千葉・銚子電鉄内で世界初の電車プロレスが開催!ぬれ煎餅が活躍し銚電エビ固めが完成!

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 16日、千葉・銚子電鉄車内で『銚子電鉄×DDT電車プロレス』が開催された。
 これまでディーゼル車でのプロレスはあったが電車でのプロレスは世界初。舞台は銚子電鉄の「仲ノ町」駅から外川行きの臨時電車(定員40名)を往復で運行し、観客が見守る走行中の電車内でプロレスラーがエニウェアフォール・ルールでの時間差入場バトルロイヤルで闘うというもの。
 銚子電鉄は日常的な空間で使っている交通機関である電車を非日常的に使ったらどうなるかという社会実験を今までやっており、今回のコラボレーションがすんなりと実現した。

 スタート地点である仲ノ町駅からはHARASHIMA&高木三四郎&レッカの3人で試合開始。各駅に停車ごとに次の選手が乗車して試合に加わり、通常のプロレスルールに加えてエニウェアフォール、さらに停車中に電車から出て発車時刻までに車内に戻れなければ失格となる『アウト・オブ・トレイン』というルールが追加される。


 3人がまだ広い車内で暴れる中、観音駅に到着すると、高木が銚子名物のぬれ煎餅を受け取りそれを食べてパワーアップ(?)。本銚子駅に到着するとヤス・ウラノと島谷常寛が、西海鹿島駅に到着すると石井慧介が乗車。石井がレーザービームチョップを見舞っていると君ケ浜駅に到着しマット・ポーリーが乗車。
 ポーリーがベイダーハンマーで暴れる中、ダウンした石井に島谷がその場跳びシューティングスターを投下し3カウント。なんと島谷が石井の持ついつでもどこでも挑戦権を獲得した。
 その間ポーリーがヤスをアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲してギブアップを奪うと、犬吠駅に到着し男色ディーノとロイズ・アイザックスとワンチューロが乗車。ディーノがレッカに男色ナイトメアから顔面騎乗でレッカを失格させる。

 後半戦となり、外川駅に停車すると大石真翔&勝俣瞬馬&MAOのNωAが乗車して『ネバギバ☆I LOVE YOU』を熱唱するも選手は無視。君ケ浜駅に到着すると、ディーノとアイザックスがポーリーを車内から突き落とし電車が発車。これでポーリーは失格。

 車内では三四郎が銚電エビ固め(=首4の字固めの数珠つなぎ逆エビ固め)もアイザックスが手すりを掴んでブレイク。アイザックスにディーノがリップロックから島谷が丸め込んで3カウント。島谷はこれでいつどこ権を二つ獲得。
 海鹿島駅で赤井沙希とレディビアードが乗車。ディーノが三四郎を男色地獄門で葬り、続いてディーノと大石の地獄門車が赤井を葬る。だが大石が裏切りディーノをフォールし3カウント。これでディーノも失格。

 笠上黒生駅で樋口和貞が乗車し、ビアードを鯖折りでギブアップさせると本調子駅でNωAの3人を車外に押し出し電車が発車。NωAは置き去りとなり失格。
 樋口をHARASHIMAがカウンターのハイキックからジャックナイフ式エビ固めで失格させると、ワンチューロは島谷を逆さ押さえ込みで失格させる。ワンチューロがいつどこ権を手に入れるが、HARASHIMAが車内を全力疾走しての蒼魔刀を叩き込んで3カウント。 これで終点の仲ノ町駅に到着し、HARASHIMAが優勝&いつどこ権を獲得した。

 HARASHIMA「皆さんの応援のお陰で初めての電車プロレスで勝つことが出来ました! これからもいっぱい銚子電鉄に乗って、プロレスもいっぱい見て楽しんでいきたいと思います! みんなも楽しみましょう! ありがとうございまーす! もっともっと銚電乗ってやるさー!(なんでー?)DDTも観にくるさー!(なんでー?)ぬれせんべいもいっぱい食べちゃうさー!(なんでー?)なんでかって、それは鍛えているからだー!」


<試合後コメント>
高木三四郎&HARASHIMA
高木「初めての銚子電鉄での電車プロレスなんですけど……。いやぁ大丈夫かなと思ったんですけど、何とか無事にケガ人もなく、たぶん壊れたものもなく無事に終われたかなと思っています。本当に電車の中にいたお客さんも、駅の外にも結構お客さんがいたりしたので、かなり盛り上がったんじゃないかなと思っていますね。これを機会にまた銚子電鉄さんと何かコラボして、銚子の町をプロレスで元気づけることが出来ればなと思いました。
HARASHIMA「電車の中というシチュエーションで、さらに変則的なルールで大変な中だったんですけど、その電車の中というシチュエーションをすごい楽しんで、僕は試合が出来て。皆様の応援もあって勝つことが出来ました」

――いつでもどこでも挑戦権を結果的にゲットしましたが
HARASHIMA「よかったです(苦笑)」

――どこで使うかは今後考えて?
HARASHIMA「はい。本当に考えてなかったのでラッキーです」
竹本社長「私共、銚子電鉄は日本一のエンタメ鉄道を目指して、そして地域を明るく元気にするということを経営理念として、様々な楽しく面白い企画を普段から行っているんですけど、今回の電車プロレスのオファーをいただいたときに、これぞ銚子電鉄と親和性の高いイベントはないんじゃないかと思いまして、すぐさま二つ返事でOK出させていただいて、今日初めての電車プロレスという(日を迎えました)。何より電車が壊れることなくですね(苦笑)、無事に試合が終わりましてホッとしております。そして揺れる電車、走行中の電車の中で狭い空間をフルに利用にしての、お互いの技の掛け合い、迫力、臨場感のある試合に大いに感銘を受けました」

――今日は高木社長が銚子電鉄ということでぬれせんべいを食べていましたが、これは今日のために考えていた?
高木「そうですね。やっぱりぬれせんべいの成分の中に、体を元気にすると言いますか、一時的に強くさせる効果があるんではなかろうかと思っております!」
竹本社長「薬物ですか?(苦笑)」
高木「いや(苦笑)、そんなことはないです! 本当にぬれせんべいを食べて力が漲るということで使わせていただきました」

――とくに技名というのは?
高木「そうですね(苦笑)」
竹本社長「ぬれせんべい絞めと銚電固めという二つの技をぜひ開発して……」
高木「私は今日ですね、首4の字でつながった選手をひっくり返して、逆エビ固めにしたんですけど、あれは私の中では銚電固めと。銚電エビ固めと」
竹本社長「電車っぽいですもんね」
高木「電車っぽいじゃないですか。あれを銚電エビ固めということで使わせていただきました! ぜひともアレを銚電エビ固めとして、いろいろ使わせていただければと」
竹本社長「事後承認ということで」
高木「はい。いやでも、これ社長! 定期的に開催するという方向性は……」
竹本社長「ぜひ。これまでDDTさんは銚子での試合が開催されたことがなかったということで、これからは銚子の体育館で試合をさせていただいて、エキシビション的にまた第2回電車プロレスを大いに期待しております」
高木「大丈夫ですか、第2回やって?」
竹本社長「もちろん大丈夫です!」
高木「あ、本当っすか? ありがとうございます!」

――社長、今回列車に被害が出るとか、そういう不安とかはなかったでしょうか?
竹本社長「不安定ってことを言い出すと、うちもそもそも経営が不安定な状況でして(苦笑)。揺れて不安定な車両の中で選手が技を繰り出すという点で、非常に大いに楽しみにしていて。実際、ひょっとしたら電車に傷がつくんじゃないかという杞憂をあったんですけども、その辺り技をかけるときも本当にデリケートに、投げ技の時も床に置くようにして、電車を壊さないようにと最大限気を使っていただいてですね、本当にありがたく思っております。ですので、今後とも電車を大切にしながら試合のほうを第2回第3回と継続的に行っていけたらいいなと思っております」

――新たな銚子電鉄の活性化のひとつとして考えられたりしていますか?
竹本社長「もちろんですね、先ほど言いましたようにエンタメ事業と言いますかね、日本一のエンタメ鉄道を目指そうということをいつも言っていて、それによって地域が活性化して元気になればいいなと。それこそそこにローカル鉄道としての使命があると思っていますので、どうしても今まで電車でお化け屋敷やったりですね、イルミネーション電車として日常的な車内空間を非日常的に変えて、多くのお客様に楽しんでいただこうという試みをずっと続けていますので、その一環としてぜひ電車プロレスもシリーズ化していきたいなと思っています」

――高木社長、この銚子電鉄さんの心意気をどう感じていますか?
高木「いやー、本当にありがたいですよね。万が一ってこともあり得たわけじゃないですか。それなのに快く電車をお貸しいただいて。我々もそのお気持ちに応えるように、本当に何事もないように、電車の中でケガ人も器物破損もなく終えられたので、それに関しては大変満足しております。2回目に向けてひとつの大きなうねりが出来たんじゃないかなと思っています」

――今までいろいろな路上プロレスをやってますが、今回の電車プロレスはどれぐらいの難易度でしたか?
高木「そうですね、難易度的には過去最大級の難易度でしたかね。もちろんプロレスラーなので、ケガしないように鍛えてはいるんですけど、やはり床はかなり堅かったので。でも堅いからと言って、そこを傷つけることなくプロレスをするというところ
がなかなか大変な部分ではありましたけど。やっぱり過去最大級の難易度であり、且つ過去最大級に盛り上がったんじゃないかなと思っております。やっぱり限られた空間の中で、100%のパフォーマンスをどこまで引き出せるかってところが我々の使命だったかなと思いますので」
竹本社長「柔らかいぬれせんべいで体の痛いを(癒してください)」
高木「はい、そうですね!」

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