1試合


 スダリオがプレッシャーをかけていきローキックで牽制。なかなか踏み込めないミノワマンだったが、スダリオがローキックを効かせミノワマンのタックルはスダリオが切っていく。

 スタンドに戻り、スダリオのローキックにミノワマンが右ストレートを合わせていくがこれは浅い。
 ミノワマンのパンチの打ち終わりにスダリオがカウンターをあわせていくがこれは当たらず、ミノワマンはワンツーで前に出るがこれは遠い。
 スダリオのローキックが効きミノワマンが崩れ落ち、下から攻めようとするミノワマンの顔面にスダリオが鉄槌を落とし、これを見てセコンドがタオルを投げ入れた。

スダリオ「みなさんこんにちは。2020年最後の日の貴重な時間を使ってくださってありがとうございます。来年は日本のヘビー級の人たちを一人ずつ潰していくので、応援よろしくお願いします。そして小錦さん誕生日おめでとうございます。皆さん来年もよろしくお願いします」

<試合後コメント>

ミノワマン
――試合を終えられた感想は
「先行かれたかなって感じはしますね。カーフキックがちょっと予想してなかったっていうのは。予想以上に効きましたね。4発もらって、4発段々と蓄積されていました。1発目からかなり行ってましたね」

――対戦相手の印象は
「もっと前に出てくるかと思ったら見てきたので、こっちもそれに合わせてしまったかなと」

――今後の展望について
「ちょっとわかんないですね。今後は、分かんないです。……分かんないです。分かんないですね、ホントに」

――久しぶりのさいたまスーパーアリーナでの試合に臨む気持ちはいかがでしたか
「もう、気持ちを爆発させようという気持ちでしたね」

――スダリオ剛選手は想像以上だった?
「やっぱり、エンセンさんのご指導のテクニックだったり間合いだったり、大事なところをよく学ばれてるなって感じはしました」

――カーフキックの存在は頭にあった?
「カーフキックってよりはローキックの練習をしてましたね。カーフキックが思った以上に早かったので対応できなかったという、思ったより効きました」

――足の容態はいかがですか
「骨折は大丈夫だと思うんですけど、もしかしたらヒビが入ってるかも知れないので、これから病院で確認します」

――「今後は分からない」というのは、格闘技から身を引くという可能性もある?
「分からないですね。どうしようかなってのもありますし、まだちょっと心の中にどこか残ってたらやると思いますし、『もういいかな』と思ったらやめようと思いますけど、今現時点では、分かんないです」


スダリオ剛
――試合を終えられた感想は
「物足りないと言うか、2試合とも1Rで終わっちゃったんで。やっぱ3R……今回は5分にしてもらったんですけど、5分3Rで闘えるような力を色々つけてきたんですけど、今回も1Rで終わってしまって、ちょっと不完全燃焼ですね」

――もっと闘いたかった?
「もちろんですね(笑)早すぎるので。ファンの人達も、2R、3Rまで行ったときにどういう戦いをするのかっていうのを見たがってると思うので」

――ミノワマン選手との試合に向けてどういう対策を練ってきましたか
「タックルとか、右のカウンターというか、オーバーハンドもあるんで、そういうのを警戒しつつ、前に出ようと思ったんですけど、なかなか来なかったので、ローが効いてるのが分かったんで、ローで攻めていきました」

――次の対戦相手について、まだ海外選手との対戦は難しいかも知れませんが闘いたい選手はいますか
「僕が誰とやりたいっとかっていうのはまだおこがましいのでアレですけど、とりあえずコロナで海外から日本に入ってこられない間は、日本にいるヘビー級の選手を1人ずつ倒して、それで海外から入ってこられるようになったら海外の選手を倒してやっていきたいと思います」

――最後に、ファンへメッセージをお願いします
「来年はもっと楽しい、面白い試合ができるようにがんばりますので、応援宜しくお願いします」

第2試合


 倉本がフックから前に出るが、これをいなした中原がステップキックで牽制。倉本が大振りフックから前に出てコーナーに押し込み、右足を抱えていくが一度距離を取る。

 中原がワンツーも倉本が下がって距離を取り、中原がさらに下がったところに倉本がワンツー。これでバランスを崩し後ろに倒れた中原に倉本がパウンドを落としていき、亀になった中原にバックから顔面を殴っていく。仰向けになった中原と猪木アリ状態になるが、倉本が飛び込んでパウンド連打。改めて中原が亀になるが、中原が後ろから顔面を殴っていく。回転して逃れようとする中原だったが、倉本が顔面を蹴り上げこれを見てレフェリーが試合をストップした。

倉本「こんにちは。修斗から来ました倉本です。今回こんな大きな舞台で戦わせてもらってすごく光栄に思います。これから知ってもらえたと思うんで、自分が、国内バンタム級、もっと盛り上げるんでもっとおもろい試合するんで是非これからも注目してください。応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>

倉本一真
――試合を終えられた感想は
「初戦、初めてのRIZINだったんで緊張もあったんですけど、ほっとしました」

――参戦の話は前からありましたが、結果的に初のRIZINが大晦日での試合だったことについて
「元々早い段階で効いてたんですけど、最終的に大晦日に出してもらえることになって、それはやっぱり1番大きい、1番メジャーなタイミングだったので、待っただけあるなって、良かったです」

――対戦相手の印象は
「ベテランの選手なので、上手い闘い方をする選手なので、相手のペースに呑まれないように、自分のゴリゴリのペースで行くっていうのを一番心がけてました」

――終わった後に奥様と写真を撮られたりしていましたが、なんと声をかけられましたか
「もう、ほっとしたというか、自分もそうなんですけど、奥さんが1番緊張してたんで、『昨日寝れなかったとか』って言ってたので、良かったですね(笑)」

――今後の展望は
「まず、来年からまたRIZINで戦わせてもらえると思うんですけど、やるからには上を目指してるので、まあどんな相手でもしっかり倒して、上を目指したいと思います。チャンピオンになりたいと思います」

――今回サッカーボールキックがスムースに出ました。修斗には無いものだと思いますが、これは練習の成果?
「そうですね。坂本さんに結構前々から習ってたんで、それが出てよかったです」

――テイクダウンに行くのに投げづらかったと思います
「無理に行かないで行こうって今回決めてて、ロープだったら簡単にクラッチキレたんですけど、それがコーナーだったので、そう簡単に組めなかったので、そこは別に、アレを無理していってるときにまた膝蹴り食らったり、向こうのペースに出来ると思うんで、そこは無理せず離れました。亀になったときも打撃も打てるし、そこで持ち上げることも出来たんですけど、結構効いてると思ったんで、無理にジャーマン行くこともないと思って打撃で行きました」

中原太陽
――試合を終えられた感想は
「まあ、「悔しいってだけですね」

――相手の印象は
「いや、印象は違うことはないですけど、まあ相手云々っていうよりは自分かなってだけです」

――今後の展望は
「そうっすね、今日は自分でも敗因ってのはちょっと分かってるんで、それを修正するだけですね。あとは先生に教わるというか、するしか無いですね」

第3試合


 1Rキックボクシング・2RMMAの青木真也vs長島☆自演乙☆雄一郎戦を彷彿とさせるミックスルールとなったこの試合。
 シバターの対戦相手Xとして用意されたのは“魔娑斗二世”HIROYAだった。

 シバターは予告通りヒカルとてんちむに加え、ありしゃん・まりな・さおりんのヘラヘラ三銃士を従え『俺たち金持ちYouTuber』にノッて入場。
 シバターは颯爽とリングインするが、ボディチェックを受けていなかったため一度リング下に戻り、レフェリーからボディチェックを受けて再度リングイン。

 HIROYAが前に出るがシバターは微動だにせず睨みつける。柴田がローで牽制し、HIROYAがリングを回るも柴田はロープに飛んでロープワーク。HIROYAはこれを見てからローキックで牽制しワンツー。いなしたシバターは来いと挑発し不思議な踊り。HIROYAは冷静に距離を詰めていくが、シバターはハイキックで牽制する。
 シバターはワンツーでコーナーに押し込みラッシュを仕掛けるが、HIROYAはストレートでひるませリング中央へ戻る。

 シバターは再度挑発すると浴びせ蹴り。これは浅い。
 HIROYAはローを打ち込んでいき、シバターは来いと挑発して受け切ると前に出て右フック。HIROYAのローキックを受けきりHIROYAのワンツーでシバターが大げさにふらついていくが、HIROYAは困惑しながらワンツー。シバターはソバットから飛び込んで右ストレート。さらにバックブローもHIROYAはこれをかわしてローでダメージを与えハイキック。シバターは受けきりワンツーから右フックを打ち込みダウンを奪う。

 シバターのワンツーでHIROYAがスリップ。
 HIROYAの右ストレートが当たったところで1R終了。


 2R、シバターが前に出てロックアアップを狙いロープに押し込むが、HIROYAがロープを背負ってパンチをラッシュし距離を取る。
 シバターはこれを交わしていき、ロープに押し込むと飛びつき式腕ひしぎ十字固めで腕を伸ばして三角絞め。
 これを逃れたHIROYAはガードポジションからパウンドを狙うが、シバターはこれを逃れてスタンドへ。
 HIROYAはハイキックから右フックも、交わしたシバターがストレートからワンツー。HIROYAの左フックが決まり、ふらついたシバターをコーナーに押し込むが、シバターは再度引き込み腕ひしぎを狙うがHIROYAは腕を抜いてスタンドへ。
 HIROYAのローキックにシバターがワンツーをあわせ膝。さらに飛び膝蹴りも、HIROYAはパンチで撃ち落とす。HIROYAがラッシュを仕掛けるがここで2R終了。

 判定はドローとなった。 

シバター「おい!おい、おい、はじめましてみなさん。Youtuberのシバターです。HIROYAくん!決着は、どっかでつけたいね。2戦目は、パチンコ屋でどうだ?おい、格闘技で、世界一になるより、Youtubeで世界一になる方が難しいんだよ。今日一緒に来てくれたYoutuberのみんな、その動画にかける時間を全部格闘技に使ったら、皆世界チャンピオンだ。Youtuberは強い、まだまだ試合するぞ!次はメイウェザーだー!」
HIROYA「シバター選手、RIZINのリングにあがっていただいてありがとうございます。打撃が予想以上に強くて、治療中の歯が全部もってかれました。まああの、このオファーですけど、受けるかスゴイ悩みました。少しでもRIZINのため、格闘技のためになると思って、こういう動き否定的な人いると思いますけど僕は賛成で、今後もこういう事あっていいんじゃないかなと思いますね。少しでもこの試合から興味を持ってRIZINを見てくれる人、格闘技を見てくれる人増えると思いますし、これからも本当に強い選手たちの試合そして、このように面白い試合注目を集める試合もやっていけたらと思います。今日はこの場に僕を出させていただきありがとうございました」

<試合後コメント>

シバター
――改めて、おめでとうございます
「おめでとうなのかな?!」

――いい試合でした
「そうですかぁ、ありがとうございます」

――今回初めてのRIZINはどうでしたか?
「あんまり客席の方は見てなかったから。プロレスの試合はちょこちょこですけど、させてもらってるんで。プロレスのリングも総合のリングも、箱の大きさも、ぶっちゃけ上がっちゃったら関係ないから、いつもどおりと言うか、自分らしさを出したかなと」

――HIROYA選手の印象は
「やっぱ、強かったっすね。パンチ大分効いてふらふらしちゃいましたし、どのパンチが、1R目のパンチが効いてたのか、2R目のパンチが効いてたのか、ちょっと思い出せなくて。強かったですね、パンチ。ただ、効かせるために大きく強く振ったから強いんですけど、まあ、だから上手いこと行ったと言うか。僕のパンチ当たってましたよね?だから、大ぶりになってくれたおかげで勝機が生まれたと思います」

――ルールが1R目がキックルール、2R目がMMAルールでしたが、練習はどのようにしましたか 
「1R目がキックとは聞いてたんで、立ち技の選手に立ち技で勝てるとは思ってなかったんで、距離を潰して、で、ヒザ1発打って離して。みたいな対策はしてきたんですけど、結果的にローがめちゃめちゃ強くて懐に入り込めなかったですね。……こういう感じじゃない?こういう感じじゃなかった?!大丈夫?!ふへへ(笑)そういうの求めてないでしょ、みんな?!(笑)」

――YouTuberとしてではなくファイターとしての姿を見せていたと思います
「『ちゃんとやってたんだぞ!』『ちゃんと総合やってたんだぞ!』っていうのは見せられたから。あまりきれいな試合ではなかったと思うけど、でもずっと16年格闘技やってきて、プロのリングでもやって来て、ずっと僕の試合ってああいう感じだから。ロープワークしたり、ラリアットしたりとか。だから、こういう大きな舞台でもこれまでやってきた総合の闘い方を出来たと思いますね」

――試合内容はいい意味で予想を裏切ったと思います
「ふははは(笑)」

――大晦日らしい試合だったと思います
「あっ!大晦日らしかった?!ああ、よかったですね。これをきっかけに毎年大晦日に呼んでいただいて」

――今後の展望は
「今、すごい注目されてると思うんですぐ控室帰って動画作って、試合後の動画みたいの今上げたらすごい再生数付くと思うんで」

――Twitterのトレンド入りしていました
「あっ!そうですか?!じゃあちょっとそれをYouTubeの再生数につなげたいですね!また呼ばれることがあれば宜しくお願いします!」

――皇治選手の控室に乗り込むという話もありました
「あ!思い出した!今から行こうかな?!そうだ思い出した!アレね、リングチェックのとき、チラっと皇治さんがリングチェックしてて、俺が上がった瞬間、皇治さんが降りたんだよね!アレ、絶対ね、俺から逃げてんだよ!完全に俺を意識して逃げてんですよ!これから行ったろうかな?!でもね、あんだけいい試合したら良いゴールデンの枠で使われると思うけども、生放送に乗れなかったっていうのは俺は未だに恨んでるから、皇治のこと!総合格闘技、キックボクサーで皇治のこと認めてる選手なんて1人もいないから!俺も認めてないし、いつかやってやりたいとは思ってますよ」

――今日の相手はキックボクシングもやっていた選手ですし、今日の試合を見て、皇治戦を見てみたいというファンの声も出ると思います
「YouTubeとパチンコの営業が忙しいから。今回、(オファーが)急だったんでね。前もって『出てください』ってオファーもらってたらもうちょっと身体作って、対策して、もっともっと面白い試合ができると思うんで、オファーくれるにしても早めにほしいですね」

――RIZINのリングはいかがでしたか
「最高ですかね!ホントに!さいたまスーパーアリーナの環境も最高だし、全部が最高でした!」

――試合途中に出た飛びつき腕十字は極めきれなかった?
「あれ、飛びつきは多分ちゃんと入れてなかったと思うんだけど、でも、1回目、十字でが伸びてるんですよ。で、タップらしきものがあったから、『タップした』ってレフリーにアピールしたんですけど、レフリーが取ってくれなくて。完全にキャッチの状態入ってて、アレ止めて良かったと思うんだけど、入ってないのかと思ってずらしたら抜けちゃった。アレ、タップだったと思うんだけどね。リプレイで見たら、タップらしき動きあったと思いますよ?でも、僕は元々飛びついて十字だったり、引き込んで下から十字っていうのが武器だったんで、得意技は出したかなと思います」

――Twitterでヒカルさんが「シバターさんが勝ったら1000万円」と言っていましたが、引き分けだといくらなのでしょう
「あ!それ確認しなきゃ!あの、ホントに控室でYouTuberと……ほとんどやらせなんですけど、あれガチだったんですよ!だから、僕があの試合勝ったら1000万円で、負けたら坊主だったんですよ。その話を、控室で動画撮ってて、その場で決まって『シバターさん勝ったら1000万円あげます、負けたら坊主にしてください』って言って、俺はもちろんOK出して、そしたらヒカルさんがマネージャーに『バリカン買ってこい』ってバリカン買いに行かせて、ホントにバリカン用意してたんですよ。だから勝ったら1000万円ってのはホントで、だから腕十字でタップらしき動きがあって、キャッチの状態に入った瞬間に『1000万だ!1000万キターッ!』って思ったら、いつの間にか十字が抜けてました。引き分けだったらいくらなのか、控室帰って交渉してみます!」


HIROYA
(※インタビュースペースの付近でシバターたちが試合後の動画を撮影しており、終始騒がしい中でコメント開始)
――試合を終えられた感想は
「すっきり行くかなと思ってたら、引き分けてしまって悔しいです」

――シバター選手の対戦相手に決まったときの気持ちは
「まあ……『なんで僕に』って思ったけど(笑)指名してもらえたことを光栄に思って、やらせてもらおうと踏み切りました」

――実際闘ってみていかがですか
「元々僕より全然大きいから、闘い方を考えてたんですけど、オープンフィンガーグローブでの試合に慣れてないこととか、大きいから、警戒しすぎたりして、ホントは蹴って蹴って蹴ってってやりたかったんですけど、相手に付き合いすぎました」

――オファーから試合までどれくらいの期間がありましたか。また、どういった練習ができましたか
「2週間経ってないくらいですかね?練習っていっても、普段総合の練習はしてないから、ほぼほぼしないで挑んだ感じだったんですけど、僕は普段、自分の練習よりはトレーナーやったりとか、練習をしてないんで、体力とかも大丈夫かなと思ったけど、やっぱり疲れましたね」

――今後の展望について
「来年中に引退試合をしたいと思ってますね。リングの上でも言ったんですけど、僕はRIZINに恩があるんで、RIZINを少しでも盛り上げたいと思いますし、選手としてより裏方として今後なにか出来ることがあったら、RIZINの舞台で出来たらと思いますね」

――HIROYA選手が闘うことが伏せられていたので、ファンの声がなかったと思います
「すごい違和感もあるし、なんか変な気持ちではありましたけど、ホントはやるときには『やります』って宣言してからやりたいですね」

――シバター選手の存在は知っていましたか?
「一応、朝倉選手とかとやってるのは見てたんで、知ってました」

――思っていた印象と、実際に接してみた感想は
「さっき裏で、一番最初に会場入りしたときに会ったんですけど、そんときはすごい低姿勢に『よろしくお願いします!』って感じで挨拶してくれて、実はすごいいい人なんだろうなっていうのは映像見ても思ってましたね(笑)」

――シバター選手との体格差について
「力が強いとかは感じなかったけど、自分が大きいことに警戒しすぎたのがあります」

――腕十字について、シバター選手は「タップした」と言っていました
「あぁ、言ってましたね。タップしてなくて、別に痛くなくて、ただ、対処の仕方もわからないんで、踏ん張りながら反対の手で殴ろうとしてたんですけど……まあ、タップはしてないですね。痛くはなかったですね。腕十字ってどこが痛いんですか?……ヒジ?ヒジは痛くなくて、肩がちょっと痛いくらいで」

――MMAの練習はどれほどできましたか
「MMAの練習は、全くしてなくて。タイガーにタックルみたいなのしてもらって
ちょっとだけしましたね」

――オープンフィンガーグローブと普通のグローブの違いについて
「普通のグローブ以上に隙間があるんで、ガードしてるつもりでも入ってくるし、あと物理的に入りやすいってのもあると思うんですけど、自分の意識でガードしてても意味ないっていうのを潜在的に思っちゃってて、使いこなせなかったかなって」

――引退試合をしたいという話について、来年中にしたいというのはいつ頃から考えていた?
「もっとホントは前からしたいと思ってたんですけど、タイミングが……(※動画収録中のシバターがひときわ大きな声を挙げるのが響いてくる)うるさいっすね(笑)まあ、なかなか、ジムのこととかをやっていて、タイミングが取れなくて、今回も急に受けた試合だったんですけど、そうじゃなくて2,3ヶ月ちゃんと体を作った上で試合をしたいと思ってるんで、そのためには自分の体に余裕を作らないといけないですし、その準備はしっかり来年中に整えたら自分としても準備ができるかなと思ってます」

――やり残した相手はいますか、また、どのような形式での引退試合をしたいですか
「まあ、『この選手とやりたい!』っていうのは、別にないんですけど、理想を言えば、K-1とは完全に離れた存在になってるんで、K-1とまた交流の場を持つ機会を作れたらなって、僕が勝手に理想はありますね」

――前の団体から応援しているファンも多いと思いますが、そういうファンにも見てもらいたい?
「そうですね。なにかそうやって、今まで応援してくださった方に感謝の気持を込めて、最後はちゃんと準備をして試合に挑みたいっていうのと、僕は格闘技のこの世界で育って色んな人達と出会って色んな経験をして今の僕が成り立ってると思うので、それをもっともっと盛り上げていきたいと思いますし、感謝の気持を現したいと思います」

――引退試合を望む時期は
「とくにこだわりはないですね。自分がやる気になり次第、です」

第4試合


 カンナが前に出てローで牽制。あいが右ジャブで距離を戻し、カンナのパンチを警戒しながら組み付かせずいなしていく。あいが右ストレートからくみついていくが、カンナが逃れていき、あいがワンツーを散らしていく。カンナがミドルやローを散らしながら様子を見るが、カンナが飛び込むとあいがパンチを散らしタックル。カンナは倒れずコーナーを背負い、これは膠着しブレイク。

 あいのタックルにカンナがハイキックも、避けたあいが左ストレート。パンチの打ち合いからあいがロープに押し込むが膠着しそのまま1R終了。

 2R、カンナが前に出て打撃へ。あいが飛び膝蹴りも、カンナはガードしあいは着地で体勢を崩す。
 カンナが左ストレートから前に出るが、あいは下がって距離をとる。あいはパンチを散らしていくが、カンナがコーナーに押し込むが一度距離をとる。
 あいがタックルもカンナはきっていくが、あいがフロントネックでとらえ顔面に膝。カンナが回転してコーナに押し込みゼロ距離でパンチの打ち合い。
 あいがコーナーに押し込むが膠着しブレイク。
 パンチの打ち合いになるが決め手無く2R終了。

 3R、カンナが飛び込むがあいがワンツー膝。さらにタックルでロープに押し込み、そのままテイクダウンを奪うとサイドポジションから膝を連打。カンナは回転してスタンドに戻ると、左右のストレートで牽制し左ローキック。さらにワンツーもあいがラッシュで距離を取る。カンナがストレートからタックルを仕掛けテイクダウンを奪うが、あいは回転してすぐに逃れるとカンナは足を絡めて動きを止める。
 スタンドに戻り、あいのタックルもこれは浅い。あいが左右のフックもカンナはスカしていき右ストレート。あいが組み付いていくがカンナが足を掴んでテイクダウンを奪うが、あいはロープを背負う。カンナはパウンド連打もここで3R終了。
 
判定3-0でカンナの勝利となった。

カンナ「今日は応援ありがとうございました。年末のリングにまたこうして立ててること当たり前じゃないんだなと実感してます。その中で、一本かKOかで圧勝したかったんですけど、あい選手、スゴイ強くてなかなかうまくいきませんでしたすいません。今日同じ階級のタイトルマッチがあると思うんですけど、自分も来年はそこに挑戦できるように頑張るので皆さん来年も応援よろしくお願いしますありがとうございました」

<試合後コメント>

浅倉カンナ
――試合を終えられた感想は
「やっぱ、勝ちは嬉しいですけど、自分の思ってるようには行かない試合だったので、悔しい気持ちはあります」

――対戦相手の印象は
「あい選手はフィジカルも強かったし、サブミッションも上手かったので、その分うまく行かなかったのかなって」

――今回の試合の作戦は
「打撃とフィジカルを今回かなりやってきたんで、大きく見せられたら良いなって思ってたんですけど、やっぱり総合格闘技なんで、それだけにこだわっちゃうと難しい部分もあるのかなって色々考えることがありました」

――今後の展望について
「今日、このあと美憂さん、浜崎さんのタイトルマッチがあるんですけど、自分も来年またベルトは挑戦したいなって思います」

――あい選手のレスリング力に関しての印象は
「ロープ際に攻められたりとか、レスリング力はすごい強かったなって思います」

――MMAの中でのレスリング力はあい選手を上回っている感触はある?
「試合やってみて理想と、試合になってみるとまたぜんぜん違うんですけど、自分がどういう言うことではないんですけど、レスリングだけじゃなくて、総合としてのレスリング力がすごいあい選手は強いなと感じました」

――勝敗のポイント
「どうですかね。打撃が自分も自信持って今回行けたので、そこが勝敗を分けたのかなと思います」

――連続して大晦日に出場されていますが、今回は自分の成長を強く感じられた?
「うーん、そこは難しくて。やっぱり最初の頃のほうが勢いがあるし、伸びがあるんですけど、そこで戸惑ってはいけないんで、ちょっとずつですけど自分も成長は感じているので、前ほどではないですけど、今回も良い習慣句があったんじゃないかなと思います」

――あい選手とはまた戦えそうですか?
「どうですかね。まあ、あるんじゃないですか。分からないです」

――今日のタイトルマッチはどちらが勝つと思いますか、またご自身が挑戦するとしてどちらに挑みたいですか
「自分は浜崎さんにも美憂さんにも負けているので、どっちの選手が巻いてもリベンジとタイトルマッチをかけて闘えるので楽しみですね」


あい
――試合を終えられた感想は
「総合格闘技を始めてから2年2ヶ月で、練習も出来る限りこの半年はやってきて、この結果だったので悔いはないです」

――対戦相手の印象は
「印象は、思っていたのと違うということはなかったです」

――今後の展望について
「今後のことは一切ちょっと考えてなかったので、これから考えたいと思います」

――浅倉カンナ選手の印象は
「浅倉カンナ選手は、すごい普段はおっとりしてて可愛いイメージで、試合の時は、長くやってる選手なので、トータルで出来る方だという印象です。私と比べちゃんとなんでけど、もちろん私もまだそんなに総合格闘技が出来ていないので、私と比べるのもアレなんですけど、打撃がすごい上手だったと思います」

――2年2ヶ月で浅倉カンナ選手と今日の勝負ができたことに満足はしていますか
「今出来ることは全てやってきたなって思っています」

――今後再戦があるとしたら、今度は勝てると思う?
「この手術してた半年を抜いたら、1年半ちょっとしか練習してないので、プラス2年くらいお時間をもらって、再チャレンジ出来る機会があったら、させていただけたら嬉しいです」

第5試合


 瀧澤が突っ込むが佐々木が受けてたち打撃戦に。佐々木がミドルとフックを散らしていき、瀧澤の動きが止まるとボディに膝。だが打ち終わりに瀧澤が顔面にフックを打ち込んでいき、再度佐々木が膝も瀧澤がワンツー。近距離での打ち合いから組み合うと、瀧澤が振り回して倒しガードポジションに。
 佐々木が下から左腕を絡め取るが、パウンドから逃れたた瀧澤が立とうとするが、その足を佐々木が絡めて倒すとハーフガードに。これは瀧澤が逃れスタンドへ。

 スタンドでミドルとパンチの打ち合いから瀧澤がボディに右を打ち込む。左右のストレートに佐々木が膝を合わせ、お互い打撃をもらいながら前に出て打ち合いへ。
 瀧澤がワンツーも佐々木はミドルで牽制し、瀧澤の飛びこんで膝も佐々木はミドル。佐々木がパンチの打ち終わりにタックルをあわせていきダウンを奪い、ハーフガードからサイドポジション。瀧澤がガードポジションに戻すが佐々木がパウンドを落としていく。佐々木は肘での鉄槌を落としていくがここで1R終了。

 2R、瀧澤がハイキックも、ガードした佐々木とジャブの打ち合い。佐々木のタックルを瀧澤が交わし、再度タックルも顔面にパンチを合わせる。佐々木は負けじとタックルも瀧澤は下がって逃れ、お互いジャブでの牽制から瀧澤がボディにパンチを散らす。佐々木がタックルも瀧澤が切ってハイキック。飛び膝は佐々木がガードしお互いストレートの打ち合いから瀧澤のストレートがボディにヒット。一瞬に動きが止まった佐々木だったが、タックルでコーナーに押し込みテイクダウンを奪う。瀧澤が立ち上がるが足を絡めて倒した佐々木がチョークスリーパーを狙うが、瀧澤は腕を掴んで耐える。だが佐々木は絞め上げるが瀧澤はこらえていき、佐々木は後ろから側頭部にコツコツパウンドを落としていく。
 佐々木はすきあらばチョークを狙うが、逃れた瀧澤がパウンドを落としガードポジションから肘を落としていく。ここで2R終了。

 3R、お互いパンチを散らし、瀧澤がハイキックも佐々木はガード。瀧澤が左右のフックからハイキックも、佐々木はガードしワンツー。瀧澤は大ぶりパンチを振り回していくが、佐々木が左右のストレートをコツコツ打ち込んでいき、瀧澤がリングを回りながら右ジャブを顔面に叩き込み左右のボディ。打ち終わりに佐々木がタックルも、瀧澤が耐えてコーナーを背負う。だが佐々木は倒してガードポジションも瀧澤がフロントチョーク。佐々木はこれを抜いてパウンドを落とすがここで3R終了。

<試合後コメント>

佐々木憂流迦
――試合を終えられた感想は
「すげぇ嬉しいです。うはは(笑)やっぱ、練習と試合って違うじゃないですか。やっぱ、リングに立って、勝って、周り見たときに『帰ってきたなあ』って思いました」

――怪我からの復帰で、リングに上がる上でどういう気持ちでしたか
「離脱する理由がああいう怪我、打撃もらってアゴ折っての離脱の仕方だったから、一発目でビビる自分がいるんじゃないかってすごく思ってたんですけど、やってみて1R目からすごいプレッシャーかけられて、打撃でも勝負てきたっていうのが自分にとってめちゃくちゃプラスで、ああいう風に帰ってこれたのがホント良かったなって」

――対戦相手の印象は
「すごいやっぱいい選手ですね。気持ちがすごい伝わってきていい選手だと思いました。でもやっぱ、ストライカーの瀧澤選手にああやって打撃で勝負行けたっていうのが本当に良かったです」

――今後の展望について
「1年ちょいぶりに帰ってきて、まあちょっと今回ほんと、リカバリーも結構やりすぎな感じでメッチャ気持ち悪くなったりしてて(笑)試合勘っていうのがあるじゃないですか。今回それを取り戻したし、来年もっと飛ばせると思うんですよ。身体は絶対強くなってると思ったんで、今回やってみて、今までだったら身体が流れる癖があったんですけど、カチカチっと力が入るようになってたんで、『俺ちょっと変わったな』って思ってるんで、来年もっと飛ばしていけると思います」

――何度か瀧澤選手のパンチがアゴに当たっていましたが、手応えはありましたか
「でも、試合に集中できてて、もらってるけど、全然これ返してやろうって気持ちになってた自分がいたんで、ほっとしました。あそこで一歩引いちゃうんじゃないかと思ってたんで、『アゴもらったらヤバいな』って思う自分がいるのかなと思ったんですけど、そんなことは全く無くて、ファイターでいられたんで、ホントほっとしましたね」

――最後ニンジャチョークをもらう場面がありました
「あれ危なかったですね(笑)結構入ってて(笑)あれマジちょっと、寝技行ったときに気持ち悪くて、食いすぎて気持ち悪くて(笑)セコンドは的確に『足一歩またげ』って言ってくれてたんですけど、もう上取ってて気持ち悪いなって思ってて、あれはちょっと良くなかったです(笑)」

――最後に「扇久保選手と闘いたい」という言葉がありましたが、その真意は
「瀧澤選手に判定で圧勝して勝って、扇久保選手もタイトルマッチやって、いい位置にいる選手なので、僕は今パワーアップしてると思ってるし、いい勝負出来ると思ってるんで、一発目もリカバリーちゃんとして、試合勘戻ってると思うんで、全然いい勝負できると思います」

――1年ぶりの試合、勝利として2年ぶりになります。その感想は
「あっ、そうかぁ……。そんなになるんですね。言われて初めてっていうか、今気づきました(笑)嬉しいですね。勝ったことは嬉しいですけど、格闘技できたのが嬉しいです」

――試合直前にはどんな気持ちで臨みましたか
「自分の中では不思議なんですけど、全然今回落ち着いてて、久しぶりって感じがなかったんですよね。日常って言ったらアレですけど、自分の一部みたいな感じで試合前に行けたから、今回は良かったですね」

――今日の勝利は、佐々木選手の「復活」と捕らえてよろしいでしょうか
「復活って言って良いと思います。来年はもっと復活して飛ばしていけると思います」

――瀧澤選手との戦いに向け戦略は有りましたか
「ありましたね。右の膝とか右のパンチ、あとフック系の選手なので、なるべく相手の外に外に取っていって、前の足よりも頭を外にテイクダウンを狙っていくっていうのはあったんですけど、打撃触ってみて行けるんだったら行こうって気持ちはありました」

――次の対戦相手の希望は
「扇久保選手とやりたいですね。完全に。多分今回の試合よりも強いと思います。身体もすげけ強いし、もっと早く動けると思うし、スタミナ面も全然。スタミナ面は、今回3R目は失速してたと思うんですけど、多分3R全然飛ばせると思います」


瀧澤謙太
――試合を終えられた感想は
「まあ、悔しいですね。悔しいのと、全力は出し切りました、メチャクチャ疲れました」

――対戦相手の印象は
「デカかったですね。ウエイトが戻ってきたなーっていうのはありました。組に関しては一緒でしたね。組んでくると思ったんで」

――今後の展望について
「自分もMMAを完成させてもっと色んな闘い方が出来るようにして、みんなが楽しんでもらえるような戦いができるように勉強して、練習して、強くなります」

――憂流迦選手の打撃についてはいかがでしたか
「打撃は、予想通りでしたね。左のストレートからの左ハイっていうのは狙ってたのかなって思いましたね。扇久保選手が左のパンチからの左のハイをやって僕がフラッシュダウンとられちゃったんで、それと似たようなことをやって来たなっていう印象でしたね。それ以外は想定内でした」

――研究されていると感じた?
「そうですね。結構距離を潰して、打撃もやって来たんで、そこはもうちょっと打撃をそんなに付き合わずに組んでくるのかなと思ってましたけど」

――相手の実力を肌で感じて、どう思いましたか
「今のままじゃダメだなと。もっと色んな闘い方が出来るファイターにならなきゃダメだなと思いました。扇久保選手との試合で負けたときと同じ意見ですね」

――前回の試合からスタイルチェンジするという話がありましたが、それを見せるには時間が足りなかった部分はありますか
「新しいことは、スタイルチェンジするって前回言ったんですけど、スタイルチェンジを出すには少し期間が足りなかったのかなと思います。でも、組んだら投げて、サッカーボールキックやったりパウンドは打とうかなって思ってましたね」

――いつも試合後にキッチリとジャケットやスーツを着ているが、それはなにかこだわりがあるのでしょうか
「そうですね。スーツは瀧澤で(笑)」

第6試合


 ペットマライがローからミドル。この足をキャッチし吉成が倒す。
 ペットマライがヒザから前に出るが、吉成がミドル。ペットマライが前に出たところに吉成の右フックがヒットし、ペットマライが倒れるがすぐに立ち上がる。
 ペットマライが組み付いていくが、吉成が左ストレートを打ち込みペットマライがフラッシュダウン。

 再開し、吉成はワンツーストレートから右ミドルをキャッチし飛び膝から左膝。再度ミドルをガードしロープ際に押し込むが、ペットマライもストレートからハイキックで牽制。吉成が前に出て肘から首投げ。ボディと顔面にワンツーからアッパーをフェイントに膝。吉成はアッパーから膝。さらに肘を打ち込みペットマライはフラッシュダウン。

 吉成は前蹴りを顔面に叩き込み、ペットマライのキックの打ち終わりにストレートから肘。さらに左右の肘から左ハイキック。ペットマライのハイキックの打ち終わりに左膝から左肘を打ち込みペットマライがダウン。これで3ノックダウンとなり吉成がTKO勝利となった。

吉成「興味に来てくれた皆さん、生配信を見てくださる方々、今日は本当に応援ありがとうございました。自分は小学生の頃からずっとタイにいて、タイで試合をしてきて、ムエタイにほんとに誇りを持っていて、チャンピオンとして来年もRIZINを盛り上げていけたらなと思っているのでよろしくお願いします。そして、自分は今試合してみたい選手が一人いて、その選手は来年キックボクシングを卒業してしまうみたいなんですけど、僕がその前に勝つことで自分がこれから引っ張っていくんだなというのを見せたいと思うので是非これからも注目してください。ありがとうございました」

<試合後コメント>

吉成名高
――試合を終えられた感想は
「大晦日っていうみんなが見ている華やかな舞台で、僕が一番目標としていたインパクトのある試合ができて満足しています」

――大晦日のRIZINのリングはいかがでしたか
「緊張するかなと思ったんですけど、会場も大きいし。でも今回は入場するときも、入場式で入ってくる前も、リラックスして試合に臨めたかなと思います」

――対戦相手の印象は
「1R、ゴングからどんどん圧力かけてきて蹴ってきたんですけど、パンチで来るかなと思ったら蹴ってきたんで、うまく蹴りにパンチを合わせて、そこから自分のリズムを掴むことが出来たかなと思います」

――吉成選手の強さは圧倒的でしたが、普段から心がけていることなどはありますか
「自分が目標としている試合は、自分の攻撃だけを当てて相手の攻撃は極力もらわないのがいつも目標にやってるんですけど、それもいつも練習の時から練習相手の動きをよく見て、自分の攻撃だけを当てるっていうのをいつもやっているので、それが今回の結果にもつながったのかなって思います」

――今後の展望について
「来年以降もRIZINを自分が盛り上げて行けたらと思うので、どんどん……この階級だと日本人の層も薄いと思うので、階級を上げてどんどん有名な選手ともやっていきたいと思います」

――2RまでのKOを予告していましたが、1RでのKOでした。どのくらいのタイミングで相手の力量が読めましたか
「最初蹴りをローとミドル蹴ってきたんですけど、蹴りはやっぱタイ人の選手だし、骨も硬いなって思ったmですけど、結構パンチを合わせやすい蹴りだったので、それを何発か相手の蹴りのタイミングを見て、自分のパンチを1回合わせてから相手の動きが鈍ったのが分かったんで、そこからしかけたら1Rでも倒せるんじゃないかなと思って、1Rからエンジンかけて行きました」

――肘打ちの感触はいかがでしたか
「最近自分はヒジをよく使うようになって得意としている技なので、今回もそれでダウンを2回奪えたっていうのはすごく嬉しいです」

――最後にリング上で対戦アピールがありましたが、その相手は那須川天心選手ということでよろしいでしょうか
「そうですね。今、多分立ち技の格闘技で一番強い選手だと思うんで、その選手とやれたらいいなと思ってます」

――いつまでに実現させたいと思っていますか
「来年に卒業しちゃうって話を、ホントか分からないですけど聞くんで、来年に出来たらなと思うんですけど、急いで身体を大きくします」

――5kgくらいウエイトを大きくする必要がある
「そうですね。今のままだと絶対パワー負けしちゃうんで、身体を作り直さないとなって」

――無理をしてでも来年に那須川天心選手とやりたい?
「無理して……うーん、やっぱ、やるからには勝ちたいので、負けてもいいからって試合には絶対したくないので、ルールとかもしっかり自分が持ち味を出せるようなルールでやりたいし、体重も、自分の丁度いい体重でやりたいので、そこはしっかり焦らずにやっていきたいと思います」

――RIZINでは首相撲は無し、ヒジは有りというルールでやって来たと思うが、これからRIZINで闘っていくに当たってルールはどのような希望がありますか
「やっぱりRIZINはキックボクシングルールが盛んだと思うので、キックルールのほうが見てる人はわかりやすいかなと思うんですけど、自分はずーっと小さい頃からムエタイをやってきたので、肘打ちがある方が自分は持ち味を最大限に発揮できると思うので、今後も肘ありで自分の試合をやっていただけたら嬉しいと思います」

――天心選手と闘うということになっても、肘ありのルールでやりたい?
「やっぱキックボクシングルールだと自分もちょっと戸惑うところがあると思うので、ヒジがあったほうが自分はいいなと思うんですけど、それは自分がムエタイやってきたので、ムエタイというか、肘ありでやりたいなというのはあります」

ペットマライ・ペットジャルーンウィット
――試合を終えられた感想は
「自分のミスで負けてしまったので、とても残念に思っています」

――対戦相手の印象は
「印象が違ったと言うよりは、もう1度チャンスが有れば絶対にリベンジしたいと思っています」

――今後の展望について
「今まで通り練習は続けるが、もし名高選手と対戦できる機会があればいいなと思っています」

第7試合


 1R、太田がプレッシャーをかけていくが、所が右ストレートを叩き込み太田が尻餅をつく。
 太田がジャブで牽制していくが、所は冷静に下がって自分の距離を保ち、太田はならばとタックルも所はロープを背負い倒れない。所は自ら倒れ猪木アリ状態で誘うが、太田は足を蹴っていくが飛び込まない。
 太田は勢いをつけて飛び込んで踏みつけるが、所は避けて回転し下から顔面を蹴り上げる。

 スタンドに戻り、所がローで牽制し前蹴り。太田が飛び込んでタックルも所は避ける。所はローからグラウンドに持ち込み腕ひしぎ。太田はバスターからサッカーボールキックを打ち込むが、所はその足に絡みつく。太田はこれを抜けるが所は三角絞めも太田はバスター。所は腕ひしぎに切り替えるが太田はバスター。所は腕を離し猪木アリ状態へ。

 スタンドに戻り、太田が突っ込んだところに所が右ストレートをカウンターで叩き込み、走り込んで飛び膝蹴り。太田はスカすと組み付いてテイクダウンを奪うが、所が下から腕を取ろうとするがここで1R終了。

 2R、太田がジャブからタックルも所が腕に足を絡める。そのままパンチの撃ち合いになるが太田が一度離れる。
 猪木アリ状態から太田が足を蹴りつけていくがこれはスタンドへ。

 お互いストレートを打ち込んでいき、再度ストレートから前に出てぶちかまし的にテイクダウンを奪う。
 だが所が腕十字で捕らえ、太田はこれでギブアップ。

所「RIZINファンの皆さん、格闘技ファンの皆さん、お久しぶりです所英男です。太田忍選手、今日はほんとに自分の実力を出せなかったと思うんですけど、来月とか再来月になったら違う展開になると思います。引き続き格闘技頑張っていきましょう。あの、ほんとに何もできない僕なんですけど、こうやって試合することによって、周りの方々に協力してもらったりとか応援してもらったりとか喜んでもらったりとか本当に格闘技っていいなと思った毎日でした。本当にありがとうございました」

<試合後コメント>

所英男
――試合を終えられた感想は
「素直に嬉しいのと、ほっとしてるのと」

――大晦日のRIZINの舞台はいかがでしたか
「めちゃくちゃ緊張したんですけど、RIZIN出るっていうとたくさんの方が喜んでくれるんで、嬉しかったですね」

――相手がMMA初挑戦ということでが、なにか対策は
「もう対策はほぼせず、自分のやりたいこと、自分の試合をすることに集中しました」

――対戦相手の印象は
「やっぱり初めてなので、ローキック食らうのも初めて、ヒザ食らうのも初めてだと思うんで、やっぱり自分のほうが、やる前から言ってたんですけど、有利なんですけど、ずっと目が死んでなくて、すごいなあって思いました。もう全然次やったらどうなるかわからない」

――今後の展望について
「特になくて。また引き続きコンディションよく。もしまた太田選手が自分とまたやりたい
いいコンディションで受けることが出来たら良いなと思います」

――思っていた以上に所英男らしい試合になったと思います
「いい練習をしてきたっていうのと、セコンドの勝村さんと金原さんがホントに僕を動かしてくれた、ケツ叩いてくれたってのが自分らしい試合ができた要因だったと思います」

――お子さんに「パパのいいところを見せてあげたい」という言葉がありましたが、どんな言葉をかけてあげたいですか
「まずは、『パパ分かった?』とか『かっこよかった?』とかそんな感じで(笑)まだ勝った負けたがわかんないと思うので、記憶に残ったら良いなと思ってます」

――セコンドの2人と肩を組んで涙ぐんで入場していたように見えました
「いや~、振り返ってみると1人でリング上がれない子みたいな感じで恥ずかしいですけど……いいっすよね、青春っすよね(笑)すいません(笑)」

――「新しいスタートを切りたい」と仰っていましたが、いいスタートは切れましたか
「そうですね。今日勝てれば何でも良いかなって思ってたんですけど、まさか1本でしっかり太田選手からタップ獲れたっていうのはすごくいいスタートになりました」

――スタートがキレたということで、ゴールはどこにしますか
「それを探しながら走りたいと思います(笑)」

――今日闘った太田選手のどのようなところが強いと思ったか、今後のアドバイスを送るとしたら
「僕がそんな偉そうに言うのもアレですけど、攻撃の1個1個が力強くて鋭かったっていうのと、自分はグラップラーなんで寝技のことで言うと、もっといっぱいスパーリング出来たらもう、ホント次やったら全然、全然違う結果になると思います」

――試合の中でバスターを食らう場面が何度もあったが、そういう対策をされているという印象はあった?
「十字の体勢になるのは仕方がないから、そこからバスターで外そうって感じなのかなって気はしました」

――それに対して焦ることはありましたか
「一発目はちょっと流石に焦ったんですけど、あとは落ち着けたっすかね」

――先程、入場を「青春」と表現されていましたが、青春を思い出したと言うよりは、今が青春?
「そうっすね、結構青春になっちゃってて(笑)本当にありがとうございますって感じです(笑)」


太田忍
――試合を終えられた感想は
「やっぱり、思ってた以上にというか、思っていたとおりに所さんのグラップリング能力は素晴らしかったですし、その対策もしていたつもりでしたけど、最後はそこで獲られてしまった。分かっていても獲られてしまったので、本当に所選手が上手だったなと言うか、強かったなっていう印象です。本当に悔しいので、僕はまだまだこれから、僕は今回デビュー戦ですし、この悔しい気持ちを持ってどんどん上を目指していきたいと思っていますので、頑張りたいと思います」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「やっぱり、歓声もすごいですし、演出もすごいですし、僕は初めてRIZINを見たときに『この舞台でやれたら気持ちいいだろうな』と思ったのがあったので、そのとおりの会場でしたし、コロナウイルスの関係で入場制限されているにも関わらず熱のある会場だったので、なんていうか、『プロの試合だな』っていう印象でした」

――今後の展望について
「まず、ちょっと、ヒジを無理してしまって、怪我じゃないですけど痛めてしまったので、それをしっかり治してまた自分に足りないものをしっかり補っていって、また強く慣れれば良いんじゃないかなって。試合後に所さんのところに挨拶に行ったんですけど、『またグラップリングを教えて下さい』と言ったら『ぜひ来てください』と言っていただいたので、お願いして、貪欲に、自分が強くなることだけを考えてやっていきたいと思います」

――下からの腕十字はある程度予想していたと思います
「予想はしてましたし、三角か、腕十字か、それを嫌がっての足関っていうのを、自分は予想していた通りの攻撃だったんですけど、実は極められたときも僕は上からもプレッシャーかけてましたし、そこまで極まらないだろうと思ってたんですけど、そこからの作り方というか、僕が思っている以上に『ぜんぜん大丈夫だろう』と思っていたところで一気に極められてしまったので、そこの速さ、上手さが長年やってこられた所さんの技術なんだなと、少し試合から時間が経って思っています」

――それをバスターで返そうというのは決めていた?
「最初はまあ、しっかりゆっくりプレッシャーかけて、ヒジを抜いて極めさせないようにっていう作戦が有りましたし、危険になったら立って蹴るっていう作戦だったんですけど、思った以上にスタンドが早くて、もうちょっとそこで時間を取ってくれたら僕のリズムに出来たかなと思うんですけど、『こっから』ってときでスタンドかけられてしまったので、僕の中の作戦を狂わせてしまったと思うので、今後はそこを理解した上でやっていく必要があるなと思いました」

――ご自分の中で、MMAファイターとしてのご自身の可能性はどれくらいあると思いますか
「当然、今自分が思うのは伸びしろしかないですし、言ったら、このMMAをするって決めてからやってきたキャリアしか僕はないですし、言ったら、MMAだったら始めたばかりの子供とも変わらないようなキャリアなので伸びしろしか無いと思うので、こっから自分の得意な所は活かしつつ、足りないところを補いつつ、試合の作り方、闘い方、戦術等含めてやっていけたら、僕はまだまだ上に行ける存在だと思ってるので、自分を信じてトレーニングを積んでいきたいと思っています」

――先程「所選手にまた会いに行きたい」と仰っていましたが、リベンジしたいという気持ちは
「リベンジしたいって気持ちはもちろんありますけど、また組んでくれるか分からないですし、それは運営側のアレなので僕はなんとも言えないですけど、まあ、負けたので次やるときは絶対負けたくない気持ちはありますし、もっと進化する自分を見せることプラス、勝つことが出来たら良いんじゃないかと思います。もし再戦することがあったら」

――当初の作戦はどのようなものだったのでしょう
「作戦としては、テイクダウンしたら危険な体勢にはならないっていう、相手が引き込んできたら身体をしっかり起こして、立ってもいいから蹴りつつ、僕はスタンドになるとは思ってなかったので、アクションをしていれば。そこで行けるときに行くっていう、それでずーっと試合が流れると思ってたので、そこで僕のリズムが作れて僕の優勢な試合になると思ってたので、そこでスタンドになってしまったのは1つの誤算でしたし、もっと僕がガンガン行かなきゃいけなかったって言えばそうなんですけど、危険を冒さない、相手の得意な状況に入らせない、なおかつ自分が胴狙ったりコーク打ってくっていうまあ判定でもいいから勝つっていう試合を想定していました」

――フィニッシュについて警戒しつつも相手の速さにやられてしまった?
「押さえてたときに僕は極められるとは思ってなかったですし、全然まだ体力的に余裕もありましたし、全然ポジション的にも不利な体勢じゃないって思ってたんですけど、そこからちょっとずらされたときからの極めっていうのがすごく早くて、プロフェッショナルだったなって思ってます」

第8試合


 激しいパンチの応酬から萩原がタックルでコーナーに押し込む。逃れた平本がリング中央に戻り、パンチの応酬から平本がローキックで牽制。萩原のアッパー気味のストレートを交わした平本がジャブも萩原がタックル。倒れない平本に角度を変えたタックルでテイクダウンを奪い、顔面に膝を打ち込んでいくが平本はバックをとられたまま立ち上がる。萩原は足に組み付きテイクダウンを奪い、平本はショルダースルー気味に立ち上がるが萩原は再度組み付きテイクダウンを奪うとマウントポジション。肘とパウンドを落としていき、亀になろうとした平本に胴締めスリーパー。決まらないと見るや萩原がコツコツと後ろから殴っていき、平本は回転して逃れるが萩原は足に組み付いていき再度テイクダウンを奪う。そしてマウントをとるとパウンドから腕ひしぎを狙うが、耐えた平本に萩原は肘と膝を顔面に打ち込んでいく。苦しむ平本のボディと顔面に膝を落とし、亀になった平本にスリーパーを仕掛けるが1R終了。

 2R、平本がジャブを打ち込んでいき、萩原はこれをスカしてボディにパンチを散らしてタックル。平本はコーナーを背負い耐えるが、萩原は足を刈ってテイクダウンを奪う。
 萩原はマウントポジションで左右のパウンド連打。これでレフェリーが試合を止めた。

<試合後コメント>

萩原京平
――試合を終えられた感想は
「つかれました。普段やらへんことをやったんで、メチャクチャ体力使いましたね」

――連戦のダメージは蓄積されていますか
「連戦のダメージは全然ないですね」

――今回の試合は“裏メイン”と注目されていました
「今回自分の中ではこの試合がメインやと思ってたんで。他の試合よりも絶対盛り上がってたし、期待値もすごいデカかったんで、周りの人が騒いでくれてる分、自分のモチベーションも上がってましたね」

――記者会見のときに「マウント取ってボコボコにする」と言っていましたが、それに近い試合になったと思います
「そうですね。試合が決まったときからそういうパターンでKOするっていうのは極めてたんで、記者会見のときから同攻撃するかっていうのは平本くんに教えてあげとったんですけど、やっぱりこっちの準備してきたもののほうがデカかった、強かったってことですね」

――対戦相手の印象は
「うーん、打撃も何発か僕のパンチも入ってたので、想像してたよりかは大したことなかったですね」

――今後の展望について
「やっぱり来年、今の自分の階級のベルトがほしいなと思ってるんで、来年はそこに向かってまた練習も積み上げていかなアカンなと思ってますね」

――平本選手はどのように闘ってくると想像していましたか
「向こうも打撃の選手なんで、間違いなく打撃の勝負をしてくるやろなあと思ってたんで、こっちは始めっから打撃と組技両方混ぜて闘うプランやったんで、作戦通りって感じですね」

――始まったときからタックルから上を取ってという流れが明確に見えました。それは最初からたてていた作戦でしょうか
「そうですね。組力は僕のほうが強いってのはやる前からわかってたんで、そこを重点的に攻めて、チャンスが有れば立ち技で決められたらいいなって思ってました」

――平本選手にメッセージと言うか、今後言っておきたいことはありますか
「うーん、特に無いですね。特に無しです。『がんばれよ』、と」

――今日粘り強いテイクダウンを見せていました。平本選手も返してきたが、意外に思いましたか
「意外やったことは無いですね。何回かは立たれるのも想定内で練習もしてきてるんで、ほんま岩崎さんとやってきたことが出たというか、岩崎さんの作戦が全部はまった感じですね」

――RIZINでは自らテイクダウンを奪いに行く姿は今まで見られませんでした
「もうすべてが練習通りですね。これからはちょっとそういうテイクダウンも混ぜていって、MMAファイターとして成長した闘いをこれから見せられたらと思ってるんで、これから僕が一本取るところも今後楽しみにしとってください」

※平本はノーコメント

第9試合


 カイルがパンチとローで牽制していき、クレベルがリングを周り攻めさせない。クレベルが前蹴りも、カイルが倒すがクレベルがグラウンドに引き込もうとするとカイルがスタンドに戻す。

 カイルがワンツーからロー。クレベルが組み付き離れ際に大ぶりフックを打ち込んでロー。大ぶりフックが再度当たると、ストレートのラッシュを仕掛けるがカイルは下がっていく。クレベルはコーナーに追い込むとテイクダウンを狙うが、カイルは立ち上がるとサッカーボールキック。

 クレベルは立ち上がり、距離を詰めると右フック。カイルが前のめりになり亀になるが、クレベルはダースチョーク。これでカイルが落ちレフェリーが試合を止めた。

<試合後コメント>

カイル・アグォン
――試合を終えられた感想は
「試合前も調子が良くて、試合中も調子が良くて、打撃もキレてる気がしたが、相手のテイクダウンも対処できていた。しかし、試合を見ていないのでまだなんとも言えないが、フックを貰う前から記憶がなかった。コーチが言うには、右フックをもらってシングルレッグのテイクダウンに言ったところをダースで捕まったと聞いているが、まだ見ていないのでわからないが、調子は良かった」

――対戦相手の印象は
「特に思ったより強かったとかそういうことはないが、我々がやっていることは本当にクレイジーで一瞬のことでなにかが変わってしまうようなスポーツだ。自分も本当に調子がよく、いい感じで試合ができたが、ただ一発、あの右をもらってしまって試合が決まった。自分の調子がいいから相手の打撃をちょっと軽視していたわけではないが、自信過剰になって相手のパワーを見誤ったという印象がある」

――今後の展望について
「まずはグアムに帰って家族と過ごしたい。今年は特にクレイジーな1年だったが、そういう1年の終わりにここで試合ができたことはとても祝福された気分だと思っている。今は3連敗という形になってしまったが、とりあえず帰ってから自分の今後を見つめ直したい。この試合に関しては思い切り持っているものをすべてぶつけてやろうという気持ちで臨んだが、大晦日にこういう機会をもらってここにいるということが恵まれていると噛み締めている。次に美憂選手が試合をするが、今はそちらに集中して、勝利というものを彼女を通して一緒に祝いたいと思う」


クレベル・コイケ
(※日本語でコメント)
――試合を終えられた感想は
「すごい嬉しいです」

――初めてのRIZINのリングの印象は
「すごい緊張だから、勝ったらすごいうれしい」

――今回カイル選手との試合で作戦は練ってきましたか
「すごい待ってのチャンスで、試合決まったらすごい嬉しい

――対戦相手の印象は
「相手すごい強いけど、嬉しい、嬉しい」

――次に闘いたい相手は
「タイトルマッチ、斎藤裕選手、お願いします。3月23日、名古屋、かな?試合やりたいなーって」

――今日は緊張していたと言っていましたが、いつもより緊張しましたか
「いつもじゃない。今日すごい緊張だから。長い試合じゃないけど、日本の試合、すごい緊張で、まあ、家族の力でとか生徒の力とか、これが自分のプレッシャー、久しぶりの試合ですごいプレッシャー、最初だけ」

――クレベル選手をまだ知らないメッセージをお願いします
「一般の人、まだ知らない私、これから皆自分の名前覚えてください。私、コイケ・クレベルです。また来年、フェザー級のベルトほしい。私もっと頑張ってく、自分の名前、覚えてください。コイケ・クレベルです」

――最後に、試合の戦略について、「寝技で一本勝ちたい」と言っていますが、今日はパンチからダウンを取って一本という流れを想像していましたか
「いつも自分のキックの練習、でも、でも、いつも試合の前に考えてる、今日ハイキックで決める、KO。でもまあ、殴るとか、しょうがない、蹴るじゃなくてレスリングだって思って、最初パンチ当たって、彼が落ちて、今日じゃない、今日サブミッションやるか、それくらい自分を信じてる。それ」

――最後、ダースチョークを決めるときにマウントを取る前に何かを言っていました
「『絶対決める、絶対決める』って。落ちてるから、絶対決まってる、一本勝ちだって、すごい信じてる。色んなプレッシャーある、一本勝ちでヤッター!自分絶対今日勝つ、絶対はずれない、絶対極まってるって。今日絶対勝つって」

第10試合


 井上がプレッシャーを掛けていくが、元谷が大振りフックで牽制。だが井上は前に前に攻めていき、元谷のタックルも井上が切る。元谷は離れ際にワンツーを打ち込むが、井上もプレッシャーを掛けワンツー。元谷がワンツーで前に出ていくが、井上が下がり自分の距離でジャブを打っていく。
 元谷がローキックも打ち終わりに井上がワンツー。すぐさま元谷も左ストレートを連続で出し前に出ていくが、井上はローとミドルを打ち込み右ストレート。ガードした元谷が突っ込もうとするが、井上がワンツージャブで動きをとめ、お互いパンチを打っていくが中々当たらず攻めあぐねる。
 元谷がタックルでテイクダウンを奪うが、井上がバックを取りスリーパー。これで元谷がタップアウトした。

<試合後コメント>

元谷友貴
――試合を終えられた感想は
「悔しいです」

――対戦相手の印象は
「印象というか、あんな感じの印象でした」

――今後の展望について
「今後……うーん、また頑張っていくしか無いんで、頑張ります」

――いつもよりシングルレッグに入るときに間合いが遠いように思えました
「ちょっと攻め急いだかなと思いました」

――相手が自分の予想以上だと思った所は
「予想以上というか、まあ、相手のいい流れにそのまま持っていかれた感じがしました」

――ご自分の中で敗因は分析できていますか?
「今の時点では少し、こういうパターンで負けるんだなと、負けるパターンに、最初の序盤とかにこういう悪いパターンになることが多いなと思いました」


井上直樹
――試合を終えられた感想は
「本当に嬉しい。ただ嬉しいって気持ちでしたね」

――スピード感のある試合でした
「もちろん、そうですね。前からスピード感のある試合を見せたいと思ってたので、その動きを見せられたのが良かったと思います」

――対戦相手の印象は
「やっぱ強いですけど、予想通りの動きとスピードでした」

――元谷戦についての対策は
「ローキックとか、もっと使ってくるのかと思ったんですけど、全然思ったより使ってこなくて、警戒してたっていうのもあったんですけど、蹴られないような動きをしていたので、そこは防げたのではないかと思います」

――今後の展望について
「もちろん、タイトルに挑戦したいので、今回メインイベントで闘う朝倉選手、堀口選手とはやりたいと思ってます」

――試合前のインタビューで、姉の魅津希さんからアドバイスを貰っているという話がありましたが、その内容は「ナイショ」とのことでした。今ならその内容は教えていただけますか?
「でもまあ、ホントに『どこどこ気を付けて』みたいな感じのことだけなんで、『頑張って』って最後は。特にはなかったんで、大丈夫です」

――井上選手の試合前に憂流迦選手が勝利しましたが、ご覧になりましたか
「そのときバンテージ巻いてて見れなかった。結果だけ聞いて、すごい良かったです。喜びました」

――「ローを当てられないようにした」というのは距離の設定だったのか、リーチの問題か
「距離もそうだったんですけど、右ローを警戒してたんで、右に回りながらジャブ打って、みたいな闘い方をしてました」

――スイーツがすごくお好きと伺っていますが、試合を終えて食べたいものは
「いや、もうやっぱり、色んなもの食べたいですよね。ケーキから、シュークリームとかも好きなんで、たくさん食べたいと思います」

――お正月にやりたいことは
「美味しいものをたくさん食べたいと思います」

第11試合


 浜崎がローで牽制しプレッシャーを掛けていき、お互いジャブが交差すると美憂が前に出ようとするが浜崎がローで機先を制す。
 美憂の右フックが顔面を捕らえていくが、浜崎は構わず前に出ていくも美憂はボディと顔面にフックを散らしタックル。これでテイクダウンを奪い、美憂は足を掴むが浜崎は腕を取りに行く。美憂は回転していくが、浜崎は腕を離さずそのまま腕ひしぎを狙う。浜崎はそのまま洗濯バサミで絞り上げ、美憂はギブアップした。

浜崎「浜崎朱加です。去年の大みそかにハム・ソヒ選手に敗れてベルト失ったんですけどまたこうやってタイトルマッチに挑戦させていただく機会をいただいて本当にありがとうございました。対戦して頂いた美優選手、ほんとにずっと昔から憧れてた選手で。そういう選手と今日試合ができたこと嬉しく思ってます。今後ともしっかり防衛して最強を証明していきたいと思いますので今後とも応援よろしくお願いします」

<試合後コメント>

浜崎朱加
――試合を終えられた感想は
「ベルトがかかった試合でしっかり勝てたのはまた1つ自信につながったと思います」

――浜崎選手の元へベルトが戻ってきました
「まあ、負けた選手と出来ないのが残念ですけど、しっかりここで勝ち続けることでまた最強を証明できると思うので、今後も頑張りたいと思います」

――今後もRIZINで闘い続けてくれるのでしょうか
「はい。熱くなっちゃった部分があって。でも、日本のRIZINの最高の舞台で戦いたいと思います」

――最後のコメントの際には涙を見せていました
「いや、あれは藤井さんに泣かされた感じですね(笑)」

――美憂選手ともずっと話されていました
「ホントに感謝の気持ちと言うか、試合を受けてくれたこととか……色んな感情を……あんま覚えてないんですけど、そのとき思ったことを言いました」

――今後対戦を望む相手や、今後の展望は
「正直誰でもいいです。ほんとに強い選手とやりたいです」

――美憂選手と闘ってみて感触はいかがでしたか
「まずパンチが重かったですね。右のパンチ1発もらったんですけど、重いっていうか、硬かったですね。ちょっと効いたんですけど。腕取ったとかもクラッチ強すぎて、試合中だったんですけど『力強いな』っていうふうには感じました」

――最後の洗濯バサミ、浜崎選手としては珍しい技でした。あれは狙っていたのでしょうか
「あまり試合では出したこと無いんですけど、柔道でもあの技があって、練習とかではよく使ってる技で。タイミングよく足の間に首が挟まったので、やった感じです」

――腕十字を警戒させておいて洗濯バサミを狙ったというわけではない?
「あんまり、ちょっと覚えてなくて。でも、アームロックから多分1回行こうとしたんですけど、無理だと思って洗濯バサミに移行した感じです」

――MMAで山本美憂選手と闘って勝ったというのは特別な感情がありますか
「今までにはないと言うか、特別な……ずっと憧れてた選手だし、まず試合ができたことが嬉しかったです」

――浅倉カンナ選手が先に勝利を収めました。次のチャレンジャーの可能性もあります
「白星続いてるんで、それも有りなのかなと思いつつ、RIZINさんが組んでくれる試合であれば誰でも出たいと思います」

――思いの外短い試合時間での決着でした。試合の展開は想定していましたか
「いつもなんですけど、あんまり対策とか作戦は練ってなくて。だいたい『こう来たらこうしよう』っていうのを考えてたくらいで。短い時間だったかもしれないですけど、体感では長く感じて。どのくらいだったんですか?」

――1分42秒です
「……長く感じました。3分くらい」

――タックルが来たらアームロックという想定はありましたか
「いや、タックルが来たら、切るか、倒されたら倒された後の展開で考えたんですけど、まあ運が良かったと言うか、しっかり決められたんで良かったと思います」

――「闘いたい選手がいる」と以前仰っていたが、その選手の名前を教えていただけますか
「それが美憂さんだったんですよ、すみません(笑)」

――試合後の藤井さんとの会話が地上波で生で流れていたことに感慨はありますか
「藤井さんが作ってくれた女子格闘技の歴史というか、今こういう風に女子格闘技が盛り上がっているのは藤井さんのおかげなので、しっかりこの息を絶やさないようにっていう気持ちはすごいありますね」

――試合前のインタビューで「今年は買って笑って年を越したい」と仰っていたのと、「ディズニーシーに行きたい」と仰っていました。ディズニーシーは楽しめそうですか?
「メチャクチャ楽しめそうです(笑)」


山本美憂
――試合を終えられた感想は
「……悔しいです。本当にそれだけです。悔しいです」

――対戦相手の印象は
「寝技がやっぱり、手を取られた時の練習とかしてたんですけど、ちゃんとやってきたことが出せなかったということは、ホントにレベルが上手(うわて)だったと思います」

――今後の展望について
「もう、ホントまた強くなるしか無いですね。いつもと一緒です」

第12試合


 皇治がリングを周り様子を見る。五味はリング中央で手を広げて挑発するが、前に出てこないのを見ると五味が前に出てプレッシャーを掛けていき、ワンツーからロープに押しこむがこれはブレイク。

 五味が大ぶりの右フックも皇治は下がって避け、皇治が突っ込むも五味はガードし、前かがみになった皇治の頭をはたき挑発。

 五味が前に出てワンツーも皇治は頭を下げて避ける。だが五味は前に出て皇治のワンツーを受けきり、皇治の左ストレートが顔面を捕らえるが浅い。五味がボディと顔面にパンチを散らし、皇治が頭を下げるとフロントネックでとらえるがこれはブレイク。

 五味が常に手を出していき、皇治のパンチにあわせてジャブを打ち込んでいく。皇治は引き気味にパンチを出していくが、五味が受けきり一発を狙う形に変えていく。
 皇治が頭を下げてのフックを打っていくが、五味はガードしストレートも決まりきらずに1R終了。

 
 2R、皇治が左ストレートで前に出ていくが、五味も前に出てパンチの打ち合い。五味がボディにラッシュし皇治が打ち合おうとするが五味のボディが強烈に効く。皇治はパンチを散らしていくが、五味も頭を下げて皇治のパンチをしのぎ大ぶりのフックをボディに叩き込んでいく。皇治のワンツーが浅くとらえていくが、五味はロープを背負って打ち合いに応じる。
 お互いワンツーが顔面を捉えていくと、五味は皇治のアッパーをガードし左右のストレート。皇治も足を止めて打ち合いに応じ、五味のパンチを受けきると五味も前に出てクリンチ。
 五味のボディに皇治もボディを合わせ、五味が腕を伸ばして距離を取りながら皇治のパンチをしのぎ始める。
 皇治はワンツーから五味のスタミナが落ちてきたのを見るとパンチをガードしてのヒットアンドアウェイに切り替える。五味はボディブローを中心に打ち込んでいくがお互い倒れず2R終了。

 3R、前に出てのパンチの打ち合いから皇治はボディにも散らし激しい打ち合いへ。
 お互い顔面を捕らえるが倒れず、五味が右ジャブで距離を見ていくが皇治が左右のストレート。五味がガードを撃ち抜いてのストレートに切り替えるが、皇治はくらっても倒れない。
 足を止めての殴り合いから五味がクリンチもブレイク。
 皇治のワンツーが顔面を捉えていくが、ここで時間切れに。

 判定2-0で五味の勝利となった。

五味「今日はコロナの中ありがとうございます!今日はちょっと、皆さんにお見苦しい大みそか、判定だめだよ・・・生意気なこと言って試合を成立させた皇治くんお前いい玉持ってるよ。俺はちょっと悔しいけど、最後ね、君の打ち合いもったいなかった。いい金玉もってる」

皇治「すいません、いつもみたいに生意気言えないです。負けました。五味選手心から自分は尊敬してます。ほんとにパンチ、負けてマイク持つことほど情けないことないんで五味選手ありがとうございました。どえらかったです。せやけど俺もこんなビッグな男、ビッグな金玉持ってる男になっていきます。ありがとうございました」

五味「気合入ってる選手が増えてるのは嬉しいです。早く、リタイアして、ララと散歩に行かなきゃいけないんで早く帰ります。みなさん良いお年を!チャンネルはそのまま!皇治ありがとな!」

<試合後コメント>

五味隆典
――試合を終えられた感想は
「そうですねえ。体重差もあるし、なんつったらいいんだろう。なんとも言えないね」

――対戦相手の印象は
「根性、有りましたね」

――ボクシングルールに近いルールで試合をしてみていかがでしたか
「まあ、正式に全部決まったのは1週間前ですからね。ちょっとね、スピードとかスタミナ……ちょっとアレだなあ、やっぱなあ、なんかね、仕上がらない。体格も違うし、正直ね、階級が違うっていうか、軽量級の子のほうがスピードはあるんでね、やりづらさはあるし、向こうもパンチは効くだろうし、なんとも言えないですけど、まあまあしょうがない。やると言ったら」

――今後の展望について
「うーん、まあボクシングマッチとかそういったものはチャレンジしたいですけどね。なにかやる気の出るような話が来れば」

――東京ドーム大会の話が出ましたが、それに出たいという気持ちは
「はい。もちろん!メイウェザーとかとやりたいですね!」

――それはやはりボクシングルール?
「まあ、メイウェザー選手はボクシングルールしかやらないと思うんで。難しいですね、打撃だけってのはね」

――拳を交えてみて、皇治選手をどのように感じましたか
「同じ、自分の階級で全然勝てなくて、捨て身の根性と気合は感じましたよ。ただ、身体は大事にしてほしいですね。体重差もあるし、あの気合の中、ホントに俺のパンチが効いたらホントに危ないから。潰れてほしくないしね。今日は気合を感じましたよ、とにかく」

――気持ちのいい殴り合いは出来ましたか
「うーん(笑)まあ気持ちのいいっつっても体重差はね?10kg以上あるし。皇治くんも適正体重、なんとか今後作って頑張っていくって方向にしないとホントに潰れちゃうと思うね。頭ぶっ壊れたらもう治んないからね。そういうのもあるし。よく頑張ったと思いますよ。俺も一週間で頑張ったけどね?(笑)あんまよくないね。こういうオファーはね」

――MMAの方は試合をしたいという気持ちは
「MMA……MMAはもう、俺も指導者なんでね?レスリング、寝技、打撃……もうそれをやる体力はちょっと難しいですね。今回もボクシングだけなんでトレーニングできましたけど、これにレスリングだったり寝技だったり、とんでもない練習量になるわけですよね。それはちょっと無理ですね、うん。もちろんね、いいカードが来ればやりたいですけど。MMAはあんまり……興味なくはないですけどね。いい話が、なんか燃えるような話が来れば考えます」

――そういった話がなければ、MMAとしては引退となる?
「うーん……引退はしないけど、話は来なきゃしょうがないですからね。自分が燃えるような。そんなね、『挑戦したい』ってやつは、まずジムに来いって感じ。特訓つけてやるから(笑)今回もなんか、色々言ってるキックの子たち居たらしいね?なんかそういうの情けないね。気持ち悪いよ、そういうの。もう、YouTubeとかね、目立ちたいっていうのと、強くなりたいっていうの?メチャクチャですよね。便乗したりね。そういった意味では、皇治くんは殴られながらもよく根性見せたと思いますよ。それは体重差もあるし、いいことかっていうと心配な部分もあるし。ただね、格闘家のSNSだなんだかんだって、イヤになってくるね。うん。ガンガンリングに上ってね、お客さんに熱い試合見せることが先ですよね。42の俺に食って掛かったって、ねえ?そんなん、『ジムで根性治してやるよ』って感じ」

――皇治選手が口にした例の4文字の言葉について、戦前は怒っていまいたが、今日はリング上で自ら口にしました
「言い返したかった!(笑)ホントはね、KOして『キンタマ付いてんのか!』って言いたかったけど……まあ、あんだけ頑張りゃな!ずっとね、鼻血出しながら食いしばって頭から前に出てきたから、その気迫には押された所ありますね。まあまあ、よく頑張ったと思いますよ。捨て身と言うかね、もう後がないと思って頑張ったんじゃないですか。もちろん俺もそうですけど」


皇治
――試合を終えられての感想は
「『大晦日、判定ダメだよ。KOじゃなきゃ』……以上」

――対戦相手の印象は
「いや、そもそもレジェンドなんでね、リスペクトはしてますし、戦えたことを誇りに思ってます。誇りっていうか、良かったですね」

――今後の展望は
「いや、負けたやつにね、言葉はないですよ」

――五味選手のパンチはいかがでしたか
「いやぁ、硬かったですよぉ?硬かったですし、一時代を築いた選手なんで。まあ、すごいパンチやったですね」

――序盤はフットワークを使ってコンビネーションでイライラさせていたと思いますが、あれは作戦でしたか?
「あれは作戦でしたね。で、作戦通り戦えましたけどね、ホンマ勝たないと意味がなかったんで、勝ってこういう元気のない世の中に少しでも力を与えたかったですけど、まだまだ力不足でしたね」

――ご自身のパンチの手応えは感じましたか
「自分のパンチですか?何回か当たってましたしねー、そんなんありましたけど、もうなんも言うことないですね。ハイ」

――試合後は五味選手と会話されていましたが、どのような話をしていましたか
「『どっちの金玉が大きいか』って話ですよね(笑)ホンマにこれ、冗談抜きに、ああいう男に近づけるように、選手としてもちろんですけど、男としてもね、ああいう偉大な人に近づけるように、俺たちが……俺たちというか、俺が頑張らなあかんなって思いました」

――あの4文字を大晦日の地上波に流すことにためらいはなかったですか
「ためらいは無いですよ。日本はね、小さいこと言いすぎなんですよ。ホントにね。アメリカとか世界はもっともっとエグいこと言ってますし、そんなことより何事にも負けずに、色んな罵声を浴びせられてもそんなことに負けないで、ちっちゃくても、いじめられても大きいやつに挑んでい勇気が必要やってことはちっちゃい子たちに教えたかったですけど、まあそれを結果で見せられなかったのは情けないですね」

――会場に武尊選手が来て試合を見ていたことについてなにかお言葉を
「言おうと思ったんですけどね、勝って言おうと思ったんですけど、たけぽんに伝えたい言葉も有りましたけど、負けてね……なんでしたっけね、難しいことわざありますやんか?『負けたやつに口なし』みたいな?だからまあ、言えなかったですね。色々言いたいことはあったですよ」

――皇治選手、ずっと「日本を盛り上げたい」と仰って来ましたが、来年はそれに向けてどのような
「いやー、もうちょっと、勝って言うことは色々決めてましたけど、負ける気はさらさら無かったんで、負けて言うことはないですね。はい。無いです」

――大晦日のさいたまスーパーアリーナで戦えたことについては
「ずーっとちっちゃいときから五味選手とか見てましたし、格闘技を盛り上げたいだけでここまで必死に勝ったり負けたりですけど、ここまで上がってきたんで、素直に皇治軍団とか俺を支えてくれた周りのチームにすごく心から感謝してます。ホントに色んな誹謗中傷で、亡くなってる人達いるじゃないですか。そういう、ちっちゃい子たちに、なんべんも言いますけど、そういうのも気にせず『がんばったらいいことあるよ』っていうのを見せたかったですけどね、それを見せられなかったんですごく悔しいです」

第13試合


 未来のワンツーを弥益がスウェーで避けて下がっていく。弥益が前に出ようとするが未来はガードしてパンチを打たせない。未来が前に出ると弥益は膝をあわせるが未来はアッパー。交わした弥益がミドルもスカしてローで牽制。未来は飛び膝も弥益は下がって避け、未来の左ストレートも下がって避ける。未来は左ミドルからワンツーも弥益はスカしていき、トリッキーなステップで翻弄。攻めあぐねる未来だったが、左フックからローで動きをとめ、前に出ようとした弥益の顔面にジャブ。弥益は飛び膝で距離を詰めるが、着地したところへ未来のジャブが刺さっていく。弥益のローに未来がフックをあわせていき、弥益の飛び込み気味のミドルに未来が前に出て押し倒しグラウンドへ。だが未来は立ち上がりスタンドへ戻す。

 未来がローで動きをとめ、ワンツーで前に出てきた弥益の顔面にワンツージャブ。
 未来がボディにストレートから大ぶりのストレートも弥益は距離をとっていく。
 未来のワンツーも交わした弥益が右ストレートをあわせていくが浅い。未来のワンツーも浅くバッティング。
 すぐに再開し、未来が前蹴りをボディに入れて動きを止めると、左ストレートが顔面をとらえ、さらに右ハイキックが綺麗に側頭部に入ると弥益は崩れ落ちる。未来は追撃の鉄槌を落とそうとするが、レフェリーがこれをとめて未来のKO勝利となった。

未来「えー、前回判定で負けて格闘技ファンの、期待してくれてる人の期待を裏切ってすいませんでした。来年から、格闘技にまた真剣に向き合って、新しい朝倉未来に期待してもらえるように頑張りたいと思いますんで応援の程よろしくお願いします。このあと弟のセコンドつくんでオレは帰ります」

――待ってください。未来選手アグレッシブに感じましたが
未来「作戦というよりは、新しい自分になれるようななにか、昔の狂気的なところと冷静な部分を合わせて強くなれたと思います」

――今日の勝利は
未来「正直前回の負けを取り返せたと思ってないんで、斎藤選手に借りを返したいです」

――来年のテーマを
未来「今日もフェザー級に結構いい選手たくさんいて、誰とやっても面白いと思うんでファンが決める対戦相手とやってまた斎藤選手とやりたいと思います」

<試合後コメント>

朝倉未来
――試合を終えられた感想は
「安心したって感じですね」

――対戦相手の印象は
「いや、強かったですよ。やっぱり、国内のフェザー級のトップ戦線にいる人だなって」

――この試合に向けて対策を練ってきたことはありますか
「すごく変則的な動きの中にノーモーションの強い右ストレートとか、的確に出してくるんで、そういうところはすごく注意していました」

――今回他にもフェザー級の選手は出場していましたが、闘いたい選手はいましたか
「クレベル選手とかね、強かったですよね。入れ墨の2人の対決は……まあ、レベルが違うんで(笑)まだまだ早いっていう。ちょっと眼中にないですね」

――今後の展望について
「ホントに、なんて言うのかな。格闘技に対しての覚悟が足りなくて、11月は出てないですし、今回が短い期間でしたけど、すごく気持ちを作って、リスクはあるけど攻めて1Rで賭けました。来年からはもっと格闘技に真剣に向き合って、フィジカルトレーニングだとか……逆に何もやってなくてあの強さだったんで、弟のようにボクシング通ったり、フィジカルトレーニングしたりして、日本を代表して世界と闘いたいですね」

――先程「格闘技に対しての覚悟が足りなかった」というのはどういう部分に感じていましたか
「試合の中で保守的になってたし、なんて言うのかな。格闘技って、今日もやってみて、すごくリスクもあるけど、自分からの仕掛けだったりって大事で。別に11月から肉体的に全く強くはなってないと思うんですけど、精神面で二段階くらい強くなったのかなってことを感じますね」

――榊原信行CEOが「万全ではない」と語っていました
「万全ではない?手のヒビ入ってたやつ?まあ、格闘家って怪我がつきものなんで仕方ないですけど、ちょっとここは体に鞭打ってでも出る場所かなって感じたんで、出て、さっきも言ったようにリスクはあったんですけど、攻めてKO出来てよかったですね」

――前蹴りがボディに当たってからハイキックという結末でしたが、どのタイミングで倒せると思った?
「三日月蹴りが効いたときにもハイは入るだろうなってことで、ボディアッパーのフェイントから左ストレートでって感じですね、流れは」

――次はいつ試合をしたいか
「次の試合は出たいですね、すぐ。斎藤裕選手と早くリベンジマッチをしたいんで。正直、負ける気しないですね。やりたいです。早く」

――シバター戦についてはどのように思いましたか
「シバターは、ホントに採用して正解だったなっていうか、格闘技ファンが増えたんじゃないですか、今日。あんなに真剣な姿を見て感動した人もいるでしょうし。プロレス的要素も含めつつHIROYA選手に勝つなんてすごいことなんで。まあ、今日のMVPじゃないですか?」

――メインの朝倉海選手の試合にセコンドに付いていましたが、どう思われましたか
「なんか身体、固かったですね。動きが。どうしてあんなに固かったのか謎なんですけど。まあ、堀口選手がそうさせたのか。力みがすごかったんでいつもの力が出しきれてないと感じましたね。やっぱカーフキックが勝負になるんじゃないですかね、一番」

――分かっていても当てられてしまったと
「分かってはいなかったですね。カーフキックをやってくるっていうのは作戦の中になかったんで。そうですねえ、あそこのカットというか、避けができれば大分変わったのかなって。まあ、また見たいですね」


弥益ドミネーター聡志
――試合を終えられた感想は
「えーっと、今回RIZIN初参戦させていただいて、色々試合前に色々やらせていただいて、期待感みたいなものは一部の方には持っていただいたのかなと思ってるんですけど、その方々の期待は裏切る結果になってしまって申し訳ないなという気持ちです、ただ情けないという気持ちが大きいです」

――対戦相手の印象は
「やっぱ、なんすかね。うーん、会見でもちょっと話したっすけど、やっぱり日本のトップ選手だなって感じですね。逆にそれは過大評価するわけでもなく、過小評価するわけでもなく、リアルに日本のトップ選手だなと思いました自分も勝てるという手応えもあった瞬間ももちろんありましたし、そこで勝たなくちゃいけなかった試合だったなっていう感想ですね」

――今後の展望について
「ちょっと格闘技、頑張んなきゃいけないなって思うんで、『新倉未来1年チャレンジ』の2期生、応募しようかなと思ってます」

――最後のハイキックで試合が決まりましたが、その前の前蹴りでボディに効いていた?
「おっしゃるとおりで(笑)ボディが、前蹴りが効いてしまって、その後動きが極端に悪くなってしまったって感じでしたね。ハイからフックをもらったってのは聞いてたんですけど、そこはもう自分は意識ないですね」

――それまではある程度作戦は成功していた?
「今回は付け焼き刃な作戦になってしまったんですけど、その中では十分やるべきことは出来ていたんじゃないかなと思います」

――改めて、急遽朝倉未来選手とRIZINで対戦が決まり、大晦日のさいたまスーパーアリーナに出場したことについて
「やっぱり、今まで自分が闘ってた舞台に比べてすごく多くの方に見て頂いてる舞台だと思いますし、もちろん朝倉未来っていう対戦相手がいたから自分の長所というか、自分の考えとか言葉とかを活かすことが出来たと思ってるんで、その機会をいただけたRIZINと、朝倉未来という対戦相手にはホントに感謝してますし、ただただ悔しいんで、いつかなんかしたいなと思ってます」

――1月4日は出社できそうですか?
「いや、もう出社して、『なにやってんだ!』って言われると思うんですけど(笑)ちょっとまあ、仕事で返したいなと思います、会社の皆さんには」

――未来選手と試合後にリング上でお話をされていましたが、どんなお話をされていたのでしょう
「リング上ではそこまで。『ちょっと挨拶させてください』みたいな話はしてて、控室でもちょっと話はしてくれて。で、彼が以前インタビューで弥益と練習したことある話を『全然覚えてない』って言ってたので、個人的にショックだった部分もあって(笑)『ホントに覚えてないの?』って聞いたら『覚えてますよ』って言ってくれたんで、良かったなと(笑)個人的な意見で、もうちょっと彼には長い間続けてほしいって思ったんで、それは伝えさせていただきました」

――先程「勝てると思った瞬間があった」と仰っていましたが、具体的にどの部分で感じたのでしょうか
「試合の立ち回りのところもあって、元々自分が想定していた動きも出来ていて、かつ、相手のパンチですとか、正直、想定を上回る動きではなかったと序盤に関しては思えたので。それはもう届く範囲だったと思いますし、乗り越えなきゃいけない場所だったなと試合中も感じました。ただ、結局最後は1つ勝つ形っていうのが向こうが何倍も多かったんじゃないかなと、記憶が曖昧なんですけど、そんな印象ですね」

――先日TwitterでRIZINのリングに立つことについて熱く語られていました。実際に立ってみての感想は
「そうですね、ホントに自分は中学校くらいから格闘技を見続けてて、格闘技に本当にたくさん勇気をもらった人間なので。学生時代に何度もDREAMとか1人で生で見に行ったりして、たくさん勇気を頂いてきた場所だったんで、そんな場所で自分が……(※涙で声が詰まる)……すみません、ホントに光栄なことですし、ちょっと試合も、コーナーに立ったときに、少し感極まりそうになりましたし、楽しくて、しょうがなかったです。またこんな夢のような時間がまた、あればいいなと思ってます」

第14試合


 会場にK-1の武尊が現れこの試合を見守る。

 天心がハイキックからローで牽制。クマンドーイも強烈なロー。お互いストレートで牽制し、クマンドーイの右ハイを天心がキャッチしワンツーからローでこけさせる。

 クマンドーイのローに天心がワンツ-をあわせ、前蹴りでフックをかわしてクマンドーイのローの打ち終わりに再度ワンツーをあわせていく。
 ローをキャッチしボディにワンツーを打ちこむとクマンドーイは嫌がり距離を取る。

 クマンドーイは飛び込みの二段蹴りも天心はスカし、ローの打ち終わりにしゃがんだクマンドーイの背中にワンツー。
 クマンドーイはミドルも、天心はキャッチしワンツー。天心はミドルとハイキック。さらにクマンドーイのストレートにカウンターのストレートを合わせ、ミドルをキャッチしワンツー。クマンドーイは動きをとめ、天心はミドルを打ち込みワンツー。クマンドーイは大ぶりフックも、天心は動かずこれを見終えると飛び膝。クマンドーイはキャッチし振り回して投げ捨てる。

 クマンドーイのミドルを受けきった天心がワンツーからボディとミドル。
 再度ワンツーからミドルを避けてバックブローも浅い。
 クマンドーイがミドルからバックブローも天心は下がってスカす。
 両者飛び込んだところで1R終了。

 2R、天心が右ストレート。クマンドーイのミドルにストレートを合わせ、お互いストレートの応酬から天心はミドル。クマンドーイのミドルに天心がソバットをあわせ、お互い前に出るとクリンチからクマンドーイが振り回して投げていく。

 天心がクマンドーイのミドルをキャッチしストレート。天心がボディにパンチを散らすがクマンドーイはクリンチ。
 クマンドーイのミドルを全てキャッチしていく天心はワンツー、さらに右フックを当てるとクマンドーイがふらついて倒すがダウンはとられず。
 天心の左ストレートが顔面を捕らえていくが、クマンドーイはコーナーを背負いハイキックで牽制。天心は飛び蹴りもクマンドーイは大ぶりフックで距離を取る。
 クマンドーイのミドルをキャッチした天心が左右のフックもクマンドーイはガード。クマンドーイが前に出るも天心は胴回し回転蹴りを放つがこれは当たらず。
 クマンドーイのミドルを天心がキャッチするとクマンドーイはスリップ。
 天心はミドルをキャッチしワンツーもここで2R終了。

 3R、クマンドーイのミドルをキャッチした天心がワンツー。クマンドーイの左フックに左右のパンチからボディにワンツー。動きがとまったクマンドーイに天心がトリケラトプス拳。さらにミドルをキャッチしミドルをキャッチし顔面にパンチをラッシュ。クマンドーイはクリンチ。
 天心は左ストレートからミドルをキャッチし顔面に左ストレート。たたらを踏んだクマンドーイにラッシュを仕掛けるがクマンドーイがクリンチ。
 天心はクマンドーイのミドルをガードし大ぶり左フックも浅い。さらに右のボディと左のフック、ボディへのワンツーと当てていくがクマンドーイは倒れない。
 天心は左フックをミドルをあわせていくが、コーナーを背負わせ攻めていく。クマンドーイはミドルもスリップ。
 天心はロープ際に押し込んでミドルからワンツー。クマンドーイはミドルを打ち込んでいくが、ここで3R終了。

天心「こんばんは!那須川天心です!今日は応援ありがとうございました!ちょっと固くなっちゃって、今まであのクマンドーイ選手、今までやった中で1番蹴りが固くて思ったより長くて、ちょっと苦戦しちゃったんですけどでも判定で無事に勝ててよかったです。急なオファーにも関わらず受けてくれたクマンドーイ選手すばらしいファイターですありがとうございました。自分はまだまだ未熟で、チームの皆や親とか色んな人に怒られてばっかりなんですけど、これでも色んな事経験して強くなっていきたいなと思ってるんで皆さん応援よろしくお願いします。そしてこういうコロナの中で来てくれた皆さん本当に感謝してます。ありがとうございます。ええと今、本当にやりたいことやれない方々が沢山いると思うんですけど、みんなこうやって、格闘技戦う競技ですけど格闘技だけじゃなく皆さん色んなものと闘ってると思います、それに逃げずに、前に向かって日々どんどんどんどん前進していくのが最高の人生送れるとも思うんでね、一生懸命皆さんと生きていけたらと思います。まあそして、今日、会場に、武尊選手、来てくれてるんで、来てくれて本当にありがとうございました。まあほんと、まだ何も決まってないんですけど、一緒に格闘技盛り上げましょう」

――横浜流星「ほんと最高でした。天心おつかれ」
天心「ほんとに昔から切磋琢磨して、今こういう舞台でこうやって会話できるというのが本当に俺の中で幸せだし、舞台は違うけど一緒に頑張れて嬉しいと思います。今日はじめてだよね?初めて試合見てくれてどうでした?」

――横浜流星「昼からずっと見てたんですけどテレビで見るより迫力あるし皆さんの熱量だったりそういうものが全てが伝わるのでこみ上げるものがあるし、身体がゾクゾクする本当に最高な番組だと思います」

<武尊バックステージコメント>

武尊
――今回このRIZINに来場した経緯は
「やっぱり、この試合は何年もファンの方たちだったり、格闘技ファンだったり、みんなが熱望してくれてて、その試合がなかなか実現できないことに僕自身もそうだし、悔しい気持ちがあったし。それを変えるために、この熱望されてから5,6年ですかね?僕自身もずっとやりたかったし、天心選手も同じだと思うし、その試合をやっぱりやるためには、この試合を、ホントに格闘技界がこれからもっともっと良くなっていって、大きくなっていくための試合にしなきゃいけないと思うんで、僕は片方を脱退して、片方の団体に行くっていうやり方では実現したくなくて。そうすることによって、片方は絶対落ちちゃうし、この試合をするにあたって、誰かが落ちたり傷ついたりする試合にしてはいけないなと思って、ずっと……どうにかホントに格闘技界が1つになるような試合ができることを思ってずっと動いてきたつもりだったんで。それがちょっとずつちょっとずつ形になってきて、たくさん待たせてしまってますけど、ホント去年の時点で僕は自分でリミットを作って『来年1年で実現出来なかったら格闘家は引退します』って宣言して今年を迎えたんですけど、その中で、今年はコロナだったりいろんな状況が変わって、それを実現することが出来なくて、やっぱりファンの方だったり、応援してくれる方だったり、信じて付いてきてくれてる皆さんに、あとは同じK-1で闘ってるファイターたち、僕に憧れてK-1始めてくれた子たち、そういう子たちにちょっとでも希望を見せたかったし、今年最後の日ですけど、僕の意思表示と、来年に実現させるって決意を込めて、RIZINの会場に今回は来場させていただきました」

――実現したいのは来年?
「そうですね。もう来年しか無いと思ってます」

――実現するとして、武尊選手にとって理想の形はどのようなものなのでしょう
「さっきも話したんですけど、やっぱりK-1、RIZIN、RISE、Krush……いっぱい団体がありますけど、どこかを落としてやる試合にはしたくないし、K-1で一緒に戦ってるファイターたち、後輩たち、僕の背中を追いかけてくれてる子たち、そしてK-1に入ってくれた人たち、その人達を裏切ることは絶対できないし。なんで、やっぱりこの試合やるには中立なリングで、僕はK-1チャンピオンとして、天心選手はRISEのチャンピオン、RIZINのチャンピオンとして、格闘技界を1つにする試合にしないといけないと思ってるんで、僕の理想の試合の形は、RIZINでもK-1でもない、中立なリングを作ってそこでやりたいと思ってます」

――改めて、最初に天心選手との試合を望まれるようになってから色々なことがあったと思います。その中で、武尊選手としてはずっと天心選手と闘いたかった?
「もちろん。やっぱり、格闘家はみんな分かると思うんですけど、『自分より強い』って言われてるやつがいることが許せないんですよ。だけど、この試合は、同じ団体の普通の試合とは違って、言い出したらキリがないくらい、本当に色んなことが、それを拒んでいるっていうか。それだけ大きい問題だったし。だけど、逆を言えばホントにこれだけ試合ができなかったことも、この格闘技界を1つにするための大事な期間だったなって思うし。僕自身もホントに天心選手がいてくれたからこそ、今でも現役やってると思ってるんで。そういう意味ではすごい感謝してます」

――天心選手の試合を生で見るのは初めてですか?
「そうですね。初めてです」

――改めて、間近で見ていかがでしたか
「本当に素晴らしい選手だと思いました。今日の試合はKOではなかったですけど、本当に天心選手の強さが出ていて、間近でホントに初めてみましたけど、今までは見たことない選手だなっていうか、ホントに強い選手だなって思いました。なんで、ホントにリングで早く向かい合いたいなって思ってます」

――対戦を希望する時期はいつ頃でしょうか
「第1に、まず僕は1月24日にK-1でタイトルマッチが決まってるんで、その試合を勝たないと次はないと思ってるし。なんで、その試合を勝った後に時期とかそういうのが決まってくると思うし。今はそこに関しては何も言えないし、僕は試合は、ホントに、その試合で死ぬかも知れないし、命がそこで終わる可能性があると思って試合やってるんで、試合後の予定っていつも入れないんですけど、試合を勝って、その後にまたそこはお話できたらと思っています」

――天心選手をハグするようにして何かを囁いていたように見えたのですが、なにを語っていたのでしょう
「それは2人だけの秘密です」

――本当に間近で天心選手と目を合わせたと思うのですが、どのような感情がわきましたか
「まあでも、天心選手も色んな事情だったり、出来ない理由っていうのは分かってるし、出来なかった理由も分かってる。僕は率直に、間近で試合見れてよかったなと思うし、今までもやっぱり闘いたかったけど、今日会って、目を見て喋って、もっと闘いたいと思いました」

――実現できるように動いていると仰っていましたが、戦いの場となる中立のリングについて目処が立ったから今回の行動だったのでしょうか
「そういうことです。やっぱり、そういう実現の仕方じゃないと僕はこの試合をやる意味がないと思ってたんで」

――武尊選手が1月24日にレオナ選手に勝つのは前提として、那須川選手が2月にもし 星を落としたとしても、天心選手は特別な相手として対戦を実現させたいという気持ちは変わらない?
「まあ、僕の1月の試合も絶対負けないし、2月28日、天心選手も絶対負けない。その心配はしてないです」

――信じていると
「はい」

――那須川選手が来年いっぱいくらいでキックボクシングから卒業するという話も出ています。これも武尊選手が動いたきっかけの1つになった?
「いや、その前から僕はずっと動いてたし、実現するために色んな方たちだったり、色んな人が協力してくれて、まだ完全に決定してるわけではないですけど、本当にこの試合をやるために動いてくれた方っていうのは本当にたくさんいて、たくさんいたけど、やっぱり実現できなかったことだったんで。ホント、色んなパターンっていうか『この実現方法はどうかな』『この実現方法はどうかな』って色んな方とお話してやってきて、ホントやっと、一番理想的な形で格闘技界がホント他のスポーツに負けないくらいの、そういう格闘技界にしたいと思ってやって来たんで。そのための闘う場所が作れるんじゃないかなって。それで今回こういうアクションを起こさせてもらったんで、それ(※天心の卒業示唆)は関係なくって感じです」

「僕から一言。天心選手へメッセージじゃないですけど、僕も天心選手の試合を見て、『早く闘いたいな』って気持ちは強くなったし、天心選手にも僕の試合見に来てほしいなって思うんで、1月24日、K’FESTAで待ってます」

<試合後コメント>

那須川天心
――試合を終えられた感想は
「勝てたってことが第一で、多少ホッとしてるのと、まだまだ課題もたくさんあり。ホント、クマンドーイ選手が強かったなって」

――闘ってみて対戦相手の印象は
「いや、強かったっすね!今までやった中で一番足が硬かったですね。『スネが硬いってこういうことか』って」

――天心選手が試合後に足をアイシングしているのを初めてみた気がします。足は大丈夫ですか?
「全然余裕っすね」

――武尊選手が会場にいらっしゃったのは気付いていましたか?
「気付いてました」

――どの段階で気づいていましたか?天心選手が入場する際には会場モニターには映っていましたのですが……
「気付いたっていうか、居たっすね」

――会場にいらっしゃっていたことについてはどう思いますか
「来てくれて嬉しいなって」

――武尊選手も「自分の試合を見に来てほしい」と仰っていました
「ホントですか?そうっすね、予定が合えば行きたいです」

――今後の展望について
「今年も無事、どんな形であれ全勝できたので良かったんじゃないかなと思うし、あとはもっとしっかり調整しなきゃなって課題ですね。結構急に決まったっていうのもありますし、もっと見つめ直して、もっと期間長くやらなきゃダメだなって感じましたね。でもしっかり勝てて、無事ホッとしてます」

――試合後に武尊選手が耳打ちしていましたが、なにを仰っていたのでしょうか
「『お疲れさまでした』みたいな感じで。ちょっと話したっていうか、まあそんな感じでしたね」

――気持ちが高ぶりましたか
「そうですね。今までこうして見に来たこともないですし、嬉しく思います」

――試合に何らかの影響を与えましたか
「いや、そこは別に。それはそれ、これはこれです。無いですけど、ただ、見に来てくれるってありがたいですよね」

――武尊選手との対戦についてはすべてこれから決まっていくと
「そうですね。ほんとに何も決まってないんで。僕も次の試合が決まってますし、向こうも試合決まってるんで、お互いそれにしっかり勝たないとなっていうのはあります」

――お互い勝った後に話をしていくことになる?
「分かんないです、それも。でも、今までこういう、今まで見に来たことって無かったので、長い期間でしたけど、長い長い一歩を前進できたんじゃないかなみたいな。っていうのは、格闘界全体が感じてると思います」

――これは天心選手の2021年のモチベーションに大きく繋がりますか
「そうですね。まあでも、なんだろ。まだその試合がある、無いとかわかんないんで、そこに左右されてもいけないなと思いますし、『決まれば全然やるよ』っていうスタンスですね」

――やるなら調整期間が必要?
「そうですね。長くっていうか、今回の試合で改めて実感しましたね。今回決まったのどんくらい前でしたっけ?10日くらい?しっかりともっと調整したいと思います」

――最低どのくらいの調整期間がほしいですか
「1ヶ月……2ヶ月ぐらいは。2ヶ月くらいはってのはありますけど、いつなんどき試合が決まっても勝つのがファイターなんで、まず勝つっていうのをクリアできたのは良かったなと」

――試合の話に戻りますが、右のミドルをもらった上でのパンチ・蹴りで返していく場面が多く見られました
「思ったより蹴りが早かったなっていうのがありますし、手のダメージはないんですけど、僕が動きながら受けて、っていうのをよくやるんですけど、その動いたところに入ってくるっていうか。で、今までで一番スネが固かったっていうのがありましたね。そこでちょっと入りづらかったという印象ですね」

――武尊選手について、これまで「試合をしたい」という発言もありましたが、今あらためて天心選手の中で武尊選手はどういう存在ですか
「うーん……どんな存在……どんな存在なんですかね?アニメに例えると、ナルトとサスケじゃないかな?悟空とベジータとかじゃないですか?

――どちらがどちらなのでしょう
「(僕が)ナルトですし、悟空ですし」

――左膝の容態はいかがでしょうか
「まあ、メチャクチャ腫れてるって感じですね。なんか試合中に初めて痛みっていうか、そういうのを感じたのは初めてですね。『重いな』って感じたっすね。蹴りをもらってって感じで。効いてるってのは全然ないんで。相手のローだったと思います。ちょっと試合見ないとわかんないです」

――相手を倒しきれなかった要因はなんだったと思いますか
「パンチも思いっきり振ってきたんでなかなか中に入りづらくて警戒しすぎたなってのもありますし、相手に対してどういうことをやっていくかって練習を普段はするんですけど、そういう期間が短かかったなっていうのはありますね。でもそれは言い訳になってしまうので。相手が強かったなって感じです」

――今年1年を振り返っていかがですか
「そうですね、やっぱり“対コロナ”というか。すごい、抗おうとしてた、戦おうとしてたなっていうのは僕の中でも感じますし、『コロナなんかに絶対負けねえ!』っていう。コロナっていう敵が厄介だったなっていうのはあるんですけど、それにまだみんな勝てる・勝てないあると思うんですけど、これからも長い付き合いになるとは思うんですけど、それに向かって動き出せた1年だったんじゃないかなと思います」

――試合を終えて、今一番何が一番したいですか
「いつもは神社とか行くんですけど。大晦日だから。なかなか、歩けないですね、ちょっと。試合終わって、どっか行こうとか……僕、試合前には予定立てないんですよ。なんか、イヤじゃないですか。『もしかしたら明日死ぬかも知れない』みたいな、予定立てられないですよ。試合後、結構空いてるんですよね。神社には行きたいですね。初詣にはしっかり行きたいです」

――武尊選手が見ていることで、「いいところを見せたい」という気持ちは働きましたか
「そうですねえ、そこはあんまり意識はしてなかったですけど。武尊選手がいる・いないにかからわず、固くなりすぎたなって。『大晦日にやってやんないとな』ってのもありましたし、相手のことを研究しきれてなかったってのがデカいですね。それに尽きますね」

――今回、第6試合で吉成選手が天心選手との対戦を望む発言がありました
「いやあ、まあ特に無いです。階級も違うし。なんだろうな……名前出して、よくあるパターンじゃないですか。注目してもらうみたいな。彼もホント若いし、僕より年下で勢いもある選手なんで、また別の方向で頑張ってもらいたいなっていうのがあります」

――前回のRISEでは相手が引退試合ということでTシャツでの入場でしたが、今回もガウン無しのTシャツで入場したのには理由があるのでしょうか
「急だったから(笑)ガウンの製作時間が無かった(笑)あとこのTシャツめちゃめちゃ気に入ってる。TEAM TENSHIN、やらせてもらってます(笑)チームのちからはほんとに偉大ですね。皆さんに感謝してます」

クマンドーイ・ペットジャルーンウィット
――試合を終えられた感想は
「実際には負けてしまったが、日本でこうして初めて試合ができてとても嬉しい。まだ興奮している」

――対戦相手の印象は
「少しだけ変わりました。変わったと言うより、実際に天心選手の技はそれぞれ重かった。体重も違ったし、仕方がない部分もあった」

――今後の展望について
「もしこのRIZINにまた読んでいただければまた挑戦したい。次に機会があれば、53kg、54kgくらいの体重で闘いたいと思う」

――那須川天心選手の攻撃で効いたと思うものは有りましたか
「パンチが一番重かった」

――ダウンしたように見えた場面もあったが、ご自身の中ではどう思いましたか
「自分としてもそういう感覚はあったが、すぐに起き上がって闘い続けることが出来たので、ダメージとしては大きくなかった」

――ムエタイとは少し違うルールで闘ったが、今回のルールについての感想は
「やはり、自分の最大限の力を出すことは出来なかったと思う。注意ももらってしまったし、やりにくい部分はあった」

第15試合


 堀口が体勢を低くしてローでコケさせる。たたらを踏んだ海は体勢を立て直しローで牽制。堀口のローで軸がゆらぎながら海は左ジャブで動きを止める。
海はハイキックも堀口は下がり、ローで足を刈り海のパンチをスカしていく。
 海が右ジャブから前に出て、ローをかわすと前に出るが堀口はワンツーで牽制。海のアッパーを交わした堀口が軽くジャブを当てる。
 海のミドルをガードした堀口がローでコケさせ、足を引きずった海へ容赦ないローからフック。海は片足でジャンプしながら避け、ローを嫌がり足を下げると飛び膝。堀口はガードしストレートで撃ち落とすと、そのまま仰向けになった海へパウンドを連打。これでレフェリーが試合を止めKO勝利となった。


堀口「皆さん!長い間自分負けたりして待ってもらってありがとうございます。今、コロナですごい大変な時期だと思いますけど、しっかりあのやることやってればこうやって吹っ飛ばせると思うのでいいことあると思うのでしっかり皆も頑張ってください!ありがとうございました!」

――ベルトいかがですか?
「やっと取り戻したなって感じですね。長い怪我があったので、ほんとにあんまり自分は気にしないですけど周りがスゴイ怪我がどうのこうのいうので、ちょっとそんな感じで」

――ネガティブな声は響いていない
「そうっすね。自分はまわりの言葉は聞かず自分を信じてチームを信じてやってきたので、結果残せてよかったなと思ってます」

<試合後コメント>

朝倉海
――試合を終えられた感想は
「悔しいです」

――対戦相手の印象は
「印象は変わらないですけど、完全に足を効かされたなと。それが一番の敗因でしたね」

――今後の展望について
「リベンジするためにまた色々修正して、必ずリベンジしたいと思います」

――堀口選手のカーフキックは想定していましたか
「蹴ってくるのは想定してましたけど、外せると思ってましたね。僕も出入りが早い方で、今までローキックを僕に対して蹴ってこれる選手って居なかったと思うんで、そこでちょっとやられちゃいましたね」

――思ったよりも踏み込みが早かった?
「踏み込みが早かったのと、結構思いっきり踏み込んできたなと。それに対応できなかったですね。2発目くらいから結構効いちゃってました」

――「テイクダウンを意識しすぎたのではないか」と未来選手が仰っていました
「テイクダウンはまあ、そこまで警戒してなくて、逆に僕の方から取りに行こうって考えだったんですけど、まっすぐで前足が機能してくれなくて動けなかったですね」

――堀口選手は前回闘ったときと比べて今回向き合ってみていかがでしたか
「向き合った感じではそんなに変わらなかったですね」

――戦前に1回カウンターを取っているので、堀口選手は攻めづらいのではないかという分析があったのですが、実際の所どうでしたか
「やっぱ入ってこなかったですよね、全然。パンチでは。ずっと合わせる準備はしてたんですけど、僕のパンチに対しての蹴りっていうのをやってきたんで、そこはちょっと盲点でしたね。外せると思いこんでましたね」

――外せると思っていたというカーフキックは、海選手の間合い重視で攻めたからかわせなかった?
「それもちょっとあるんですけど、踏み込みのスピードというか、思い切りの良さがあったというのがありましたね。3回目くらいからは効いてて外せなかったっていうのがありましたね」

――低い軌道のカーフキックはパンチを合わせるのも難しかった?
「合わせづらいですけど、まだ対策のしようはあるなと思いましたね。試合終わってからは」

――今回の試合に関してはカーフキックで足に効かされてしまったことが全て?
「そうですね。別に最後もパンチが効いたわけではなかったんですけど、踏ん張りが効かなかったですね」

――今後は再起をかけて行くことになると思うのですが、どれくらいの期間を空けたいですか?
「まずは足を治して、そこからやらなきゃいけないことはたくさんあるんで、いち早くリベンジできるようにするしか無いのかなっていう感じですね」


堀口恭司
――試合を終えられた感想は
「まあ、前回海くんとやったときにKO負けして、親がすごい泣いちゃって。まだ親の顔は今回見てないですけど、笑顔にできたかなっていうのですごい嬉しく思っています」

――久々のRIZINはいかがでしたか
「良い会場だなあと思ったし、まあパフォーマンス的には練習でいつもやってることが出たなと思いましたね」

――今回、朝倉海選手と闘うにあたりどんな対策を練ってきましたか
「カーフキックだったりとか、もっともっとグラップリングも入れてたんですけど、まあ、それは向き合ったときに出すべきじゃないなと思って。ちょっとプランを……まあまあプラン通りでしたけど」

――カーフキックは狙っていた?
「狙ってましたね」

――試合期間が空いたと思いますが、それについては
「全然なんとも思わないですね。自分の体が前回、海くんと去年やったときにはボロボロだったので、良い休憩になったなって感じますね」

――堀口選手のATTと、日本の練習環境では練習の仕方は違いますか
「コーチが、キック、ボクシングとか、打撃は打撃、寝技は寝技、レスリングはレスリングって3ついて、それをまとめてくれるコーチが何人もいるんです。“総合”を見てくれる。日本にはそこまで“総合”を見てくれるコーチが居ないので、だからちょっと、近道したい人はアメリカにいったほうが近道出来るんじゃないかなと思って、自分は行きました」

――今後の展望について
「Bellatorのベルトも返してるんで、それをしっかり取りに行きたいと思ってます」

――今座られているYogiboの感想は
「すごい座り心地が良くて。本当は自分は、アメリカに買った家にこれが欲しいなーと思ったんですけど、アメリカまでは送ってくれないですかね?(笑)実家の住所を控室では書いちゃったんですけど、アメリカまで送ってほしいな~と思いました(笑)すみません、無茶振りを(笑)」

――一番最初に拳を合わせて肩をたたいたことについて
「1回やってるんで、『ごめんね、待たせて』って気持ちですね」

――カーフキックの撃ち方が空手風で堀口選手にしか出来ない軌道の蹴りだと思いました
「ホントですか?そんなことないですよ。カーフキックはみんな使ってると思うんで、自分が特別じゃないと思ってます」

――カーフキックはたくさんあったプランの中の1つだった?
「そうですね。あれもプランに入れて。あともっと寝技をやろうと思ったんですけど、海くんが結構そっちに気を取られてたんで、『じゃあカーフキックで行けるな』と思ってカーフキックをメインでやってましたね」

――痛めていた右足で蹴ることに対して抵抗はなかった?
「そうですね、自分はアホなんで(笑)そんな、『別に壊れてもいいし』って思ってるんで。しかも違和感も全然ないので」

――1回組み合う展開になったときに当てに行ったりしましたが違和感は感じなかったですか
「全然、そうっすね。感じなかったですね」

――今日勝った瞬間に何を思いましたか
「やっとこの、ファンとか、泣かせてしまった親とかの笑顔が見られるんじゃないかなと思ってすごく嬉しくなりました。あんまリング上で吼えないですけど、それを思ったらちょっと吼えちゃいましたね(笑)」

――マイク・ブラウンはなんと言っていました?
「マイク・ブラウンはすごく喜んでました。まあ、今そこにいますけど(笑)ハハハ!(笑)」

――「勝者にはBellatorの王座に挑戦させたい」という榊原CEOのお言葉も有りました
「そうですね、しっかりと返したものは取り返さないといけないんで。1個取り返したんで、もう1個も取り返そうかなと思ってます。でも、あんまりコンスタントに、自分も30なんで出来ないかなってのはありますけど、取り返したいなと思ってます」

――日本に帰ってきて、またアメリカにお戻りになると思いますが、それはいつ頃になりますか?今後のプランについてはいかがでしょう
「アメリカに変えるのは1月中旬の予定なんですけど、ちょっと伸ばして1月いっぱいはいようかなと思ってますね。今後の試合は、まあまあ、自分の膝と体調と相談しながら出来るならどんどんやっていきたいと思います」

榊原代表総括


「総括としてはほんとに2015年に、このさいたまスーパーアリーナで産声を上げて、年末にですね、まる5年。足掛け5年。5年でここまでですね、オリジナルの選手たちとともにというか、オリジナルのストーリーでまあこの5年間の中で紡ぎあげてきたRIZINの歴史の一つの句読点となる大会だったんですけど、まあホント選手たちがよくぞここまで格闘技の魅力というか、それを具現化してくれたなと心から今日出場してくれた全選手にまず感謝をしたいと思います。この5年間、私個人としてのチャンレンジでも、人生をかけたチャレンジでもありますけども、日本の格闘技界、おこがましいですけども復活を遂げていくためのチャレンジとして、日本でしか作れないものが、世界に通用するものが絶対あると、格闘技の中に、格闘技のコンテンツの中に絶対あると信じてチャレンジしてきたものが、なんかこう形になった、そんな空間だったなと、ほんとにこう、ある意味感無量ですし、そこまでこう引き上げてくれた支えてくれたファンの皆さんにこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。またあのYogiboさんはじめコロナ禍の中で我々の競技をですね、支えてくれたスポンサーの皆様方にこの場を借りて御礼を申し上げたいとそう思います。
 まあそれぞれの16試合のドラマがありましたし、勝った選手負けた選手含めて、2021年の次なる一手がどの選手も見たいとそういうふうに思わせてくれる大会というか、試合だったなとそう思ってます。まあ個人的にはと言うか、堀口・海選手の試合、KO決着というか、決着がつくんであれば早いラウンドじゃないかなと思いつつも、どっちが勝つとか負けるとか予想はプロモーターの立場でするっていうのは基本しないんですけども、2021年に向けてこの二人のドラマが、これで一勝一敗ですよね?また続くんだなと、プロモーター的には非常に次に展開しやすい流れになったのかなという風に思ってます。
 今回色々コロナ禍の中で海外勢を呼ぶのにほんとに苦労したんですけども、本来の階級であれば54kg弱、ラジャダムナンのバンタム級のチャンピオンのクマンドーイ選手も階級を上げたチャレンジにコロナ禍の中での14日間の滞在期間を終えてやってくれたことにとっても感謝してますし、本当に強かったですよね。本来の階級である53,4,5ぐらいのなかで、また彼の試合を組んでいきたいとこの厳しい入国規制の中で出てくれた選手たちにはほんとに感謝をするし、また次の機会を作っていきたいと思っています。
 とっても気になるのはテレビの視聴率ではありますが、全体的な反響、トレンドとかのワードとしてトレンド入りするのも、堀口恭司が海に勝った事はYahooのトップに名前が出てくるような事にもなってたし、当然ハードコアなファンの人たち、格闘技を愛してくれてる、支えてくれてるファンの人達より先の人たちにどこまで勝負ができたのか。数字がまだわかりませんが、手応えはありますし、まあこれで取れなきゃどうすんだという所は正直ありますけどね。まああの、シバターという新しい、Youtuberというですね、世界的な格闘技界のトレンドとしての今、Youtuberの格闘技に志があるというか、心得があるYoutuber、炎上系Youtuberというか、ローガン・ポールにしても、ジェイク・ポールにしても、2000万人のフォロワーを引っさげて格闘技界に名乗りを上げて撹乱してますけど、ある種イノベーションだと思います。シバターも、実力的には格闘家としてRIZINに上がれる実力ではなかったのかなという
ここまでのキャリアはね。でも上がった試合は、上がってもっと色物的な試合になるのかなというふうに思いながらも、真摯にこのルールの中でHIROYAという本物の格闘家とですね、体重差はあるものの闘った姿を見て、まあ実験的にやったものではありますけども、少しYoutuberとのコラボというのも、当然王道として堀口恭司、浜崎朱加というような世界に通用するトップアスリートたちのベルトをかけた闘いの中で、はみ出す新しいチャレンジとしては、この結果をしっかリ考察したうえではありますが、続けていけたらなと思ってますし、世界のトレンドに上手く我々もアジャストするというか、取り入れてこれから2021年も企画を進めていきたいと思ってます。あとはご質問に答える形で進めさせていただけたらなと思います」

――いきなり先の話で申し訳ないですが、3月の東京ドームですがなぜこの時期に東京ドームを
「誤解のないように言いますと、3月14日の東京ドームで、今日来場した武尊選手と天心選手がやるということではないですので。それは誤解のないように。RIZINとしてはRIZINのオリジナルストーリーのなかで、2021年の最初のサプライズとして東京ドームに進出したいという風に思っております。大きな理由は、今日さいたまスーパーアリーナでやっぱり50%の観客の人たち、ほぼ50%、9978人の方々に今日ご来場いただいて、超満員札止め。ほんとにチケットがないという状態、それも今日この場で当日券売って無くなったのではなくて、一斉発売時にチケットがないんですね。だからもっとたくさんの人たちに、もっと適正料金で見てもらうことが、ほんとに今回心苦しかったんですけど、過去のSRS席が3万円が5万円にあげさせていただいたんですね。5万円てほんとに大きなお金だと思いますんで、もっとほんとに価格を下げたいです。でもこのクオリティを維持して、今まで2万人入って創り上げていたものをクオリティを崩さずに、選手のファイトマネーも今回半分しか入んないんで、お前さんたちのファイトマネーを選手みんなも半分でいいのと言いたくないですし、だからほんとに自分たちがこの中でサバイブしていくためには、あえて東京ドームに進出して、まあ5万人入りますから、半分だったら2万5千人は入れられる。そういうチャレンジに自分たちが生きていく一つの手段としても打って出るべきだと思いましたし、東京ドームさんともいろんな形でお話する中で、3月14日調整をしていただけて、我々を迎えいれてくれるという、英断をいただいたので、正直コロナの今日の人数を聞いてですね、もうすでに緊急事態宣言的なワードも少し踊ってますけども、いずれにしてもそれを怖がって何か今からアクションを起こさなければ、数が減ってやれるからと言って準備して始めた頃にはまた数が増えるという。このコロナと向き合う中で感じてるのは、8月からどちらかというとコロナのことも正しく恐れながら、11月も12月も先行して大会の準備をしたことが今の所吉と出てるんですね。なので3月もやると決めて、その中でコロナがどう収束したり落ち着いてるのか、ひょっとしたら緊急事態宣言でまた5000人しか入れられないとか、東京ドームで5000人なんてどう考えても採算合わないですけどね。でもちゃんとそこに旗を立てて、2021年のシーズンをスタートする年間スケジュール、東京オリンピックはどうなるんですかね?それもオリンピックがあるとかないとか、そこも早く決めていただかなくちゃいけんなと思いながら、それによってもこのさいたまスーパーアリーナ、東京オリンピックのバスケットボールの競技の会場になってるんで、無ければそこが全部空いてくるんですね。ただこれを、今例えば総理大臣なのか、経産省の大臣さんなのかわからないけど、国家レベルで誰かに判断しろと言ってももう無理だと思うので、色んなケースを想定して、自分たちがきちっとサバイブしていくための年間スケジュール、3・14をスタートに来年の、2021年の大みそかまでの、来年の今日のシーズンピークにどう照準合わせていくかっていうのはスケジュールをしっかりたてていきたいなと。そういう中で、先んじてと言うかもう2ヶ月半しかないので、しっかり準備していけたらなと思ってます」

――東京ドームのスケールで考えるとこれまでは高田vsヒクソン、PRIDEグランプリなどと大きな仕掛けがあったがそういうものは考えている?
「大きな仕掛けってあんまりなんか、奇をてらったことは正直考えてないです。ただ海外の選手が来れる来れないにもよりますけど、来れると仮定すると例えば、戦地から戻ってきた(トフィック)ムサエフ選手、ほんとはこの大みそか今日やるはずだったソウザ・サトシのライト級のベルトをかけた闘いもできるでしょうし、ベラトールのスコット・コーカーとも話をして、ベラトールの(フアン)アーチュレッタも準備できてますから。アーチュレッタが東京ドームに来て堀口とベルトをかけて戦うですとかね。色々今のRIZINがこの5年間自分たちで紡いできたドラマをさらに一歩進化させる、進めることで僕はドームを皆さんの後押しの中で今なら埋められる。まあ半分ですけど、そういう感覚を持ってます」

――武尊選手と天心選手はどういう経緯で武尊選手が
「あの、すでに武尊とか天心がどういう発言したのかわからないですけど、武尊天心てずっとこう、皆さんファンの中でもそうだしマスコミの中でもいつやるんだ?やれるのかやれないのか?選手それぞれの中でも天心がラブコールを送ったこともあるし、それに対してK-1から訴えられたこともあるんです。裁判でね。そういう損害賠償のカタチで訴えられたこともあって。でも、現実的に今起きてることっていうと、K-1のトップの人たちと我々とで、武尊天心戦というものの実現に向けて、話し合いにつく所までは来ています。ただほんとに、このカードをK-1の舞台でやるの?RIZINの舞台でやるの?もしくはRIZEの舞台でやるの?って難しいと思うんです。だから、K-1サイドの皆さんとの話をしている中では、これはどう転ぶかわからないですよ?それを誰かがそれを引っ張っていくための、ひとつのアクションとして武尊選手の思いがもう限界まで来てたってことなんじゃないですか?やっぱり一歩踏み出す勇気を持って今回彼がアクションを起こしたことが、その一歩が道となってですね、猪木さんのことわざ通りですね。よく猪木さんが言われるように、一歩を動かす力になるんじゃないかなと思います。これはK-1に内緒できたわけでもなく、関さんも横についてましたよね?K-1としてオフィシャルに、きちっと我々と向き合ってお話をした中で来てるということで、そういう意味では格闘技界にとっての一つの何か新しいアクションのキックオフに今日武尊が来るという事がなっていったらいいなとそう思ってます。ただ、1月の24日に武尊は試合がありますし、天心は2月の28日に志郎との試合もあります。まず当然それぞれのプロモーションの中でその試合をしっかり結果を出していったその先での話だと思いますので、実現できるとしてもオリンピック前ぐらいまではかかるんじゃないですかね。多分どれだけ早くても3月とか4月に実現するということはないと思うんですよ」

――その試合がRIZINのリングじゃなくてもいい?
「もうずっとそれは言ってますけど、別にRIZINのリングじゃなくてもいいです。きちっと、どちらかというとほんとに格闘技界みんなが手を携えて、誰かこれで嫌な思いをするとか、誰かが抜け駆けしたとかじゃなくて、それぞれ天心選手との出場契約を持ってるRIZINと、K-1が武尊選手の出場権持ってるわけですから。そういうプロモーションというか団体同士もきちっとシェイクハンドする形が取れた中で、当然その天心をスポンサードするCygamesさんとかいろんな方々のご理解とか、ご協力を経て形にしていくべきかなという風に思っております」

――シバター戦の判定が覆るというのは何があったんでしょうか?
「単純にアナウンスがあったと思いますけど、レフェリーの、HIROYAのタップを見落としたという誤診だと思います。タップしてた所を見落として、そのまま試合を続行したという、協議陣の中のミスが一つの大きな原因ですね」

――HIROYA選手はタップをしてないとおっしゃっていたが
「わかんないですね。そこは多分僕らもプロモーターとして試合の勝ち負けに、ジャッジに一切僕らは口を出さない、独立的な形をとってますので、協議陣
の中でビデオを何度も見返した中でのタップと取れる、実際映像見ると僕もタップしたなってその時は見てとったんです、あ、タップしてないんだって、その後の展開もあったので。まあこれは、色んなスポーツの中にある、非常に判定の難しいとこなのかもしれませんが、協議陣が最終判断をしたのはドロー裁定を撤回して、タップをした行為ととったということなんだと思います。僕ももう一度協議陣ともしっかり今回の、ほんとに誤診であれば、両選手にも申し訳ないと思うしファンにも申し訳ないので、そういうことがおきないように再発を起こさないためのしっかり考察を年明けにやっていきたいなと思います」

――シバター選手は3月14日東京ドームも参戦させるということは
「参戦させるというのはおこがましいんですけど、シバターとも話をして、十分参戦をしてもらうに値するポテンシャルというかパフォーマンスというか存在感を今日示してくれたと思いますんで、今後シバター選手としっかり向き合わせていただきたいなと思っています」

――榊原社長の来年の抱負を
「個人的な抱負としてじゃなくRIZINの抱負だよね?RIZINとしては僕5年を一つの区切りに、これ今言っちゃうとやらなくちゃいかんからあれだけど、やっぱり良い意味で期待を裏切りたいと思います。それはもう演出面から全て。5年間このスタイルでやってきたものをガラッと変えてみるとかね。もちろんドメスティックな中で、日本最強に、日本最強ということを決める舞台ではなくて、世界を相手にしたコンテンツ、世界に向けたコンテンツを作りたいというのが僕らが目指すところなんで、コロナ禍の中で、色んな政府の規制とか行政の指導とかを遵守しながら、やっぱり世界標準にもう少し針を戻したいなと思ってます。だから、これはまあ僕らが自助努力をしてどうかなるものではないんで、すごくジレンマがあるんですけど、もっとワールドワイドなコンテンツに向けて、海外的な海外に向けての放映だったり配信だったりに力入れたいし、やっぱりこれだけ日本国内で十分勝負できる選手たちとファンと、そういう空間が作り出せたと思ってます。今日もアメリカで、世界に向けて英語実況でのライブ配信してたんですけど、アメリカの深夜帯だったっていうこともあるのかもしれないですけど、アメリカの中でもトレンド入り、16位ぐらいにRIZIN入ったんですね。だから、深夜帯でも他のコンテンツが少なかったのかもしれないけども、十分世界に届くはずなんで、2021年はもちろん国内のファンを大切にして、国内向けに軸足を起きつつも、海外的な展開を積極的に進めたいというふうに思ってます」

――世界標準という部分で、クレベル・コイケと朝倉未来が斎藤戦を希望したが
「フェザー級はとってもこうなんていうんですか?キャラクターが揃ってきたというか、ここに外国勢の選手を上手く織り交ぜられたら、2021年はフェザーでグランプリを開きたいなと思ってます。その中の中心的な選手が斎藤裕であり、クレベル・コイケであり未来なんだと。日本勢としてはね。そこをベースに、萩原恭平もまあまあだいぶ試合前にあれだけ煽り合ってましたけど、やっぱり総合格闘家としての格の違いをしっかり見せたと思うし、いい立ち位置というか存在感があるし、日本勢プラス外国勢を交えて秋ぐらいからフェザーのグランプリに照準を絞っていきたい。その中ではクレベル・コイケというのは注目される選手になるかなと思ってます」

――フェザーにベラトールから来たら熱い
「そうですね。そこはスコット・コーカーとも話をして、全然送り出すと言ってますから、世界標準を目指していく、世界のMMAファンと言うか、格闘技ファンにも届く、もっとみんなが興味を持ってもらえるようにするというのは、イコール外国勢を、海外勢を多く受け入れるということになると思うんで、ほんとに後にも先にもコロナとのバランスだと思いますけど、そういうことは今視野に入れて進めていきたいとそう思っています」

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年4月
« 3月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

月別

ページ上部へ戻る