CIMAが元DDT絶対王者に完全勝利!獣神サンダー・ライガーに倣い「全団体の若手を成長させてプロレス界に恩返しをしたい」と想いを語る!

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 21日、東京都・両国国技館にてDDT『両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~』が開催され、“ALL OUTvs#STRONG HEARTS”の全面対抗戦が行われた。

 CIMA率いる#STRONG HEARTSは、9月の後楽園ホール大会で行われた竹下幸之介のユニット“ALL OUT”の試合後に突如登場。観衆が騒然とする中、CIMAは「お前らの試合モニターで見させてもらったけどな、このリングには熱が足らない。お前が竹下か。お前それだけの身体しててまだこのレベルか。俺がお前の体格とセンスがあればとっくにプロレス界のてっぺん取ってるけどな。まだ本物のプロレスを知らんのちゃうか?俺らがリングに上がった瞬間、お前ら全員目の色変わっとるやないか。これがプロの熱や」と華麗なマイクで一気にDDTファンの心を掴んだ。
 これに対し竹下は「俺らの試合の後に出てきたってことは、ALL OUTと竹下幸之介が気になってるってことやろ?だったら俺がその挑戦受けたるわ」と#STRONG HEARTSとの全面対抗戦を提案し、DDTの意地と誇りをかけての戦いに闘志を燃やしていた。

 第4試合では両軍の大将がセコンドに付き、T-Hawk&エル・リンダマン&トアン・イーナンvs彰人&勝俣瞬馬&飯野雄貴の6人タッグマッチが行われたが、序盤からCIMAがイス攻撃などで介入しALL OUTの足並みを乱すと、#STRONG HEARTSが連携攻撃で試合のペースを握る。ALL OUTも終盤には盛り返し奮闘するが、キャリアの浅い飯野が狙われリンダマンのジャーマンスープレックス・ホールドに沈んだ。

 そしてセミファイナルではCIMAと竹下幸之介がシングルマッチで激突。
 セコンドに付く両軍のメンバーが入り乱れて混沌とする中、CIMAは竹下の足を一点攻め。イスを使ってのドラゴンスクリューや、コーナーマットを外して金具剥き出しになったコーナーを使っての攻撃などインサイドワークに長けた熟練の攻撃で余裕をアピール。竹下もサプライズローズやジャーマンスープレックスホールドなどで果敢に応戦するが、足のダメージで動きに精彩を欠いてしまう。動きが鈍ったCIMAはシュバイン、立った竹下にメテオラ、背後からのメテオラ、スワンダイブ式メテオラ、さらに大一番で見せるクロスファイヤーまで繰り出し、最後は正調のメテオラでトドメを刺した。
 この結果を受け、“ALL OUTvs#STRONG HEARTS”の対抗戦は#STRONG HEARTSの完全勝利となった。

 試合後、マイクを取ったCIMAは竹下の実力を評価しつつ「両国国技館だけに、のこったのこった。CIMAが残った。ちゃんちゃん」とジョークを飛ばす余裕を見せ、自身が40歳最後の大一番を勝利で飾れたことに対して喜びの言葉を述べた。
 そして、KO-D6人タッグ王座戦がこの日の第1試合で行われたことについて触れ、「さぁ、#STRONG HEARTSは何をしたらいいんですか?!」と観客へ問いかけると会場は大歓声。CIMAは「俺は40歳の内にベルトを獲りたい。ヘイ、DDT!11月15日までに東京の大会があるんやったらよろしく頼むで!」と6人タッグ王座への挑戦をアピールした。
 最後は「俺らが上海OWEからこのリングに来て、必ず今までにないプロレスリングの熱をDDTに植え付けるから、お前ら#STRONG HEARTSから目を離すな!楽しみにしとけや!」と締めた。

 バックステージに戻ったCIMAは、竹下との試合を受けた理由を語り始める。
 まず、CIMAがまだ若手選手だった2007年のDRAGON GATE神戸ワールド大会で獣神サンダー・ライガーからオープン・ザ・ドリームゲート王座を奪取した思い出を語り、「あとから冷静に考えたらよくライガーさん、よくこの試合を引き受けたなと。『俺が逆の立場だったら出来るか』と考えてたときに来たのが竹下戦や。俺も21年間この世界でご飯食べさせてもらってんや。それで、プロレス界に恩返しするなら何が出来ますか?プロレス界を大きく見て、竹下は数年後トップ獲らなアカンやろ。だからこそ当時のライガーさんになぞらえて俺はこのシングルマッチを引き受けたんや。竹下!お前トップ獲れよ!そしてT-Hawk、リンダマンとこの先何年、何十年とやっていってくれや!またお前が来るんやったらタッグでもシングルでも俺は喜んで受けるから!そして世界、全団体そうや。CIMAで良ければ、おたくの団体の一番の若手の相手させてもらう!」と熱弁し、満足そうに笑みを浮かべた。

 各団体の若手を成長させることでプロレス界に恩返しをしようとしているCIMAの大きな心に試合を通して触れた竹下のさらなる覚醒に期待したい。

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