大谷晋二郎不在のZERO1支えるヒデ久保田が野外イベント延期で急遽開催のクラブフェスに参戦!試合で沸かせマイクで泣かせる
神戸をプロレスの街にしたいという野望を胸に、生まれ育った神戸市を拠点にプロレス興行の開催を続けているプロレスカフェバー『リングソウル』のオーナー兼プロレスラーの藤永幸司が、2019年に企画し神戸元町メリケンパークで開催したプロレスフェスは6500人の大観衆が集まりプロレスとレゲエミュージックに酔いしれた。
だがこの翌年以降、コロナ、台風で開催中止を余儀なくされ、4度目の開催予定であった4月29日(土)30日(日)も、荒天が予想されたために延期が決まった。
4度のフェス順延に主宰の藤永、“brother”YASSHIもさすがにじっとしていられず急遽リングソウルでクラブフェスを開催すると発表。これを受けメリケンパークに参戦を予定していたプロレスラー、レゲエミュージシャンたちが藤永の店に集結し、待ちきれない観衆とともに溜まりにたまったフラストレーションを爆発させた。
30日の『リンソフェス・レゲエナイト』には4月30日に出場することが決まっていた久保田ブラザーズ(ZERO1)の弟ヒデ久保田が参戦、クレージーJ(AVANZAR)とのシングルマッチを行い、足の踏み場もないほど集まった超満員の観衆を試合では沸かせ、試合後は対戦相手への沁みるマイクで泣かせた。
試合はほぼ一方的な展開でヒデの圧勝に終わったが、観衆は敗者の健闘を称え、最後まで全力でヒデにぶつかっていったクレイジーJが惜しみない拍手と声援に包まれる中ヒデがマイクを手にした。
ヒデ久保田「ここにいるクレイジーJ、俺は高橋君と呼んでますけど、僕は彼とプロになる前から実は知り合いなんです。だから22年以上たって、こうしてお客さんの前で彼と試合ができるなんて夢にも思わなかったです。本当にありがとうございます。あれから20数年たって、俺とヤスはゼロワンに入り、今じゃタッグチャンピオンだよ、高橋君。あの頃俺らにいじられ笑われからかわれてた高橋君、20数年後、俺たちがこうなるって想像できたか?俺だって想像できてなかったよ。まさかあれからZERO1のリングで壮々たるメンツと試合をやってるなんて。あのときはお前も俺も想像していなかったよ。だけど一生懸命、一生懸命プロレスをやってればこうやって、いつかリングで再会できるんだよ。はっきり言って今日のお前はうちの一番下の朱鷺よりも全然弱いよ。全然弱いけど、これだけの多くの人がジェイジェイってお前のことを応援してくれたんだよ。そのお客さんに報いるためにももっともっと練習してもっともっと相応しい相手になったら、今度はヤスも連れてくるよ。いつか、いつか、ずっとずっと一生懸命プロレスをやれば、またいつかこうやってリング」上で再会できるよ。もしかしたら来週の金曜日かもしれないけどね」
久保田ブラザーズは2019年1月1日にZERO1後楽園ホール大会で入団を発表、その後爆女王・王世羅りさをパートナーとして電流爆破マッチにも挑戦するなど粉骨砕身体を張ってZERO1を守りプロレスの普及に貢献してきた男。
この日大谷晋二郎が憑依したかの熱いマイクは、会場を埋め尽くしたプロレスジャンキーたちの胸に深く沁み渡った。
熱い男たちによるメリケンパークプロレスフェスは、7月に再度の開催を予定している。
『KOBEメリケンプロレス リンソフェス・レゲエナイト』
日程:2023年4月30日(日)
開始:15:00
会場:神戸元町・リングソウル
観衆:50人(超満員・主催者発表)
▼第2試合 30分1本勝負
○ヒデ久保田
12分20秒 トラースキック→片エビ固め
●クレイジーJ