【試合結果】9・24 DDT後楽園ホール大会 【トリプル選手権】竹下幸之介vs佐々木大輔vs大家健 【アイアンマン】優宇vs割り箸他 KUDOvsHARASHIMA 男色ディーノvsスーパー・ササダンゴ・マシン with マッスル坂井
『Who’s Gonna Top?~DDTドラマティック総選挙2017~最後のお願いスペシャル!』
日時:2017年9月24日(日)
開始:12:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1465人(超満員)
▼アンダーマッチ 15分1本勝負
○ディエゴ(DNA)
5分22秒 VHS→エビ固め
●下村大樹(DNA)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
岩崎孝樹(DNA)/●渡瀬瑞基(DNA)
7分46秒 ファイヤーバード・スプラッシュ→片エビ固め
[NωA]○勝俣瞬馬(DNA)/MAO(DNA)
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
【王者】●優宇(東京女子)
12時29分 体固め
○割り箸(フリー)
※割り箸が第1268代王者となる
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
【王者】●割り箸(フリー)
12時30分 ミラクルアス
○ロイズ・アイザックス(フリー)
※アイザックスが第1269代王者となる
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差バトルロイヤル 時間無制限勝負
<一人目>
○アントーニオ本多(フリー)
6分8秒 横入り式エビ固め
【王者】●ロイズ・アイザックス(フリー)
※アントンが第1270代王者となる
<二人目>
○ゆに
7分47秒 コーナー2段目からのスカイツイスター・プレス→体固め
●マツノコレクションA.T.
<三人目>
○彰人
9分25秒 オーバー・ザ・トップロープ
●高木三四郎
<四人目>
【王者】●アントーニオ本多(フリー)
12分34秒 輪廻転生
○ヨシヒコ
※ヨシヒコが第1271代王者となる
<五人目>
【王者】●ヨシヒコ
14分15秒 垂直落下式ファイアーサンダー→エビ固め
○平田一喜
※平田が第1272代王者となる
<六人目>
【王者】○平田一喜
15分8秒 オーバー・ザ・トップロープ
●大鷲透(フリー)
<七人目>
【王者】○平田一喜
15分9秒 オーバー・ザ・トップロープ
●石井慧介
<八人目>
【王者】○平田一喜
15分13秒 オーバー・ザ・トップロープ
●大石真翔
<九人目>
【王者】○平田一喜
15分15秒 オーバー・ザ・トップロープ
●彰人
<十人目>
【王者】○平田一喜
15分20秒 オーバー・ザ・トップロープ
●優宇(東京女子)
<十一人目>
○ゆに
15分41秒 ウラカンラナ・インベルティダ
【王者】●平田一喜
※ゆにが第1273王者となる
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
【王者】●ゆに
12時49分 シュミット式バックブリーカー→片エビ固め
○大石真翔
※大石が第1274代王者となる
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
【王者】●大石真翔
12時50分 ラストライド→片エビ固め
○優宇(東京女子)
※優宇が第1275代王者となる
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
坂口征夫/高梨将弘/●赤井沙希
7分20秒 ダイビング・ボディーアタックを切り返す→片エビ固め
樋口和貞/○ロッキー川村(パンクラスism)/関根龍一(BASARA)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
○高尾蒼馬/ヤス・ウラノ(フリー)
8分58秒 ラ・マヒストラル
[DAMNATION]遠藤哲哉/●マッド・ポーリー
▼DDT旗揚げ20周年イヤーのうちに男色Pが皆様にお見せしたいのだけれども、それに相応しい内容になるかどうか不安極まりないスペシャルシングルマッチ~ルーザー・リーブ・ハウスルール 30分1本勝負
○男色ディーノ
7分33秒 男色ドライバー→漢固め
●スーパー・ササダンゴ・マシン
▼DDT旗揚げ20周年イヤーのうちに男色Pが皆様にお見せしたいスペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○KUDO
18分43秒 ダイビング・ダブルニードロップ→片エビ固め
●HARASHIMA
▼KO-D無差別級&DDT EXTREME級&インディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級トリプル選手権3WAYマッチ 60分1本勝負
【DDT EXTREME級王者】○佐々木大輔
21分46秒 クロス・フェースロック
【インディーJr王者】●大家健(ガンプロ)
※もう一人は【KO-D無差別級王者】竹下幸之介
※大家はインディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級王座4度目の防衛に失敗。佐々木が第39代DDT EXTREME級王座6度目の防衛に成功するとともに第25代インディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級王者となり、大家の全財産71万4146円を獲得。竹下は第61代KO-D無差別級王座8度目の防衛に成功。
佐々木が大家を下しEXTREME級&インディーJrの二冠王に!新体制になってもDDTらしさをそのままに成長していくと高木&ディーノが強くアピール!
アンダーマッチ
両者握手からスタート。ロックアップからバックの取り合い、アームドラッグの応酬から下村がドロップキック。
コーナーに押し込んだディエゴが下村をドロップキックで場外へ落とす。リング上に戻った二人はエルボー合戦。ディエゴがスラムから逆片エビ固め。ブレイク。ディエゴはコーナーに押し込み腹部にナックル。しかし下村がセカンドロープからミサイルキックで切り返す。下村はエルボー連打からブーメランアタック、続けてその場飛びムーンサルト。カウント2。
下村はスワンダイブ式ラリアットを放つが、ディエゴがかわしてドロップキック。さらに串刺しエルボー。走り込むディエゴに下村がカウンターのドロップキック。怯んだディエゴにランニングヨーロピアンエルボー。そこからコーナートップに上がった下村がスワントーンボム。かわしたディエゴがランニングエルボー。そこから走り込んで飛びかかった下村を担ぎ上げたディエゴがVHS(デスバレードライバー)。これでカウント3。
オープニング
”アシスタント・プロデューサー”の今林久弥がリングへ。TAKAYAMANIAへの募金を呼びかける。そして、DDTが新体制を迎えるということで、DDTグループの全選手がリング上に上がり、挨拶。
高木「本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます!株式会社DDTプロレスリング、高木三四郎です。先日発表がありましたが、株式会社DDTプロレスリングは、サイバーエージェントグループの一員となりました。ただし、体制は今までと変わらず、私が社長としてDDTグループを運営してまいりますので、今後もご支援のほど、よろしくお願いします!本日は、株式会社サイバーエージェント代表取締役、藤田晋社長にお越しいただいています!藤田社長!リングにお願いします!」
藤田社長はリングに上がり、一礼。続けて高木がマイクを握る。観客は拍手で迎える。
高木「サイバーエージェントさんは、インターネットTV、AbemaTVを運営するなど、若い層に絶大な影響力を持っています。これからサイバーエージェントさんと共に、DDTはさらなる業務拡大を目指して頑張っていきます!今まで、DDTはプロレス界がやってこなかったことを逆手に取ってやってまいりましたが、サイバーエージェントグループの一員となった今、声を大にして申し上げたいことがございます。DDTは、DDTらしさをそのままにプロレス業界のナンバーワンを目指します!」
続けて、藤田社長がマイクを握る。
藤田「皆さんこんにちは!社長の藤田でございます。今、お話がありました通り、サイバーエージェントとDDTプロレスは一緒にやっていくことになりました。今、ホントに嬉しく、楽しい可能性がある未来にワクワクしております。この話をもらったときに、正直言って私は、そんなにプロレスが大好きとか詳しいとかじゃなかったんですけど、路上プロレスを見る機会がありまして、『これはAbema向けだ』と(笑)
それで、今年の夏に初めてビアガーデンの興行を見に行かせていただいて、その日がちょうどディーノさんとササダンゴデーだったんですけど、終始あっけにとられたというか(笑) なんといいますか、大変、とにかく、終始楽しかった。『これがプロレスか、これがDDTか』と感銘を受けまして、高木社長がDDTを20年やって来て、これからもう一回りスケールアップしていきたいという気持ちに深く感銘しました。DDTファンの皆様にはご安心していただきたいのですが、 DDTプロレスを変えるつもりは全くございません。このままの形でさらに大きくしていけるように、私たちは全面的にバックアップしていきたいと思います。これから、今業界ナンバーワンを目指すと今高木社長からお聞きしまして、AbemaTVとしては、今日もこれから新日本プロレスの放送があるんですけども、本気で一緒に業界のナンバーワンを目指していきましょう!これからもDDTプロレス、そしてサイバーエージェントをどうぞよろしくお願い致します!」
高木「よぉーし!DDT、新たな一歩を目指して、みんな!行くぞ!DDT!DNA!BASARA!東京女子!ガン☆プロ!みんな一丸となって……(会場の大家コールにしばし言葉を失う)……一丸となって、頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします!それでは行くぞ!DDT後楽園大会、スタート!」
<興行後コメント>
高木三四郎&藤田社長
高木「先日発表があったように、ご縁がありましてこの度、サイバーエージェントの一員となって活動していきたいと思っております」
――事の発端はどういった形で
高木「元々、私も20周年というところを境に、もう一回り会社を大きくしていきたいという思いと、世間にプロレスをもっと広く知らせたいというのと、DDTのやっていることを知らせたいというのがありまして、AbemaTVさんを運営されているサイバーエージェントさんにご縁がありまして、私の方から話を持ちかけました」
――藤田社長の方は、その話を受けて最初はどう思われましたか
藤田「最初は、意外といいかも、くらいでした。コンテンツの内容を知るごとに、AbemaTV向きだなと思いました。今日も今中継やってるんですけど、コメント数とかすごいことになってるんで、多分相当伸びるんじゃないかなと」
――先ほど「路上プロレスを見る機会があった」という言葉がありましたが、一風変わったプロレスに興味を持った?
藤田「そうですね。また、豆腐プロレスとかもありましたし、コラボレーションとプロレスって相性が良いなと思いまして、DDTはそこに柔軟な気がしたので、良いなと思いまして」
高木「ご縁があってお話させて頂いたときに、私のスマートフォンに入っていた路上プロレスの動画を藤田社長に見ていただいて、非常に良いという反応をいただきまして、そこから話をさせて頂いた次第です」
――視聴者の傾向として、どういうところに切り込んでいきたい?
高木「メディアを新しく作ろうとしているというのを感じていまして、10代20代の若年層はみんなAbemaTVさんを見ていて、そういう人達に触れ合う機会も多かったですし、皆見ているという点で。プロレス界も90年代のプロレスを見ていたという世代から、大分代替わりをしていて、若い層にアプローチしていく必要があるんじゃないかなと思いまして、お話をさせていただきました」
――中継はグループ団体を含めてどのくらい行われる予定でしょうか
藤田「それは今後相談して。試合も見てもらいたいですし、他のバラエティ番組とか、ドラマなんかも面白い企画が出来るんじゃないかなと」
高木「ドラマ良いですねぇ」
藤田「刑事物とか、プロレスラーが逮捕されるとかは面白いかもしれませんね」
高木「私も刑事ドラマには何度か出させてもらっています(笑)」
――コンテンツの一つとしてではなく、完全に会社として一緒にやっていくということは、サイバーエージェントとして今後どういった形の関与をするのでしょうか
藤田「どちらかと言うと、裏側ですけど、色んなことをやっていく上で資金面とかでバックアップできるんじゃないかなと。裏方ですね」
――藤田社長、現時点でお気に入りの選手は
藤田「えー……どうですかね。やっぱり、今やってた二人……男色ディーノさんが強く印象に残ってます(笑)」
高木「男色ディーノがね、入場時に藤田社長を襲うんじゃないかとヒヤヒヤしてましたよ(笑)」
藤田「でも、高木社長がスーツ着てそのまま闘うとは思って無くて(笑)そのままやるんかいって。スーツって破れないんだなって(笑)」
高木「これ、丈夫でしたね」
――ササダンゴマシン選手のパワーポイントはどう思われましたか
藤田「目潰し&アイアンクロー……とりあえず、プレゼンが上手ですよね。やっぱ言いたいことがしっかり伝わってくる。うちの社員にも見習わせないと(笑)」
――高木選手、会社としてタッグを組むにあたってのメリットというのはどういうものがあると思われますか
高木「私から話を持ちかけた時点で、色々なことが出来るんじゃないかなと思っていましたけど、DDTのコンテンツはそのままに、側面支援という形のお話でしたので、僕らは僕らで今まで以上に頑張らなきゃいけないなと。リング上もそうですけど、やっていかなくちゃいけないのかなと。あと、女子プロレスですとか、うちではやっぱりコンテンツがいくつかありますし、DNAは10代20代の選手だけで構成されているので、また違った取り組みが出来るんじゃないかなと思ってますし、DDTもエンタメだけじゃなくて、竹下幸之介を軸とした若いチャンピオンをどんどん表に出せるのかなと思っています。いろいろな部分で露出につながっていくのかなと思っています」
――露出という面で現在考えているプランは
藤田「僕もまだよく知らなくて、たまたま見たら面白いっていう感じでして、AbemaTVの特徴は格闘技ファンももちろんいるんですけど、通りがかりに見て興味を持つ人も多いので、プロレス自体もそうですし、別の形での接触機会というのをこれから作っていきたいですね」
第1試合
NωAのライブからスタート。アイアンマンのベルトを持った優宇が赤コーナー側から飛び出してリングを横切る。続いて、第2試合に出場予定の選手が集団で優宇を追いかけてリング上を駆け抜けていくハプニングが起きる。大石は優宇の追跡に参加しリング外へ。ライブの終盤は勝俣とMAOの二人に。
渡瀬&岩崎が入場すると、勝俣&MAOの二人は握手を求めるが、渡瀬&岩崎は拒否。最初のマッチアップはMAOと渡瀬。ロックアップからエルボーの打ち合い、ヘッドロックからのタックル応酬、MAOがブーメランアタック。
勝俣にタッチ。勝俣はエルボーを連打。しかし渡瀬がドロップキックでやり返すと岩崎にタッチ。渡瀬は勝俣に顔面ウォッシュ、代わる岩崎は顔面にココナツクッシュを連発後、垂直落下ブレーンバスター。勝俣はなんとか一矢報いるとタッチ。
代わるMAOは渡瀬を蹴散らすと岩崎にウィスパーインザウインド。しかし岩崎はサッカーボールキックからのPK。起き上がってロープチャージするMAOだったが、岩崎はキチンシンク。渡瀬にタッチ。渡瀬はブレーンを狙うが、MAOがサイドバスターで切り返し勝俣にタッチ。
勝俣は自軍コーナーからクロスボディを狙うが、渡瀬はドロップキックで迎撃。
岩崎・勝俣のマッチアップ。勝俣が正面からフランケンで場外へ出すと、場外にノータッチでスワントーン。渡瀬をリングに上げると、勝俣&MAOがWのミサイルキック。そしてWでのチョークスラムを狙うが、渡瀬が堪える。MAOはスピンして延髄斬り、さらに勝俣がライトニングスパイラル。そして勝俣がバズソーキック。勝俣がコーナーに上がり、ファイヤーバードスプラッシュを投下するとカウント3。
第2試合
煽りVTRにて、第1試合のオープニングで追われていた優宇が控室に逃げ込み、一安心してカツ丼を食べ始めるが、食事の途中で眠ってしまう。そのときに取り落とした割り箸が優宇の体の上に。そこへ偶然松井レフリーが通りかかり、割り箸が優宇をフォールしている現場を目撃。すぐさまカウントに入り、3カウント。割り箸に王座が移動した。
松井レフリーが割り箸にベルトを渡している最中、ロイズが急襲。ミラクルアスで割り箸を破壊。王者死亡によりロイズが新王者に。
試合は、新王者となったロイズと高木のマッチアップからスタート。高木はスーツ姿でドロップキックを決めるなど奮闘するが、ロイズのミラクルアスの餌食になりかける。そこへ彰人が入場しロイズを蹴散らしたところへ松野コレクションATが入場。透明な犬を散歩させる姿をリング上の選手が冷ややかな目で見つめていたところをロイズが急襲。松野はクロスボディを連発するが、ロイズにかわされてしまう。止めに来た彰人を蹴散らすと、松野は619。続けてハンドスプリングエルボーを狙うが、動きが遅くかわされてしまう。自爆した松野にロイズがミラクルアス。松野は腕を負傷してしまう。
アントンが入場するが、入場時にロープにつまずいて転んでしまい負傷。
アントン「ちょっと待ってくれ!今、膝の打ちどころが悪すぎて膝が今ピザみたいになってしまって、試合続行できる状態じゃないです。速やかにギブアッ……ちょっと待った!ちょっと待ってくれ松井さん!ここでギブアップしたら、なんかちょっと、恥ずかしいんで、昨日『ごんぎつね』っていうお話を徹夜で考えてきたんで、それを披露させていただいたら、速やかに自分でロープ越えてギブアップしますんで。ごんぎつね~♪タッタラッタ~、ラ~ラ~ラ~(ルパン3世OPのイントロ) いや~、俺は狐だけど怪盗さ。今日もクラリスの心を盗みに行こうぜ~!次元、いるか?!『いるよ~ルパ~ン』ルパンって言うな!五右衛門はどこだ!『いるでござる~』よし!じゃあ、不二子ちゃん!不二子ちゃんは?……モリモリモリモリモリ~『私、シャケのお腹の中にいる卵なの~塩漬けにされちゃった~』……うわっ!お前!不二子ちゃんじゃなくて……筋子じゃん!」
とごんぎつね攻撃を仕掛けるが、ロイズがごんぎつねをキャッチしてミラクルアス。しかし、アントンがカウント中に丸め込み、3カウント。アントンが新王者に。
石井が入場。新王者のアントンを集中攻撃。そこへゆにと大石が入場。大石が石井をスタナー、大石のアシストを受けたゆにがフランケンで投げ捨てると、ゆにがコーナーからスカイツイスタープレス。カウント3。残った選手たちは高木を集中攻撃。
大鷲が入場し、高木を救出するが、即座に裏切って高木をオーバー・ザ・トップロープ。
優宇が入場し、リング上の選手を大掃除。リング上に残ったアントンを払腰、巴投げ、裸絞め。アントンは落ちかける。
そこへ平田が入場。東京GOに合わせて踊り始めた瞬間、大鷲が平田に延髄チョップ。残った全選手が平田にストンピングでボコボコに。キレた平田は暴れて脱出すると、「お前ら!毎回毎回いつも人の入場邪魔しやがって!お前らは!なんなんだ、よっ!」とダチョウ倶楽部ムーブを仕掛けるが、全員無視。
乱戦となり、各々が1対1でヘッドロックを仕掛ける。リング上にはヘッドロックの選手が4組いる状態。4つのコーナーから4組がぶつかり合い、車座に座り込む。その輪の中心にアントンが飛び込み、ポーズを決めると、会場が暗転。
会場が明るくなると、いつの間にか入場していたヨシヒコが中央のアントンの首を絞めている。アントンは体重差を生かしてのど輪締めを外すと、ヨシヒコを念仏パワーボムで投げようとするが、ヨシヒコは輪廻転生で切り返しフォール。ヨシヒコが新王者に。
そこからはヨシヒコが無双。石井をドラゴンスープレックスで投げ捨て、平田に組み付くと、人知を超えた回転を見せ、フランケンで投げ捨てる。しかし平田は空気を読まずノーダメージをアピールし、ヨシヒコをパイルドライバー。フォールが入り、平田が新王者に。
調子づいた平田はそのままリング上でダンスを開始。襲いかかる大鷲、石井、彰人、大石、優宇をポイポイと投げ捨てオーバー・ザ・トップ。そこへゆにが平田に飛びついてウラカンラナ・インベルティダ。そのままフォールに入り、ゆにが新王者に。最後に残ったゆにが勝者コールされる。
試合終了後、大石がリングに入り、喜んでユニを抱擁して祝福し肩車。しかし大石はそこからゆにをシュミット式バックブリーカー。そのままフォールし、ゆにからベルトを奪取する。会場からは大きなブーイング。
大喜びする大石の背後には仁王立ちの優宇が。優宇は大石を払腰からラストライドで叩きつけるとカウント3。王座を奪還した。
すると、リング外から出場選手たちが全力で優宇を追いかけ始め、第1試合のオープニングのように優宇が脱兎のごとく逃げ出す幕引きとなった。
<試合後コメント>
優宇
――ベルトが戻ってきましたね
「そうですね!一回獲られちゃったんですけど、こうして戻ってきたので、これからの試合はずっとベルトを持っている限りは毎日24時間タイトルマッチだと思って気を引き締めて行きたいと思います」
――後楽園のリングでラストライドで王座を奪還したことは感慨深いものだと思います
「そうですね。DDTの後楽園にずっと出たい、DDTに出たいって思ってたので、それに関してもすごく嬉しいですね。15年前、『DDTの選手になりたい』って高木さんに直接私は言った人間なので、こうやって東京女子の選手としてですけど、DDTのリングで、後楽園大会でタイトルマッチが出来るっていうのはすごく、すごく嬉しいですね。やっぱり、このベルトは私が世界で一番愛している気がします。このベルトをこんなに大切にしている人は……います?(笑)これはずっと守っていきたいと思います!」
第3試合
野郎Z軍の関根は入場するなり赤井をいやらしい目で見つめ、テンションを上げる。
最初のマッチアップは樋口・坂口。樋口はロックアップを仕掛けるが、坂口はキックで牽制し、付き合わない。ローキックで体制を崩した樋口に坂口はグラウンドで攻めるが、樋口は力技で外してタッチ。
ロッキー・高梨のマッチアップ。高梨は猪木アリ状態のまま高速で這っていき、ロッキーをコーナーに追い詰める。
赤井にタッチ。すると、控えていた関根が猛烈にタッチを求める。ロッキーが赤井を指し「ユア・エイドリアン?」と問いかけると、関根は「イエス!!マイ・エイドリアン!!」と叫ぶ。関根の熱い思いにロッキーも理解を示し、関根にタッチ。
タッチを受けた関根は、ニヤニヤとした表情で舌をベロベロさせながら赤井にロックアップを仕掛ける。しかし、手が明らかにおっぱいを掴みに行く動作であり、赤井は嫌悪感を露わに。その後も手4つを仕掛ける関根は果敢にボディタッチを狙っていくが、赤井がコーナーに逃げ、関根が手をワキワキさせ、舌をベロベロさせながら突撃するのを赤井がかわして自爆させられると、関根は逆ギレ。ガットショットからマウントを取り、パンチを連打。高梨が救出に来てチンクラッシャー。赤井はミドルキックでやり返す。
樋口・高梨のマッチアップ。二人は組み合うが、樋口がパワーで勝る。そのまま樋口はチョークスラムで投げようとし、高梨はアームドラッグで切り返そうとするが、樋口がパワーで堪える。しかし高梨もフランケンで投げ返し坂口にタッチ。
樋口と坂口のマッチアップとなるが、坂口はロッキーに出てくるよう要求。指名を受けた ロッキーはやる気満々で出てくる。初っ端で二人はパンチを出し、クロスカウンター。ロッキーがボディブロー、坂口もミドルキック。坂口は両手を広げて挑発 ロッキーはボディブロー。真っ向から受けて立った坂口に、ロッキーも挑発。坂口は腹部にミドルキック。二人は何発も正面から技を受け合い、意地を見せていくが、これはロッキーが打ち勝つ。
赤井・ロッキーのマッチアップ。赤井が掌底、チョップを連打し畳み掛けていくが。ロッキーはノーダメージ。ロッキーがボディブロー。
赤井がブート。関根が邪魔をしに入ってくるが、赤井がブートで蹴散らす。
トドメを狙った赤井がコーナートップへ上がり、ロッキーにフライング・クロスボディ。しかし、キャッチしたロッキーがそのまま身体を反転させ押さえ込み。これがカウント3。
勝利した野郎Z軍は抱き合って喜びロッキーを肩車しながら退場していった。
第4試合
先発はヤス&遠藤。ヤスがフェイスロックから背中への膝蹴りと攻めると、立ち上がった遠藤が連続のアームホイップ。遠藤は攻めていくが、ヤスが松井レフリーを身代わりに使い遠藤の動きが止まったところへヤスが急襲。場外戦へ。場外ではポーリーのアシストもあり、遠藤が有利に。そして遠藤は場外に向けスワンダイブ式ムーンサルトを投下。
リング内に戻り、遠藤がヤスをフォール。カウント2。ポーリーにタッチ。串刺しのガットショットを連発し、ポーリーハンマーを連発。そしてロープを使っての踏みつけ攻撃。
遠藤に代わり、遠藤はチョップを連発。ボディスラムからフォールもヤスは1で返す。ヤスは咆哮し、遠藤にエルボーを連打し、遠藤の顔面にツバを吐きかける。怒った遠藤はヤスをエルボー連打、ビッグブートと攻め立てるが、ヤスはジャンピングバックエルボーで一矢報いリ、高尾にタッチ。
高尾は遠藤をフランケン、さらにDDTで叩き付け、トラースキックを狙う。これをキャッチされるとロープに走り、ドロップキック。
遠藤はハンドスプリング式延髄斬りで切り返すとポーリーに代わり、ポーリーはハンマー連発。そしてルーテーズプレス。代わる遠藤はポーリーを踏み台にムーンサルト。
高尾&ポーリーのマッチアップ。高尾はポーリーを丸め込みからフランケンを狙うがポーリーがキャッチし、ブレーンバスター。
遠藤がコーナーに高尾を押さえつけ、ポーリーにスプラッシュを促す。ポーリーは走り込むが、高尾がひらりを身をかわし、遠藤に誤爆。ポーリーが戸惑い遠藤に謝る中、高尾がラ・マヒストラル。ヤスが体重をかけて押さえ込むのをアシストし、カウント3。
第5試合
男色ディーノとスーパー・ササダンゴ・マシンのシングルマッチは、負けたほうが強制的に住み慣れた家から引っ越すという、ルーザー・リーブ・ハウスルールとして行われた。
スーパー・ササダンゴ・マシンとマッスル坂井が二人並んで入場し、スーパー・ササダンゴ・マシンがリングで正座して待機する中、マッスル坂井がパワーポイントを使ったプレゼンを開始。
テーマは、「プロレス業界における覆面レスラーのトレーサビリティの関しての考察」。マッスル坂井が簡単な自己紹介をし、必殺技が必殺技が「金型製作」「映像制作」という「工業」と「興行」の両立であると言い会場の笑いを誘う。そして、最近インターネット上などで、マッスル坂井とスーパー・ササダンゴ・マシンが同一人物であると言われてしまうことに悩んでいると明かす。その疑惑を解消すべく、マッスル坂井がスーパー・ササダンゴ・マシンに全株式を売却し、マッスル坂井がスーパー・ササダンゴ・マシンの100%子会社化。サイバーエーダンゴ社の一員になったことを発表。しかし、このM&Aで大きな組織の一員となったということで、株主に向けた企業戦略を発表。二人が入れ替わって交互に闘うことでスタミナを温存し効率的に勝利するための方法として、一人が目潰しをして脱出した隙にもう一人がアイアンクローを放つというM&A(Metsubushi & Aiankuro-)戦略を発表。そして、大きな組織の一員になったことにより、マスクマンのトレーサビリティの徹底、企業情報のブラックボックス化は許されないということで、リング上に控えるスーパー・ササダンゴ・マシンの正体は飯野であり、「飯野ダンゴ」である旨を公開。二人で協力して勝利し、M&A戦略の正当性を証明すると宣言。
ディーノが入場し、飯野ダンゴとのマッチアップで試合開始。
ロックアップで組み合うが、飯野ダンゴがパワーで勝り、ディーノを突き飛ばしてマッスルポーズ。ディーノがヘッドロック、飯野ダンゴはタックルで返していく。しかし、ディーノがカニばさみで倒すと、飯野ダンゴの尻を撫で回しながらSTF。飯野ダンゴはロープへ。起き上がった飯野ダンゴは逆水平チョップ。ディーノは飯野ダンゴの足を踏みつけタックル。そして男色ナイトメア。
続けてディーノはリップロックを狙うが、ピンチになった飯野ダンゴは目潰しを食らわせリング外へエスケープ。坂井ダンゴがリングインしアイアンクローというM&A作戦を実行。続けて坂井ダンゴは俵返しで投げ捨ててフォールもカウントは2。
そして坂井ダンゴは「全国の皆さん!スーパー・ササダンゴ・マシンの必殺技、垂直落下式リーマンショックでございます!」と宣言するが、これを抜け出したディーノがシャイニングあてがい。しかし、再びM&A作戦を実行し、飯野ダンゴがリングへ。飯野ダンゴはアイアンクローで痛めつけ、串刺しラリアットさらに裏投げと畳み掛けてフォールもカウント2。
しかしディーノは飯野ダンゴに掴みかかり、マスクを剥ぎ取って放り捨てると、素顔の飯野にリップロック。昏倒する飯野にトドメを刺すべくコーナーに上るディーノだったが、坂井ダンゴが組み付き妨害。その隙に飯野ダンゴは場外へエスケープ。
ディーノをコーナーから引きずり下ろした坂井ダンゴはドロップキックから垂直落下式リーマンショック。さらにアイアンクローでギブアップを迫る。
そこへ飯野がリングへ上がってくるが、なんと飯野ダンゴではなく、ディーノのコスチュームを装着した“男色飯野”として坂井ダンゴに目潰し。さらに坂井の股間にアイアンクローを放って坂井の坂井を痛めつけた後にマスクを剥ぎ取ると、男色飯野は坂井にリップロック。意識が混濁した坂井にディーノが男色ドライバーを見舞い、カウント3。
試合後、理解が追いつかない坂井は飯野に「話が違う!」とクレームをつける。
飯野「坂井さん、自分は試合中にキスしてしまって……ゲイバーエージェントにM&Aしてしまいました」
ディーノ「なるほど。試合中の私のキスであなたの身も心も、私が主催するゲイバーエージェントにM&Aしてしまったっていうことね。それなら仕方がない。そういうことみたいですよ?私に取ってこのM&Aは最高のものだった。そういうことよ。さて、坂井さん。こうやって私達の新たな姿を見て、環境も変わらない変わらないって言っても、時代も変わってるし、我々も変わらざるをえないじゃない。でもね?思ったのよ。ここの、下品だったり、くだらなかったり、バカバカしかったり、そういう地上波が隠そうとしているもの……それこそが、私達が一番変わらなくて、最終的には私達の武器なんじゃない?それをこいつらと、オメーらに!(DDT UNIVERSEとAbemaTVのカメラに向かって)これから、見せつけてやろうじゃない。そうね!友情・努力・勝利的に言うと、私達の、オッサンになった私達の戦いは、まだ終わっちゃいない!これからが俺達の本当の戦いだ!今後とも、よろしく!」
<試合後コメント>
男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&飯野雄貴
ディーノ「いやー、M&Aはいいもんですね」
ササダンゴ「M&A良かったですねー。結果的にこういう色々なドラマが生まれるというか」
ディーノ「言いたいことはササダンゴは試合前のパワポで全部言ったし、私達二人の言いたいことは試合で全部言ったし、足りないなと思ったことは試合後に全部言ったし、そういうことなのよ!なんかもう、変わる・変わらないって言うけども、今回の件があろうとなかろうと、変わるときは変わらなきゃいけないし、変わらないときは変わらないし。で、私の中にも、ササダンゴの中にも、……飯野はちょっとわかんないけど、なんなら高木の中にも譲れないものってあんのよ。それだけは変わらない。どんなに環境が変わっても変わらない。その変わらないものこそ、私達が今までDDTで見せつけてきたもの。それを、私達がやって来たことを、こうやって日本でもトップの会社が『これは利用できる』と思って(M&Aを)やってくれたんだから。私達も、私達が今まで譲れなかったことをより大きな舞台で見せつけてやろうじゃない!というのが、今の私の気持ちです」
ササダンゴ「僕はもう割と言いたいことはマッスル坂井がやった煽りパワポで全部言ったんで、楽しみでしか無いというか。これで上手く行かなかったら、俺達が馬鹿だったことになっちゃう。やって来たことが間違ってたことになっちゃう」
ディーノ「そうね」
ササダンゴ「これで上手く行かなかったら誰のせいにも出来ない」
ディーノ「そう!今までは見て欲しい人に見てもらえなかったから、みたいなそういうのがあったかもしれない。でも、これからはそんなこと言えない。さあ、勝負ですよ!な?(飯野の肩を叩く)なんか言ったれ!今の気持ちを!」
飯野「M&Aしたんだから、これからデカくなっていくぞ!」
――敗者は強制的に引っ越すという話でしたが……
ディーノ「え?」
ササダンゴ「はい?」
ディーノ「聞こえない。なに?」
――敗者は強制的に引っ越す……
ディーノ「何言ってるか分かんない!」
ササダンゴ「我々は、この会見の席から引っ越させて頂きます!失礼致しますー。改めて書面の方で回答させていただきますので……」
第6試合
HARASHIMAとKUDOという古くからのライバル関係の二人の対決。二人はガッチリ握手をしてからゴング。
ロックアップからポジションを入れ替えながら力比べ、HARASHIMAがグラウンドに持ち込むが、KUDOはかわして腕を取り、再びグラウンドへ。 クリーンブレイク後、再びロックアップ。HARASHIMAがタックルも、倒れたKUDOがカニばさみで倒し、起き上がってミドルキック。さらにエルボー。
HARASHIMAは打撃戦に打ち勝つと、KUDOの足にストンピング、ニードロップ、ローキックと足を集中して攻めていく。KUDOは腹部にナックルを打ち込んで反撃を狙うが、HARASHIMAはさらに足にニードロップ、エルボードロップと畳み掛け反撃を許さない。
続けてHARASHIMAはファルコンアローからスワンダイブ式ボディプレス。カウントは2。
HARASHIMAはKUDOに打撃戦を仕掛け、KUDOもそれに応じてランニングエルボー。HARASHIMAはKUDOの足をキャッチしてドラゴンスクリュー。さらに場外に出し、KUDOにフットスタンプ。しかしKUDOも意地を見せ、エプロンに上がると場外のHARASHIMAにランニングミドル。
最終的にKUDO有利の状態で両者はリングへ。先にリングに戻ったHARASHIMAにスワンダイブ式ニードロップ、さらにミドルキックを連発。フットスタンプを狙ってコーナーに上るKUDOだったが、HARASHIMAが追いかけて雪崩式ブレーンバスター。続けてHARASHIMAは足を取って足4の字。KUDOはこれをなんとかロープブレイク。
起き上がった二人はミドルキックの打ち合いで意地を見せつける。そしてお互いのハイキック相打ちからHARASHIMAがハイキック、そして蒼魔刀、連発を狙うHARASHIMAにKUDOがカウンターのダブルニー。これがクリーンヒットし、ダブルダウン。
起き上がった二人は再びエルボー合戦。KUDOはHARASHIMAのエルボーをかわして連続で張り手を入れていくが、HARASHIMAがロケット頭突き。さらにファルコンアローを狙うが、着地したKUDOがバズソーキック。さらにコーナーへ上がり、フットスタンプを狙うが、かわしたHARASHIMAが即座に蒼魔刀を叩き込み、さらにトドメのリバースパイルドライバー。当たりが浅いと思ったか、もう一度リバースパイルドライバー。カウントは2。
そしてHARASHIMAはコーナーへ上がり、ハイフライフローを狙うが、KUDOは追いかけて食い下がる。コーナー上でHARASHIMAはエルボー、KUDOはチョップで打ち合う。KUDOがコーナー上でココナツクラッシュ、HARASHIMAはエプロン側にだらりと上半身を倒してしまう。そこへKUDOがダブルニードロップ。場外に落ちたHARASHIMAにさらに断崖式ダブルニードロップ。リングに戻してフォールもカウント2。
そしてKUDOはトドメのスピンキックを狙うが、かわしたHARASHIMAが蒼魔刀。再びダブルダウン。起き上がった二人は正面から張り手の打ち合い。
打ち勝ったKUDOは腹部にスピンキック、よろけたHARASHIMAにさらに側頭部へのスピンキック。倒れたHARASHIMAにPK。そしてトドメのダイビング・ダブルニードロップで畳み掛け、執念で3カウントを勝ち取った。
<試合後コメント>
HARASHIMA
「DDTが20週年を迎え、そこから組まれた導線で負けたのは悔しいですね。まあでも、ホントに今日はいつも言うんですけど、今日はたまたま今日のKUDO君のほうが強かったということなので、これからもう21年目も22年目もKUDO君とはライバル関係を続けていきたいと思います。あっちはどう思ってるかわからないですけど、僕は負けたままでは終わらないので。必ずやり返したいと思います。タッグもね、あるのでそっちもガッチリ行きたいと思います」
KUDO
「今日、20周年記念試合ということで始まって試合して、正直もう、身体もボロボロだし、どこまでプロレス続けられるかって考えたこともあるけど、でも、HARASHIMAってのは特別な存在で、僕の気持ちを奮い立たせてくれる。そういう意味では感謝ですね。今日はなんか、僕の家族も来てくれたんです。家族にも感謝したいですね。プロレスで悩んだり、仕事で悩んだり、いっぱいしますけど、娘を育てることに関しては悩まないで、そういうのはしっかりね。まあ、HARASHIMAも悔しいだろうし。またやるんじゃないですかね!」
第7試合
最初の入場は大家。会場全体が大家コールに包まれる。二人目の佐々木は大家に強奪した通帳を見せつけながらの入場。最後の入場は竹下。ベルトを肩に下げ、まっすぐ前を見据え威風堂々とした態度での入場。
それぞれがそれぞれのベルト(佐々木は大家の通帳も)を返還。握手は無し。緊張した空気の中でゴングが鳴る。
会場は大家コール。竹下&佐々木は不服そうな顔を見せる。佐々木が大家を急襲。竹下は佐々木に狙いを定め、大家もそれに協力する形に。しかし、佐々木が早々に場外へ逃げると、竹下と大家は向かい合ってうなずき、1対1の戦いへ。大家はタックル合戦を制し、竹下を倒すとコーナーに追い詰め、顔面を踏みつける。大家が竹下をロープにふろうとすると、佐々木がリング下から大家の足を引いて場外へ。そこへ竹下が場外にトペ。場外の二人にクリーンヒットし、そのまま場外乱闘へ。佐々木は椅子を使ったラフファイトで大家を攻撃。
大家をリングに上げた佐々木は、コーナーマットを外して大家を殴打。さらに顔面を踏みつけていく。そして大家を金具むき出しのコーナーに何度も叩きつける。フォールに入るが、竹下がカット。佐々木は場外へ。
再びリング上は竹下・大家に。竹下が弱った大家にコーナーで串刺しチョップを連発。さらに対角コーナーへ振って串刺しバックエルボーからフォールもカウント2。続けて竹下も大家を金具むき出しのコーナーへ叩きつける。竹下が場外に逃げると、佐々木がリングイン。大家を金具に叩きつけようとするが、大家はフラップジャックで佐々木の顔面をコーナーの金具に叩きつけると、怯んだ佐々木にカミカゼ。続けてコーナーに上がり、ミサイルキックを投下。カウント2。そこへ竹下が入ってきて大家を攻撃しコーナーへ上がるが、佐々木も別のコーナーへ上がり、先にダイビング・エルボードロップ。そのままフォールに入った佐々木に、竹下が二人まとめてダイビングボディプレス。カウントは2。
佐々木は竹下をリング外に出すと、大家にトラースキック。場外へ逃げた大家を追って、佐々木がプランチャ。場外戦を制した大家はリングに戻るが、待ち受けていた竹下がラリアット。かわした大家に、竹下はニーリフト。さらにラリアットを狙うが、起き上がった大家がラリアットで迎撃。お互いぶつかり合うが、大家が組み付いてヘッドバッドを連打。怯んだ竹下をジャーマンで投げ捨てる。
そこへリングインした佐々木がエルボーを打ち込むが、これをキャッチした大家が腕をキャッチし、佐々木の十八番であるクロスフェイスロック。これをブレイクした佐々木を大家はジャーマンで投げようと組み付くが、竹下が背後から忍び寄り、二人まとめてジャーマンで投げ捨てた。続けて竹下は大家に火の玉ボム。これを2で返されると、顔面にブート、さらにサプライズローズ。フォールに入るが佐々木がカットし竹下を場外へ。そのまま佐々木がフォールもカウント2。佐々木がフィニッシュを狙ってコーナーに上るが、大家がすがりついて妨害。そこへ竹下が介入し、大家を肩車で担ぐと、佐々木が大家にダイビングラリアット。一緒に倒された竹下を起こすと、佐々木がドラゴンスープレックス。身体を起こした竹下に佐々木がトラースキックを狙うが、竹下がキャッチして顔面にブート。さらにニーリフトと畳み掛ける。さらに竹下はドラゴンスープレックスを狙うが、クラッチを切って腕を取った佐々木はクロスフェイスロック。これをブレイクした竹下に、佐々木は追撃のラリアットを狙うが、これをキャッチした竹下はそのまま抱え上げて足をロックした形でパイルドライバー。さらにラリアットで叩き伏せ、ジャーマンで投げ捨てるが、佐々木は一回転して着地。走り込んだ佐々木が飛びついてフランケンを狙うが、竹下はキャッチしそのまま強引にパワーボムへ。そこへ大家がリングインして急襲。炎のスピアーをぶち込む。
起き上がった竹下は大家にスピアーを狙うが、大家がこれを透かして金具むき出しのコーナーヘジン縛させる。リング上では大家と佐々木がエルボーの打ち合い。大家のスピアーをかわして佐々木がスピアー。リングに上ってきた竹下が佐々木をジャーマンで投げ捨てる。
竹下のブートを佐々木がくぐって丸め込み、さらに突撃する竹下をロープにぶら下げ、顔面にドロップキック。さらに佐々木はクロスフェイスで勝負を決めに行く。起き上がった竹下はバックドロップで切り返そうとするが、佐々木は身体を反転させてボディプレス。ラリアットを狙う大家にさらに竹下がラリアット。竹下は佐々木を担ぎ上げ、佐々木は着地するが、その瞬間を狙って大家が二人まとめて炎のスピアー。大家が佐々木をフォールもカウント2。
大家は佐々木にスピアーを狙うが、かわした佐々木は大家を場外へ。プランチャからさらに場外へクロスボディ。竹下も追随し場外へ。エプロンサイドの攻防となり、竹下は大家にブレーンを狙うが、大家が逆に竹下にエプロンへ垂直落下ブレーンバスター。
さらに大家はとどめのスピアーを突き刺し竹下をフォールも佐々木がカット。その扠さきにムカッて大家は突撃してスピアーを狙うが、佐々木がカニバサミ。そのままクロスフェイスロックに持ち込むと、大家は粘るも、竹下のカットがギリギリ間に合わずタップアウト。佐々木が二冠王となった。
エンディング
亜門APが佐々木の二冠王を祝福し、KO-Dを防衛した竹下の次の防衛戦の相手はドラマティック総選挙1位の選手、竹下が1位の場合は竹下の指名選手となることが発表。インディーJrのベルトは、KAIENTAI DOJOの旭志織が挑戦表明をしたことで、10月15日のKAIENTAI DOJO後楽園ホール大会での防衛戦が決定。EXTREME級については未定。
この発表を受け、佐々木はマイクを取る。
佐々木「色々よ、勝手に決めてんじゃねぇよ。そんなことは、どうでもいいんだ。竹下ァ!俺とお前でな、決着ついてねぇだろ?お客さんだってよ、俺達の決着、続きが見たいに決まってんだろオイ。お前ら、俺に投票して、俺が一位になったら……」
ここで松井レフリーがリングに入り、「リング上での選挙活動禁止」というルールの下、佐々木を制止。佐々木は「失格にしてみろよ!」とすごむが、最終的に引き下がる。
佐々木「オイ、竹下。続きはいつになるか分かんねぇけど、その内だからな!両国終わって、なんとかPが決めたこのカード、ここにいる誰一人思ってなかっただろ。ここに、EXTREME、そしてインディージュニアのベルトがある。ついでに……(大家の通帳を掲げる)ついでじゃねぇんだよこれは。71万……4146円。一つ言わせてくれ。俺はな、金が欲しくてプロレスをやってるんじゃない!(会場から「エーッ!」の声)そんなものは、いらねぇ。でも、ルールはルールだ。これは俺がもらっとく。AbemaTV、DDT UNIVERSE、サムライTV!日本中、世界中でよ、配信されてんだろ?いいか、よく聞け。ここにいるのが、カリスマ・佐々木大輔だ!お前ら、俺の名前だけ覚えときゃ良いんだよ。そして、ここにいる俺達が、DAMNATIONだ!俺達は、なんとかPとか、サイバーエージェントとか関係ない。俺達は、白にも黒にも染まらねぇ!俺達がDAMNATIONだ!俺達は!群れない・媚びない・結婚しない!このマザーアース!そして、DDTのリングは俺達DAMNATIONを中心に回ってんだ。覚えとけ!」
<試合後コメント>
竹下幸之介
「久しぶりにギリギリの……僕が勝ったわけじゃないですけど、8回目の防衛の中で久しぶりにギリギリという形になりました。やっぱり、男色Pになって一発目のタイトルマッチで、たしかに試練は与えてくるなっていう気持ちと、勝てなかったことは悔しいですけど、その悔しいこと云々よりも、佐々木大輔と久しぶりにこのベルトを賭けてシングルマッチしてみたいなっていうのが純粋な気持ちで、大家健に関しては、特に何もなかったんですけど、ただ今日の大家さんのスピアーは効きましたね。なんか、スピードとかパワーとかそういうんじゃなくて、なんか、背負うものがあると、その技って重みが増すんだなっていうのを、恥ずかしながら大家健から学んでしまいました。総選挙、佐々木さんが1位になったらやるし、僕が1位になっても指名しようかなって気持ちになってます。もちろん、他の選手が1位になったら、その選手とやって防衛して、その次も、男色P次第ですけど、佐々木さんとシングル出来たら面白いかなって思ってます」
――これから防衛記録もかかってきますが
「最多防衛タイに並んだ?……だそうです。こっからは、相手との戦いももちろんだし、自分との戦いになると思うんで、今に満足せずにもっともっと上を目指して、DDTと共に竹下幸之介は大きくなっていきたいと思います」
大家健
「オイ!オーイ!ちょっと、これ、どういうことなんだよ!!なんで俺が負けてんだオイ?!なんで?!なんで?!ちょっと答えてみてくれよ!!オイ!!なんで負けてんだオイ?!なあ?!どうしたから負けたんだ俺は?!ちょっとこうやっただけだぞお前!!(タップをする仕草)ちょっとこうやっただけで負けたのかオイ?!ちょっと教えろよオイ!!」
――タップしたから負けたんですよ
「……やっぱりそうなのかぁ~~!!ギブアップだよなぁ……ギブアップだよなぁ!なんで俺はギブアップしちまったんだァ~!!もうインディージュニアのベルト……なんでなんで!GM、じゃねぇやAP!!俺の全財産はどうなるんだよ!佐々木選手行きとかどういうことだ!!」
――ルールですから
「ルールってどういうことだ?!」
――認めたんですよね?
「認めたんだっけ?全く記憶はございませんけども!……認めたんですか?それはなんか、リリースとか見れば分かるんですか?」
――はい
「分かんのかチックショー!!俺、明日からどうやって生きていけば良いんだよ!どうやって生きていけば良いんだよオイ!なあ?オイ?!どうしたら良いと思う?どうしたら良いと思う?AP、どうしたら良いと思う?
――あとで銀行印も貰っていいですか?佐々木選手に渡さなきゃいけないので
「オイちょっと待てよ!AP頼む!頼む!何千円でも良いから貸してくれ!!あとで楽屋で、楽屋で貸してくれ!それはいいとしても、もういいよ!お金はなんとかなるよ!なんとかなるんだよオイ!それはなんでか分かるか?俺は一銭も持たずに失踪したことがある!なんなら借金とかいっぱいあったよ!借金いっぱい抱え続けてオイ!一日16時間バイトで働いたぞ!1日16時間バイトしてもな、2万円しか稼げねぇんだだぞオイ!月収いくらだと思ってんだ?!たったの60万だぞお前!なのに働き続けたことがあるんだ!どういうことか!金ならいくらでも作れんだよ!だったら何を狙うんだ?!インディージュニアだよ!佐々木ふざけんなよ!ガンバレ☆プロレス馬鹿にしやがって!ガンバレ☆プロレスだけじゃねぇよ!ガンバレ☆プロレスのファンの皆様も会場にわざわざ来て馬鹿にしやがったんだ!佐々木ふざけんじゃねぇぞ!俺は、俺は絶対に佐々木!俺はお前を絶対に地獄の底まで追い詰めてインディージュニアのベルト絶対に取り返してやるぞ!お前、全額使うんじゃねぇぞ!少しでも!少しでも残りがあるんだったら、俺が家族のために貯めた71万!なあ?!絶対に奪い返してやるからな!奪われたものは奪い返せば良いんだよ!10年前の俺と同じだと思うなよ?!戦って戦って、戦って勝ってやるからな!以上だよテメェコノヤロー!!!」
佐々木大輔
佐々木「防衛したぞ。そして、これも」(大家から奪った通帳を掲げる)
(コメント会場に勝村が乱入)
佐々木「おう、お前誰だ」
勝村「テメーが素人みたいなレスラーだっつったガン☆プロのレスラーだよ。次、俺とやれ!」
佐々木「やらないよ」
亜門「すみません、勝村選手!次のインディージュニアのタイトルマッチは10月14日にKAIENTAI DOJOさんで決まってますんで、ちょっと無理です」
勝村「KAIENTAI DOJOとか知らねぇよ。先にやらせろ」
亜門「すみません、ちょっと……ホントに無理なんで……」
勝村「やらせろよ。なんで無理なんだよ。勝手に持ってったやつだろ?」
亜門「すみません、ホント、検討しますんでとりあえず今日のところはちょっと……」
(亜門APが勝村を連れてコメントブースから退席)
佐々木「セキュリティいないのか、セキュリティ?誰だ?どこのマスコミだ?週プロか?バトル・ニュースか?なんだアレは。やんねーぞ俺は。やんねーぞ。KAIENTAIなんていかねーぞ俺は」
――いや、インディージュニアのベルトはKAIENTAI管理のベルトなので……
佐々木「そんなベルト知らねぇよ。健が持ってたやつだろ?こんな、価値のない……。知らねぇぞこんなベルト。初代王者がザ・グレート・サスケで、飯伏幸太が持って、円華とやってたやつだろ?知らねぇよ俺はこんなベルト。いらねぇよ」
――メチャクチャ知ってるじゃないですか
佐々木「知らねぇよ。(俺がほしいのは)これでもねぇよ(大家から奪った通帳を掲げる)。俺は金のためにプロレスやってんじゃねぇんだ。俺がほしいのは、これだけだ。これだけあればいいんだ(エクストリーム級のベルトを掲げる)。次は誰だ?誰が挑戦するんだ?」
――選挙2位の人かもしれない
佐々木「それは誰なんだ。考えとけ。選挙だよ、選挙。どうなるか分かんねぇけど、俺が1位になったらまたアレか?竹下か?アイツとはな、決着付けねぇとな。でもそれは、誰がどうなるか、投票箱いじんないと分かんねぇな」
――大家から選手から奪った71万円の使いみちは何か考えていますか?
佐々木「キャバクラに行って、一万円ずつ女の子に配る。そのあと、おっパブに行って、一万円ずつ配る。そしたら無くなるだろ」
――「脳内に大家選手がいる」と言っていましたが、その幻影は消えた?
佐々木「今日は脳内じゃなくて目の前にいたよ。目の前にいただろ。すごかったぞ。俺達の予想を遥かに超えてたよ。あんな大家健、見たことあるか?クロスフェイス出しやがったぞアイツ。大家健のくせに。どこであんなん覚えたんだ」
――想像以上に手強かったということでしょうか
「手強くはなかったよ。予想以上だっただけだ」