反体制軍リーダー・入江茂弘がDDTラストマッチで自身の飛躍と団体への愛を語る!「自分が大きくなって、大きくなったDDTに戻ってきたい」

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 21日、東京都・両国国技館にてDDT『両国ピーターパン2018~秋のプロレス文化祭~』が開催され、この日をもってDDTを卒業する入江茂弘の壮行試合が行われた。

 入江茂弘は2007年にでら名古屋プロレスに入門して高井憲吾の下で修行を積み、2013年にDDTへ移籍。コミカルからシリアスまで幅広い試合で観客を魅了し、その明るい人柄と柔和な笑顔でファンから愛されていた。
 しかし、2016年頃からアメリカ武者修行に繰り出し数多の団体を転戦し今年凱旋帰国した入江の顔からは笑顔が消えていた。入江は、海外からDDTがコメディ偏重のイメージでしか見られていないことに危機感を募らせ2017年から始まった男色ディーノ政権を激しく批判し抗争を展開。
 今年6月に入江は同時のV11王者・竹下幸之介を撃破しKO-D無差別級王座を戴冠したものの、8月に試合後の入江にディーノがいつでもどこでも挑戦権を行使して入江から王座を奪取。これに怒りを顕にした里村明衣子がディーノから王座を奪取するなど混沌とした三つ巴の闘いを展開していたが、ディーノが9月にこの2人を交えた3WAYでの王座戦を制して同王座を再戴冠。
 その試合後、入江は「色々と思うこと、色んな気持ちがあるけど、とにかく今はスッキリした気持ちですね。やっぱり感謝してるし、(DDTは)自分にとってもいいところだったと思いますし」と憑き物が落ちたように穏やかな様子で語り、その後9月をもって契約満了による退団を発表していた。

 この日入江は、ともに切磋琢磨してきたHARASHIMA&坂口征夫を相手に、かつてのユニット“チームドリフ”の同志・石井慧介とのタッグでラストマッチに臨んだ。
 4人は思い残すことなくすべてを出し切るべく序盤から全力でぶつかり合い、敢えてお互いの技を正面から受けに行くかのような試合を展開し会場を沸かせる。入江はHARASHIMA&坂口2人を相手取り「勝負だ!」と叫んで打撃合戦を仕掛ける。坂口のハイキック、HARASHIMAの蒼魔刀など必殺技フルコースを食らった入江は窮地に陥るが、坂口へのビーストボンバーで逆転。
 入江が二発目を狙うと、坂口は両手を広げて「入江ーッ!」と叫び、敢えて正面からビーストボンバーを受け入れカウント3を聞いた。
 試合を終えた4人は深々と頭を下げ合いながらしっかりと握手を交わし、入江をDDTから送り出した。

 バックステージに戻ったHARASHIMAは入江の退団を惜しみつつ、「プロレスを続けていればどこかで再戦は出来る」と未来に希望を託す。そして坂口は「自分の時間的にも入江、石井とやりあうことは多分今日が最後だと思う」と意味深長なコメントを残し会場を後にした。

 入江は、「やっぱりDDTは温かいし、こんなに素敵なレスラーがいて、すごいスキルを持ってるレスラーがいっぱいいるからもっともっとDDTは上がっていくと思うし、僕はそれを期待してるし、僕も止まらずどんどん突き進んで、自分が大きくなって、大きくなったDDTに戻ってきたいと思います」と穏やかな表情で語り、去っていった。

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