上野勇希がUNIVERSAL王座を2年ぶりに奪還し、次期挑戦者に“プロレス王”鈴木みのるを指名!「この僕の大事なベルト、宝物を持って戦いたい」
DDTプロレスが1月26日、東京・後楽園ホールで『NEW YEAR, NEW HERO. 2025~新たな物語がはじまる~』を開催した。上野勇希がDDT UNIVERSAL王者のグリンゴ・ロコを破り、丸2年ぶりに同王座を奪還。3月20日、後楽園での『旗揚げ28周年記念興行』で実施される初防衛戦の挑戦者に“プロレス王”鈴木みのるを指名した。
グリンゴは昨年11月10日(日本時間11日)の米ワシントン大会で山下実優(王者)、ニック・ウェイン(挑戦者)との3WAYマッチを制して王座戴冠。その後、2度の防衛に成功し、満を持して来日。DDT初参戦に当たって、上野との対戦を希望した。
上野は場外に飛び込んでフランケンシュタイナー、スワン式飛び付きフランケンシュタイナーとアグレッシブに空中技を仕掛けていく。グリンゴもスパニッシュフライを繰り出し、驚異的な身体能力を発揮。その後、グリンゴはエプロンでのシットダウンひまわりボム、トップロープからのラ・ケブラーダ、雪崩式ファルコンアローと難易度の高い技を次々に決め猛攻。しかし、踏ん張った上野は顔面へのドロップキック、リバース・フランケンシュタイナーからWRをさく裂させて3カウントを奪取した。試合後、両者は米国でのリマッチを約束して握手を交わした。
上野は「僕がこのベルトを持ってどうしようと考えたとき、真っ先にやりたい人が思い浮かびました。その人とは(昨年11・17大崎で)1度しか試合したことなくて。その人と戦うにはこんな宝物が必要だと思ってました。この僕の大事なベルト、宝物を持って戦いたい人は鈴木みのる! このUNIVERSALのベルト、宝物をかけて僕と遊ぼう」とプロレス王を指名。
ここで、彰人GM代行は「鈴木さんの意向もあるから、前向きに調整するから、いったん持ち帰らせてもらって」と鈴木との交渉に当たることを明言した。
バックステージで上野は「このUNIVERSALのおかげで、グリンゴ・ロコという素晴らしい選手が、僕とベルトをかけてやるため、日本にまで来てくれました。米国でもやりましょう。ベルトを持ったとき、やりたいことが2つありました。一つは1ヵ月、米国でもメキシコでもどこでもいいから、丸々行かせてくれよって。だけど、今の僕に必要なのは世界を感じる1ヵ月じゃなく、鈴木みのる。1回やっただけで恋に堕ちたんで。でも鈴木みのるさんと試合したいのに何もかけないなんて、僕にはできない。このベルトをかけて鈴木みのるとやる」と強い意志を示した。
一方、王座から陥落したグリンゴは「2024年は世界で一番いいレスラーだと証明する年になったけど、2025年もそういう年になるだろう。今日負けたけど、13時間のフライトで来てる。今日のお客さんはグリンゴの側についてくれたんじゃないかな。(上野が)米国に来たときは、もう1度シングルマッチで。そのときは3カウント獲ってやる」とリベンジを期した。