【試合詳細】8・1 WRESTLE-1後楽園ホール大会 【W-1タッグ】近藤修司&征矢学vs芦野祥太郎&児玉裕輔 稲葉大樹&エル・イホ・デル・パンテーラvsT-Hawk&吉岡世起 才木玲佳vsジャガー横田

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『WRESTLE-1 TOUR 2019 FLASHING SUMMER』
日程:2019年8月1日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:677人

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●タナカ岩石
7分12秒 垂直落下式フィッシャーマンズバスター→片エビ固め
○土方隆司(フリー)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
河野真幸/アンディ・ウー/●アレハンドロ
6分25秒 TEKKAMAKI
頓所隼/MAZADA(東京愚連隊)/○SUSHI(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○土肥孝司/本田竜輝
10分2秒 イス攻撃→反則
[Enfants Terribles]●羆嵐/新井健一郎(DRAGON GATE)

▼「WRESTLE-1 vs #STRONGHEARTS対抗戦」6人タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ/●ペガソ・イルミナル/藤村加偉
14分11秒 ジャーマンスープレックスホールド
[#STRONGHEARTS]CIMA(OWE) /○エル・リンダマン(OWE)/鬼塚一聖(OWE)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●才木玲佳
10分23秒 ラ・マヒストラル
○ジャガー横田(ワールド女子プロレス・ディアナ)

▼「WRESTLE-1チャンピオンシップ」前哨戦!タッグマッチ 30分1本勝負
○稲葉大樹/エル・イホ・デル・パンテーラ
15分13秒 タイガースープレックス178
[#STRONGHEARTS]T-Hawk(OWE)/●吉岡世起

▼第19代WRESTLE-1タッグチャンピオン決定戦 60分1本勝負
【挑戦者組】近藤修司/●征矢学
18分54秒 ウラカン・ラナ
【挑戦者組/Enfants Terribles】芦野祥太郎/○児玉裕輔
※芦野祥太郎&児玉裕輔組が第19代王者組となる。

芦野&児玉が空位となったW-1タッグ王座を獲得!稲葉が新技でT-Hawkとの前哨戦で勝利!ジャガー横田が才木玲佳に太鼓判!CIMAが怪我人続出のW-1を痛烈批判!

第1試合


因縁の第1試合。岩石は土方が差し出した手を払い除けて試合スタート。ロックアップで組み合うと、「来い来い!」と挑発する土方。岩石はエルボーを打ち込むが、土方はすぐにショルダータックルでやり返す。
 ならばと岩石もエルボーで反撃。チョップを放って土方に攻め込んでいく。これに対して土方は張り手。ならばと岩石は一本足頭突きをぶち込み、両者一歩も譲らない。しかし、ここを押し込んだ岩石は土方をダウンさせると腕ひしぎでギブアップを迫る。
 これをエスケープした土方は岩石を場外に誘うと、エプロンからキックを放って岩石の胸板を蹴り飛ばす。これに悶絶した岩石はカウント19で生還。しかし、戻ってきた岩石に土方は容赦なくハイキックだ。
 ダウンした岩石だったが、チョップで反撃。しかし、ゆるぎもしない土方はニーリフトから垂直落下式ブレーンバスターだ。なんとか立ち上がってきた岩石に土方は張り手で顔面を張り飛ばし、さらに倒れたところにスライディングキックを炸裂させる。
 それでも立ち上がってこようとする岩石を蹴り飛ばす土方。岩石がもう一度立ち上がってくるとヒザで顔面を打ち抜き、最後は垂直落下式のフィッシャーマンズバスターでトドメを刺した。

<試合後コメント>
土方隆司&タナカ岩石
「結果は圧勝なんですけど、俺の胸を見てもらえばわかる通りです。気持ちはそれなりに伝わってきました」
※岩石が這いつくばるようにやって来る。
土方「おい、俺とリングで闘い続けて半年か? コケにされ続けてどうだったか? 悔しかったろ? 恥ずかしかったろ? それをカッコつけようとするからなんにもならねえんだよ。俺もそういう経験したんだよ。今のお前を見ていると昔の俺を見ているようだ。一人で突っ張って自分の殻に閉じこもることに精一杯になって、内向きの姿勢がチャンスと人を自分の目の前から追い払ってしまったんだ。俺はこの歳になって気づいたんだよ。お前は若いよ。将来があるんだよ。自分一人のわがままや自分の殻を守る。それに終始するようなつまんないプロレスをやってほしくないんだよ。今俺がお前に抱いている感情は感謝だよ。なんでかわかるか? わかんねえだろう。勝つことしか見てねえお前はわからねえと思うけどな。勝者にとって敗者は勝利の功労者なんだよ。プロレスには勝ち負けがつきまとう。勝つことだけが全てじゃない。自分の勝利の裏には敗者という形で誰よりも自分を立ててくれた犠牲者がいることをお前は忘れている。だから俺はここまで潰したんだ。俺に言われて頭坊主になって、コスチュームも変えて、その時に抱いた感情はどうだった? 悔しさだけじゃない。吹っ切れたような清々しさがあっただろう。その気持ちを忘れんな。お前に言うことはそれだけだ。教えることは何もねえよ。話を変えますけど、伊藤さんから名指しをされまして、光栄なことと受け止めています。ただ一つ言わせていただければ、楽しいことをやっている? やっている俺らの気持ちも知らないで軽々しくそんな口をタたかないでいただきたい。俺たちは楽しくなんかない。死ぬ気でやってる。パンクラスでのご活躍はよく存じ上げています。敬意を払っています。その上で言わせてもらいます。俺をナメんな! 佐山連れて、俺一人しかいないですよえ。お前、伊藤さんとやってたよな? 俺と組んでやるか?」
岩石「俺やります!」
土方「言ったな?」
岩石「二言はないです!」
土方「この間みたいな態度でプロレスをしたら、二度と立たせねえからな。やるならやるぞ。負けんじゃねえぞ! 伊藤さん、俺らは楽しいだけでプロレスをやってない。俺をナメるな! 俺らをナメるな!」 
岩石「悔しいとか今の感情は言葉に出せないけど、俺はまた今日からこっから一歩踏み出すから。こっからまた周りがどう思っていようと、俺は一歩踏み出していくから。伊藤崇文、俺はあなたとバチバチにやりたい。もう昔の俺じゃないんだ。俺の気持ちとこの身体と、自分を信じることの力であんたを倒す。絶対負けない!」

第2試合


大田区大会以来の参戦となるSUSHI。全日本時代の後輩であるアンディ、そしてアレハンドロのダブルドロップキックを被弾すると先輩だった河野からバックドロップを食らい、アレハンドロにはボディプレスを被弾してしまう。
 だが、頓所のカットで息を吹き返すと、MAZADAのお膳立てでダイビングヘッドバットをアレハンドロに投下。そして必殺のTEKKAMAKIの体勢に。踏ん張るアレハンドロをMAZADAのアシストを受けて見事に丸め込み、3カウントを奪ったのだった。

<試合後コメント>
アンディ・ウー&河野真幸&アレハンドロ
アンディ「あんなオッサンに負けたらあかんで」
アレハンドロ「オッサンなんですか? まあ僕とまさゆきは立花が欠場して、近藤&征矢? W-1、おかしいだろ。前チャンピオンは僕とまさゆき。挑戦する権利は必ずある。次、僕とまさゆきで挑戦だ!」
河野「とりあえず挑戦に立候補」

頓所準&MAZADA&SUSHI
SUSHI「やった! やりました! 3カウント! 息が合うんじゃないですか?」
MAZADA「いやいや、こっちは肉だから反目じゃん。「今日どうする? 寿司にする? 肉にする?」ってなるじゃん?」
SUSHI「最近肉寿司ってあるじゃないですか」
MAZADA「混ぜるな(と言って退場)」
頓所「俺はMAZADAさんについていきます(と言って退場)」
SUSHI「ピッタリやん。3カウント。あのMAZADAさんとのコンビネーションでヘッドバットからのTEKKAMAKI。一丁上がり! これからまたW-1よろしくお願いします。てやんでい!」

第3試合


 因縁の土肥と羆嵐は序盤からタックルでぶつかり合う。羆嵐がセントーンを放つと、土肥は自爆させ、ラリアットでなぎ倒してから掟破りのセントーン。そして本田にタッチすると羆嵐を羽交い締めにし、エルボーを連発させる。
 土肥と本田はサンドイッチエルボーを食らわせると、本田もエルボーアタックで羆嵐をダウンさせる。だが、羆嵐はすぐさま反撃。本田をセントーンの餌食にすると、代わった新井がロープを使ったサミング攻撃だ。
 さらにタッチを受けた羆嵐は串刺し式ラリアット。羆嵐と新井で代わる代わる本田をいたぶっていく。新井の巧妙なナックル攻撃に悶絶する本田。代わった羆嵐に必死にエルボーを打ち込んで反撃を試みる。余裕をかましていた羆嵐に本田はファイヤーマンズキャリーから叩きつけ、ショルダータックルのお返しだ。
 代わった土肥もバックドロップで続き、ロープに走ってラリアットへ。だが、羆嵐はフライングソーセージでお返し。それでも土肥は代わった新井をスリーパーに捕獲する。しかし、新井はバックキックで土肥の急所を蹴り飛ばす。そしてすかさず羆嵐が入ってきてトレイン攻撃。さらに羆嵐のチョークスラム、新井のダイビングニードロップが炸裂する。
 だが、土肥は新井と羆嵐を同時に捕まえて2人まとめてブレーンバスター。本田も羆嵐をボディスラムで叩きつける。そして、新井を追い詰めた土肥。スクラップバスター、本田のバックドロップ、さらに土肥のラリアットで新井を追い込んでいく。
 土肥はパワーボムの体勢に。ここで羆嵐がイスを持って入ってくるが、土肥はこれをキャッチ。逆に羆嵐を追い詰める。背中を向けた土肥に新井がイスを振りかざすが、レフェリーが注意。だが、新井が抗議をしている隙きに羆嵐はもう一つイスを取り出して、土肥に一撃。羆嵐の反則負けが宣告された。
 羆嵐は試合後も土肥の脳天をイスで打ち抜く暴挙。「土肥孝司、情けねえなあ。よわ!」と吐き捨てて引き上げていったのだった。

<試合後コメント>
土肥孝司&本田竜輝
土肥「羆嵐、何がしてえんだ、あいつは! 何がしてえんだ! 俺がせっかく9.1文体に向けて構想をしっかりとリング上で勝って発表しようと思ってたのにぶち壊しだよ。なんだあいつは何がしてえんだ。今更か、おい。土肥クマ、今更か。やってやるよ。文体なんかじゃねえよ。どこでもやってやるよ。次の大会ででもやってやる。ああ気分悪い! 何がしてえんだ!」
本田「今日は土肥さんと組んでやったんですけど、自分が足を引っ張ってしまって。とりあえずもっと力つけて、羆嵐や土肥さんのようにヘビー級に対抗できる身体を作って、次は勝利を掴みたいと思います」

羆嵐&新井健一郎
羆嵐「なんかあるかい?」
新井「いやあ、負けましたね。負けたよ。」
羆嵐「おかしいな。リングに立ってたのはこの2人なんだけど。あれは今井、八百長ですね。俺たちのほうが強かった。なんか春日部でもくだらねえこと言ってたよな? 土肥孝司、何もねえよ。リング上が全てだよ。ある御方の言葉を借りるならこれが現実だっていうやつだ。なんもねえよ。
新井「視界にも入ってないということでよろしいでしょうか?」
羆嵐「あいつもグランプリ、準決勝敗退だろ? 俺もそうだけど一緒にしないでくれるかな。天と地の差があるよ。あいつ、何カ月休んでんだよ。俺は無傷ですよ」
新井「ストロングボディ! ナンバーワン・ストロングボディ!」
羆嵐「一緒にすんじゃねえよ」
新井「クマの目の前に立ってみろ。土肥立てるか?」
羆嵐「欠場だよ、お得意の。欠場か?」
新井「みんなビビって立てねえだろう。カモン、羆嵐!」
羆嵐「元気あるなら相手してやる。それだけだ」

第4試合


 カズとリンダマンが攻防を展開したあと、CIMAとペガソが対峙。ペガソはCIMAの動きを読んでリープフロッグで避けようとしたが、CIMAは張り手。さらにドロップキックを打ち込む。すると加偉が勢いよく登場。CIMAは引っ込んで鬼塚に代わったものの、怯むことなくチョップで攻め込む。
 だが、鬼塚もチョップ、そしてショルダータックルで加偉をふっ飛ばす。ならばと加偉はヒップトスからストンピング。そしてエルボーを連打し鬼塚をロープに追い込むとスライディングのエルボーだ。
 もう一発放とうとロープに走った加偉。だが、リンダマンが背後からキックを打って動きを止める。そして再びCIMA登場。加偉はCIMAに臆せずエルボーを連打していくが、ボディブローで悶絶。CIMAの関節技に捕まってしまう。
 ここをなんとかエスケープした加偉にCIMAはダブルのニードロップを投下。続いてリンダマンが加偉の腰にエルボーを叩き込んでいく。さらにリンダマンはボディスラムの連発で追撃。そしてロープにもたれかからせると、CIMAがニードロップを投下する。
 そしてリンダマンがキャメルクラッチに捕獲。なんとか逃れた加偉は気力でエルボーを連発するが、リンダマンはサミングで遮断。そして逆エビ固めに捕獲する。その加偉にCIMAはレッグドロップを連発だ。
 しかし、加偉はリンダマンに串刺し式ドロップキックを炸裂させて反撃。ペガソにタッチだ。ペガソはリンダマンに串刺し式エルボーアタックからフェイスクラッシャー。CIMAが入ってくるとカズがハンドスプリング式レッグラリアットで排除。
 そしてペガソはショットガンドロップキックでリンダマンを場外に追いやるとトペ・スイシーダを発射だ。だが、リングに戻ったリンダマンはバックドロップで反撃して鬼塚にタッチ。その鬼塚をペガソはソバットで止めると、カズと一緒にトレイン攻撃。そして、再び加偉が登場だ。
 加偉は鬼塚に串刺し式ドロップキックからブレーンバスター。さらに代わったカズが逆水平チョップでお仕置きだ。鬼塚も反撃し、カズをダウンさせる。だが、カズも代わったリンダマンにDDT。そしてファイナルカットの体勢に。
 ここはCIMAがカット。だが、タイミングよくタッチを受けたペガソがスイング式DDTだ。しかし、すぐにCIMAが入ってきて、ペガソを捕獲。トレイン攻撃からリンダマンのぶっこ抜きジャーマンが炸裂。これが3カウント入り、#STRONGHEARTSが勝利を飾ったのだった。

 試合後、マイクを握ったCIMA。「おい、ペガソ、それから社長! 期待の星、藤村加偉! 怪我したか? 痛いか? どっちの腕や?」と言いつつ腕を怪我したと思われる加偉を蹴飛ばす。「鬼塚とデビューして試合数変わんないやないか? 加偉は怪我して、立花も怪我した。大丈夫か、W-1。刺激入れる前と客入り変わらへんやないか。リンダマン、T-Hawk、俺らにはまだ秘密兵器あるからよ。#STRONGHEARTSの思い通りにしたほうが盛り上がるんとちゃうか? 加偉が潰れて、立花が潰れた、伊藤も潰れた。カムバックしたと思ったら欠場して、もうなくしたほうがいいんちゃうか? わかりやすい言い方をしましょうか。W-1をぶっ潰す! お客さんも一緒に」と客を煽り始める。これに怒った加偉が殴りかかるが返り討ちに。CIMAは最後も、「リンダ、鬼塚、遠慮なく。W-1をぶっ潰す! 以上!」と宣言してリングから去っていった。

<試合後コメント>
CIMA&エル・リンダマン&鬼塚一聖
CIMA 鬼塚、遠慮するな。ガンガンいけや。俺は怪我した。指から血出とるやろ? 病院行かなあかん(と言ってさっさと退場)。
リンダマン デビューして数カ月でCIMA、CIMA言いやがって。だけどよ、俺たち若手だけで、CIMAなしでも盛り上げていかなきゃいけないんだ。8月からヨーロッパ周るけど、#STRONGHEARTSを見せつけて来るから、文体楽しみにしとけ。しっかり考えてることあるからよ。

第5試合


 まずはロックアップで組み合い、才木がヘッドロック。しかし、ジャガーは持ち上げてアトミックドロップだ。ならばと才木は手四つの攻防を挑む。ジャガーもこれに応じるが、ここは才木がパワーを発揮。ジャガーをぶん投げると、コーナーで串刺し式のハイキック。
 しかし、ジャガーのセコンドが足を引っ張って才木を場外に引きずり出す。そして客席に投げ込んでいためつけていく。才木がリングに戻ってくるとエルボーアタック、ドリル・ア・ホール・パイルドライバーを食らわせたジャガー。
 さらにロープを使ったサミング攻撃を食らわせると、髪の毛を引っ張っていたぶる。さらにスリーパーに捕獲したジャガー。続けてDDTを炸裂させて、才木を追い込んでいく。だが、才木はドロップキックで反撃開始。
 回転エビ固めでジャガーを転がすとエルボーのコンビネーションだ。しかし、ジャガーはその才木を捕まえてコブラツイスト。ならばと振りほどいた才木はジャガーをコーナーに振ると、串刺し式のラリアットからミサイルキックだ。
 そしてシャイニングウィザードを発射した才木。しかし、ジャガーはしっかりブロック。反撃に出ると、雪崩式ブレーンバスター。そしてコーナーから飛んでの浴びせ蹴りだ。ここはなんとかキックアウトした才木は立ち上がると逆さ押さえ込み。ジャガーが立ち上がったところでラリアットを連発し、バックドロップを炸裂させる。

 そして、シャイニングウィザードを食らわせた才木。ブレーンバスターでジャガーを持ち上げる。だが、ジャガーはスモールパッケージで切り返すと、続けてラ・マヒストラル。才木を丸め込んで3カウントを奪い勝利を飾ったのだった。

 試合後、ジャガーににじり寄った才木だが、一礼をするとマイクを握る。そして、「4月に所属になってからレジェンド戦全敗です。でも、今日もたくさんの応援ありがとうございました。ちょうど1カ月後、9月1日横浜文化体育館大会ではアジャ・コング選手と闘います。レジェンド戦全敗の中で私が勝つと思っている人は少ないかもしれない。でも、私は大きな体育館で大きな相手を倒しに行きたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします!」と宣言したのだった。

<試合後コメント>
才木玲佳
「結局レジェンド戦、5戦やって全部負けてます。自分のプロレスキャリアが少ない中で、技術が足りない中でも結構追い込めたのかなと思ったんですけど、ジャガー選手の巧さに全部持っていかれた気がしました。リング上で初めて対峙したんですけど、思ってたより小柄だったのがびっくりしました。今まで闘ってきた選手、凄く身体も大きいしパワーもある、レジェンドの方はそういった方が多かったんですけど、ジャガー選手は小柄な中で追い込まれてから勝ちをもぎ取る、逆転。丸め込みを返したつもりだったんですけど、獲られました。それも強さの秘密なのかもしれないです。でもまあ、負けは負けなのでこんなんで立ち止まらずにアジャ・コング戦があるので、そこに向けてどうやったら才木が勝てるのか、1カ月しっかりと練って挑みたいと思います」

ジャガー横田
「やっぱ身長が低いけどパワーがあるし、顔ににじみ出るガッツ。試合にも出てたし、表情にも出ていたので、本当に凄い選手になるなと思いました。ただ、私は軽量級なので裏をかくことができる。彼女はストロングスタイルで来るんだけど、レジェンドたちは身体がかなり大きいので、パワーで敵うものがあるのかもしれないけど、どうしても身体で負けてしまうので、その裏を返して、勝利につなげていかなきゃいけない。どうしたら3カウントを獲ること、動きの速さで相手を撹乱させて、怪我をしない身体を作ることとどんな技でも受けられる身体を作って、それは一つ私の作戦ですけど、相手にやらせておいて切り返す。それが勝因だと思うので、これから先身につけていれば勝利につながっていくのかなと。本当に強い才木玲佳になっていけるんじゃないかなと試合をしていて感じました。凄くいい表情。かわい子ちゃんだけじゃなくて、そこから来る格闘技者としての鋭い表情も持っているし、負けん気の強さもあるし。負けるもんかの気持ちが必要なので、この世界は。普段は男子とやっているから遠慮してくるかもしれないけど、女子はお構いなしに来るので、どんな技でも受けられる自分を作る。それを勝因に持っていける技を身につける。太っているわけでもないので、腕っぷしの強さをアピールしていければいいと思うけど、輝いたものがあると思うので、そこを追求して自分というレスラーを作っていく。それが感じられたので、応援したいレスラーの一人になりました」

第6試合」


 序盤からT-Hawkと吉岡はパンテーラを捕獲。吉岡が捕まえたところにT-Hawkが逆水平チョップを炸裂させる。さらにT-HawkはDDTで追撃し、代わった吉岡は背中にサッカーボールキックだ。
 パンテーラもエルボーで反撃するが、吉岡がミドルキックで遮断。続けてT-Hawkがネックハンギングボムで叩きつけると、吉岡がミドルキックで続く。それでもパンテーラはエルボーで反撃。吉岡の蹴り足を掴むとチョップを叩き込む。
 だが、吉岡もコーナーに振られながらも体勢を入れ替えてキックで反撃。ならばとパンテーラは風車式バックブリーカーでやり返して稲葉にタッチだ。稲葉は代わったT-Hawkをショルダータックルでふっ飛ばすと、場外に逃げたところをプランチャで追撃。ブレーンバスター合戦にも競り勝ってみせる。
 T-Hawkもヒザ蹴りで反撃するが、稲葉はカウンターで捕まえてブルーサンダー。しかし、コーナーに上がったところでT-Hawkも逆水平チョップの餌食となってしまう。T-Hawkはエプロンに落ちた稲葉を強引にぶっこ抜いて雪崩式ブレーンバスター。
 そしてナイトライドの体勢に。だが、稲葉はこれを脱出してパンテーラにタッチ。そのパンテーラの攻撃をT-Hawkが避けると、吉岡がすかさずミドルキック。続けてシザースキックで追撃だ。
 しかし、パンテーラもラリアットでやり返して稲葉にタッチ。その稲葉をコーナーで自爆させた吉岡は後頭部にハイキック。続けてミドルキックの連打でダウンさせる。しかし、稲葉はすぐに立ち上がりエルボーを連発。吉岡をダウンさせる。
 だが、吉岡は蹴りで反撃。T-Hawkが入ってきてヒザ蹴りを食らわせ、リバースのパワースラム。続けてT-Hawkと吉岡がサンドイッチ攻撃だ。T-Hawkはカットに入ってきたパンテーラをヒザ蹴りで迎撃して排除。吉岡が稲葉にフロントクラッシュで追撃だ。
 しかし、これを返した稲葉は吉岡にラリアット。T-Hawkもラリアットでなぎ倒すと吉岡にジャーマンスープレックスホールド。そして卍固めに捕獲する。T-Hawkがカットに入ってくるとエルボーを食らわせ、すかさずパンテーラもミサイルキックで追撃。最後は初公開となる二段階式のタイガースープレックスホールド(タイガースープレックス178)で吉岡から3カウントを奪ったのだった。

 試合後、ベルトを持つT-Hawkと睨み合った稲葉。マイクを握ると、「俺が熱くないって? どんどん熱くなってるよ。まだまだ熱くなるよ。あんたとならもっともっと熱くなってやる! そしてあなたが持っているベルト、必ず横浜文体で獲り返してやる。それが俺の使命だ!」と宣言した。
 一方のT-Hawkもマイクを持って、「稲葉さん、いや稲葉! この前の新木場では9月1日どうなるかと思ったけど、今日の稲葉最高じゃねえか。それでこそ、稲葉大樹なんじゃねえのか? みんな軒並み若手が怪我して、キャくも入ってねえ。それが現状だ。それを背負っているのがあんた。俺も一緒だよ。横浜文体、責任持ってメインイベントでお前と対峙する」と宣言して、稲葉と火花を散らしたのだった。

<試合後コメント>
稲葉大樹
「俺もいろんな覚悟を持って臨む。T-Hawkも持ってた。覚悟を持った同士が文体でぶつかる。まだまだ足りない。俺の心はそんな簡単には折れないぞ。待ってろ、T-Hawk!」

T-Hawk
「結果は獲られてしまいましたけど、こうでなくちゃいけない。吉岡さんが発破かけて火点いた感じですけど、僕のコメントも届いたかもしれない。今日の稲葉はにやけちゃう。ビッグマッチはね、メインになるとそれなりの覚悟がいるんだ。まだまだ沸点が遠いから。俺はそれ以上の熱でお前を飲み込んでやるからよ。明日からヨーロッパ行ってきます。回ってくるからよ。そこで経験積んで、お前の前に立つT-Hawkは今のT-Hawkじゃないぞ。最後に入場して勝つのはこの俺! 以上」

第7試合


 立花の欠場によりタッグ王座が返上。急遽新タッグ王者決定戦となったこの試合。先発の近藤は芦野と逆水平チョップを打ち合う。しかし、芦野はロープに振られたのを利用して征矢にフロントキック。これに怒った征矢がタッチを受けて芦野と対峙。
 しかし、芦野は冷静に征矢を投げると、ついでとばかりに近藤に一撃食らわせる。これで両軍ヒートアップ。立花も含めた両陣営のセコンドもリングに上がって一触即発状態だ。なんとか試合は再開したものの、タックルを食らわせようとした近藤に、児玉はレフェリーを盾に防御。すかさず新井が足を引っ張って場外へ引きずり出す。
 芦野と児玉は場外で主導権を握り、セコンドの立花を囲む。そして松葉杖を奪いいためつけ、レフェリーが場外に気を取られている間に近藤をリングに戻すと羆嵐がセントーンだ。さらに芦野、児玉が追撃。近藤も児玉のドロップキックをスカすが、芦野がタッチを許さない。
 近藤が得意のブルドッキングヘッドロックとラリアットの同時発射技を放とうとしても、レフェリーに激突させて阻止。すかさずEnfants Terriblesが入ってきて集団暴行。羆嵐はダイビングセントーンまで炸裂させる。
 しかし、ここでなんと土肥が登場。羆嵐にラリアットをかまして排除。近藤は児玉にランサルセを炸裂させてようやく征矢にタッチだ。征矢はブルドキングヘッドロック、さらにまとめてを放ち、「兄貴、俺の生き様見てください」と言いながら立花が得意とする武者返し。そしてワイルドボンバーの体勢に入る。
 だが、児玉はカウンターのドロップキックで迎撃。代わった芦野はエルボースマッシュから俵返しで投げ飛ばす。そして反撃してくる征矢の足を掴んでアンクルロックだ。しかし、近藤がラリアットでカット。
 ならばと児玉がダイヤモンドカッター。そこに征矢がスピアーを食らわせれば、芦野も征矢をジャーマンでぶん投げる。四者が入り乱れる中、リング上は近藤と児玉に。エルボー合戦はロープの反動を利用した一撃で児玉に軍配。さらに芦野とのコンビネーションからランニング掌底を食らわせる。
 そして前蹴りで近藤をいたぶる児玉。だが、近藤は立ち上がって逆に児玉を追い詰める。ならばと芦野がアシスト。入ってきた征矢も連携攻撃で蹴散らすと、近藤に集中砲火だ。そして児玉がマッドスプラッシュの体勢に。
 これを阻止する征矢。近藤も立ち上がると児玉にデッドリードライブ。そして代わった征矢がチョップの連打から串刺し式のワイルドボンバー。さらにぶっこ抜きのブレーンバスターも炸裂させる。そしてサソリ固めに捕獲した征矢。
 芦野がカットに入ってくるが、征矢はロックを解かない。逆に芦野をタックルでふっ飛ばすと、近藤が芦野をパワーボム。征矢は児玉にデスバレーボムだ。そしてサンドイッチラリアットの体勢に入った征矢と近藤。
 だが、児玉は避けて自爆を誘う。芦野が入ってくるが近藤はバックドロップ。しかし、芦野はすぐさまジャーマンでやり返し、征矢にはラリアットからのジャーマンだ。そして、児玉がマッドスプラッシュを投下。

 しかし、これを自爆させた征矢はパッケージパイルドライバー。ここは芦野がカットするが、近藤がエルボーで排除。そして児玉を肩車すると征矢がコーナーからダイビングラリアットを発射してダブルインパクトだ。
 さらに芦野にはサンドイッチラリアット。続けて近藤がラリアットを放って排除。そして征矢が児玉の後頭部にワイルドボンバーを炸裂させ、続けてトドメの一撃を前方から発射。しかし、児玉はこれをフランケンシュタイナーで迎撃。征矢から3カウントを奪い、新タッグ王者となった。

 試合後、マイクを握った芦野。「おい、裕輔がやりやがったよ。タッグのベルト獲っちゃいました。よし、今日は良かったよ。凄く良かった。これがEnfants Terriblesのジーニアスだよ。天才だよ。天才。裕輔と獲ったこのベルトにはちゃんと意味があるよ。俺たちが、俺と児玉裕輔がタッグ戦線活性化させてやるよ。テンション上げていかないとね」と上機嫌。
 と、ここでリンダマンが登場。こちらもマイクを持ってしゃべりまくる。「まずはおめでとうと言わせてくれよ。今日のメインイベント、素晴らしい試合だった。お前たちがどんな闘いをしようがこのリングに熱をもたらしたのは間違いない。そこで本題だ。リンダマンついに来たかと。CIMAと組んでこの流れでタッグチャンピオンシップに挑戦。そう思っていたはずだ。だけどな、おい芦野、そしてW-1のファン、世界中のファン。W-1にもカズ、近藤、征矢、河野いるよな? いつまでそんなもんに頼り続けんだよ。お前の心の片隅にも誰かがいる。だけど横浜文体、タイトルマッチに全部そのメンバーが入ってない。これチャンスだと思うんだよ、俺。曲がりなりにも1年間ぐらい上がらせてもらって、この波に乗らない手はない。CIMAを抜いて若い世代で挑戦表明させてもらうぞ。お前ら気になるか、俺のタッグパートナーが? 今このモニターに映る。俺とタッグを組むのはこの男だ。新メンバー・入江茂弘だ。入江の凄さがどんなもんかわかるよな? お前らとタッグチャンピオンシップをやる。そこに熱がねえわけねえだろう」。リンダマンは入江とのタッグで芦野&児玉への挑戦を表明し、去っていった。
 リンダマンが去ると芦野は、「タイトルマッチに入江。W-1もドンドン外に行かないとダメだから、俺と裕輔で獲ったからやりましょうよ。さっきも言った通り、俺たちがW-1のタッグ戦線をめちゃくちゃおもしろくするからよ。横浜文化体育館、9月1日、ぜひ来てください」と締めくくったのだった。

<試合後コメント>
芦野祥太郎&児玉裕輔
芦野「いやあ獲っちゃいましたよ、タッグ。結果、誰が持っていて、持ってないのかが明確に出た試合だったんじゃないのかなっていう。タッグ戦線、ちょっと怪我人が出たりとか返上とかで中途半端なことが多かったでしょ? 俺たちが持ったからには活性化せて、よりおもしろくさせますよ。ポイントゲッターは俺と羆嵐だけじゃないんだよ。児玉裕輔」
児玉「児玉がいるよ」
芦野「本物のヘビーからも獲れるんだよ。それがプロレスのおもしろさなんだ」
児玉「あれしかなかった。死にかけた」
芦野「いやあ最高ですね」
児玉「リンダマンが来たけど、入江。楽しくなりそう」
芦野「あいつらもタイトルマッチやったほうがやる気出るでしょう。逆に刺激与えてやりますよ。W-1を壊させないから」
児玉「お楽しみ。今日は帰って寝たい」
芦野「タッグは疲れないと思ったけど疲れたわ」
児玉「早めに寝よう。王者は寝ます」

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