迷子の棚橋弘至がG1 CLIMAXでザック・セイバーJr.から初勝利を挙げ「ストロングスタイルは海の向こうに生きてるかも知れない」

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 18日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』が行われ、Aブロック公式戦で棚橋弘至がザック・セイバーJr.に勝利しG1 CLIMAX3戦目で初勝利を挙げた。

 棚橋弘至は今月6日のアメリカ・ダラスでの開幕戦でオカダ・カズチカに敗北し黒星スタート。さらに14日の大田区総合体育館大会でKENTAと前哨戦で初遭遇した際には「迷子が1人入ってきている」とKENTA評し、翌日対戦するも敗北。「迷子は俺だった……」と意気消沈していた。

 互いに0勝2敗で並び、なんとしても初勝利を掴みたい両者の対戦は、濃厚なグラウンドレスリングに始まり、足攻めを狙うザックの足を取ってヒールホールドに持ち込んで見せるなど棚橋がザックのお株を奪うシーンも見られ、イライラを隠せないザックはターンバックルを蹴飛ばすなど荒れ模様。
 ヒートアップしたザックは冷静さを欠いて突貫していくが棚橋は腕の取り合い、足の取り合いと基本に忠実なプロレス技術で応戦。ドラゴンスクリュー、スリングブレイドと持ち技を着実に決めていきハイフライフローを投下もザックはこれを剣山で迎撃。
 のたうち回る棚橋に組み付いたザックは三角締めに入るが、これを切り返してのジャックナイフ式エビ固めで棚橋が流麗勝利を収めた。

 試合後、満足感を噛みしめるかのような表情でバックステージに戻った棚橋は、「迷子のフリしてみたけど、ヤングライオンのとき何考えてたかなって。自分から攻めて、勝ちに行って、自分から攻めて!足取って!手取って!絞めて!受けて!立ち上がるのがプロレスで大切って言ってきた。でも、どっちが先か。攻めて、受ける。攻めるのが先だ。本当に今日は新鮮だった。迷子終了!こんなにも、こんなにもピュアな気持ちで試合したのは、初めてとは言わないけど、すごい久しぶりだよ」と明るく話す。
 
 そして「もしそこに、『ストロングスタイルは呪いです』と言った……言ってしまった棚橋以前の棚橋がいるとしたら、ストロングスタイルはどこかにあるのかもしれないし、ひょっとしたらストロングスタイルは海の向こうに生きてるかも知れない」と棚橋節を炸裂させて意気揚々と去っていった。

 一方、開幕3連敗で未だ0勝のザックは荒れ狂い、自ら脱いだ靴を床に何度も叩きつけながら「G1 CLIMAXをアメリカで開幕させるなんてところから間違っているんだ!初戦の負けがすべての元凶だ!オカダについては二度と喋りたくない!みんな俺が決勝戦に行けないと思っているんだろう?史上初めて3連敗から決勝に勝ち進んでやるからな!」と怒鳴りながら頭を大きく振り上げたと同時に背後の壁にぶつけてしまい、「クソッ!なんだこの壁は!」と叫んでインタビューの垂れ幕を思い切り剥がして八つ当たりするも、勢い余って倒れ込み布に包まる形でジタバタと暴れ回って「ここからは負けないからな!」叫んで会場を後にした。

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