4代目タイガーマスクが師匠・初代タイガーマスクの前で勝利し「今の新日本プロレスだってヌルい試合はしていない!」

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 15日、東京都・後楽園ホールにてリアルジャパンプロレス『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス~“爆弾小僧”ダイナマイト・キッド追悼興行~』が行われ、4代目タイガーマスクが初代タイガーマスクの前で華麗な勝利を挙げた。

 現在新日本プロレスで活躍している4代目タイガーマスクは、歴代虎の中では初代タイガーマスクこと佐山サトルの唯一の直弟子であり、1995年にみちのくプロレスでデビューしてから一貫してタイガーマスクとして活動している。
 2002年に新日本に活動の場を移してからはIWGPジュニアヘビー級王座を6度も戴冠しエースとして君臨していたが、近年はタイトル戦線からは一歩引いた立場に甘んじている。
 これに対して佐山は「『ちょっと今はスランプ』とか本人が言ってたけど、“ダイナマイトの試合=タイガーマスクのスピード”と思っていただいて結構なので、その意気込みの中で『ダイナマイトが天にいるんだ』という気持ちの中でやってもらって、またすごいカミソリのようなファイトを取り戻してもらいたい」と期待を寄せ、今回は7年ぶりにリアルジャパンプロレスに参戦という運びになった。

 タイガーマスク&橋本大地vsTAKAみちのく&ブラック・タイガーのタッグマッチがセミファイナルで実施され、4代目タイガーはTAKAの巧みなインサイドワークとブラックのマスク剥ぎ攻撃などに苦戦するが、大地がミドルキックやDDTでこれを救出。
 アシストを受けた4代目タイガーは故・キッドさんに捧げるダイビング・ヘッドバッドを放ち、最後は雪崩式ダブルアームスープレックス、タイガースープレックスホールドと畳み掛けてブラックから3カウントを奪った。

 試合後、マイクを取った4代目タイガーは「私は佐山先生の弟子として4代目のタイガーマスクとして新日本プロレスで戦っています。まだまだこのキャリアになっても、佐山先生に追いつくことはできないと思っています。師匠っていうのは超えるんもではないと思います。これを判断するのはここにいるファンの方だと思っています」と初代へのリスペクトを示し、リアルジャパンへの継続参戦を熱望した。

 バックステージに戻った4代目タイガーは「キッドさんの追討興行に華を添えることが出来たのはありがたいですね。佐山さんもあまり体の調子が良くない、そのときに弟子である自分が何も出来ない、指を咥えたままでいるっていうのも中々僕自身が歯がゆかったもんで、今回会社の方にもお願いしまくって、出していただけることになりました」とこの大会にかけた想いを語った。
 そして、初代タイガーとキッドさんの最初の試合について触れ、「『プロレスと言えば』って中で必ず出てくる試合じゃないかなって僕は思ってます。これを超えるというのは、中々出来ることじゃないと思うし、超えることが出来たときには“プロレス第2章”と言うかね、そういう時代になってるんじゃないかなって」と先人への敬意を評した。

 しかし、最後は「もちろん今も新日本プロレスでものすごく熱い戦いをしてます。またその当時の黄金時代の佐山先生がやられていたプロレスとは違うという。『プロレスって何が違うんだ』って僕も思うんですけど、やはり見てる方が『その時とは違う』と、見てる方が答えなんでね、そういうことなんでしょうけど、ただ、新日本プロレスも決してヌルい試合はしてないです。みんな各選手、練習して、厳しい試合をしてます。今もまだシリーズ中です。そんな中で今日はキッドさんも必ずこのリングに、会場に居てくれたと思ってますし、僕もこれから佐山先生の意見というか、見てた感想を聞くのがものすごく楽しみですし。あと1つ、リングでも言ったんですけどね、師匠というのは超えるもんじゃないと思ってます。超えられないんです。その答えを出すのはファンの方たちです。簡単に軽々しく『俺は師匠を超えた』だのなんだのってことは僕は絶対に言わないですし、言えないです。でも『超える』という自負を持ってこれからも新日本プロレスで戦っていきたいと思います!」と現役世代を担う者として、“タイガーマスク”の名を最も多くの期間背負ってきた者としての意地と覚悟を語った。

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