元戦極フェザー級王者&元フェザー級パンクラシストのマルロン・サンドロとホジェリオ・ボントリンが公開練習!

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 12月15日午後、都内の和術慧舟會HEARTSにて、「PANCRASE 283」(18日、ディファ有明)に参戦するマルロン・サンドロ(NOVA UNIAO)、ホジェリオ・ボントリン(Team Gile Ribeiro)が公開練習をおこなった。
 松嶋こよみ(AACC)と対戦するマルロンは、パンクラスと戦極の元王者。髪に少々の白髪は見えるようになったものの、いつもと変わらない動き。体調も良いという。時折、笑顔を見せながら、レオ・サントスを相手に3分1ラウンドのスパーリングを披露した。
 前回、ISAO戦(2015年4月、判定1−2で敗戦)の裁定への不満は消えていないものの、長く闘ってきた日本で闘いたい気持ちがあること、日本のファンに励まされたことから今回の参戦を決めたという。

 一方、春日井健士(志村道場)と対戦するホジェリオは、初来日・初参戦となる。柔術をベースにし、首相撲からのヒザ攻撃を得意とするが、今回はもっと打撃を見せたいと語った。

両選手のコメントは以下。

<マルロン・サンドロ>
「コンディションは非常に良い。正直言うと、これまで何度も日本に来ているが、今回が一番、調子がいい。日本までは長いフライトだけど、いい調子で来ている。そのわけは、初めてブラジルからドバイまでビジネスクラスに乗れたから。だから元気(笑)。今回はラッキーだった。

前回の試合後、正直なところ、もうパンクラスには上がりたくないと思った。あの結果には未だに納得がいっていない。時間がたっても、あの裁定には納得していないし、今でもパンクラスに、違う結果にしてほしいという期待している。
でも、よく考えてみて、長く日本でやって来たのに、このまま辞めてしまうのは良いことではないと思った。日本のファンにも、もっと自分の試合を見て欲しいし、このままではいけないと思って、出ようと決めた。
また、日本のある人が、「申し訳ない。あの結果はおかしい」と泣いてくれた。それが嬉しかったし、このような人が応援してくれていることに、自分も何かの形で応えなければいけないと思った。

相手の松嶋選手は、若いし、キャリアは浅いが、そんなことは関係ない。とてもタフな選手だと思う。アグレッシブで多くのことができる。色々な意味で気をつけなくてはならない相手だと思う。今度は判定ではなく、ハッキリした形、1本かKOで勝ちたい。グラウンドになるかスタンドになるかは分からないが、きっちりした形で決着をつけたい」

――最近、勝利から遠ざかっているが、衰えを感じる?
「それはない。身体が衰えたと言っても、もともと老け顔だし(笑)、29歳からと遅いスタート。そういう意味で、衰えたということはない。なかなか勝利できなかったのは、プライベートでトラブルがあったことが原因だと思う。でも、それも全て解決できたので、もう大丈夫。パンクラスに呼んでもらって、強い選手と日本で闘えることが嬉しい。それに、年を重ねるということは、それだけ経験が増えるということだよ」

――今、ポケモンGOにはまっているそうですが?
「アハハ。僕も少しやるけど、レオの方がはまっているよ。僕はレベル12くらいかな。レオはレベル22で、子供に日本でつかまえて来てと言われているので、格安のSIMカードを探しているところだよ。

パンクラスにまた戻って来たからには、もちろんタイトルも視野に入れている。あのタイトルは「失った」ものではなく。「奪い取られた」もの。だから、また奪い返したい。
今、パンクラスのフェザー級には日沖(発)選手も参戦している。日沖は自分にとって友人の1人であり、彼がUFCを離れたのは残念だった。もしまた機会があれば試合をしたいし、他にも強い選手がいるので、そういう選手たちとも闘ってみたい。今、一番欲しいのはベルト。ぜひ現王者(第5代王者=アンディ・メイン、暫定王者=田村一聖)と闘いたい」

20161215pancrase_hojyorio
<ホジェリオ・ボントリン>
「11月に来ようとしていたが、練習中にアバラを骨折してしまった。骨折したから1ヵ月くらいたって、簡単な練習を再開できた。今はもう問題ない。日本に来られてとにかく嬉しい気持ちでいっぱい。すごく楽しみ。

日本では、自分がグラウンドも打撃も出来るコンプリートファイターであることをアピールしたい。ベースは柔術で、6年間やっている。帯は茶帯。ムエタイもやっているので、最近は関節技を極めて勝つことが多かったけど、今回は打撃も見せたい。
相手は、どちらかいうと、自分と闘い方が似ていると思う。組んでグラウンドで極めるタイプ。でも、自分は、もっと打撃が出るような試合をしたいと思っている。相手が組んできたら、ヒザ攻撃をするのはもちろん効果的だと思うし、出してもいきたい。でも、逆に、相手が組めないようにして打撃で攻めたり、テイクダウンしてグラウンドで攻めたりできると思う。

パンクラスは初めてなので、あまり情報がなかったが、居心地がいい。試合に向けて良い準備ができると思う」

――今後、日本でどこを目指す?
「まず、この第1戦で勝つこと。そのあと、ベルトを狙うという選択肢などもあるとは思うけど、まずはこの試合に集中したい」

(写真・文/佐佐木 澪)

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