男色ディーノが王座陥落し新王者・佐々木大輔の手で棺桶に埋葬!「男色ディーノが居ないDDT、楽しみだろ?」
21日、東京都・両国国技館にてDDT『両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~』が開催され、佐々木大輔が男色ディーノを撃破しKO-D無差別級王座を戴冠した。
男色ディーノは2017年に高木三四郎からDDTの全権を譲り受けプロデューサーとして辣腕を振るっていたが、海外武者修行から凱旋帰国した入江茂弘がディーノ体制を批判したことから抗争が勃発。今年6月に入江はKO-D無差別級王座を戴冠したものの、8月に試合後の入江にディーノがいつでもどこでも挑戦権を行使して入江を撃破し王座を奪取。これに怒りを顕にした里村明衣子がディーノから王座を奪取するなど混沌とした三つ巴の闘いを展開していたが、ディーノが9月にこの2人を交えた3WAYでの王座戦を制して同王座を再戴冠し、両国国技館大会のメインイベンターの座を勝ち取っていた。
対する挑戦者は、今年のD王グランプリを制した“DAMNATION”の佐々木大輔。かねてからディーノ批判を繰り返していた佐々木は「お前が“DDTの象徴”とか言われてんの吐き気がするんだよ。今のDDTは俺だよ」と真っ向からの対決姿勢を見せ、これに対してディーノは「私からベルトも象徴も剥ぎ取ってみなさい」と王者の風格をもって迎え撃つ覚悟を見せていた。
試合が開始されるとディーノはロックアップから即リップロックを狙いに行き、男色ナイトメア、男色スープレックスと初っ端から男色殺法全開で王座戦であろうとも己の道を征くというメッセージを発信。
これに対し、佐々木はネックブリーカー等で首へダメージを蓄積させて必殺のクリップラー・クロスフェイスやペディグリーへの布石を打ち、場外に設置したテーブルにディーノを乗せてテーブルクラッシュを狙うが、逆にディーノがパイルドライバーでのテーブルクラッシュで逆転。
さらにリップロックで佐々木を弱らせ、パンツを一枚ずつ脱ぎながらシャイニングあてがいを三連発。下半身に一糸まとわぬ姿となったディーノは佐々木の顔面を股間に埋める形での三角絞め、佐々木の頭を股間に挟んでのパイルドライバーという“アルティメット男色殺法”を展開。松井レフリーが無理矢理パンツを履かせたことでアルティメット状態は解除されたが、佐々木もコスチュームを脱いでガーターベルトを着用している姿を見せ、コーナー上で自らディーノにリップロックをかけてから雪崩式ペディグリーで後頭部からマットに突き刺し、ミスティカ式クロスオーバー・フェイスロックで試合を決めた。
試合後、佐々木はディーノや観客に感謝の言葉を述べる演技でディーノを油断させたところをDAMNATION総出で袋叩きに。佐々木の腹心・遠藤哲哉も「笑いなんていらねぇんだよ!」と吐き捨てる。
戦前から「“DDTの象徴”としての自分を殺してみろ」という旨の発言をしていたディーノは挑発のために入場時に黒装束の男たちに佐々木の遺影入りの棺を運び込ませていたが、佐々木はこれにディーノを押し込んで“埋葬”し「残念だったな!テメーらの男色ディーノは今日で終わりだ!」と勝利宣言すると、会場は小さなざわめきを掻き消す大きな静寂に包まれる。
すると、DAMNATIONの一員であり、同日の全日本プロレス横浜文化体育館大会で世界タッグ王座の防衛に成功した石川修司がMISIAの『IN TO THE LIGHT』を歌いながら佐々木の王座戴冠を祝福する映像が突如スクリーンに映し出され、石川の歌とともにエンドロールが流れた。会場が混乱する中、DAMNATIONの面々は悠々と去っていった。
バックステージに戻った佐々木は、王座を奪取してディーノを“埋葬”したことについて「あのまま二度と出てこないだろ、アイツは。これでDDTも明日から少しは良くなる。男色ディーノが居ないDDT、楽しみだろ?男色ディーノがいないDDTを俺が作ってやったんだ」と語る。
佐々木は先月の後楽園ホール大会では「入江は『DDTを破壊する』って言ってたけど、俺は破壊しない。俺が新しいDDTを創る」と語っていたが、今後新たな“佐々木時代”を築く気はあるのかを聞かれると、「何も創んない。俺はもっとメチャクチャにしてやる。まだ(葬らなきゃいけない選手がたくさん)いるだろ。アイツらを終わらせないといけない」と語り会場を後にした。