これ見てアレ読んであそこ行ってきた #7

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 気がつくと来年には10回目となる新日本プロレスのファンタスティカ・マニア。ルチャファンのみならず、新日本プロレスファンにとっても1年に一度のお楽しみですが、会場で販売されるスペル・エストレージャたちの缶バッチもまた1年に一度のお楽しみです。
 今回は覆面屋工房さんで売られているその缶バッチのデザインと製作を担当されている中川カ~ルさんにお話しをうかがってきました。

ーーよろしくお願いします!まずは最初にファンタスティカ・マニアに関わった時の話からお伺いします。
「最初は普通にお客さんとして行ってたんですよね。最初のうちはまだ人気も定着していなかったんですけど、新日本さんの流れと一緒にルチャも浸透してきて盛り上がってきて。仕事として関わったのは2015年からなんですけど、その2年くらい前から覆面屋工房代表のミステル・カカオさん(プロレスラー兼マスク職人でもあります)とオリジナルのグッズで何か作りたいという話はしていて。それで缶バッチがいいかなぁと。
プロレスのグッズってTシャツとかがメインだったから、ワンコインで買えるものがあればお客さんもうれしいんじゃないかなって。たとえばTシャツだったら2500円から3000円くらいするから、それでチケットも買ってとなると一回の興行に行くのに相当お金がかかっちゃうから。500円くらいの商品があれば買いやすいし、各選手がイラストになっていたら楽しいだろうしって感じで。それでカカオさんと話して2015年から始めたんですよね。これも覆面屋工房がCMLLの商品化の版権等を持っているんで、缶バッチにしてもCMLLのロゴを入れた公式なグッズとして出す感じになってて。」

ーーそして今年で5回目となります。選手にも毎回作った缶バッチをプレゼントされているとか。
「そうそう。最初から選手には缶バッチをプレゼントしていて、だんだんと選手にも浸透していって。OKUMURAさんによると歴代の缶バッチがCMLLのオフィスに飾られているらしいです。これをすごく楽しみにしてくれる選手もいて、今年だったら初来日のフライヤー選手も自分の缶バッチができてるっていうのですごく喜んでくれて、東京の大会の時に・・・覆面屋工房のお店は水道橋にあるんですけど、オフの日に来て「オレの缶バッチを売ってくれ」って、本人が缶バッチを買いに来たらしいです(笑)。お店の人は「これは後であげるから大丈夫ですよ」って。そうやって缶バッチになっていることを喜んでくれているんですよ。」

ーーエストレージャだけでなく、来日されたスタッフの方の缶バッチも作っているんですよね?
「リングアナのイヴァンさんとか、今回はCMLLを離れてしまって来日しなかったミゲルさんとか。あと直接はお渡ししていませんが、昨年は同行されていたCMLL副社長のソフィアさんにも。ソフィアさんはスペル・エストレージャでも緊張するくらい偉い人で、それこそ直接会話できるのはトップ選手に限られるくらいだそうですが、自分の缶バッチをプレゼントされたら子供のように喜んでくれたって聞きました。
あとミゲルさんはフェイスブックのアイコンに缶バッチのイラストを使ってくれているんですよ。選手でも何人かはアイコンに使ってくれているようですね。缶バッチ自体も自宅でイラストだけじゃなくて製作もしているんで、直前でデザインの変更もすることができます。来日してみたら缶バッチと(マスクやコスチュームの)デザインが違いすぎるなっていう時には変更して。」

ーーちなみに今年はそういったことはありましたか?
「今年はロス・インゴのテリブレ選手に舌ピアスが描かれてないという、ルチャにくわしい人からのアドバイスがあったんで対応しました。でもデザインは完全にCMLLから任せてもらっているんで、選手のチェックとかもまったくないんですよ。そもそもやり取りしている時間がないんで。」

ーーでは今年一番の人気は・・・。
「今年はドラゴン・リー選手が圧倒的でした。去年まではそうでもなくて、ミスティコがやっぱり一番売れるなって感じだったんですけど、今年はドラゴン・リーが凄かったですね。特に後楽園はめちゃめちゃ(売れ行きが)違いましたね。」

ーーもう新日本プロレスのファンの人たちにも定着しているようですね。
「もうかなり定着しているようで、何年もやってるんで去年やおととしのをファンタスティカ・マニアに来る時はバッグに付けてきてくれるとか、「コレコレ!」という感じで買いに来てくれるんでうれしいですよね。ファンタスティカ・マニアで売るようになってからが、プロレス業界でいろいろな団体さんのグッズとしての缶バッチの仕事が始まったきっかけなんですよ。」

ーー今までお仕事をされてきた団体さんについても教えてください。
「団体だと大日本さん、ZERO-1さん、全日本さん。選手個人では田中将斗さんとか唯我さん、ディック東郷選手とか。あと菊タロー選手やミス・モンゴル選手もそうですし、変わったところではZERO-1のGMの三又さん、ボクシングの世界チャンピオンの拳四朗選手も。
それからライガー選手がバスツアーの時の参加者用プレゼントとして注文してくれたのはうれしかったですね。販売用ではなく、ライガーさんの個人的な注文で。ライガーさんの場合は商品としては版権がいろいろ難しいんで(笑)。
できれば新日本さんも選手も公式に作りたいなぁという夢はあります。今年も売っている時に「新日本の選手の缶バッチはないの?」って言われるんですよ。例えば今年だったら「メキシコにいる川人選手の缶バッチはないの?」って言われるんで。そういうのもいつか作ってみたいですね。」

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