全日本プロレスが初の無観客試合を開催し諏訪魔が新型コロナウイルスに苦しむファンへエール!「俺たちのメッセージを受け取ってください!」

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 6日、東京都・新木場1stRINGにて全日本プロレス『What we can do now 「いま全日本プロレスにできること」』が行われた。

 新型コロナウイルスの感染者が東京都内で急増している事態を受け、先月25日には小池百合子都知事が不要不急の外出自粛を都民に要請。プロレス・格闘技界でもその影響は大きく、聖地たる後楽園ホールでは3月27日のJUST TAP OUT、3月31日のFREEDOMS、4月17日のドラディション、4月26日のディアナが中止となり、3月28日のKrush、3月29日のNOAH、4月1日のWRESTLE-1は無観客興行を開催していた。

 全日本プロレスもこの影響を受け、毎年春に行われ今年40回目の開催を迎えるはずだった伝統あるリーグ戦であるチャンピオン・カーニバルが史上初の中止に。そして6日に行われるはずだった後楽園ホール大会も中止の判断を下し、代わりに新木場1stRINGにて無観客興行を開催。この模様は自社動画サイトである『全日本プロレスTV』にてライブ配信された。


メインイベントでは、諏訪魔&宮原健斗&ゼウスvs石川修司&ジェイク・リー&青柳優馬という全日本プロレスのヘビー級戦線を牽引する6人が対戦。
 先月の後楽園ホール大会で五冠王(三冠ヘビー級王座&世界タッグ王座)を達成した諏訪魔は“暴走大巨人”の盟友・石川とゴツゴツとした重厚なぶつかり合いを展開し、ゼウスとジェイクは互いに鋭い打撃を得意とするストライカー同士で快音響く打撃戦を展開。そして宮原と青柳は袂を分かった旧師弟対決で意地を張り合う真っ向勝負を展開。『いま全日本プロレスにできること』というテーマを体現する全日本らしい死闘を繰り広げ、一進一退の互角の攻防の末に60分フルタイムドローとなった。

 試合後、マイクを取った諏訪魔は「今、すごい大変な状況です。ただね、今日の大会は『今全日本プロレスが何が出来るのか』っていうテーマで行われたんだけど、やっぱし俺ら、プロレスラーは戦って汗かいて、みんなを感動させてあげたり、元気与えたりさ、それしか俺らには出来ないよ。全国の皆さん……いや、世界の皆さんに『プロレスは大丈夫だ』って。プロレスどころじゃない人もたくさんいんだよ。その方々にね、勇気と、なにか這い上がる根性だとかさ、それをリングを通して伝えて行きたいと思います。俺たちのメッセージを受け取ってください!」と、最後は自身が2011年の東日本大震災後に行われたチャリティー大会『ALL TOGETHER』で自身が叫んだ言葉で大会を締めた。

 バックステージに戻った諏訪魔は「世間が大変な状況にある中で『よし、プロレスだ!』とは言えないよね。だからさ、こうやって無観客だけどさ、全国に配信という形で見れる人には見ていただきたい。プロレスってさ、そういう勇気もらえたり、なんかこう、力が出てくるものだからさ。やっぱし俺らね、プロレスしかできないね。プロレスを大好きなんだよね。みんな大好きなんだ。その気持ちを、全国のね、みんなすごい大変な思いをしている方々にね、ちょっとなんかプラスになんかできないかなって思いますね。みんながまた会場に集まれるその日を夢見て、俺らに出来ることをやっていきたい。とにかくまだ、自粛第一だから。そこんところは肝に銘じて、しっかり環境を整えた上で、配信していきたいね。『俺たちのメッセージを受け取ってください!』って、出ちゃったね」と真剣な面持ちでその胸中を語った。

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