EXTREME王者ササダンゴが平田一喜を『嚙んだら開運!嚙んだ明神式デスマッチ』で破り初V!「ベルトかけて矢野通と試合できたら最高」

DDTプロレスが4月19日、東京・神田明神ホールで『神田明神文化交流館 presents 裏スベガス シリーズ ~日月~』を開催。DDT EXTREME王者のスーパー・ササダンゴ・マシンが『嚙んだら開運!嚙んだ明神式デスマッチ』で平田一喜を破り、初防衛に成功。6月9日、後楽園ホールでの矢野通(新日本プロレス)との一面対抗戦まで、ベルトを保持し続けることを宣言した。
神田明神は1300年以上前に創建された由緒正しき神社。DDTはかつて、ここで路上プロレスを実施。2020年夏には「KING OF DDT」トーナメントを開催。神社内にある神田明神文化交流館では頻繁に記者会見を行っており、友好関係にある。今回はDDTと神田明神がコラボする形で、5年ぶりの大会が実現した。
セミファイナルのEXTREME王座戦は、王者がルールを指定できる。今大会を迎えた時点で、平田がアイアンマンヘビーメタル級王座を保持していたため、この一戦はダブルタイトルマッチとして行われることに。第2試合後の公開調印式でササダンゴは試合形式を『嚙んだら開運!嚙んだ明神式デスマッチ』と発表。これはプロレスでは通常反則になる噛みつき行為が奨励され、対戦相手を3回噛んだら勝ちとなり、3カウント、ギブアップなどの通常のプロレスルールは一切無効。
ササダンゴによると、平安時代、この地域の田んぼを荒らしに来た鬼たちを、村の力持ちたちが噛んで追い払ったことから、『噛んで追い払った田んぼ(通称=噛ん田)』と呼ばれるようになり、後にその村の力持ちたちが『噛み様』として神格化されたことから転じ、現在の「神田」という地名になり、その『噛み様』を祀るために創建されたのが神田明神(噛んだ明神)だと力説。創建以来、『噛んだ明神』では五穀豊穣、地域安寧を願って奉納の『噛み試合』を行い、神様の前で地域の力持ちたちが噛んだり噛まれたりすることで、地域の平和や人々の健康を祈り、その加護を求める大切な神事と言われて来たとしたが、神田明神の禰宜によれば、その説を真っ向否定した。
それはともかく、調印、ルール説明、写真撮影が終わり、平田が退場しようとすると、DDTのマスコットキャラクター・ポコたんが現れ、平田をスパナで殴打し3カウントを奪い、ベルトが移動。そして、神田明神のマスコットキャラクター・みこしーがポコたんに強烈な体当たりをぶちかまし、ポコたんはリング上で大の字に。すると、神田明神の岸川雅範禰宜と髙島瑞暉権禰宜がポコたんを同時にカバーし、ピンフォール。アイアンマン王座が神社界によもやの移動となり、ササダンゴvs平田戦にはEXTREME王座のみがかけられることになった。
試合はササダンゴが噛みにいくが、マスクの口の部分が開いてないため噛めず。ならばとササダンゴはマスクをずらし、2回続けて噛む。その後は異様な展開に発展し、平田の言葉が「噛んだ」として有効に。さらに平田がティッシュペーパーで鼻をかむと、これも有効とみなされ、2-2に。ここで、ササダンゴは神田明神文化交流館のショップで買ったせんべいを取り出す。最後はササダンゴが自らマスクを脱いで平田に被せ垂直落下式リーマンショックでダメージを与え、せんべいを噛んで、3噛んだ獲得で勝利した。
ササダンゴは「ベルト防衛したからには、6月9日まで、やんわりと防衛したり、スケジュールのNG出したりしながら、ベルトを持ち続けて、DDTvs新日本の一面対抗戦で矢野通と、このベルトかけて、試合やってやります」とマイク。
バックステージでは「神田明神という厳粛で厳かな会場でプロレスやらせてもらうのは奉納試合だと思ってます。EXTREMEであること以上に神田明神の歴史を学び直すところから始めました。無事に防衛できてよかったです。DDTで一番頭使うベルトだと思うんで、これかけて矢野さんと試合できたら最高ですね。6月9日まで意地でもベルト持ち続けていこうと思います」と矢野とのタイトル戦を希望した。
また、4月6日付けでDDTに入団した現役高校生レスラーの佐藤大地が初メインに抜てきを受け、HARASHIMAと組み、クリス・ブルックス&正田壮史と対戦。佐藤はクリスと激しいエルボー合戦を繰り広げ、ミドルキック連打と大奮闘。15分過ぎにはラリアット、バズソーキックとたたみかけるも、クリスのグラウンド・オクトパスストレッチで捕獲され無念のギブアップ負け。佐藤は「KING OF DDT」1回戦では、納谷幸男とのヘビー級対決に臨むが、「DDTに来て初めてのメイン、初めてのKO-D無差別級チャンピオン。当たり前ですけど強すぎました。でもトーナメントで優勝して、もっと強くなった状態でクリスの前に立ちたい」と意気込んだ。
なお、神田明神マスコットキャラクター・みこしーがプロレスデビュー戦に挑み、上野勇希、To-yとのトリオで、男色ディーノ&木髙イサミ&高尾蒼馬と激突。みこしーは体の形状からリングに上がれず、試合を見守ることに。ところが、場内が暗転すると、突如、バトルモードで擬人化して、ディーノ組に猛攻。最後は3人がかりの合体式明神スプラッシュで高尾を葬り、デビュー戦を白星で飾った。