【インタビュー】つかこうへいの『リング・リング・リング』を元JDスターのMARUが演出し再演!長与千種役を現役レスラーと女優がダブルキャスト!

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 吉本女子プロレスJdでジャガー横田の弟子として2000年にデビューしたMARUは、元々女優であったこともあり引退後に劇団『水色革命』を設立。舞台演出にプロレスを取り入れ、レスラーと女優の融合による新しい演劇を作り上げてきた。
 そのMARUが、『蒲田行進曲』で有名なつかこうへいの戯曲『リング・リング・リング』を水色革命で再演することを決めた。
 長与千種を主役とした女子プロレス物語を令和に蘇らせ、MARUらしい新たな演出として『役者チーム』と『プロレスチーム』に別れた二種類の『リング・リング・リング』を創り上げた。
 今月24日から始まる本番を前に、MARUと主役を務める岩井杏加&松井珠紗に意気込みを聞いた。


――まずMARUさんがプロレスをお辞めになられて水色革命を旗揚げされた理由はなんなのでしょうか?
MARU「元々芝居の方からプロレスラーになったので、プロレス引退して正直やることがなくなったというか(笑)そういう部分がきっかけですね」

――水色革命からプロレスラーが生まれていますが、そういう輩出しようという部分は始めから考えていらっしゃったんでしょうか?
MARU「いや考えてなかったですね最初は。でもプロレスとは関わっていきたいという気持ちはずっとあって。自分が元レスラーなので自然とそうなっていった感じですね」

――芝居を教えていた子たちがプロレスラーになると聞いたときは嬉しい気持ちだったのでしょうか?
MARU「すごい嬉しいですね!」

――最初に水色革命からプロレスラーになられた方はどなたになるのでしょうか?
MARU「水色からなった人は実は松井珠紗ぐらいなんですよ。世羅りさは水色からとはっきり言えるかは微妙でして、水色の公演とは別にアイスリボンさんが映画のキャストを募集してたので、私からは進めていなくて自分の意志で応募していました。あと元スターダムの床田菜摘(翔月なつみ)はレスラーになってから水色革命に入ったんですよ。そこは(救世忍者)乱丸さんと同じです」

――今までにも朱里さんや志田光さんなどレスラーが多く参加していますが、プロレスの演出を常に入れようというのは頭の中にありますか?
MARU「ありますね。それはやっぱり自分が元レスラーなので、演劇界でこういうことできる人は私ぐらいしかいないと思う。せっかく演劇もやっているしプロレスラーでもあったので、2つの良いところを常にお客さんの前で出していきたいというのはありますね」

――普通の劇団と水色革命が一番違う部分はどこなのでしょうか?
MARU「やっぱりプロレスでしょうね一番は。プロレスラーがこんなにいる劇団はないですよね?うちぐらいだと思うんで」

――そこはアクションの幅が広がるという部分があるのでしょうか?それとも表現の幅が広がるという部分があるのでしょうか?
MARU「どっちもですね。どっちもあるし、アクションもプロレスのアクションの場合と演劇のアクションは全然違うので、レスラーがアクションできるわけではないんですよ。レスラーはあくまでプロレスなので、プロレスの試合シーンとか多く入れてるのは演劇のファンの方に、初めて見に来て頂いた時にプロレス面白いなって思っていただいて、プロレス会場に足を運んだりとか。逆もあると思うんですね、プロレスファンが来て演劇面白いな、水色面白いなってなれれば一番いいですよね。理想です」

――プロレスの魅力と演劇の魅力はどこにあるとお考えですか?
MARU「基本似てまして、プロレスは闘うっていう感じなんですけど魅せる事に関しては一緒だと思うし、生、ライブ感覚じゃないんですけどそこは一緒だと思ってて。違いは、レスラーのお芝居と役者のお芝居ってこれまた違うんですけど、違うんですけどレスラーはレスラーで私は芝居が上手いと思ってるんですよ。普段から常に4方向から見られていて表現をする。闘いですけど表現をしないといけないと思っているので。難しいですね。役者っていうのは芝居の技術があると思うんですね。プロレスラーはオーラが、立った瞬間に、お芝居って一面しかないんですけどその一面への魅せ方がレスラーは上手いと思うし」

――その中で、今回芝居とプロレスの融合作品である『リング・リング・リング』を水色革命で再演しようと思った理由はなぜなのでしょうか?
MARU「一番初めは去年の9月ぐらいに志田光が主演をやったコルバタ志田組という舞台に、マーベラスの彩羽匠が出演してくれてたんですけど、その時に長与さんが見に来てくださって、すごい長与さんが舞台に感動したのか楽屋に来ていただいて、ものすごい熱く語っていただいて。その時に『MARUさんリング・リング・リングやってみてくださいよ』と言われて。その時私はつかこうへいさんの舞台をやった事がないので、自分?いやー・・・と思ったんですけど、長与千種さん、自分から見たらカリスマだし大先輩の方に言っていただいたのは嬉しくて、やりました(笑)」

――長与千種さんとは現役時代は絡んだことはないですよね?
MARU「ないですね。プロレスラーになる前は私はクラッシュギャルズを見ていなかったんですけど、プロレスを好きになってから色々歴史を見ていたら、クラッシュギャルズのビデオとか見てたらすごい感動して。大好きになりましたね長与千種さん。そんな方にまさか言われると思わなかったので、うぉー!ってなりました」

――今回長与さんがスーパーアドバイザーに入っていますが、緊張しますか?
MARU「緊張します(笑)とっても緊張しますねやっぱり。長与さんお話をしててすごいなって思うのが、会話一つ一つ、言葉一つ一つにボキャブラリーがあって、色が付いてるというか、それがすごい勉強になってます」

――舞台とプロレスが近いものがあるとおっしゃられてましたが、今回役者チームとプロレスチームの二種類公演する意図とは
MARU「一番最初に長与さんに言っていただいてやるって決めた時に、その時に長与さんに『MARUさんの色でやってください』って言われて。つかさんとか長与さんの作ったものじゃなくてMARUさんの色でやってくださいって言われて私ってなんだろうって思った時に、私は役者だし元レスラーだからこのさい自分の色を出すために2つを。これも私にしかできない、やらない事だと思うしという感じですかね」

――今回主役に岩井杏加さんと松井珠紗さんを選ばれた理由というのは
MARU「色々迷ったりもしたんですけど、でもやっぱり、松井も岩井も劇団の中で若いんですけど、すごいいっぱい可能性がある魅力的な女優だと思ってるので、なので今回選びました、期待も込めて。まだまだですけど、期待を込めて」

――岩井さんは主役に抜擢されたときの心境は
岩井「自分Twitterの方でプロレスラーチームと役者チームで誰が主演になるかっていう争いをやらせていただいて、自分の劇団に役者チーム結構いるのでその中で選んでいただけたというのは自分の中でも大きなレベルアップに繋がる事だなと思ってすごくびっくりしたんですけど、それを乗り越えてもっと大きくなるチャンスをいただけたので、『やった!」という気持ちです」

――プロレスをやったことがない中でプロレス経験者に混ざってやることについては
岩井「うーん、自分は役者しかやってないんですけど、劇団に入ってからプロレスをすごく見るようになって、それを役者として出来るってことは嬉しいなと。普通だったら出来ないじゃないですか。『プロレスの役をやってください』というのもそうそうないと思うし。この劇団にいるからこそプロレスラーっていう役を舞台で出来るのはありがたいことだなと」

――プロレス自体にはどういうイメージを持っていますか?
岩井「女子プロレスを多く見させていただいていて、カッコいいし、リングに立ってる人たちがみんなキラキラ輝いていてすごくカッコいいなってイメージが大きいです。『プロレスラー、カッコいいな』って」
松井「ありがとうございまーす♪」

――ご自身でプロレスラーをやってみたいという想いはありますか
岩井「えーと、自分でやるとなると多分出来ないなって思いました。魅せ方がやっぱり違うので、いざプロレスをやるとなると、自分はこれをやるのは無理だなと」

――それは先程MARUさんが仰られた、4方向への魅せ方と1方向への魅せ方の違いでしょうか
岩井「それもあるかもしれないですね。全く未知の世界なので、まだ踏み入れる勇気はないです」

――ちなみに、演劇を始めたきっかけは
岩井「演劇を始めたのが、ちょうど4年前にあった『リング・リング・リング』の本番で同じ劇場で初めて舞台をさせていただいたときに、そこでMARUさんと出会って。元々芝居はやっていなくて、声優を目指していたので、そこで『舞台をやりたい』『お芝居をやりたい』と思って受けたオーディションでMARUさんと出会って、そこからずーっとお芝居・舞台をやってきました」

――声優への道はもう……
岩井「諦めてないです!(笑)」

――どのような声優になりたいと思っていますか
岩井「元々声が高くはないので、女性役ではなく、少年役をずーっとやりたいやりたいと思っていて、『少年をやるんだったら岩井だ』って言われるようになりたいという夢はすごくあります」

――今回の『リング・リング・リング』では高い声ではなく迫力のある声はアクションに適していると思いますが、それは岩井さんの中でも合っているという想いはありますか
岩井「ありますね。やっぱり自分の中で、ちゃんと芯を通す声をすごく意識をして舞台をやらせていただいていて、今回は変に声を作らなくていい役なので、すごくナチュラルな芝居が出来るなって思いました」

――プロレスファンの方も見に来ると思うのですが、どういう部分を見てほしいと思って練習していますか
岩井「役者がプロレスをやっている、本気でやっているというところを見てほしいです。『役者でもこれだけ出来るんだぞ』っていうのをお客さんに見ていただきたいと思います」

――今回はダブルキャストということですが、松井さんに関しての印象はいかがでしょうか
岩井「えーと、本音で言いますとスゴいです。自分にないものをすごくたくさん持っている子なので、それを毎回稽古が始まってからずーっと見させていただいていて、ホントに芝居を見てる者でもずーっと私にないものを舞台上でやってくれてるので、自分の中でもほんとにいろんな勉強になるし、盗めるものはいっぱい盗んで、今後はお互い切磋琢磨していければと思います」

――松井さんをリスペクトする発言が多く感じますが、松井さんと比較される部分もあると思います。負けたくないという思いはありますか
岩井「絶対、本番までにはけちょんけちょんにしたいと思ってるので(笑)」
松井「えー、無理だよ~(笑)」
岩井「負けたくはないです、絶対に。ここだけは譲れないです」

――松井さんはプロレスの芝居、しかも長与千種役です。プロレスラーとして活動されていると逆にそこにプレッシャーがあると思うのですが、いかがでしょうか
松井「そうですね、やっぱり長与さんのスゴさっていうのは分かっているので、長与千種役っていうのはすごくプレッシャーなんですけど、『リング・リング・リング』のお話を頂いた去年の9月、自分も出演してて、それで長与さんが楽屋に来て熱く語って、『リング・リング・リングやってくださいよMARUさん!』って話を全部聞いてたんですよ(笑)その話を聞いてたときに、MARUさんがコルバタでやるにしろ、水色でやるにしろ、『自分が絶対主演やりたいな』ってそのときから思っていたので、なんか去年の9月から1年以上、ずっと長与千種をやるって思って過ごしてきたので、プレッシャーはあるんですけど、それ以上に楽しみだなって気持ちが強いです。こんな注目されることってあんま無いし(笑)嬉しいですよ(笑)」

――松井さんのプロレスラーとしての動きは長与さんのそれとはだいぶ違うと思うのですが、舞台上のプロレスではどのように演出したいですか
松井「えーっ!どうですかね……。でも、そういうプロレス的な部分では、松井らしさっていうのを出させていただいております(笑)」

――役者として、そしてプロレスラーとして活動していて、先程MARUさんが仰った4面と1面の違いというのはどのように捉えていますか
松井「あんまり感じない……『違うな』とは思わないんですけど、強いて言うなら、プロレス始めてから舞台上で後ろを向くのがあんまり怖くなくなりました。なんか、絶対に舞台だと前を向かなきゃいけない、お尻を向けちゃいけないっていうのが普通だと思うんですけど、でも、プロレスやって『後ろ姿で魅せるっていうのは十分あるな』っていうのに気付いて、そういうのはすごい今回感じています。後ろを向いててもかっこよく魅せる芝居をしたいなって思ってます」

――松井さんが所属しているアクトレスガールズは女優によるプロレス団体というのがテーマで、最近はアクトリングというお芝居主体の公演も始まりました。水色革命に元いた立場として、対抗心が強いですか、仲良くやりたいと思いますか
松井「でも、ジャンルがちょっと違うのかなーっていうのは思ってて。今後水色とどう関わっていくのかは分からないですけど」

――松井さんはなぜ芝居をやる場として水色革命を選ばれたのでしょうか
松井「すごいタイミングが全部良くて、自分がMARUさんにお会いしたのも、志田さんの舞台のオーディションに行ったのがきっかけで、そこでMARUさんに会ってプロレスもそこから誘っていただいて……プロレスが先だったような気がするんですけど、あれ?逆かな?同じくらいに来て、自分はその時ホントにフリーで、学校も辞めたし、バイトしかしてなくって、『どうやって生きていけばいいんだろう』ってホント病んでた時期だったので(笑)そこで、パンパンパーンと未来につながるような話を頂いたので、それは流れに乗ったほうが良いなって思って。若かったから身を任せました(笑)」

――リング上ではMARUさんの技を多く使われていますが、どういった思いで使われているのでしょう
松井「技をいただいているんですけど、MARUさんよりMARUさんの技を自分のものにしたいと思って使っています」
MARU「出来るかな?(笑)」
松井「出来ます。大丈夫です(笑)」

――最近似ているようになったと言われるようになりました
松井「よく言われるんですよ。でもそうは思わないです(笑)」
MARU「私も~(笑)」

――MARUさんとしては技を伝授する直系の弟子というのは松井さんが初めて?
MARU「結構いますね。マフラー(ストレッチマフラー)とかは、安川惡斗、世羅りさ、日向小陽、松井……4人、5人かな?全員マフラー。でも世羅だけMARUロックマフラー。『普通のマフラーは嫌です』みたいな(笑)」

――技を伝授するということに関してMARUさんはどう思われていますか
MARU「私から『やってよ』と言ったことはあんまり無いかな?全員、私からではなくて向こうから『MARUさんの技やりたいです』って言ってくれてて、嬉しいですね。例えばストレッチマフラーとかは一番大事にしていてフィニッシュにも使っていた技なので、すごい当時マフラーをやってたときも身体が小さかったので『なんでMARUがやるの?』みたいなこと言われてたのがすごい悔しくて。悔しくて、すごい磨きました。マフラーだけ。そんな技が受け継がれていくっていうのは、嬉しいですね。特に松井とか、すごいマフラーを……こないだ、マフラーで取ったもんね?」
松井「はい!」
MARU「フィニッシュくらいに使ってくれてるので、すごい嬉しいです。『なんかMARUさんの技やりたいです』って言われたら、どんどん!(笑)あんまりこだわり無いので。やり方だけパッと教えたら、あとは選手が自由にやればいいし。ロックも変えたりとか」

――女子プロレス界では「1つの技は1人にしか伝授しない」というような慣習がありますが、そういった気持ちは
MARU「無いですね。私は『なんで1人なんだろう』って思うタイプなんで。……あんま先輩の前では言えないですけど(笑)どうぞどうぞ~ってタイプですね」

――10月に松井さんがタイトルマッチ出場をかけて挑んだ際にも集中練習があったと思いますが、プロレスラーとして松井さんの成長は感じますか
MARU「この1年、コロナで自粛期間とかあったと思うんですけど、その時からですよね。練習も自粛とかありましたけど、松井はずっと練習してましたし、その影の努力があっての今じゃないかなって。その前はプロレスも『ダメだな』ってずっと思ってたんですけど」
松井「え~っ?!そうなんですか?!」
MARU「ほら、見るレベルが違うから」
松井「えーっ!ちょっとショック!今の!(笑)」
MARU「でも、今年でしたね。春以降、タイトルマッチ挑戦をかけてのシングルとか見に行ってますけど、『レスラーになったな』って思いましたね。それまではレスラーっていうか、あんまり……うん。受け身1つで違うじゃないですか。それが今年から出来るようになったんで、ここからが楽しみだなって思います」

――その松井さんが長与千種役を演じるということになりましたが、練習を見ていてどう感じますか
MARU「全然問題ないと思いますね。岩井もそうですけど、やっぱり長与さんを真似しては欲しくなくて、今回の『リング・リング・リング』の本の中の長与千種を、自分たちそれぞれの個性を出して長与千種をやってほしかったので、最初から。だから、元からある色に染まらなくていいっていうのは2人に言ってます。それで2人ともいい感じなので、自分のものにしていると思います」

――松井さん、岩井さんともにカラーが違う?
MARU「違いますね。全然違いますね。性格も違いますし(笑)」
2人「(笑)」
MARU「真逆なので、見ている方も楽しいです。だから2人はもっとライバル関係になっていっても面白いかなと思います」

――今回はゲストでジャガー横田さん、AKIRAさんなど大物が登場します
MARU「ジャガーさんの場合は今回のお話を長与さんから言われたときに、デビル奈緒美って役があるんですよ。デビル雅美さんの役ではないんですけど、“デビル”って名前が付く選手は強いイメージがあるじゃないですか。自分の師匠がジャガーさんなので、『よし、ジャガーさんにやってもらおう』って思ってオファーしました(笑)ジャガーさんは『えーっ!あたしは出来ないよ』って言うのを、『お願いします!お願いします!』って何回も家の近くまで通って(笑)『ジャガーさん今日お暇ですか?』『ご飯行きませんか?』『お願いします、やってください!』って。それで、熱に押されたと思います、私の(笑)」

――演技の面で、MARUさんがジャガーさんに指導するということもあるのでしょうか
MARU「演出面では。やっぱ、最初は演出しにくくて……(笑)やっぱり、先輩なので(笑)でも、ジャガーさんからある日お電話で『言いにくいと思うけど、ちゃんと私に演出をして』って向こうから言ってくれたときに、気持ち切り替えて、師匠というのは1回忘れて、女優さん・役者さんに演出をするっていう心の入れ替えを決めました」

――ジャガーさんはそこから成長されましたか
MARU「あっ、もう、ハイ。それは成長されて、少しずつ。すごい聞いてくれますし、演出は『ここをこうしてください』って言わなきゃいけないので……これはジャガーさんのスゴイところなんですけど、ジャガーさんはそれを『はい』って言うんですよ。最初は慣れなかったですけど(苦笑)それで、『これどうしたらいい?』って聞いてくださって『この気持ちはこうした方が良いです』と、それで『なるほど。じゃあそうするわ』と。すごい真剣ですもん。役、芝居をすることにものすごい真面目なので、こちらもやりがいがあるというか演出のやり甲斐があるというか。そこまで演出家を信頼してくれると、自分も応えたいので。演出家として。やっぱスゴいなあって思いますね、ジャガーさんは」

――他にも救世忍者乱丸さん、YANAGAWAさん、洞口義浩さんとレスラーが出演されます
松井「賀川照子さんもですよ」
MARU「あっ、そうだそうだ(笑)」

――乱丸さんは今までも数多く水色革命に出演なされていると思います
MARU「そうですね、劇団員なので。乱丸さんは今住まいが東京じゃないので、いつも稽古1回だけして本番なので。小さい役ですけど、乱丸さんにしか出来ない役をいつも振るので。舞台上で覆面のレスラーがいると、覆面のレスラーが演技するだけでお客さんの目が行くもんね。そういう役をやっていただいてます、いつも」

――MARUさんにとって今回の『リング・リング・リング』で一番見てほしい見どころはどこになりますか
MARU「熱量ですかね、役者の。あとは、舞台セットもすごいですね。今までの『リング・リング・リング』とは違う、個性的な舞台セットにしていますので、そういう舞台セットだとか……あとはもちろん主役」
岩井「はい!(笑)」
松井「すみませんね(笑)」

――プロレス界も演劇界も受難の時期であるコロナ禍についてはいかがでしょう
MARU「最初は、やるかやらないか、迷ったんです。やっぱり公演中止っていうのも頭にはあったんですけど、やっぱりこのご時世ですけど、来てくれるお客様に感動してほしいし、でもこのコロナで悲しい気持ちの人が多いと思うんですよ。そんな人たちの勇気になれればと思って。役者とか、レスラーもそうだと思うんですけど、自分のやることをお客さんに魅せるのが仕事だと思うんで、そういう場所を、皆で感染を予防しながらやる方向に決めました」

――皆さん、PCR検査などは受けられたのでしょうか
MARU「やるんですよぉ~。普段の今までの舞台ではそんなPCRとかやらないですし、全員PCRやるなんてだいぶお金がかかりますから、それくらいの覚悟を持ってみんなでやろうって思ってますね。お客様にも安心感を持ってほしいですし、出演者のみんなにも安心感を持ってやってほしいので、やることにしました」

――岩井さんはこのご時世の中で舞台をやるということについてどう思われますか
岩井「私はむしろ、MARUさんと同じ気持ちで、私もそうなんですけど、舞台を見に行くというのは色んなパワーを貰えるものだと思っているので、それをもっとたくさんの人に見てほしいなっていうのがあるので、このご時世だからこそお芝居で皆さんに与えられるものをお客さんに伝えることが出来る。私はこのご時世だからこそ舞台をやることは良いことだと思います」

――自分を見に来てほしい、自分がパワーを与えたいという気持ちが強い?
岩井「それもあるし、全員でお客さんにパワーを与えられたらなっていう気持ちはあります」

――松井さんはプロレスの試合を行っていますし、今表現をする場がないということはないと思います
松井「でも、本当だったらこの『リング・リング・リング』っていう作品をやって、全8公演を130人パンパンに埋めてやりたいけど、コロナのせいでお客さんをフルで入れられなくてどう頑張っても空席があるっていう状況が私は寂しいなって思ってて。まあ、しょうがないんですけど。試合もそうなんですけど、声が出せないじゃないですか。だからやってて寂しいなって。でも、みんな同じだから。舞台を見に来る方も、『こんな熱い舞台なのに空席があるのって寂しいな』って思うお客さんも多分いると思うので、私も2人と同じですけど、そういった方々に元気、勇気を熱量で伝えてあげたいなと思っています」

――普段プロレスを見に来ているファンにも魅せたいと思う舞台ですか
松井「もちろんです!当たり前じゃないですかぁ!(笑)」

――2人の思いを聞いて、MARUさんからお客さんへメッセージをお願いします
MARU「1年かけてきたこの作品を気合い入れて頑張りたいと思います。過去一番の最高傑作を作るつもりで気合入れてがんばります!」

劇団水色革命 第21回公演
『リング・リング・リング」
脚本/つかこうへい
演出・脚色/MARU
スーパーアドバイザー/長与千種

■あらすじ■
千種は自分をレイプした義父をプロレス技で殺してしまう。
女子プロレスのコーチである万作は千種の天才的な素質を見抜き「女子プロレスを変える子だ」と千種をレスラーにすべく身代わりとなって服役する。
華々しく女子プロレスでデビューすることを夢見て上京する千種。
千種に想いを寄せる幼なじみの刑事・亀田もまた真犯人は千種ではないかと疑い、あとを追うように上京する。
4年の刑期を終え出所した万作は驚愕する。
千種が万作に会えない淋しさからレフリーとなった元・弁護士の若原と結婚、彼の子供を妊娠し出産していたのだ。
病弱な娘をロクに看病もせずプロレス漬けの日々を送る千種。
そしてタイトルマッチの決戦の日、ひとつの小さな命が消えた。
「お前は死んだあの子の位牌を持ってリングに上がれるのか?!」
激しく問い詰める若原を背に千種は女子プロレスラーでありたいとリングに向かう。
【役者チーム】
野村知広/菅野真紀/卯木浩二/今橋かつよ/クシダ杏沙/後藤真一/石森文々/あくつみき/松永修弥/高橋空/野渡拓斗/仁科穂乃花/北潟謙太郎/伊藤湊
<劇団員>
岩井杏加/マツダヒロエ/西内琢馬/加藤わこ/谷口天基/救世忍者乱丸/松井珠紗

【プロレスチーム】
AKIRA/ジャガー横田/新田将司/天晴一之丞/賀川照子/カワモト文明/水元まこと/YANAGAWA/轟もよ子/北川嵩/星出紗希奈/洞口義浩
<劇団員>
松井珠紗/マツダヒロエ/西内琢馬/加藤わこ/谷口天基/救世忍者乱丸/岩井杏加

■日時■
2020年12月24日(木)~27日(日)
・24日14時B~ 19時A~
・25日14時A~ 19時B~
・26日13時B~ 18時B~
・27日12時A~ 17時A~
(※Aは役者チームBはプロレスチーム)

■チケット■
◆前売券(事前振込) ※12月5日 0時まで
S席 7000円(最前列、2列目指定席)
・最前列中央より振込順、特典付
・各公演 14席のみ

A席 5000円(指定席)
・雛壇中央より振込順
自由席 4500円

◆当日精算 ※12月1日 12時より予約開始
A席 5500円(指定席)
・雛壇ご来場順空いている席
自由席 5000円
学生割引 3500円(自由席/学生証提示)

劇団扱い予約フォーム
https://ticket.corich.jp/apply/108937/024/
※備考欄にチケットの「お取扱者出演者」の記載をお願いいたします。

■劇場■
萬劇場(ヨロズゲキジョウ)
〒170-0004
豊島区北大塚2-32-22
TEL:03-5394-6901
TEL(ロビー):03-5394-6260
JR山手線大塚駅北口下車・徒歩4分
都電荒川線巣鴨新田駅下車・徒歩3分

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