PANCRASE275で日沖と戦う横山とルビオと戦う矢地が公開練習

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 1月20日夜、都内大田区のYSAで、矢地祐介、横山恭典(ともにKRAZY BEE)が公開練習を行なった。今月21日に開催される「PANCRASE 275」(ディファ有明)で、矢地はロドルフォ・ルビオ (Entram GYM)と、横山は日沖発(ALIVE)と対戦する。
矢地は、先日パンクラスへの参戦会見を行なったばかり。修斗第5代環太平洋ライト級王者にして元PXCフェザー級王者で、2013年8月からPXCを主戦場に5戦して3勝2敗の成績を残している。今後は、パンクラスで勝ってUFC、ベラトールなどの舞台を目指す意向だ。対戦相手のロドルフォは、TUFファイナリストとして2014年11月、UFC Fight Night 56ブラジル大会に出場を果たしている。
一方の横山は、2013年からパンクラスに参戦。昨年はコンスタントに4戦し、負けなしの成績を残した。対する日沖は第3代SRCフェザー級王者にして、修斗第9代世界ライト級王者、TKO世界フェザー級王者。UFCで8戦を3勝5敗の成績を残し、約4年ぶりに日本で試合を行なう。若い横山にとっては大金星を狙うチャンス、日沖にとっては再び世界を目指すため、絶対に負けられない第一歩となる。メインイベントに予定されていたフェザー級タイトルマッチが、王者・アンディ・メインの怪我により中止、急きょメインに繰り上がった。今年最初のナンバーシリーズのメインで勝ち名乗りを上げるのはどちらか。
公開練習では、谷地は3分のミット打ち、横山は3分のシャドーとミット打ちを披露。両者ともに好調をアピールした。

矢地祐介コメント
「コンディションは絶好調。前試合(昨年12月4日、PXCフェザー級タイトルマッチ)から試合間隔が短くて少し不安だったが、問題なくきている。
久しぶりの日本で、日本のファンの前でできるのが嬉しいし、友だちも見に来てくれるので興奮している。
海外での試合のいいところは、お客さんが素直で、いい試合には拍手喝采してくれるし、面白くない試合にはブーイングをするところ。ハッキリしているし、盛り上がりがすごいので気持ちいい。日本はその点おとなしい。そういう違いはあるけど、日本で名を上げられるし、どちらもそれぞれ良いところがある。

日本でパンクラスを選んだのは、ケージを導入したり、世界標準を掲げているから。自分はUFCやベラトールのような舞台を目指しているので、同じような環境でできるパンクラスは、日本では非常に魅力的だと思う。
相手に関しては、動画サイトで試合映像を見て研究している。もちろんTUFファイナリストだし弱くない。レベルの高い選手だという印象を持っている。ゲームプランは特にないが、全局面で圧倒したい。相手もオールラウンドでやってくると思うので、全ての面でレベルの高さを見せたい。
ある程度のレベルになると、弱い奴なんていない。しっかり闘って自分のパフォーマンスを出さないと負けてしまう。舐めないでやらないといけない。もちろん、普通にやったら負けないと思っているが、試合というのは何が起こるかわからない。いいパフォーマンスを出して勝ちたい。自分がメインくらいの試合をしたいし、会場を最高潮に持っていきたい」

2016-01-20横山公開練習
横山恭典コメント
「調整はバッチリ。いい感じ。
この試合は、自分でもチャンスだと思う。オファーが来たときは、あの選手とやるのか!?とビックリした。でも、決まって準備を始めてみると、これはすごいチャンスだという実感が出てきた。周りからもそう言われるし、絶対に勝って、このチャンスをものにしたい。
日沖選手の印象は、寝技も打撃もできて、間違いなく日本人フェザー級のトップ選手だと思う。勝つのはデカイこと。UFCを経験して勝っている選手なので、自分のレベルを試せる一戦でもある。
相手は寝技が強いし、打撃ではリーチもあるし蹴りも強い。そのあたりに気をつけていきたい。
自分の作戦は、攻めること。とにかく攻めて攻めていきたい。ボクシングもレスリングも寝技も全部使って勝ちたい。何通りも決めはあるし、スタンドのパンチでも何でも全部できるように練習している。チャンスがあれば狙っていきたい。
キャリアの差とか、年齢とか、そういうことは何も考えていない。気負いもない。とにかくチャンスだということだけ。どんな選手が相手でも、試合は試合。とにかく勝たなければいけない。
自分が優っているところは……気持ちですかね。気持ちは全然、自分が勝っていると思う。とにかく攻めて、日沖選手の心が折れるぐらい攻めて勝ちたい。
繰り上げでメインになったことは、特に感慨はないけど、ラッキーだな、くらい。とにかく自分がやるのは勝つことだけ。ここで勝てば。これまでと違う未来が見えてくる。絶対に落とせない。
KRAZY BEEの先輩たちには、自分の動きを出していけよというアドバイスを受けている。自分でも、自分の動きができれば大丈夫だと思っている。
世代交代ということは考えていない。闘いは個人個人のものだし、ここでもし自分が勝っても、日沖さんが年老いたとも思わないし、年を取っても強い人は強いから。
当日はガンガン攻めて、お客さんに自分はこういう選手なんだということを印象づけたい。強さを示して、横山恭典という名前を覚えて帰ってほしい」

(写真・文/佐佐木 澪)

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