【試合詳細】7・27 新日本プロレス後楽園ホール大会 内藤哲也&SANADA&高橋ヒロムvsEVIL&ディック東郷&石森太二 オカダ・カズチカ&SHOvs高橋裕二郎&外道 棚橋弘至&飯伏幸太&天山広吉&マスター・ワトvsタイチ&ザック・セイバーJr.&金丸義信&DOUKI

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『SUMMER STRUGGLE 2020』
日程:2020年7月27日(月)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:482人(札止め)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
真壁刀義/小島聡/○田口隆祐
9分33秒 どどん→片エビ固め
後藤洋央紀/石井智宏/●ゲイブリエル・キッド

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[CHAOS]●矢野通/YOSHI-HASHI
7分44秒 片エビ固め
[L・I・J]鷹木信悟/○BUSHI

▼タッグマッチ 30分1本勝負
永田裕志/●上村優也
11分28秒 ピンチェ・ロコ→体固め
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○エル・デスペラード

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/○飯伏幸太/天山広吉/マスター・ワト
12分8秒 カミゴェ→片エビ固め
[鈴木軍]タイチ/ザック・セイバーJr./●DOUKI/金丸義信(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[CHAOS]オカダ・カズチカ/●SHO
10分15秒 ピンプジュース→体固め
[BULLET CLUB]○高橋裕二郎/外道

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L・I・J]内藤哲也/●高橋ヒロム/SANADA
10分40秒 Yes Lock
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/○石森太二/ディック東郷(みちのく)

石森がIWGPジュニア王座戦を前にヒロムの左肩を破壊?!永田とみのるのシングル戦が決定的に!飯伏が不調の棚橋へ「コンディション上げてきてもらっていいすか?」

第1試合


 試合前から真壁とゲイブが互いを意識しあい、この2人でゴングが鳴ると同時にゲイブがショルダータックル。真壁が倒れずに耐えるとエルボー連打からショルダータックルでついに真壁を吹き飛ばすが、真壁もショルダータックルでお返しし田口にタッチ。
 田口はゲイブを下がらせ石井を指差して挑発。石井がでてくると田口は軽快なステップを見せながらくるりと回転しながら尻を突き出してヘッドロックで組み付き、ショルダータックル。石井が倒れずに耐えるとヒップアタック、ブーメランアタック式ヒップアタックとはなっていくが石井はすべて回避。しかし田口が低空ドロップキックからのスライディングヒップをヒットさせると小島にタッチ。
 小島は石井をショルダータックルでなぎ倒し、コーナーに押し込んでマシンガンチョップ。しかし石井もリバースしてコーナーチョップを連打。小島も再びマシンガンチョップを放つと、石井は「来いコラ!」と挑発。小島はマシンガンチョップから「いっちゃうぞバカヤロー!」と叫ぶも、石井は小島の髪を掴んで引き寄せ、エルボーをフルスイングしてからブレーンバスター。さらに正面からエルボーで打ち合っていき、小島が連打からのローリングエルボー、DDTと畳み掛け。しかし小島がロープへ走ると頭頂部から突き刺すパワースラムで反撃し、両者タッチへ。
 真壁と後藤の対面となると、真壁が串刺しラリアットからテンカウントパンチ。さらにノーザンライトスープレックスの体勢に入るが、後藤が振り払ってエルボーを連打しラリアットで向かっていくが、真壁もラリアットで迎撃。競り勝った後藤が串刺しラリアットからバックドロップを狙うが、真壁が振り払うとラリアットでなぎ倒してゲイブにタッチ。
 ゲイブはストンピング連打から真壁の頭を踏みつけると、これに怒った真壁が強烈なエルボー1発でゲイブに膝をつかせる。ゲイブもダメージを負いながらエルボーを連打し、ロープに飛んだ真壁にカウンターする形でランニングエルボー。さらに投げようとするが、着地した真壁が振り返りざまのラリアット。田口にタッチ。
 田口は串刺しヒップアタックから低空ドロップキック、アンクルホールドに入るが石井がぶっこ抜いてジャーマンでカット。小島が石井にコジコジカッター、後藤が小島をラリアットで排除し、ゲイブが田口にジャーマンを狙うが、田口が抵抗すると後藤が村正でアシストし、ゲイブがブレーンバスターから逆エビ固め。これは真壁がカットするとロープへ飛んでラリアットを狙うが、ゲイブがかわしてビンタからドロップキックで排除。ゲイブはエルボー連打も田口は延髄斬りから前落とし、さらにギタってからケツイェ、最後はどどんで叩きつけてカウント3。

<試合後コメント>
真壁刀義
「何を求めてるっていうの? オイ、ナメてんじゃねぇかよ、ゲイブリエル。テメェの味わった地獄? クソ食らえだこの野郎! こちとら何年味わってると思ってんだ! そんでよぉ、テッペン立ってんだこっちはよぉ! オイ! これは過去の栄華でも何でもない。それが全て、この俺様の身の糧となってんだ。いいか、テメェらじゃよぉ、とうてい追いつくことはできねぇんだ。それを分からしてやる。ただよぉ、オイ、ゲイブリエル、テメェこの俺様相手によくやるじゃねぇか。えぇ? 覚悟しとけよ!」

田口隆祐
「ゲイブは、この3日……名古屋、後楽園、後楽園と、ゲイブと当たるのは久しぶりだったのが3試合連続で当たってるんだけど、直接やり合ったのは久しぶりだったんだけど、真壁さんとやり合ってることで、一発一発の重みが、すごい増して、目には見えない進歩かもしれないですけど、着実に一歩一歩、ステップを踏んでいってると思うんで、このままの調子でやっていけばいいんじゃないかな。自分が思うように、信じる道を進んでいけば、ゲイブはどっかで化けるでしょう。重かったです、一発一発が。昨日、生コン出してしまって、体重が若干落ちた部分もあって、一発一発を受けるのがキツかったですね。石井さんもそうですけど。石井さんの一発一発もキツかったです。でも、スピードを増した分で、若干石井さんには勝てました。でもゲイブの成長はすごいですね」

小島聡
「何でもないタッグマッチかもしれないけど、頭フラフラだよ。たかだか“普通の試合”をやっても、こういうことになる。自分で今、何をやったか覚えてない。それぐらいのダメージを、この第1試合で負っている、この現実、新日本プロレスの。“ただの試合”かもしれない。だけど、俺にとってはもう、どんな試合も“ただの試合”じゃねぇよ。そういうことだ。このまま、どんな状態であっても、どんな状況になっても、全身で、全力で、突っ走ってやる!」

ゲイブリエル・キッド
「見たか? 今日はたしかな変化を感じた。俺たちの抗争はまだ終わっていない。その証拠に最後に技を喰らったのはどっちだ? マカベ、答えてくれ。どっちだ? アナタだろ。おまけに今日勝利を上げたのはあなたじゃない、タグチだ。俺がヤングライオンの中で特別扱いされてるなんて声も上がっているらしい。何だそれは? 俺は少しも特別扱いなんてされていないぞ? マカベに向かっていったのだって自分の意志だ。俺が望んで動いていった。今はタッグマッチしか組まれてないが、それでもいい。でも近いうち、来月かもしれないし、来年、5年後かもしれないが、俺は絶対にマカベとシングルでやってやる。絶対にチャンスを掴む。そのために一試合、一試合気を抜くことなく闘い続けていく。そうシバタサンにも言われたんだ。“暴走キングコング”の本来の姿を見せてくれ。それが俺の望みだ。イジョー」

第2試合


 矢野と鷹木でゴングが鳴ると、矢野がすぐにコーナーマットを外しに行くが、鷹木は後頭部にラリアットを叩き込んでショルダータックル。矢野は鷹木のロープスルーをロープに捕まって「アーアーアー!」と叫んで耐えてからYOSHI-HASHIにタッチ。
 YOSHI-HASHIは「鷹木、かかってこい!」と挑発。ロックアップでの押し込み合いからヘッドロック、ショルダータックルと正面からぶつかっていき、鷹木がダブルチョップを放つとYOSHI-HASHIは逆水平チョップからショルダータックル。さらにパワーボムを狙うが、鷹木はショルダースルーで切り返す。鷹木がロープに飛ぼうとすると矢野がエプロンに躍り出てきたため鷹木は動きを止めて警戒態勢。YOSHI-HASHIはその隙にロープへ飛ぶが、BUSHIが放ったエプロンからのミドルキックでバランスを崩すと鷹木がナックルからラリアット。BUSHIにタッチ。
 BUSHIはスイングネックブリーカー、チンロックと痛めつけて鷹木にタッチ。
 鷹木は串刺しタックルからエルボードロップ2発、セントーン、ボディシザースと連撃。BUSHIにタッチ。
 BUSHIとYOSHI-HASHIは逆水平チョップで打ち合い、BUSHIがYOSHI-HASHIのブレーンバスターを着地するとYOSHI-HASHIがスピンキック。矢野にタッチ。
 矢野はコーナーマットを外すとBUSHIに投げ渡し、思わず受け取ってしまったBUSHIへレフリーをけしかけて気をそらすと背後からスクールボーイ。さらに救出に来た鷹木をコーナーマットでぶん殴り、レフリーが激怒する中でBUSHIも殴打。さらに突っ込んでいくが矢野は金具むき出しのコーナーに自爆してしまい、トレイン攻撃からBUSHIのバッククラッカー、鷹木のラリアットと猛攻。さらにBUSHIがローリングクラッチホールドを狙うが、そこへ鷹木がラリアットで飛んでくる。これをかわした矢野はBUSHIにマンハッタンドロップからシーソーホイップで金具むき出しのコーナーに投げつけ、ローブローを狙うがレフリーがこれを制止。BUSHIが突っ込んでくるとレフリーに向かってプッシュ。その隙にスクールボーイで丸め込むが、BUSHIが勢いをつけて転がり半回転して逆に上からエビ固めの形で押さえ込みカウント3。

<試合後コメント>
BUSHI
「残念だったな矢野通! スリー、入っただろ? ワン・ツー・スリー、おまえの得意とする丸め込み、返してやったよ。おまえのやろうとしてる事なんてな、お見通しなんだよバカ野郎」

鷹木信悟
「リング上はベルト戦線含めて、激しく動いてっからよ。俺もこのNEVER王者としてしっかり次を見据えていくよ。ただ! 矢野だけはねぇな」

矢野通
「ロスインゴもよ! レフェリーもよ! ふざけんなバカヤローオイ! ツーって言ったらツーだオメー! 俺がツーって言ったらツーだバカヤロー! (※控室に戻りながら)ツーだから! ツーだよ!!」

第3試合


 みのると永田が入場するとともに睨み合って距離を詰め、そのままゴングが鳴ると同時にエルボー合戦を展開。みのるの連打で永田が怯むとビッグブートを放つが、永田もビッグブートで反撃して吹き飛ばすと上村にタッチ。
 上村がみのるの顔面を踏みつけていくとみのるは鬼の形相でゆっくりと立ち上がり、上村のエルボー連打を受け止めてスリーパーホールド。さらに場外に放り出すと上村そっちのけで永田へ突っ込んでいき鉄柵を使った場外戦を展開。上村がリングに戻るとみのるはその腹を蹴り上げていき、PKを見舞ってデスペラードにタッチ。
 上村は1vs2のエルボー合戦を挑むが、デスペラードが耐えてボディスラムからチンロック、サーフボードストレッチ。上村がロープブレイクするとエプロンからみのるがアキレス腱固め。
 代わるみのるへ上村は右足を押さえながらもエルボーで突っ張り、みのるがロープへ飛ぶとカウンターのドロップキックを突き刺して永田にタッチ。
 永田はミドルキック連打から串刺しビッグブート。さらにエクスプロイダーを狙うが、みのるがヒザを入れて外すと両者正面からエルボーの打ち合いへ。みのるはヘッドバッド、一本足頭突き、アゴを的確に捉える重いエルボーと畳み掛けるも、永田はエルボーにこだわって打ち込んでいく。みのるはスリーパーホールドに入るが、永田はエクスプロイダーで叩きつける。上村が激しくタッチを求め、永田が上村に代わるとみのるもデスペラードにつなぐ。
 デスペラードと上村はショルダータックルを打ち合っていき、上村が打ち勝つとかんぬきスープレックスの体勢も、デスペラードはヘッドバッドで怯ませ上村が痛めた右ヒザへニークラッシャーから逆エビ固め。上村がブレイクするとデスペラードはロープに走るが上村はショルダースルー。ここで永田が入ってきてデスペラードをコーナーに振ると串刺しブート。上村も突っ込んでかんぬきスープレックスを狙うがみのるがカット。みのるを永田が排除すると、上村はスクールボーイからブレーンバスターを狙うが、デスペラードはレフリーにぶつかってよろけさせた隙に右ストレートで上村のアゴを貫き、ピンチェロコで叩きつけて3カウント。
 勢いが収まらないみのると永田は試合終了のゴングも無視してエルボーの打ち合いを続ける。そしてみのるはマイクを取る。

みのる「おい、永田よ!タイマンやろうぜ。タイマン。おい新日本プロレス!早く場所決めろ!時間決めろ!永田裕志、公開処刑だ!」

<試合後コメント>
鈴木みのる
「さあもういいだろう! オイ永田裕志、そして新日本プロレス。俺と、永田。あの野郎、あのクソ野郎と勝負させろ! オイ、1対1の舞台を用意しろ! オイ! しかも来月とかその次とか言うな! 今すぐだ!! なんなら今からやるか? 今からでもいいぞ。このあと5分後でもいいぞ! 今すぐ返事よこせ新日本プロレス!! 鈴木みのる対便所のゴキブリ野郎。あぁ? シングルマッチ、お望み通りブチ殺してやる。わかったか、よく伝えておけ。今日実はもう1個、どうしても言いたい事がある。もう1個、永田と別な話だ。オイ、新日本プロレス、そしてNEW JAPAN WORLD、そしてテレビ朝日、テメェら、52歳52歳うるせぇんだよ。あぁ? そんななぁ、情けのな、掛かるような言葉、全部永田に向けてやれよ。オイ、俺を誰だと思ってんだ! おまえらみたいなな、平々凡々暮らしてる奴らのな、おまえらの平均値の52歳、テメェの隣りにいる、おまえの隣りにいる52歳、あぁ? 鼻くそほじくって死にかけてんじゃねぇか。そんな奴らと一緒にするな! だからいちいち年齢を出すんじゃねぇ。俺がこの年までどうやって生きてきたか、おまえら知らないくせにふざけるな!本当にふざけんな。あぁ? 『52歳なのに凄いです』『50歳超えてるのに頑張ってますね』『50歳過ぎてるのにまあまあイケてますね』ふざけるな! リングの上はな、勝つか負けるか! 強えか弱えかそれしかねぇだろ! オイ、おまえらふざけるな。なぁ? おまえらの物差しで、おまえらの年齢っていう物差しで俺をその中に入れるんじゃねぇ! わかったか! わかったか! わかったか!! ふざけるな俺がどんな思いして、どんな風に生きているか知らねぇいクセに! おまえらの生きている52歳はな、朝起きてうんこして、飯食って、あぁ今日も会社行くの嫌だなって言ってる奴らだろ。ふざけるな!! 俺が24時間どうやって行きてるか知らねぇだろ! ふざけるなよ! 俺はな、戦う為だけに生きてんだ! その為だけに飯食って、その為だけに寝て、起きて生きてるんだよ! ふざけるな、テメェらと一緒にするな。それがもう1つ俺がどうしても今日言いたかった事だ。舐めんな 」

永田裕志
「何がそんなにイライラしてんだ鈴木。俺はやるって言ってんだよ。ハッキリ、マスコミの前でハッキリ宣言している。あとは決めれるわけねぇだろ。基本にまっすぐまっすぐ。カードも場所も全て出来てない。そんなに焦りなさんな。こっちは逃げも隠れもしない、それだけだよ。万全の調子でかかってこい。いつでも受け止めて、叩き返してやる」

上村優也
「今、永田さんと鈴木さんがああやってやり合ってるけど。僕の中から、やっぱり鈴木みのるっていう人は消えないんで、永田さんとやり終わった後にでも、次は僕とお願いします。はい。年齢関係なければキャリアだって関係ないっす。あんたが25歳だった頃と俺の今、どっちが凄いかわからしてやる! はい、それだけです。上村優也25歳、明日も頑張ります。ありがとうございます」

第4試合


 鈴木軍が入場して場外でアピールしているところへワトが場外の金丸へエルボーで殴りかかり、これを気に全員入り乱れての場外戦が展開。
 リングに金丸を戻したワトは串刺しミドルキックからスワンダイブ攻撃を狙うが、これをかわした金丸がガットショットから場外に放り出す。金丸が負ってくると入れ違いにリングインしたワトが金丸を吹き飛ばし、場外飛びを狙うが金丸は射程外まで逃げ出し、ここでDOUKIがリングに上ってワトを背後から殴りつけて金丸からタッチを受ける。
 DOUKIはコーナーでワトの顔面を踏みつけてからロープに飛ぶが、ワトがローリングソバットで一矢報いて天山にタッチ。
 天山とワトはダブルのショルダータックルから天山がヘッドドロップ、ワトがサッカーボールキックと続ける。天山はブレーンバスター、ヘッドバッドからロープに飛ぶがタイチがエプロンからキック。天山がタイチに詰め寄るとDOUKIが鉄パイプを持ち込んで天山の首を締め上げ、一瞬で戦況を逆転。DOUKIはさらに天山をコーナーで痛めつけ、自軍コーナーで3人がかりの暴行。
 代わるタイチも天山の首を絞めあげ、首投げから覆いかぶさって首を絞めながら相手コーナーの棚橋&飯伏を挑発してからザックにタッチ。
 ザックが出てくると天山はヘッドバッドからモンゴリアンチョップ。ロープに飛んだザックへニールキックを叩き込んで棚橋にタッチ。
 棚橋はザックにエルボー連打からフライングフォアアーム。さらにコーナーに上ってサンセットフリップからスリングブレイドを狙うが、ザックがかわして組み付いてバックスライドを狙う。棚橋はこれを振り払ってザックのオーバーヘッドキックをかわしてエルボードロップも、ザックはこれを回避してサッカーボールキック。棚橋もこれを回避してボディスラムからエルボードロップを投下も、ザックが下からキャッチして腕十字。棚橋はこれを持ち上げて強引にドラゴンスクリューで切り返すと両者タッチ。
 タイチと飯伏の対面となると正面からミドルキックの打ち合いとなり、激しい連打から飯伏がコンビネーションキックからその場飛びムーンサルト・プレス。飯伏は串刺しエルボーを狙うが、タイチがこれをかわしてソバットで膝をつかせてからバズソーキック。ここで鈴木軍の面々がなだれ込んで分断すると、タイチ式ラストライドの体勢も、飯伏がフランケンシュタイナーで切り返す。しかしタイチも即座に立ち上がってアックスボンバーを叩き込み、DOUKIにタッチ。
 DOUKIは飯伏に串刺しラリアットからブレーンバスターを狙うが、飯伏が背面着地。するとDOUKIはバックキック、ソバット、延髄斬りと即座に対応し、鈴木軍がトレイン攻撃。ザックのPKと金丸の低空ドロップキックが同時に決まるとDOUKIがスワンダイブ式フットスタンプ。DOUKIはデイブレイクで飯伏を頭頂部から突き刺すが、天山がなんとかカット。DOUKIはスープレックス・デ・ラ・ルナを狙うが、飯伏抵抗すると地獄突き。DOUKIはロープに飛ぶが、飯伏はカウンターのミドルキックでDOUKIをなぎ倒してラストライドを狙うが、ここにザックがカットにきて飯伏をザックドライバーの体勢で持ち上げ、タイチが天翔ザックドライバーへ持ち込もうとするが、天山とザック、タイチ、DOUKIをモンゴリアンチョップで撃退し、ワトがコーナートップから金丸へダイビング錐揉みエルボー。混戦に乗じてDOUKIが再び鉄パイプを持ち出して振りかぶるが、飯伏がハイキックを叩き込んでカミゴェで3カウント。
 試合後も両軍の勢いは収まらず、ワトと金丸は場外で殴り合い、棚橋&飯伏はタイチ&ザックと睨み合い。タイチは棚橋へ「お前は消えろ。お前は今一番遠いところにいるんだよ。長い間疲れたろ?お疲れさまでした」と不敵に笑った。

<試合後コメント>
タイチ&ザック・セイバーJr.
ザック『何度も言っただろ、お前たちにリマッチの権利はない。エース棚橋の時代はもう終わった。そして今年タイチの手によってお前は完璧に破壊された。でも俺たちは優しいから、飯伏の挑戦は認めてやろう。だけど、挑戦するにも新しいパートナーが必要だろ。ココナッツみたいな頭した天山はどうだ?人間とは思えないほどデカい頭してるよな。あれだけデカければ武器としても使えるんじゃないか。でもプロレスのリングでは使ったら反則だぞ。丸々太ったココナッツ頭だ。」
タイチ「言い訳すんなよ、棚橋。終わったんだよ、オマエは。何で分かんねぇんだよ。えぇ? オマエのどこに情状酌量の余地があんだよ。誰がどう甘く見て……(※記者の一人に)オマエどう思う? 権利あるか? あるかないかっつったらどっちだよ? ない寄りのナシだな? ナシだな? 誰がどう見たってそうだろう。オマエが何でギャアギャア一番騒いでんだ。飯伏が言うならまだしもだ、まだしも。何でオマエが言う権利あんだ? いい加減にしろ。終わったんだ、オマエは。全て終わったんだ。引け。オマエの時代は全て終わった。俺が終わらしてやったことぐらい気付け。長い間、棚橋さん、どうもお疲れ様でした(※と、頭を下げる)」
ザック「ハハハハ!」
タイチ「ゆっくり休んでください、アナタは。疲れたでしょう、一人でトップ張って。それの手助けを……」
飯伏「オイ!(※と、横からタイチに突っかかる)」
タイチ「何の権利があんだよ! 何が権利行使だ!」
ザック「挑戦させてやるよ。でも新しいパートナーを見つけろ。”アタラシイ”パートナー。」
タイチ「触んないでくれ、ホントに(※と、近くにあった消毒液を手に出し体に塗りつける)。やめて! ザコの手で触んないでくれる? 汚らわしい!」
ザック「もう何度も俺からギブアップ取られてるくせに。」
タイチ「寄るな!(※と、ザックとともに控室へ)」

棚橋弘至&飯伏幸太
飯伏「感情が暴走したというか。行き過ぎましたね。反省します。でも、勝ったのは僕らですよね? 何であんな言われなきゃいけないんですか?」
棚橋「あー、完全にナメられてる。あー…。あー、ムカつく」
飯伏「棚橋さん、ナメられすぎじゃないですか」
棚橋「ホント、ナメられすぎ。ホントに。ホンットに。(※飯伏の言葉を遮り)飯伏は、調子上げてるから。俺。俺がね、ちょっとみんなの記憶をいじるけど、俺らは2018年、『G1 CLIMAX』の決勝でやって、俺が勝ってる。2019年は飯伏が(『G1』の優勝を)取ってる。だから、飯伏のコンディション、飯伏の状態まで俺が上がれば、このチームはもっと強くなれる」
飯伏「棚橋さん、僕も、ちょっとやっぱり正直、棚橋さんのコンディションは悪いんじゃないかと、ちょっと思ってます」
棚橋「ウイ」
飯伏「ちょっと、上げてきてもらっていいすか?」
棚橋「ウイ」
飯伏「お願いします!」
棚橋「ウイ、任せろ!」
飯伏「お願いしますよ!」(※飯伏は先に控室へ)
棚橋「分かってる。分かってるよ。ハァ…(ため息)。世界は自分を中心に回ってると思ってた。その方が楽しいから。けど、いつの間にか、それはもう今は昔で、中心は俺じゃなくなって。ハァ…。けど、俺が、また中心に戻りたいと思うなら、パートナーに、飯伏に、『調子上げてきてくださいよ』って、どんな気持ちで言わせたか…ハァ…考えると、心苦しいけど、何とかします。(※控室へ向かいながら)クゥ~……今の飯伏のアレは、こたえた……」

マスター・ワト&天山広吉
ワト「オイ金丸、オマエ、ボコボコにな俺がなぁ、叩きのめしてやる! 許さねぇからな、マジで! あの野郎、ふざけんな!」
天山「昨日はな、ザックの野郎にやられたけど、あんなもん関係ない。俺からしたら1個ぐらい取られたって、ピンピンしてんねん! 今日もね、さんざんアイツらにやられたけど、まだまだこんなんじゃ足りんからな。マスター・ワト、アイツをどうにかして、一発倒せるって。次、見とけって。バカタレが!」

金丸義信
「オイオイオイ、小僧、勢いいいな、オイ! それぐらいで来なきゃダメだぞ! テメェが帰ってきてから、今日が一番いいじゃねぇか。これからも、その勢い見せてくれよ。(※去り際に)もっともっといたぶってやるからよ」

第5試合


 裕二郎は率先して前に出るとオカダに出てくるよう挑発。ゴングが鳴ると両者歩み寄って睨み合い、裕二郎がエルボーを放ってロープに飛ぶが、オカダはビッグブートで迎え撃ってSHOにタッチ。
 SHOとオカダは裕二郎にトレイン攻撃を狙うが、裕二郎が二人の攻撃をかわしてオカダにリバースDDT。SHOが突っ込んできて裕二郎にエルボー連打。さらにロープに飛ぶが場外から外道が足を引いて倒すと裕二郎も場外に逃れていたオカダを追っていってエルボー合戦を展開。裕二郎はオカダを鉄柵に叩きつけ、リング内でSHOへギロチンドロップ、エルボードロップ、ヘッドドロップと連撃して外道にタッチ。
 外道はSHOをサミングで痛めつけ、その間に裕二郎が自軍コーナーのマットを外す。外道がその金具むき出しのコーナーにSHOの顔面から叩きつけ、オカダに見せつけるようにチョーク攻撃。
 代わる裕二郎はワンハンドバックブリーカーからスライディングキック。外道にタッチ。
 外道はSHOをチョーク攻撃で苦しめ、「立てコラ!立てコラ!」と顔面を蹴りつけていくとSHOは鬼の形相で立ち上がってエルボー。外道はサミングからフィストドロップ、スリーパーホールドから顔面ナックルと攻撃の手を緩めずにいたが、SHOは突っ込んできた外道にカウンターのジャンピングニーを叩き込んでオカダにタッチ。
 オカダは外道にエルボー連打からランニングバックエルボーを見舞い「行くぞ後楽園!」と雄叫び。さらに串刺しバックエルボーからDDT、そしてツームストンパイルドライバーの体勢に入ると裕二郎がビッグブートでカットしタッチを受ける。
 裕二郎はオカダへサミングから顔面へビッグブート。さらにマイアミシャインを狙うが、オカダが振り払ってコブラクラッチ。裕二郎はオカダの手に噛み付いてこれを抜け出すとマイアミシャインを狙うが、オカダが背面着地。オカダはロープに飛ぶが、裕二郎はカウンターのラリアットを叩き込み、ピンプジュースの体勢も、オカダは振り払ってビッグブートからリバースネックブリーカー。SHOにタッチ。
 SHOは裕二郎へ串刺しラリアットから左右のミドルキック。さらにトラースキックから裕二郎のスライディングキックをかわしてジャーマン・スープレックスの体勢も、裕二郎が抵抗するとブレーンバスター。そしてぶっこ抜きジャーマンを狙うが、外道が背後からひっぱたいてカット。オカダが外道を排除し、SHOとトレイン攻撃。さらにオカダのビッグブートからSHOがスピアーで突っ込み、フォールを返した裕二郎の腕を取ってチキンウイングアームロック。外道がメリケンサックをはめて救出に向かおうとするとレフリーはこれを止めに行き、リング内から目線を外したところへ竹刀を持った邪道がリングインし、SHOの頭頂部へ竹刀を振り下ろして素早くリングアウト。すかさず裕二郎がピンプジュースで突き刺して3カウント。

<試合後コメント>
高橋裕二郎
「オイ! 誰かオカダのコメント、誰か、オカダの言ったこと、聞いた奴いるか? 聞いたやついるか? こん中で聞いた奴。確かよ、あいつはおれの目の前でこう言ったんだよ『裕二郎、何回でもやってやるよ、何回でも』お互いのよ、気持は同じってことだ。とりあえずよ、もう1回、もう1回シングルマッチ、やろうぜ。これマジ」

オカダ・カズチカ
「いいんじゃないでしょうか。あんな裕二郎さん見たのは何年ぶりでしょうか。ただ、最後の試合終わってからの一発、まだBULLET CLUBの高橋裕二郎が残ってて安心したよ。まあ、それって上まで上がってくるのか、昔のような裕二郎さんで上まで登ってくるのか。ま、どっちでも良いけどさ。俺は正直、余裕だよ。俺にどんだけジェラシーがあったとしても変わらない実力というのがここにはあるから。もちろんあそこまで燃えて、やる気があるんであれば、別に俺、タイトルも何もないし、ガンガンやりあっても良いんじゃないですかね」

第6試合


 IWGPジュニア王座戦が決定的となった石森とヒロムの対面でゴングが鳴ると、ゆっくりとリングを回って手4つの体勢も、石森がガットショットを入れてロープに振る。ヒロムは飛びついてフランケンシュタイナーを狙うが、石森がキャッチして持ち上げるが、ヒロムもこれを抜け出して石森へ風車式バックブリーカーを狙うが、石森が空中で姿勢を変えてミスティカのように叩きつける。左肩を痛めているヒロムは苦悶の表情で転がり回り、内藤とSANADAも屈んで心配そうにヒロムを気遣い、リングドクターも駆け寄って試合続行の可否を問う危機に。
 その際にヒロムの体に触れたSANADAに試合権利が移ったか、石森はSANADAへハンマーパンチを見舞い、自軍コーナーに連れ帰って東郷にタッチ。
 東郷はSANADAにナックルを見舞い、石森がバックを取り東郷が突っ込んでいくが、SANADAは石森越しに東郷をショルダースルーで投げ飛ばし、石森のドロップキックをかわして東郷に誤爆させる。そしてSANADAは2人を場外に放り出してプランチャで押しつぶし、場外でこの様子を黙ってみていたEVILと対峙して睨み合う。
 SANADAは東郷をリングに戻してパラダイスロックを狙うが、決まり切る前にEVILがカット。東郷がSANADAの顔面を踏みつけ、ロープを使ったサミング、フィストドロップ、フェイスロックと畳み掛け、これをブレイクしたSANADAのローリングクラッチホールドも読み切って上からナックルで潰す。そして石森らがコーナーマットを外して金具むき出しとなったコーナーに叩きつけ、EVILにタッチ。
 EVILは改めてSANADAを金具むき出しのコーナーに叩きつけ、ストンピングで痛めつけてから石森にタッチ。
 石森はSANADAにナックルを連打して倒すとネックツイスト。さらにハンドスプリング式オーバーヘッドキックを狙うが、SANADAが回避してヒザへの低空ドロップキック。両者タッチ。
 注目の内藤とEVILの対面となると、互いに髪を掴みながらの激しいエルボーの打ち合いとなり、内藤が連打で打ち勝つも、EVILが内藤をロープに振ると東郷がエプロンからキックを見舞うアシストを見せ、EVILが東郷とともにトレイン攻撃を狙う。しかし内藤はEVILの突撃をかわして東郷をヘッドシザースホイップで放り捨て、EVILへアームドラッグからマンハッタンドロップ、延髄斬り、串刺しドロップキックを見舞い、激しいストンピングでEVILの顔面を何度も踏みつける。内藤はEVILをコーナーに上げて雪崩式フランケンシュタイナーを狙うが、EVILが下からするりと抜け出して内藤をジャーマン・スープレックスで叩きつけ、石森にタッチ。
 石森は東郷&EVILとともに内藤をコーナーに振ってトレイン攻撃を見舞い、石森がスワンダイブ式のヒップドロップ。さらに石森がロープに飛ぶが、内藤がカニバサミで倒し、その瞬間にSANADAが低空ドロップキックで追撃。迫る東郷をSANADAがドラゴンスリーパーに捕らえるが、ここにEVILが突っ込んできてラリアット。さらにEVILは内藤をロープに振るが、内藤はジャンピングエルボーを叩き込む。
 ここでついにヒロムが戦線に復帰。左腕がだらりと下げあまり動かない様子も、ヒロムは内藤を呼んでタッチを要求。内藤からバトンを受け取ると、ヒロムは右腕だけで担いでデスバレーボムを狙うが、石森はすぐに着地してヒロムを左肩から金具むき出しのコーナーに叩きつけ、肩が串刺しになるビッグブート。ヒロムがもんどり打って悲鳴を上げると、石森はバッククラッカーから肩を踏みつけながらのアームブリーカー。そしてYes Lockに捕らえるとヒロムは無念のタップ。

 試合終了のゴングが鳴っても石森はYes Lockを解かず、内藤とSANADAは慌ててヒロムを救出。場外に逃れたヒロムの肩を内藤とSANADAが氷嚢で冷やしている姿を不敵な笑みを浮かべて眺めていた石森はマイクを取る。

石森「ヒロム!これで、決定的だな!俺とヒロムのIWGPジュニアヘビー級選手権、早く組めよオイ!」

 石森はもだえ苦しむヒロムを指さして笑いながらウルフパックポーズを合わせてごきげんな様子で去っていった。

<試合後コメント>
石森太二
「ヒロムー! 聞いたぞぉ~!? 『試合組め』って言ったよな? その言葉が聞きたかった!(※拍手) 現チャンピオンが『やる』って言ったんだから、それなりの舞台、用意しろよな。……あ! でも、今日の感じじゃ、試合、できる? ハハハハハ!(※と爆笑しながら控室へ)」

EVIL
「(※東郷を引き連れて登場)オイ内藤、焦ってんのかオマエ。オマエが、神宮でやりたいんだったらなぁ、神宮でもどこでも、やってやるよ、よく覚えとけ!」

高橋ヒロム
「(※SANADAに肩を借りて、絶叫しながらインタビュースペースへの階段を降りてくる)クソーッ! アーッ! クソッ! 石森! 石森! クソォ! オイ! 新日本! 俺と石森のタイトルマッチ、早く発表しろオラ! 潰してやる! クソーッ!(※と、立ち止まらないまま控室へ)」

内藤哲也
「今回、俺がEVILと対戦したい理由は、2つ。1つは、史上初の偉業を成し遂げた姿を全国のお客様に、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを応援してくださる全国の皆様に、お見せしたいから。確かに、東京ドームから半年経ったよ。でも、コロナの影響でほとんどのお客様に生でその姿をお見せすることができなかったんでね。その姿を、お見せしたいなと。2つめは、現在の二冠王座について。俺は、インターコンチネンタル王座を保持しながら、IWGPヘビー級王座を獲りたかった。それだけなんだ。別に2つのベルトを統一したかったわけじゃないんだよ。何か今、2本のベルトでワンセットみたいな状況になってるけどさぁ、俺が目指したものは、これじゃないんだよね。まぁ、その原因を作ってしまったのが俺であるならば、この現状を打破するのも俺の役目かな。前も言ったけど、俺は特別な機会を除いて、あとは別々で防衛戦をやっていきたいので、そういう方向に俺が持っていきますよ。じゃぁ、ちょっと高橋ヒロムの状況がね、不安なんで、俺、見てきますよ。ではでは、アディオス!」

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