3月に引退&団体解散を発表しているASUKA PROJECT代表・篠瀬三十七が脳腫瘍を患っていることを告白! 

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 3月18日、東京・後楽園ホールで開催される「ASUKA PROJECT旗揚げ5周年記念興行」で自身の引退、団体解散を発表していた同団体代表の篠瀬三十七(43)が脳腫瘍を患っていることを初告白した。
 昨年11月14日、東京・新宿FACEでの「篠瀬三十七興行」で、篠瀬は3月での引退と団体解散をアナウンスしたが、その大きな理由が病気のためであることを明らかにした。

 篠瀬は12年7月15日、TAJIRIが率いたWNCの後楽園大会でデビューしているが、約8年前に脳腫瘍が発覚していた。ただ幸い良性で、1年に1回受けている定期検査でも問題がなかったため、プロレス活動を続けていた。
 ところが、昨年9月24日、東京・北千住シアター1010大会の後に体調の異変を訴えていた。めまいがひどく、物忘れなど一時的な記憶障害に陥ったのだ。病院で検査を受けた結果、腫瘍が大きくなっていることが判明。担当医からは、その原因として、プロレスの試合による頭部へのダメージを指摘された。同大会では、仲川翔大と組み、スターバック、UTAMARO組と対戦し、スターバックの強烈なパイルドライバーを食って敗退したが、それが要因となった可能性が高い。
 その後、症状は落ち着いてきたが、今の状態でプロレスラーを続けていくことは、生命の危険もあると判断し、苦渋の決断として引退を選択した。

篠瀬は「良性ですから、手術をして腫瘍を除去する選択肢もあります。ただ、手術からリハビリを経て、復帰するまで1年くらいかかると思います。その間、ほかの仕事もできません。私には妻子がありますし、家族の生活もあります。1年間、若手の仲川、瀧澤(晃頼)、佐山(駿介)たちに団体を任せても、なかなか回らないと思います。彼らは今すごく伸びてるところで、このタイミングで、団体運営を任せて縛ってしまうと、彼らの足かせになってしまう。だったら、若手はASUKAから卒業させて、チャンスととらえて、はばたいていってほしい。だから団体は解散しようと決断しました」と吐露した。
 ASUKAで主催される興行は、あと3大会。後楽園進出は、15年12月28日以来、3年4カ月ぶりとなる。篠瀬は限られた時間で、完全燃焼を目指す。

 そして篠瀬は1月26日、東京・新木場1stRINGでのTAJIRIとの最後と思われる師弟対決に思いを馳せた。
 同大会で篠瀬は佐々木貴(FREEDOMS)と“代表タッグ”を結成し、TAJIRI、仲川翔大組と対戦する。

 篠瀬は「TAJIRIさんと対戦できるのはうれしい反面、緊張もある。おそらくこれが最後の対戦になると思います。私からすれば、TAJIRIさんが師匠であることに変わりはないし、TAJIRIさんがいなければデビューもしていない。不肖の弟子で申し訳ないですが、世界のTAJIRIと戦わせてもらえるのは光栄なこと。悔いなく戦って、バズーカエルボーを打ち込んで勝利を挙げて、最高の思い出をつくりたい」と師匠超えを期した。
 弟分の仲川とは全くの初対決となる。「仲川がデビュー前にテストマッチで当たったことはありましたけど、試合では初めて。ASUKAは仲川のためにあったような団体。彼がこれからはばたいていく過程で、忘れないでほしい。TAJIRIさんとは昨年11月に戦って、わだかまりも氷解したと思うし、今回は組んでもらう。お互いに思い残すことなくいきたい」と話した。
 タッグを組む貴については、「貴さんには、『24時間プロレス』や『横浜プロレス祭り』のときなどにお世話になっていて、お互いの若手選手の交流もあって。実は同い年で、TAJIRIさんに思い入れがあるということで、こういうカードになりました。いつか恩返ししたいと思ってましたし、引退する前にタッグを組んで戦いたかった」と話した。
 篠瀬と初対戦となる仲川は「お互いのパートナーに、大御所のお二人がいますが、正直あまり意識していないです。それより、3月で引退する篠瀬さん。ちゃんと対戦相手として当たるのは初めてです。WNCで出会い、その団体が解散、ASUKAを旗揚げ。自分を拾ってデビューの場をつくってくれた。今いるASUKAのメンバー誰よりもあの人への思いは強いと思ってます。もちろん感謝もそうだけど、ほかにもさまざまな感情がありますが、その思いをすべて試合であの人にぶつけたい」と意気込んだ。
 篠瀬とタッグを組む貴は「引退を目前に控え、自身のルーツでもあるTAJIRIさんと、その愛弟子・仲川選手と戦うにあたり、篠瀬選手からパートナーに殿がご指名を受けました。殿にとっても、TAJIRIさんはFREEDOMS旗揚げ当時にお世話になった特別な存在。いろんな人間模様のなかで、プロレスラー篠瀬三十七、最後の狂い咲きに殿がお供いたします!」とコメントを寄せた。

 また、1・26新木場大会では、ASUKA期待の若手である、瀧澤晃頼と佐山駿介が初の一騎打ちに臨む。「THE FUTURE」と題された通り、未来を担う2人が同門対決で雌雄を決する。
 先輩の瀧澤が「いつも通りの自分のプロレスをして、気負わずに楽しめればよいと思います」と冷静に話せば、佐山は「いちばん一緒に練習して身近にいる先輩。今の自分があるのは瀧澤さんのおかげです。ですが負けるわけにはいかない。瀧澤さんみたいに技術はないから、自分はパワーで勝負します」と力を込めた。
 篠瀬代表には、「仲川も含め、この3人にははばたいてもらいたいけど、瀧澤と佐山はまだ20代。より大きくなるための土台となる一戦。レスリングをベースにした技巧派の瀧澤が、キャリアで勝る佐山を押さえ込めるのか? 佐山は今いちばん他団体から声がかかって、勢いがある。天真爛漫ながむしゃらさでいってくれたら、先輩から金星を挙げるかもしれない。私も楽しみな一戦です」と分析。

 木藤裕次、松田慶三の熱波軍は、大阪から初参戦するタコヤキーダー、アルティメット・スパイダーJrと激突する。
 木藤が「あの2人は大阪を代表するタッグチーム。熱波軍の対戦相手として申し分ない。だが今年の松田さんは『懸賞よりプロレス』と気合いが入ってるから負ける要素はない」と言えば、松田は「我が熱波軍と関西の名タッグチームのタコスパの初対決。見に来るファンも楽しみにしてるだろうけど、戦う俺も、この戦いを楽しみにしてる。熱い戦いをして勝って、熱波軍の関西プロレス界進出の第一歩にする!」と共に必勝宣言。
 一方のタコスパは、「タコスパの力をみせてやる! そして熱波軍に勝って一人でも多くのお客さんに、そしてASUKAにオレたちとオレの名前を刻んでやる!!」(タコヤキーダー)、「タッグワークを駆使して、ベテラン2人の度肝を抜きます!」と気炎を上げた。

 デビュー2戦目となる國崎康正は、守屋博昭とのタッグで、杉浦透、藤原ライオン組にチャレンジする。
 國崎は「ライオンさんにはデビュー戦でやりたい放題やられました。しかし今回そうはいきません。強烈なタックルを食らわせてやります‼︎」と気合を入れた。パートナーを務める守屋は「篠瀬代表からオファーをいただいてうれしいです。國崎選手には戦いを通じて、気持ちが伝わればと思います」とコメント。
 篠瀬代表は「デビュー戦で國崎はライオン選手にボコボコにされたんだから、今回はヒートアップしてほしい。3月で解散するんだから時間がない。國崎はライオン選手に借りを返さないといけない」とゲキと飛ばした。

 女子タッグマッチとして、志田光、進垣リナ組vs真琴、笹村あやめ組の一戦が組まれた。
 中島安里紗とのコンビで、SEAdLINNNGのBEYOND THE SEA TAG TEAM王座を保持するなど、波に乗る笹村と、進境著しい進垣のK-DOJO勢が、キャリアある志田、真琴と交わって、どのような化学反応が起きるのか楽しみなタッグ戦だ。

 以上、5試合が組まれた1・26新木場は、見どころたっぷりで見逃せない大会になりそうだ。

『ASUKA PROJECT』
日程:2019年1月26日(土)
開始:12:00
会場:東京・新木場1stRING

▼シングルマッチ
瀧澤晃頼
vs
佐山駿介

▼タッグマッチ
篠瀬三十七/佐々木貴
vs
TAJIRI/仲川翔大

▼タッグマッチ
木藤裕次/松田慶三 
vs
タコヤキーダー/アルティメット・スパイダーJr

▼タッグマッチ
守屋博昭/國崎康正
vs
杉浦透/藤原ライオン

▼タッグマッチ
志田光/進垣リナ
vs
真琴/笹村あやめ

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