写真集も発売し勢いに乗る絶対王者がV10失敗
3日、新木場1stRingにて行われたアイスリボン『アイスリボン新木場大会』のメインイベントにて、【ICEx∞選手権試合】王者・藤本つかさvsつくしが行われた。
所属全選手との防衛戦を掲げ、順調に勝ち星を上げていた王者・藤本つかさ。10月29日には写真集『RED CORNER』も発売され、書店でのサイン会なども好調。取締役選手代表としても、業界初のサンリオピューロランドでの大会を成功させ、フジテレビ『ノンフィクション』でアイスリボンが特集されるなど順風満帆と言っていい状況だ。
しかしつくしは「藤本つかさが中心のアイスリボンが好きじゃない」と現状を否定。絶対王者の防衛ロードを止めるため2013年以来となる一騎打ちをタイトルマッチとして行うことを宣言した。
試合は開幕ハイスピードな攻防から場外乱闘となり、リングに戻ればお互い顎へのエルボーの打ち合いから自ら座ってのサッカーボールキックの受け合いと意地の張り合いを見せる。二人共豊田真奈美からジャパニーズオーシャン系の技が直伝されているが、藤本がジャパニーズオーシャンサイクロンスープレックスホールドを狙えばつくしが切り返しスリーパー。お互い顔面への攻撃からつくしのハルカゼを切り返し藤本がビーナスシュート。激しい打撃戦はそのまま続き30分時間切れ引き分けとなった。
ICE×∞のルールとして引き分けの場合は王座剥奪となるため、藤本は10度目の防衛に失敗し王座剥奪となる。つくしは「30分ドロー、悔しくないとは言いません。でも!つっかさんの防衛ロード、つくしが止めたことが素直に嬉しい。ICE×∞のそのベルト、どうするんですか?藤本つかさ対つくし、大晦日で決定戦やりたい」とお12月31日の後楽園ホール大会での王座決定戦を直訴。だがこれを聞いた所属全選手がリングに上がり、所属ではない尾崎妹加からトーナメントの直訴があると藤本はこれを受諾。6日の道場マッチから12月31日の後楽園ホールにかけて、新王者を決める14選手参加のトーナメントが開催されることとなった。
藤本は試合後「2013年7月14日以来のシングルなんですけど、自分つくしとは意図的にシングルをするのを避けていて、つくしがチャンピオンでも自分はあえて挑戦に名乗り出たことはなかったんです。それはつくしとシングルをするとどうもやりきった感が出てしまって、もうやり残した事ないなって勝手に思ってしまうんですよ。2013年にやった時に、自分の引退試合の相手はつくししかいないってあの時初めて自分の引退を考えてしまって、その気持ちになるのが怖くなってしまってつくしとはあえてシングルを避けてました。ですが今終えて、ドローという結果でやりきった感は全くありません。欲を言うならつくしとまた、どこでもいいので対戦して、きちんと決着をつけたいです」と王者ではなくいち選手として攻めの闘志を燃やした。