全国から集結したドインディーレスラーたちの祭典でプロレスの新たな未来を見せた?!「“プロレス”と名前が付けばみんな“プロレス”」

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 9日、東京都・新木場1stRINGにて『ALL DOIN』が開催された。

 昨年にはサイバーエージェントの100%子会社となり、“メジャー団体”と呼ばれることも増えてきたDDTだが、社長の高木三四郎は団体の歴史を振り返り「今のDDTはドインディーが足りない!」と原点回帰を宣言。全国からインディー団体や学生プロレスの選手を募集し、ドインディー興行『ALL DOIN』の開催に至った。

 この日は、ビッグベアー(フリー)、ムービースター(ハイボルテージ真・宝塾)、ももねえ(PWS)、ZIMA吉田(Hプロダクション預かり)、エル・ウラナイ(Handle with Care)、西条水姫(愛媛プロレス)、佐々木幹也(J2000)、大隅GM(!BANG!TV)、木原文人(フリー)、宮原検討中(鳥取だらず)、ポール・イシダ(XGF)、ヘン・チーナ(健康プロレス)、軍団ひとり(CWP)、メカマミー(フリー)、サバイバル飛田(埼玉プロレス)、エリリン高木(WIN)、モンスターハロウィン(XGF)、ONAKIN(SWSガクセイプロレス)、ぺろぺろ親方(西荻おざしきプロレス)、5代目タイガーマスク(自称)(西荻おざしきプロレス)という錚々たるメンバーが集い、その光景を一目見ようと全席5,400円と強気の価格設定ながら186人の観客が詰めかけ超満員となり、会場は妖しい熱気に包まれた。

 第1試合は、自由奔放に暴れまわるドインディーレスラーの姿を見た阿部史典が「第1試合は興行の要だから!好きにやらせてあげて!」とレフリーに懇願しながら試合をコントロールし、ビッグベアーの靴を脱がせての逆片エビ固めで勝利。

 第2試合は、占い師対決となり、エル・ウラナイがチェリーの手相を見て「お前は一生結婚できない」と宣告するとチェリーは卒倒するが「そうよ私は結婚できないよ。一人で生きていく!」と哀愁漂う強さを発揮し春夜恋で勝利。

 第3試合は、西条水姫が使う心が汚い大人にしかダメージのない“うちぬきスプラッシュ”でレフリー、セコンド、対戦相手のハイパーミサヲも次々と倒れていくが、ミサヲが反則を交えての丸め込みで勝利し東京の厳しさを叩き込む。

 第4試合は、宮原検討中が自らの最低エピソードを披露する中、木原文人と佐々木幹也が懐かしいレトロプロレスを展開し、佐々木が宮原をスピニング・トゥーホールドで沈めた。

 第5試合は『サイリウム100本無電流無爆破時間差入場バトルロイヤル』と銘打たれ、いつの間にか死亡していた透明人間の追悼10カウントゴング、呪殺、ゴムパッチンと息も付かせぬ展開の後、観客が総出でリングにサイリウムを投げ込み、メントスコーラで祝杯。最後はキムみちのくの「みんな結局ヤることヤってんだから、ヤってこうぜ!ファイトファイト千葉!」の掛け声で大団円。試合はパイプ椅子が勝者となった。
 
 第6試合は、9年ぶりに登場したメカマミーがロケットパンチやジェットスクランダーを用いる超科学の力で闘い、最後はマッハドリルを突き刺し磁石の力でサバイバル飛田を葬った。

 第7試合は普通のプロレスが行われ、学生プロレス界のレジェンドであるMEN’Sテイオーが現役の学プロ選手であるONAKINをクロス・フェースロックで沈めた。
 
 第8試合は、タイガーマスクvsハルク・ホーガンという夢の対決がオマージュレスラー同士で実現し、ぺろぺろ親方のぺろぺろ攻撃にタイガーが苦戦するも、華麗なタイガー殺法からの安全式ムーンサルトで猛攻。しかし最後はアルティメットぺろぺろドライバーに沈んだ。

 エンディングでは、ALL DOIN実行委員長でもあるMEN’Sテイオーが登壇し「皆さん、今日はほんとこんなクソみたいな興行に集まっていただいてありがとうございました。草プロレス、社会人プロレス色々ありますがみんなプロレス。ありがとうございました」と挨拶。
 最後はぺろぺろ親方が「1!2!3!4ーッ!」の掛け声で興行を締めた。

 大会の総括を求められた高木三四郎は、「学生プロレスとか、草プロレス、アマチュアプロレス、そしてプロレス。いろんな形があります。リングがあっても無くても“プロレス”と名前が付けば“プロレス”なんじゃないかなと思っています。さっきサバイバル飛田氏と話をしていたんですけど、『昔はこんなんだったよね』って。ホントこんな感じだったと思います」と感想を語り、過去のDDTの姿に思いを馳せる。
 そして最後に、「最近インディーっておとなしいと言うか、なんかみんなキレイなものを求め過ぎなんですよ。でも『こんなに怪しかったんだ』『こんなにデタラメなんだ』『誰ひとりマトモなことしなかった』っていう、僕はそういう世界で育ってきたし。小さくまとまってんじゃねーよっていうのはありますね」と昨今のインディープロレス業界に対して苦言を呈した。

 『ALL DOIN』で中心的な役割を担っていた軍団ひとりは、10月のDDT両国国技館大会に参戦後「俺らは遊びでプロレスやってんだ。ナメんじゃねぇ」と語っている。
 こうした旧来の枠に囚われない自由な考えがプロレスの未来を拓いていく可能性もあり、今後も彼らの活躍に期待したい。

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