【試合結果】9・1 HEAT-UP高島平大会 兼平大介vs定アキラ 田村和宏vs木高イサミvs弥武芳郎 近藤“ド根性”洋史vs山田太郎

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『特別興行 ヒートアップジャッジメントvol.4』
日時:2018年9月1日(土)
開始:13:30
会場:東京都・高島平区民館3Fホール
観衆:87名

▼第1試合 HEAT-UPジャッジメント1 10分1本勝負
○プリンス・カワサキ
8分45秒 横回転十字固め
●飯塚優

▼第2試合 HEAT-UPジャッジメント2 10分1本勝負
○渡辺宏志
時間切れジャッジメント判定
●クラッシャー高橋(CROWN)
※観客判定引き分け、レフェリー判定2−1で渡辺

▼第3試合 HEAT-UPジャッジメント3 10分1本勝負
○井土徹也
7分26秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
●井坂レオ(Marvelous Impact)

▼第4試合 HEAT-UPジャッジメント4 10分1本勝負
○近藤“ド根性”洋史
時間切れ観客判定勝ち
●山田太郎(666)

▼第5試合 HEAT-UPジャッジメント5 10分1本勝負
○弥武芳郎
時間切れ観客判定勝ち
●田村和宏/●木高イサミ(BASARA)
※突然試合に巻き込まれた弥武リングアナを含めた3名による判定

▼第6試合 HEAT-UPジャッジメント6 10分1本勝負
[SMOKEY CRIMINAL]○定アキラ(フリー)
時間切れジャッジメント判定
●兼平大介
※観客判定引き分け、レフェリー判定2−1でアキラ

HEAT-UPシングル王者の兼平が定アキラにまさかの敗戦!引退前の近藤が山田と感謝の一騎打ち!田村とイサミが11年ぶりの対戦は衝撃の結末!

オープニング


 8月30日に逝去したRayさんに対し追悼の10カウントゴング。参戦選手がリングを囲み故人の冥福を祈った。ジャッジメントのルール説明後てっしー一発芸実験版、やはり今回も失敗に終わるが次に期待したい。
選手入場式、何故か姿を表さないイサミ、代表挨拶は田村和宏。

田村「え~っと…入れてきたんですけど…コスチュームが…ないんですよ。朝、(スーツケースを)持ってきた時にはあったんですけど…でも、必ず自分の試合までには見つけますので。今日も全試合楽しんでいってください!」

 田村の挨拶の際、田村のコスチュームに身を包んだ人物が舞台を横切ったように見えたのだが…幻だったのだろうか。

第1試合


 ジャッジメントルールではいまだ未勝利の両雄、飯塚は素早いグラウンドを仕掛けていくが、田村和宏の分身プリンスが切り返す。ならばとぶら下がり式腕十字や痛めたプリンスの腕を使って絞め技を繰り出す飯塚。プリンスはドロップキックからプランチャ、クロスボディと立体殺法で反撃、しかしブレーンバスターを切り返しスタンディング・アームロックからコブラクラッチと飯塚も攻撃の手を緩めない。
 ドロップキック、PKとたたみかけ再びコブラクラッチからグルジア投げ、腕十字で飯塚が勝利を掴みかけるが、プリンスが抜け出して丸め込み逆転のフォール勝ちを収めジャッジメントでの初勝利をマークした。

<試合後コメント>

飯塚優
「自分の思ったとおりの、知ってる限りの一番強い技、何度も何度もぶつけたんですけど、最後の最後で詰めが甘かった……。それが悔しいです。それだけです」

プリンスカワサキ
「今日は飯塚選手との第1試合でした。彼がスゴい関節技、コマンドサンボ、得意だって聞いて、いつかきっとそういうので追い込まれるなって思ってはいたんですけど、最後体が自然と動いてフォール、丸め込みの体勢に入れました。これも道場で何十回何百回と練習してきた動きが咄嗟のときに出たんだと思います。きっとこうやって練習を積み重ねていけば、自分がピンチのときには絶対、絶対身体は応えてくれる!そう思います!これからも10月31日、とどろきに向かって僕も道場マッチではイナダマンも頑張ります!2人で10月31日、とどろきで子どもたちの笑顔を、すっごいすっごい笑顔をもらいにリングの上でがんばりますんで、応援よろしくお願いします!ありがとうございました!」

第2試合


 クラッシャー高橋がHEAT-UPマット初登場、グラウンドのヘッドロックにいくと頬へのエルボーを入れるなど細かいテクニックで渡辺の出鼻をくじく。高橋が巻き込んでアームロックを決めれば、渡辺はサーフボード・ストレッチで反撃、クラシカルなグラウンドの攻防が固唾をのむ観客の前で展開される。
 残り2分を切ると互いにニーリフト、高橋のショートフック、渡辺の腕パンチと両者打撃の応酬。エルボースタンプで倒した渡辺の喉笛にすねを立て、村杉レフェリーがチェックする間ずっとチョーク攻撃を行った高橋、熟練の巧みなテクニック。
 残り1分、苦しんだ渡辺だがローキックからスピニング・トーホールド、足四の字固めへ。更にボディスラム、ダイビング・ニードロップと攻める。しかし高橋は立ち上がりざまリストロックからスクールボーイ。ここで時間切れのゴング。大技の数で観客の支持を得た渡辺がからくも判定勝ち。

<試合後コメント>

クラッシャー高橋
「いやぁ、何度やってもいいね。この人とは何度やってもいいね。スゴいね、HEAT-UP。何べんやってもいいよこういう試合だったら!拍手微妙だったけど、俺は渡辺さんに拍手を!(手をたたきながら)あとはプロモーターが使ってくれるかわからないけど、俺はいつでも空いてるから」

渡辺宏志
「いやぁ、もうクラッシャー選手とは23年来の戦友というかね、そのときから戦ったり組んだりを繰り返してずっとやってきた人なんだけども、年齢は僕より5つほど上なんだけど、それでも23年経った今でも衰えを見せないってこれ、スゴいことですよ。もし年齢や体力などの面でもし同じ条件の中で試合をしていたら、間違いなく自分が10分以内にフォールされていたと思うので、今日の判定はビックリだったんだけども、だけど、クラッシャー高橋はね、これで終わるような人ではないし、もっともっと出てきて欲しい……いや、出てこなきゃいけない人なんでね、やっぱり自分は自分の息が続く限りあの人を引退させませんよ。まだまだ戦いのリングに引っ張り出して何度でも戦ってやりますよ!まあ今日は、再開しての第二章の始まりということでね、もっともっとクラッシャーさんとの戦いを多くの人に見てもらいたいんで、よろしくお願いします!」

第3試合


 Marvelousの井坂レオがHEAT-UPマット初登場、6月25日Marvelous新木場大会の再戦となる平成最後の10代レスラー対決。飛びつきウラカンホイップで投げたレオ、直後に井土がタックルで倒し逆水平からボディスラム。体格で勝る井土にレオは膝へのソバット、低空ドロップキックからレッグロック、足横須賀、コーナーでの水面蹴りから膝へのミサイルキック、足四の字固めと足殺しに出る。一度勝利を収めているせいか中盤までレオのペース。
 5分経過、ドロップキックから反撃に出た井土、ジョンウーから串刺しエルボー、ハーフハッチと繋ぐ。フィッシャーマン狙いを首固めに切り返したレオ、直後に飛びついてカサドーラ、辛くもカウント2で返した井土。続けて走り込んでのニーを連発、「終わりだ!」と叫んでレッドフェニックス、前回のフィニッシュであるライブレードへ。これをかわした井土がスライディングD、フィッシャーマンをこらえたレオは右ハイ、かわした投げ捨てジャーマン、バク宙で立ち上がるレオだが井土腕をキャッチし逆さ押さえ込みの体勢から後方に回転させもう一発スライディングD。これで勝機を掴んだ井土がフィッシャーマンズ・バスター、ジャーマンとたたみかけ借りを返すフォール勝ち。

<試合後コメント>

伊坂レオ
「……あぁ、負けちった。2連勝するって言ってたんですけど……10代対決でキャリアも近くて、前回は勝ったけど今回は負けました。もう一度、Marvelousのリングでもこのリングでもいいので呼んでください!井土選手、もう一度やりましょう!ありがとうございました!」

井土徹也
「今日、高島平、伊坂さん。年は1つ上なんですけど、こうして同世代の人とプロレスが出来て自分はすごくうれしいですし、自分は前回1敗してるんでもうこれ以上負けるわけにもいかないし、今1勝1敗なんで、これからももっと戦い続けたいというのが本音です。あと、とどろき……兼平大介の持ってるベルトに挑戦決定まで、しがみついてやるよ」

第4試合


 近藤デビュー前のエキシビジョンマッチ以来となるシングルマッチ。開始直後にドロップキックを放ち先制した近藤はボディスラムからフライング・ソーセージ、場外ホームラン、スライディングヒップアタック、大技をたたみかけコーナーに登るが、場外にエスケープし間合いを取る山田。場外でひと吠えし気合を入れ直した近藤、リング内に戻ってロックアップからリストの取り合い。山田が誘ったグラウンドについていく近藤、しかし小内刈りからのレッグロックに顔をしかめる。腕十字で切り返そうとする近藤、山田立ち上がってフロントネックロック、腰投げからヘッドシザース、両者離れる。まるであの頃に戻ったような山田太郎によるグラウンドから立ち上がりざまを教授する講座。リング中央で近藤逆水平、山田もチョップで返しラリーへ。「監督!」「生徒!」と叫びながら打ち続ける両者、近藤がド根性ホームランで倒すと山田は磨き抜いたエルボースマッシュ。立ち上がった近藤だが山田はノーモーションのヘッドバット、ばったりと倒れる近藤。山田ボディスラムから走り込んでダブルニードロップ、カウント1で返す近藤。山田チンロックからサーフボード・ストレッチ、横回転十字で丸め込みすかさずエル・ヌドからノーガードの背中にドロップキック。山田太郎によるジャベ講座の一端か。
 5分経過、立ち上がりざま近藤が逆水平、両手を広げて挑発する山田、逆水平とエルボーのラリーから山田のヘッドバット、立ち上がる近藤に山田はバックエルボーからコーナースロー、反動をつけフライングショルダーで返す近藤。「監督!」と叫んで近藤串刺しエルボー2発からヌカドーラ、ダメージのせいか次の攻撃に素早く移れない。会場を煽ってジャンピング・ブレーンバスター、ド根性デスロックは防がれるがすぐにスピア一閃。腹部を押さえて苦しむ山田を見てコーナーに登る近藤、起き上がった山田雪崩式狙い。振りほどいた近藤はピョン吉スプラッシュへ、かわした山田、近藤諦めずスピアからジャックナイフ固め、山田エビ固めで丸め込み返しカウント2。続けて山田館内から「あ~…」という声が響く中ラ・マヒストラルからオクラホマロールと丸め込みを連発、返す近藤。
 残り2分、山田の首固めをこらえた近藤がド根性デスロックへ。両足のフックが外れ片足のみを極めるレッグロックとなるが構わず絞り続けると山田が窮地に追い込まれる。村杉レフェリーを掴んでようやくロープに手を伸ばす山田。最後は互いにチョップとエルボーを打ち込む中時間切れのゴング。山田の「辞めんなバカ野郎!」と叫びながら放つエルボーが印象的だった。持てる力の全てを監督・山田太郎に叩き込んだ近藤。観客判定で支持を得た近藤、村杉レフェリーが近藤の右手を挙げ恩返しの勝利。堅い握手を交わした両者、互いに礼。去っていく生徒であった近藤に山田監督が送ったエールであった。

<試合後コメント>

山田太郎
「なんかデビュー前から知ってる子が自分より先に辞めてくのは、ちょっとやっぱ、なんか寂しいですね。でも、本人が決めた道なんで、そこは。悔いなく最後まで戦いきって怪我なく乗り切って、引退してからプロレスに関わるかわからないですけど、またHEAT-UPも続くと思うんで、会場に元気を貰いに来て、そして見に来たらお客さんとかに元気をあげてほしいなって思います。ありがとうございました」

近藤“ド根性”洋史
「ジャッジメント、勝てたと言うより、全部出しました。山田さん!貴方は練習生のときから名訓王子学校でお世話になり、HEAT-UPの所属でも僕の知り合いでも何でも無いあのときのダメな僕をホントに離さず厳しく教えてくれました!それを、恩返しを形で表してくて、とにかく全部出せました!ここまで自分がレスラーとしてやってこれました。山田さん、貴方は僕にとって恩人です!ありがとうございました!ただ、僕は引退するけど試合はまだ残ってます!とどろきもある、新百合もある!新百合ではもうひとりの恩人、田村さんとの試合があります。なので、山田さんに教わったことを全力で田村さんにぶつけて勝利します!どうもありがとうございました!」

第5試合


 オープニング時「コスチュームがない」と言っていた田村、分身であるプリンス・カワサキのものを拝借し試合に臨む。その田村のコスチュームを着用して登場したのは木高イサミであった。当然田村がゴング前に襲いかかり試合開始、場外から戻るとコスチュームを脱がそうとする田村。

田村「お前似合ってねえじゃねえか!」
イサミ「お前のコスチュームなんか似合うわけねえじゃねえか!」
田村「俺のコスチュームをこの野郎!」
イサミ「その(プリンスの)コスチュームも似合ってねえぞこの野郎!」

 コーナー際で罵り合う両者。「死ねイサミ!」と叫んで田村スリングブレイド、避けたイサミは串刺しエルボーからスリングブレイド、居合抜きアックスボンバーをキャッチして飛びつき腕十字、アンドレと技もパクる。「お互い似合ってねえんだ!」イサミが最後に正論を言う。イサミはリング下からスリッパを取り出すとまず特設売店で乱闘、BASARA売店に陣取っていた岡田裕也レフェリーが被害に遭う(2発目はイサミの確信犯)。次に本部席近くで乱闘、スリッパを奪っていた田村の一撃は弥武リングアナに直撃するがそれでも実況を続ける弥武のプロ根性(結局3発食らっていた)。続いてHEAT-UP売店に…そこには417工場長!さすがに女性へのスリッパ攻撃は公序良俗に反するため全力で阻止した田村、イサミが田村を一発引っ叩いて納得しリング内へ。
 そんなことをやっている間に5分経過、イサミのアトミコをかわした田村はボディへのパンチからソバット、串刺しミドルから雪崩式フランケン、ミサイルキック。「勝ったー!」とフォールするが当然カウント2で返される。ソバットコンビネーションからミノルスペシャル、イサミ押しつぶして押さえ込むがカウント2。飛びつきフランケンを回転エビで返す田村、立ち上がったイサミは勇脚。立ち上がる両者、田村のエルボーでイサミがダウン、首を掻っ切るポーズから田村はかつてイサミから勝利を挙げたリストクラッチ式フィッシャーマンズ・バスターの体勢。防がれるが田村右ミドル、胸を突き出し威力を半減させ前に出ていくイサミ、5発目を掴んでドラゴンスクリュー。
 残り3分、イサミの絶槍がヒット、続けて鳥兜へ、カウント2。ティルトスラムからダイビング・ダブルニードロップ、田村かわして対角線を駆けウルトラタイガードロップ。残り2分、田村の突進をロープ越しにかわしたイサミ、エプロンの田村に抜刀を放つ。リング内を走りトペ・スイシーダ、そしてなにを思ったかイサミは本部席へ、何故か弥武リングアナを連行しリング内に入れる。コーナーで弥武を立たせるイサミ、背後から田村か突進して串刺しエルボー…ものの見事に弥武に命中し場内からブーイングの嵐。今度は弥武を背にする田村にイサミが突進しようとするが…

田村「これ以上の展開はわかるから!弥武さんだけはもうやめろ。」
イサミ「新たな展開が生まれるかも知れない(場内爆笑)。」

 必死に止める田村、お構いなしに突っ込むイサミ、ところがビッグブートをキャッチした弥武はイサミにドラゴンスクリュー。称える田村だが何故か蹴り、それをまたキャッチした弥武はもう一発ドラゴンスクリュー、館内は割れんばかりの拍手。素早く本部席に戻った弥武は「もう10分経過してました」とゴングを打ち鳴らす。館内は爆笑。膝を押さえてリング内でダウンする田村とイサミ、なんとも形容し難い光景。判定に入るまで館内、イサミから「弥武さん!」の声、場内からの弥武コールを受け弥武を含めた3人による判定になる形に。判定、イサミにはわずかな拍手、田村には…またもやシーン現象、弥武には場内からやんやの拍手と歓声。がっくりとリング内で崩れ落ちる田村とイサミ。本部席でてっしーに、リング内で田村&イサミのウィナーコールを受ける弥武、11年ぶりのシングル対決は弥武リングアナの前に両者判定負けという前代未聞の結果に終わる。

<試合後コメント>

木高イサミ&田村和宏
(先にコメント会場に現れたイサミを追うように田村が駆け込んでくる)
田村「返せよ!返せよ!」
イサミ「返す返す返す返す(笑)下準備、下準備。興行って何が大事か分かる?下準備が大事だから、下準備」
田村「(自らを指さして)社長。社長がやってる興行。分かる?ね?」
イサミ「あぁ、呼ばなきゃ良かっただろ?(笑)」
田村「ホントだよ!(笑)全く似合ってない!(イサミが着ている自らのコスチュームを指さして)」
イサミ「俺もね、着てから思ったけど全く似合ってない」
田村「ホントね、B’zかと思ったよ」
イサミ「こんな短パン初めて履いたよ」
田村「何年ぶり?」
イサミ「何年ぶり?11年ぶりって言ったか」
田村「もっとぶりで」
イサミ「STYLE-Eの無差別級以来?」
田村「もっとぶりでさぁ、これはさぁ」
イサミ「まさにジャッジメントですよ」
田村「まあまあまあ、昔を思い出したね」
イサミ「やっぱ、こういう心を忘れちゃいけないね。そう思いながら試合しました私は」
田村「忘れちゃいけないね。団体の代表同士で無茶できないけど」
イサミ「これをね、後輩たちには見てほしいですね。HEAT-UPの後輩にも見てもらいたいし、BASARAの後輩にも見てもらいたい」
田村「これはね、お手本。教科書。プロレスの教科書」
イサミ「ホントに大谷(晋二郎)さんに怒られるぞ」
田村「みんなに怒られるわ(笑)まあいいや。また機会あったらやろう」
イサミ「やろう!まあ、今日の勝者は弥武さんだから。二人共今日は負けだ!弥武さんの勝ちだ。あとで弥武さんのインタビュー取っといてくれ」

第6試合


 定アキラがHEAT-UPマットで初めてシングルのメインを張る。いつの間にか新井健一郎が来場しており試合を見守る。鉄パイプを持って入場するアキラだが、兼平の差し出した手を握り握手に応える。ジャッジメントルールでは2勝1敗と勝ち越している兼平だが、ユニバーサル王者となってから初となるので絶対に負けられない。組み合わずに距離を取って低いタックルからグラウンドに誘う兼平、アキラは飛行機投げを放つが上になった兼平マウント掌底から腕十字、アキラロープへ。手四つからアキラカニ挟み、膝十字固め。真っ向から王者に挑んでいくアキラ。リング中央でエルボーの打ち合い、ここはやや兼平が優位に。アキラはガットショットからかち上げエルボー、コーナースロー。兼平は突進するアキラを担ぎ上げコーナーへ、ボディへの虎王を放つ。場外に落ちたアキラ、エプロンを叩き悔しがる。リング内に戻るアキラに兼平ダブルフットスタンプ、腕を捻って叩きつけ両膝でアキラの腕を挟みツイストする。体勢を変えてチキンウイング・アームロック、アキラはロープへ。ラリアットをかわしてスピアを打ち込むアキラ、館内から拍手が沸き起こりここで5分経過。
 セカンドロープに兼平を叩きつけ、素早く場外に出てリング周りを半周、横っ面に蹴りを叩き込んだアキラはエプロンでアピール。スリーパーから額へのエルボースタンプ、首四の字固めに繋ぐアキラ、身体を反転させロープに逃れた兼平の胸板をロープ際で踏みつける。ロープスローを切り返した兼平、リング中央でヒップトス腕十字。良いポジションで極まったがアキラは何とかロープに足を伸ばす。兼平キチンシンクから側頭部への虎王、ブレーンバスターの体勢に入るがアキラはファルコンアローで投げ返す。ロープに走るが兼平の膝がボディへ、バックドロップはアキラが腰投げで切り返す。対角線を走って互いに出したニーが空中で激突、打ち勝った兼平のランニング・ニーがアキラの肩口へ、カウント2。両手を広げフィニッシュを宣言する兼平はstrike of the knee、かわしたアキラはスクールボーイの要領で倒し、逆にランニング・ニーを兼平に叩き込む。両者ダウン、両者への声援が交錯する中カウント9で立ち上がる。残り1分、兼平スリーパーから卍固め、担ぎ上げて抜けたアキラはハワイアン・スマッシャー。残り30秒、互いにリフト・アンド・ニーを打ち込み兼平バックドロップ。カウント1で返したアキラはニーをかわして直下式リバース・ブレーンバスター。ここで時間切れのゴング。観客の支持はほぼ互角、レフェリー判定でアキラに軍配が上がり、初のシングルメインでユニバーサル王者から白星をもぎ取った。

エンディング


 コーナーで片膝を突いて座り込む兼平に対し、挑発するようにベルトを巻く仕草を見せるアキラ。

アキラ「オイ、オイ、オイ、オイ、兼平さんよ。そして今日ご来場のお客様。今日、勝ったのは誰だ?(場内から「アキラー!」の声)オイ、HEAT-UP、わかっただろこれでよ?オイ田村聞いてっか?この前俺はよお、タッグで負けちまったけど、今日もらったこのチャンス、全部俺が活かしたぞ。でもなあ!ハッキリ言っておく。判定で勝ったってなあ、納得しねえんだよ兼平。オイ、タッグのベルトは獲れなかった。俺はとことん貪欲だ。次に狙うのは、お前のベルトだ。オイ、次どこでもいい、井土がなんか言ってっけどあんなクソガキどうでもいいんだ、次、オイ、俺とやらせろ。もし次じゃなければいつでもいい。いつでもいいからやらせろ、田村聞いてっかオイ!(井土がエプロンからリング内へ)オイ、お前クソガキなんてどうでもいいんだお前。まあいい、最後に一言だけ言っときます。あんま言うことじゃないんだけどね。どうも皆さん拍手してくださってありがとうございます(館内拍手、アキラ去る)。」

 一言も言い返せなかった兼平、それを見て井土がマイクを握る。

井土「…なに負けてんだよ(館内「おお~!」)。定アキラって人は、最初自分のタイトル(挑戦)には絡んでなかったから。俺は今兼平しか見てない。兼平、俺は新木場で挑戦表明して、チャンピオン権限でOK出て。なのになんで団体から正式な発表が出てないんだ?」
兼平「井土、俺は新木場でも言ったけど、俺はチャンピオン権限でお前ととどろきのメインでやってやるって言ってるんだよ。でもな、最終的な団体の判断は、田村社長だ。お前にひとつだけ聞きたいことがある。なんでとどろきアリーナのメインで挑戦したいんだよ?」
井土「HEAT-UPナンバーワンのビッグマッチ、とどろきアリーナ。『所属兼平大介対他団体誰か』そんなの意味ねえんだよ。HEAT-UPの大一番、ビッグマッチだからこそHEAT-UPの所属選手同士で戦わなきゃ、意味ないんだよ。だから俺はとどろきのメインでベルトを懸けて兼平大介と戦う。あとな、そんなにベルト似合ってないぞ。」
兼平「井土、田村さんがなんと言おうと、お前の挑戦受けてやるよ。あとな…ひとつだけ言っておくぞ。あのベルトを巻いて、一番似合うのは俺なんだよ!帰れ!(突然のぶった斬りに館内笑い)とどろきアリーナまであと2ヶ月あるから、俺はその間もう一回練習して…今日ジャッジメントで負けちゃったけど、定アキラ、ああいうタイプの選手は嫌いじゃないよ。井土倒して、あいつの挑戦受けてやるよ(館内拍手)。」

 思わぬ形でとどろきアリーナ前の判定負けという取りこぼしをしてしまった兼平だが、すぐに前向きになり、井土を倒した後アキラとの防衛戦を約束。心強く愛されるチャンピオンはとどろきまであと2ヶ月弱となった今日、力強く宣言した。

<試合後コメント>

定アキラ
「オイ、さっきリング上でも言ったけどな、HEAT-UP、そして田村。この結果でわかっただろ?HEAT-UPでは現チャンピオンより外様の俺のほうが人気者なんだよ。分かるか?この商売は人気商売なんだよ。人気のやつが一番偉いんだよ。わかったか?何回も言うけど、この勝ち方じゃ納得できねぇんだ。しっかりあのチャンピオンの首の骨を折るくらいまでボコボコにしないと気が済まねぇんだよ。そして、一つわかっただろ?新井のオジキも、ヒデのアニキも、いなくても俺は勝てるんだよ。分かるか?SMOKEY代表なんだよ。俺だってSMOKEY背負ってんだよ。俺っていうか、SMOKEYがHEAT-UPをどんどん荒らしていくからな。楽しみにしとけよ。特に田村、オメーだバカヤロー」

兼平大介
「クソー……ジャッジメントルール、定アキラ選手も結構ヒールで敵のチームに居るんですけど正直気になってた選手で。一回シングルマッチしてみたいと思ってて楽しみにしてたんですけど、ジャッジメントルールで負けちゃいましたね。でも、今後井土ととどろきアリーナでメインで勝って防衛したら一回定アキラ選手とタイトルマッチ、必ずどっかで防衛戦必ずやりたいなって思いましたよ。ああいうヤンチャに見えて芯が強いというか、ストロングスタイルの匂いを感じる選手は嫌いじゃないので。いつでも、定選手が良ければ僕の再戦受けていただきたいですね。でも、悔しいですね。今日はありがとうございました」

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