PANCRASEvs修斗の王者対抗戦は２対２のイーブンへ！「パンクラス、修斗、ONEがコラボすることは日本のMMAのためになる」
13日、両国国技館にて『ONE: CENTURY 世紀』が開催。第1試合～第4試合では、PANCRASEvs修斗の王者対抗戦が行われた。
この試合に関して修斗の坂本代表は「老舗どうし、切磋琢磨してきた2つの団体が、ここで対抗戦をするということに、熱くフツフツとたぎるものがあります」と興奮を語り、PANCRASEの酒井代表は「修斗の歴史とパンクラスの歴史、満を持して闘えると思います。全世界に見てもらい、日本はすごいと思ってもらいたいと心から思っています」とコメントしていた。
先方となった［修斗第12代世界ライト級チャンピオン］松本光史と［第7代ライト級キング・オブ・パンクラシスト］久米鷹介の試合は、目尻からの出血が目立つも久米がグラウンドをコントロールし判定勝利。
次鋒の［修斗第10代世界ウェルター級チャンピオン］エルナニ・ペルペトゥオと［ウェルター級暫定キング・オブ・パンクラシスト］手塚裕之の試合は、攻めあぐねる展開が続くが3Rに手塚が打撃で攻め判定勝利。
中堅の［修斗第10代世界バンタム級チャンピオン］佐藤将光と［第3代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト］ハファエル・シウバの試合は、佐藤がシウバのタックルを切って潰してコントロール。そのまま立ち上がり際に膝蹴りからラッシュを仕掛けKO勝利。
大将の［修斗第7代世界ストロー級チャンピオン］猿田洋祐と［第2代ストロー級キング・オブ・パンクラシスト］北方大地の試合は、飛び蹴りやスピンキックなど空中戦が目立つ中、猿田がテイクダウンを奪いパウンド連打でKO勝利。
対抗戦は2対2の引き分けとなった。
この結果にパンクラスの酒井代表は「この日を迎えたことは、日本のMMAにとって意味があったことだと思う。台風の被害に遭われた方がおり、実際、私の身内も被害に遭ったが、スポーツを通して勇気を与えられたし、今後の糧になっていくと思う。パンクラスと修斗の王者が試合をやらせていただいたことで、元気や勇気を与えられたと思う。マスコミの皆さんに、どう思ったか逆に質問したいくらい。それくらい、良い試合をしたと思っている」とコメント。
修斗の坂本代表は「記念すべき100回大会を日本でやってくれたことに感謝したい。パンクラスと修斗の王者が戦うということで、酒井さんにも感謝、そして選手に感謝したい。5月にシンガポールでチャトリにこのビックリするような企画を言われた時、燃えるものを感じた。何としても勝ってもらいたかったが、2対2の痛み分けに終わった。また、ONEの一員として協力できたことを嬉しく思っている」とコメントした。
これを聞いてチャトリCEOは「非常に満足している。酒井さん、坂本さんの協力もあったが、選手たちはここで戦うのは勇気が必要だったと思う。王者の名、各団体の名を懸けて戦うのはリスクが大きかったと思う。勇気を出して戦ってくれたパンクラス、修斗、ONEがコラボすることは、酒井さん、坂本さんの協力がなくしては成し得なかった。日本のMMAのためにも、これからもONEは他のどこもやったことのないことに挑戦していく。こうした投資をすることで、希望を持ってもらうことができると思う」と、今後も提携していくことを約束した。
▼修斗vsPANCRASE王者対抗戦 Mixed Martial Arts – Lightweight
［修斗／第12代世界ライト級チャンピオン］●松本光史（マスタージャパン）
判定０－３
［PANCRASE／第7代ライト級キング・オブ・パンクラシスト］○久米鷹介（ALIVE）
▼修斗vsPANCRASE王者対抗戦 Mixed Martial Arts – Welterweight
［修斗／第10代世界ウェルター級チャンピオン］●エルナニ・ペルペトゥオ（Nova Uniao）
判定０－３
［PANCRASE／ウェルター級暫定キング・オブ・パンクラシスト］○手塚裕之（ハイブリッドレスリング山田道場／TGFC）
▼修斗vsPANCRASE王者対抗戦 Mixed Martial Arts – Bantamweight
［修斗／第10代世界バンタム級チャンピオン］○佐藤将光（坂口道場／FIGHT BASE都立大）
2R 4分31秒 TKO
［PANCRASE／第3代バンタム級キング・オブ・パンクラシスト］●ハファエル・シウバ（Astra Fight Team）
▼修斗vsPANCRASE王者対抗戦 Mixed Martial Arts – Strawweight
［修斗／第7代世界ストロー級チャンピオン］○猿田洋祐（和術慧舟會HEARTS）
2R 59秒 KO
［PANCRASE／第2代ストロー級キング・オブ・パンクラシスト］●北方大地（パンクラス大阪稲垣組）
