24年目の日高郁人が全日本プロレスで世界ジュニア王座に初挑戦も岩本煌史が返り討ち!「列の最後尾に並ぶ。あの伝統のベルトをどうしても取りたい」

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 21日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 Champion Carnival ~ReOStaff株式会社 presents~』が開催され、岩本煌史が日高郁人を破って世界ジュニア王座V2を果たした。

 日高は1997年に格闘探偵団バトラーツでデビュー。その後は数多のリングを転戦し、長年ZERO1に所属していたが、自身の経営する株式会社ショーンキャプチャーの経営に専念するために今年6月に退団。
 レスラーとしてはショーンキャプチャー所属として活動することとなった日高だが、先月30日の全日本プロレス後楽園ホール大会へ来場し、岩本煌史の持つ世界ジュニア王座へ挑戦を表明。「全日本は唯一上がっていないメジャー団体。全日本プロレスに上がりたいという気持ちはずっとありました」と語り、今シリーズからのレギュラー参戦を表明。
 最初で最後の前哨戦となった今月15日の後楽園ホール大会では日高が岩本の眼前で見せつけるように若手選手からショーンキャプチャーで余裕の勝利を収め、「全日本の伝統を背負って王者になる覚悟は出来ている」とその覚悟を語っていた。

 試合が始まると、日高はショーンキャプチャーでの決着に向けて序盤から多彩な足攻めを見せ、足腰の強さに定評のある岩本も苦戦を強いられる。
 しかし、岩本はショーンキャプチャーを肩固めで切り返したり、日高のアイル・ビー・バックを独自に変化させた“岩本式アイル・ビー・バック”で切り返すなど研究の成果を見せて日高を翻弄。
 日高もめったに見せないミスティフリップを繰り出し、野良犬ハイキックから石見銀山を狙っていくが、岩本がこれを耐えてドラゴンスープレックス、ラリアット、孤高の芸術と畳み掛けて3カウントを奪った。

  敗れた日高は立ち上がると岩本の眼前に立ち、握手を求めると岩本はその手を握りながら日高をガッチリ抱きしめる。日高は岩本の手を掲げて勝利をたたえてから退場していった。

 研究の末に日高の得意技を封じて勝利した岩本だったが、「なんともならん。やっぱり経験が凄い。(日高の試合映像を)見たところで表面上の部分しか情報を手に入れられなかった。巧さではキャリアもある日高選手が上だと思います。でも俺には強さがあると自負しているんで」と日高をリスペクト。
 そして「今日は昨日寝る前に思いついた岩本式アイルビー・バックを出しましたけど、対日高郁人戦でしか使えないんで。毎回この重圧を背負って戦うキツさもあるけど、達成した時の気持ちよさ。これはたまらないね。やめられないね。何があっても防衛し続ける。これで二度目の戴冠の防衛回数に並んだんで、ここから伸ばしていかないと。ここで終えたら意味がないんで」と語り、この日行われた世界ジュニア王座次期挑戦者決定戦を制した青柳亮生戦を見据えた。

 対する日高は、戦前には「世界ジュニアのイメージはマイティ井上さん」と語っていたものの、「今の世界ジュニア王者は岩本だってイメージ出来た。いろいろなインサイドワークも使って崩していくつもりだった。でも崩れなかった」と悔しさをにじませ、「全日本プロレスさん、(挑戦者の列の)最後尾に並ぶから。もう一度挑戦させてください。最後尾からひとりひとり抜かして、もう一度」と再起を誓う。

 そして、「24年目になっても『試合途中でこう行けば良かった』とか思うほど、プロレスリングは奥が深い。だからこそあの伝統のベルトをどうしても取りたいですね。もうこの歳でも修行してね。ECWに修行に行った時にはTAJIRIさんにお世話になって、『トレーニングして自分を磨いて仕事を得るのも自分次第だし、磨かないで仕事を失うのも自分次第だ』とTAJIRIさんに言われたんですよね。『全部自分にかかっているんだ』ってECWで言われてね。それから今はショーン・キャプチャー所属のフリーレスラーになって、今一度その言葉が身に沁みていますよ。『年齢なんてただの数字よ』の精神でまた一歩一歩磨いて、どうしてもあのベルトに辿り着きたいです」と意気込みを語った。

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