76歳のミル・マスカラスが空を舞いジャイアント馬場に捧げる華麗な勝利!「馬場さんは本当に素晴らしい世界一の選手」

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 19日、東京都・両国国技館にて『ジャイアント馬場没後20年追善興行~王者の魂~アブドーラ・ザ・ブッチャー引退記念~さらば呪術師~』が行われた。

 この日のセミファイナルでは、ミル・マスカラス&ドス・カラスの兄弟タッグが久々に実現し、カズ・ハヤシ&NOSAWA論外組と対決。
 ルチャ・リブレのマスターが集うこの試合では、序盤からアームホイップの応酬などの軽やかなムーブが展開され、ドス・カラスがカニバサミからのキャメルクラッチ、弓矢固めと流れるような技のコンビネーションを繋げ、マスカラスもヘッドシザーズ・ホイップを連発するなど衰えぬ技術を見せつける。
 そして兄弟でのダブルのフライングクロスチョップの編隊飛行を炸裂させると、マスカラスはドス・カラスの手を借りながらコーナートップからダイビング・クロスボディアタックを投下して二人まとめてなぎ倒し、論外から3カウントを奪った。

 試合後、マスカラスはバックステージで待ち受けていたグレート小鹿と笑顔で握手を交わした後、「馬場さんは本当に素晴らしい選手だと思います。やっぱり世界でも一番の選手だと思います。ブッチャー選手とは何度も試合をしたんですけど、本当に素晴らしい選手だと思います。体重もある選手ですから」とかつての盟友への思いを馳せる。
 そして最後に「日本っていうのは本当にいい思い出がある国だから、そこで試合がすることが出来て嬉しいが今日はコンディションが悪かったこともありゆっくりとしたペースの試合になってしまった。またチャンスがあればもっと良いコンディションでリングに上がりたいと思う」と語り、会場を後にした。

 ドス・カラスは今回の兄弟タッグについて「日本に兄弟で行くことはもしかしたら最後になるかもしれない」と語っていたが、マスカラスは再び来日し試合を希望する意志を表明した。
 今年77歳を迎えるマスカラスだが、気持ちは全盛期から衰えること無く次の試合に向けて闘志を燃やしている。再びマスカラスとドス・カラスの試合が日本で見られることを願いたい。

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