聴覚障害者プロレス団体HEROにワイルド軍のワイルド・ベアー&ワイルド・セブンが入団、保坂秀樹がコーチに就任!陣容充実で本格的な団体化へまい進!

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 聴覚障害者プロレス団体「バリアフリープロレスHERO」を運営するGPSプロモーションが5日、東京・文京区の事務所で記者会見を開き、同1日付けで、ワイルド軍のワイルド・ベアー、ワイルド・セブンの入団と、保坂秀樹のコーチ就任を発表した。

 ワイルド軍はHERO正規軍と15年8月から、3年3カ月にわたり、抗争を続けてきた。だが、11月10日に東京・新木場1stRINGで開催された「WILD HERO FINAL」で、GPS・豊島修二会長自らリングに上がって、最終決着戦を行なって、試合後に歴史的な和解を果たしていた。

 現在、同団体には友龍(男子)、百太聾(女子)のほか、復帰を目指す矢神葵(女子)、練習生の拓海(男子)と4人の聾選手が在籍。これまでもGPSでコーチを務めてきた田中稔、豊島会長、GPS・佐藤剛由社長のフロント陣に加え、新たたに3人が加入して、10人の所帯にふくれ上がった。

 これを機に豊島会長は、「今まで団体じゃないと言ってきたわけじゃありませんが、10人になったことだし、『改めて団体になりました』と宣言します。聾者の練習生も募集していますし、フリーの人で、うちでやってみたい選手は連絡してほしい。そうやって広めていきたい」と決意表明。

 入団したベアーは「和解したのもあるし、友龍と組んで、内側から見てみたい」とコメント。セブンは「葛藤はあった。HEROは来年9年目で、私はヤミキさんが大好きだったので、ヤミキさんが立ち上げた、この団体に参戦させてもらってた。豊島会長や佐藤社長が気になっているのは、『5年後どうなっているか?』だと思う。友龍しか男子の聾レスラーがいない。障害を持ってても、プロレスをやりたいという人はいると思うし、全国に広げていければ。夢をもってもかなえられるかどうかは本人の努力次第だけど。『バリアフリープロレス』というのは世界唯一だと思うし、いろんな手段で広めて、本当の意味で裾野を広げていくのが、我々の使命。3年3カ月やってきて、情がある、チケット料金が安い割に、有名選手が出たりで、大会を開催する度に赤字らしいけど、なんでやっていけるのか? 友龍が引退したら、どうなるのか? 他の団体のリングにも上がれるような聾レスラーを育てていかないといけない。たとえば、聾学校を回って、マットでもいいし、私と友龍が試合をして見せたら、『やってみたい』と思う人もいるかもしれない」と力説。

 続けて、セブンは「超戦闘プロレスFMWに友龍が継続参戦して、場を変えた戦いがあって、友龍の認知度も上がった。友龍とやるのもいいし、組むのもいい。私も大きな病気(がん)をして、プロレスを通して、障害を持ってる人に勇気、元気を与えたい。これからいかに後進に伝えていくか、バリアフリープロレスの灯を消さないようにするか。友龍が『ワイルド軍のおかげで成長できた』と言ってくれたけど、新しい技のひとつでもマスターしたのかよ? いちばん大きな不満。友龍のポジションを脅かす人がいない。ヤミキさんがどんだけ無念で亡くなったか。そうしないとHEROの将来はない」と今後のビジョンを語った。

 ワイルド軍の“指令塔”として活躍してきたセブンだが、今後はワイルド軍のみならず、HEROの“頭脳”として大きな期待が懸かる。

 HERO次回大会は、来年2月23日、新木場での「HERO.20~友龍10周年記念興行」となる。友龍の対戦相手には、大物選手が内定し、12月19日に新木場で開催される「Growth5」でカード発表される。

 健常者のレスラーを加えて、パワーアップしたHEROにとって、来年は飛躍の年になりそうだ。

GPSプロモーション主催『Growth5』
日時:2018年年12月19日(水)
開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING

▼ミクスドマッチ
大和ヒロシ/チェリー
VS
木藤裕次/フェアリー日本橋

▼シングルマッチ
池田大輔
VS
後藤恵介

▼タッグマッチ
真琴/有田ひめか
VS
Sareee/万喜なつみ

▼シングルマッチ
マリ卍
VS
ジャングル叫女

▼タッグマッチ
長井満也/保坂秀樹
VS
田中稔/友龍

▼シングルマッチ
小波
VS
コマンド・ボリショイ

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