【試合結果】11・14 篠瀬三十七自主興行 真霜拳號&KAI&大和ヒロシ&志田光vs篠瀬三十七&UTAMARO&エル・イホ・デル・パンテーラ&真琴 TAJIRIvs仲川翔大

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篠瀬三十七興行『感謝-絆ー』
日時:2018年11月14日(水)
開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:308人

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○佐山駿介
9分38秒 バズソーキック→体固め
●ドラゴン・リブレ(FREEDOMS)

▼「時代」 女子タッグマッチ 20分1本勝負
里村明衣子(仙女)/○旧姓・広田さくら(フリー)
12分14秒 ふらふらどーん→体固め
桃野美桜(Marvelous)/●門倉凛(Marvelous)

▼國崎康生デビュー戦 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○土肥孝司(WRESTLE-1)/佐野直(フリー)/藤原ライオン(フリー)
18分53秒 逆エビ固め
木藤裕次/松田慶三(フリー)/●國崎康生

▼REVENGE シングルマッチ 20分1本勝負
○児玉裕輔(WRESTLE-1)
11分16秒 マッドスプラッシュ→片エビ固め
●瀧澤晃頼

▼師弟対決 30分1本勝負
○TAJIRI(フリー)
18分25秒 バズソーキック→片エビ固め
●仲川翔大

▼絆 ミクスド8人タッグマッチ 30分1本勝負
真霜拳號(K-DOJO)/○KAI(フリー)/大和ヒロシ(フリー)/志田光(魔界)
20分25秒 スプラッシュプランチャー→片エビ固め
●篠瀬三十七/UTAMARO(フリー)/エル・イホ・デル・パンテーラ(IWRG)/真琴(フリー)

ASUKA PROJECTの解散&篠瀬三十七の引退が発表!TAJIRIが大流血で健闘した愛弟子・仲川翔大を絶賛!

第1試合


 当初、佐山は1敗1分けと負け越している、井坂レオとのリベンジマッチが組まれていたが、井坂がインフルエンザを発症したため欠場。急きょ、ドラゴン・リブレ(FREEDOMS)との対戦に変更になった。
 佐山はリブレの足4の字固めに苦しむ場面もあったが、得意のキックで攻め立て、最後はバックドロップからバズソーキックでフォール勝ち。

<試合後コメント>
佐山「リブレ選手とは、1勝1敗だったので、これで勝ち越せた。この日のために、コンディションを整えてきたんで、井坂選手とは早い機会にシングルをやれたらいい」

第2試合


 長与千種の遺伝子である、元GAEA勢とマーベラス勢の対戦が実現。
 広田はカンチョー攻撃を連発するなど、持ち前のトリッキーなファイトを展開。里村もお笑いムーブに付き合うなど、元GAEA勢のチームワークはバッチリ。マーベラス勢も食い下がったが、桃野のキックが門倉に誤爆。間隙を縫って、広田がふらふらどーんを繰り出して3カウントを奪った。

<試合後コメント>
里村「私たちのリングでも、こんなカードなかなか組まれないのに、篠瀬さんに熱望されて、快く受けました。GAEAのその後のなりゆきを分からない人にも楽しんでもらえたと思うし、感慨深いです。WNCの旗揚げにも出てるし、その流れを汲んだ団体で、またチャンスがあれば上がらせてもらいたい」
広田「里村さんは、ただの先輩じゃない。10年同じ釜の飯を食った先輩。長与さんの弟子たちで、この興行で戦えてよかった。次は、(三十七にちなんで)37回カンチョーをやり切りたい」

第3試合


 “ASUKA第6の戦士” 國崎康生がデビュー戦を行った。序盤はライオンと激しいチョップ合戦を繰り広げたが、その後は防戦一方。しかし、10分過ぎ、ライオンに払い腰を見舞うと、ラグビー仕込みのタックルを連発。スピアー、逆十字固めで土肥を攻めるも、土肥のバックドロップから、逆エビ固めで力尽きギブアップ。

<試合後コメント>
國崎「いろんな人のサポートを受けて、デビューできました。一生懸命やってきたことを出せたと思います」

第4試合


 3・24新木場での「復活WNCチャンピオンシップ王座決定1DAYトーナメント」1回戦で、児玉裕輔に敗れた瀧澤晃頼がリベンジマッチに臨んだ。
 瀧澤はグラウンドレスリング、エルボー合戦でも一歩も引かず。ミサイルキック、スタナーなどで攻め立てるも、児玉のマッドスプラッシュを食って、無念の3カウントを聞いた。

<試合後コメント>
瀧澤「一言で言うと、悔しい。まだまだ成長不足。児玉選手も強くなってる。ボクも強くならないと、追いつけない。吸収して、成長していかないとプロレス界で生き残れない。力をつけるようがんばります」

児玉「ボクの想像を超えて強くなってた。次が楽しみ。またやりたいですね。何回やってもおもしろい選手。でもボクを超えさせない。追いつけない。ボクは他団体に出るときは、WRESTLE-1の代表として上がってる。今日、彼にはASUKAの意地が見えてこなかった。燃えたぎってくるとおもしろくなる。(W-1クルーザー級王座戦は?)彼のレベルが上がれば、W-1でやりましょう」

第5試合


 仲川翔大がTAJIRIとの初の師弟対決で敗れるも、試合後には師匠から絶賛された。
 仲川はTAJIRIがエースに君臨したSMASH、WNCに練習生として在籍したもののデビューまでたどり着くことができなかった。WNCが活動休止となった後は、紆余曲折の末、ASUKAに入団して、14年11月にデビューを果たした。
 昨年12月にはTAJIRIとの一騎打ちが組まれる予定だったが、ケガのため流れてしまい、デビュー4年にして、ようやく師弟対決が実現。
 序盤はお互いの力を確かめるかのように、グラウンドでのレスリングの攻防が続いた。その後、場外戦となると、TAJIRIの鉄柱への攻撃で、頭を打った仲川が大流血。TAJIRIはバズソーキック連発で追い込むも、仲川は執念で立ち上がった。仲川は場外にいたTAJIRIめがけて、トップロープからのプランチャーを敢行。スワントーンボムなどで反撃するも、3カウントは奪えず。最後はTAJIRIが強烈なバズソーキックをたたき込んでフォール。初の師弟対決は、師に軍配が上がった。

 試合後、意識ももうろうの仲川は「SMASH、WNCでデビューできなくて、あの人はボクのことを弟子とか思ってないと思ってました。でもボクは間違いなく師匠と思って。WNCがなくなって、5年経ちますが、別の場所でデビューして、見返したいと思ってやってきました。その思いをみせたいと思って戦いました。負けましたけど、またやりたい」とコメント。
 TAJIRIは「素晴らしかった。オレの教えた子たちは、今日出てた児玉(裕輔)にしろ、土肥(孝司)にしろ。ちゃんとした選手になってくれた。仲川はヤサ男風ですけど、血を見ると燃えるタイプだと思って、意図的に(鉄柱攻撃に)いきました。いろいろグチャグチャした思いがあったけど、戦ってみて氷解した。1人のレスラーとして素晴らしい。今度は翔大から、個人的にオファーしてもらいたいくらい。人前で、篠瀬があんなこと言ってたけど、『楽なカードばかり組んでないで戦えって!』。これ、ちゃんと書いといてください」と話し、愛弟子の成長を称えていた。

第6試合


 ASUKA PROJECT代表の篠瀬三十七が11月14日、東京・新宿FACEで自主興行「絆」を開催。メインイベント終了後、来年3月に都内で予定される旗揚げ5周年興行にて、現役を引退し、同団体を発展的に解散することを電撃発表した。
 この日、仲川翔大VSTAJIRIの試合がセミファイナルに組まれ、自らの試合をメインに組み込んだが、オープニングで篠瀬は「スーパースター(TAJIRI)の試合はセミに回ってもらって、自分はメインで『絆』を大事にした試合をして、勝負したい」と宣言。その決意の証として、頭をスキンヘッドに丸めて試合に臨んだ。
 篠瀬は同じWNC出身のUTAMARO(村瀬広樹の化身)、エル・イホ・デル・パンテーラと組み、真霜拳號、KAI、大和ヒロシ、志田光組とミクスド8人タッグマッチで激突。対戦相手の4人は、なんからの形で篠瀬と縁があり、まさしく、篠瀬が「絆」を確かめ合う一戦となった。
 全日本プロレスの「世界最強決定リーグ戦」でタッグを組む真霜とKAIは、この試合でも険悪な雰囲気で、チームワークはバラバラ。試合は8人が入り乱れた一進一退の大混戦となった。篠瀬も奮闘したが、最後は敵軍4人の集中砲火を浴び、KAIのスプラッシュプランチャーを食って憤死。自主興行を白星で飾ることはできなかった。
 試合後、篠瀬は「(セミに)負けてなかったと思う。パートナーも、対戦相手も私にとっては大事な7人です。3月をもって仲川、瀧澤(晃頼)、佐山(駿介)はASUKAから卒業してもらう。私は3月で引退します。ボロボロになるまでやるつもりはないので」と衝撃のマイク。

 バックステージに戻った篠瀬は「TAJIRIさんは、プロレスは1人でやるもので、個人商店と言うけど、私は個人商店でも和を大事に、明るく楽しいプロレスをやりました。前の団体の3人をパートナーにして、受ける相手も信頼して。負けて悔しいけど、にくしみもない。仲川、瀧澤、佐山の3人は成長したけど、チャンピオンレベルまで育てた経験が私にはない。3月まで今のメンツでやって解散します。(年内最終興行だが?)皆さんに愛していただいて、応援していただいて満足です。最高の1年でした」とコメントした。
 WNCにゆかりある選手を中心にして、14年3月に旗揚げしたASUKAは、来年3月の5周年興行をもって、その歴史に終止符を打つ。

<記事・写真>©ASUKA PROJECT

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