【会見】稲葉大樹と河野真幸の王座戦が正式決定!河野は王者のファイトスタイルは認めるも新世代軍の連帯感に疑問

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 11日、都内GSPメディアセンターにて、11.9東京・後楽園ホール大会にてWRESTLE-1チャンピオンシップをかけて戦うことが決定した王者・稲葉大樹選手と挑戦者・河野真幸選手が記者会見を行った。

稲葉大樹
「前回の後楽園、5対5イリミネーションマッチという形で負けてしまいまして。その後、河野選手からこのWRESTLE-1のベルトに挑戦したいとのことがありまして。で僕もWRESTLE-1を変えていきたいと言った張本人なので。次の11月の後楽園で河野選手とシングルでこのタイトルをかけて勝って、次に進みたいと思います」

河野真幸
「僕意外には挑戦者に立候補者はいないので会社はすんなり僕で採用、と。次の後楽園でタイトルマッチ。まぁ特にいう事はないです。聞かれたことに答えて。頑張ります」

――河野選手から見て王者となった稲葉選手はどのように見えていますか?
河野「まぁ僕個人的には稲葉の事はデスペラードの時からこっちに入れたいと目はつけていたので。だからあの時(横浜文化体育館大会)も獲るんじゃないかなって気はしましたけどね。で、今回挑戦にもすんなりいけたっていうのはチャンピオンが彼だっていうのも一つあってですね。ただ真っすぐにプロレスをする選手なので。僕は客をイジって盛り上がればいいっていうスタイルの試合はあまり好きではないので。真っすぐプロレスだけを、リングで戦う姿をきちんと見せてチャンピオンシップができるというチャンピオンだと思うので、今回僕の中でも一発ベルトを狙おうって思えましたね」

――では河野選手は稲葉選手の事を認めているという事ですか?
河野「そうですね。このご時世に最後のフィニッシュに卍固めをチョイスするあたりは僕は大好きですね」

――稲葉選手は、今までの話も含めて河野選手という挑戦者についてはどのように感じていますか?
稲葉「前回の後楽園で、最後は僕一人で河野選手、火野選手の二人と二対一っていう状況になったんですけど、まだ僕の中で本気の河野選手をWRESTLE-1で観れてない気がして。次回タイトルマッチが決まったので、そこで本気の河野選手を僕が引き出したいなと。そして後楽園に来て頂いたお客さんに見ていただいて、その上で僕がこのベルトを防衛します」

――本気の河野選手をみれていないとの言葉がありましたが、河野選手はいかがでしょうか?
河野「まぁ何をもって本気かという所もありますけど、僕自身は毎日一生懸命闘っているつもりではありますが、チャンピオンから見ればまだだっていうのであれば、オープンフィンガーグローブでも着けていきますかね」

――先日の後楽園大会ではベルトを奪取したら封印するという発言もありましたが、実際の所どのようにお考えなのでしょうか?
河野「このベルトを作るにあたって、WRESLE-1でのチャンピオンシップ、最初の一番を決めるトップのベルトという下で作ったベルトであって。だからこのリングで闘うみんなが狙っていく、目標にするベルトじゃなきゃいけないと思うんで。まぁ今のところ彼がチャンピオンになってリマッチを言い出したKAIと俺しか挑戦表明していないという状況。それだったらこのベルトは意味を成しているのかって。だからそういう状況でまた僕がチャンピオンになった場合、欲しい人がいなかったら封印するか…もしくは僕から初防衛の相手に“あの人”を指名しようかなとは思っています」

――あの人と言いますと、どの選手でしょうか?
河野「いや前回負けてるから。初防衛指名して負けてるんで、ベルト獲ったら」

――稲葉選手は河野選手の言葉を聞いていかがですか?
稲葉「そうですね、まぁぼくは 今のところ名乗りを上げてきた選手とやるだけだと思っているんで。でももっと名乗り挙げてもらって、このベルトの価値を高めていかなきゃいけないと思いますね」

――後楽園のバックステージでは“若い世代でやっていく”という事がまだ響いていないんじゃないかという発言もありましたが、稲葉選手に向けて何かありますか?
河野「そうですね。これは結局、彼はWRESTLE-1を若い力で盛り上げて引っ張っていこうと思っているかもしれない。だけど、あの時リングにいた奴みんな思いは一緒と言ってましたけどそれはどうなのかなっていう疑問はありますよね。他団体出てワァーって言っている奴もいるし。結局あのリングに上がってお客さんの前で宣言した後すぐにやることがそこかっていう問題だと思うんですよね。それでいて結果集客の方も苦戦している。これ現実なんですよね。別にそれは俺がチャンピオンになったら客が入るっていう訳じゃないけど。だけどあの若い奴らが動き出した行動によってお客さんは“んっ?”って思っちゃった人も多いんじゃないかとは思っています」

――“ステロイド”っていう表現をしていましたが、他団体に出てそこのお客様を引き入れられていないと感じているという事でしょうか?
河野「引き入れられていないというかこの後どうなるかだと思いますけど、実際これは結局ウチでも見れて他団体でも見れる、どっちでも見れるってなったらね。最初は初めて見るからリアクションはいいとは思いますけど、慣れてきてしまったらこの対抗戦もテンションが下がって盛り上がりなくなってくると思うよ。それは一瞬のやり始めのカンフル剤にしかならなくて。だから地力は常にないといけない。だからWRESTLE-1のこのリングを盛り上げるっていうのが最重要だと僕は思って。だからこのベルトに挑戦します」

――今の話に対して稲葉選手はどうお考えですか?
稲葉「今、全日本と対抗戦していますけど出てる選手には勝ってもらうのは絶対だと思います。それでWRESTLE-1にまた対抗戦に出ている選手を観たいと思わせて、WRESTLE-1にお客さんを連れてくる。で、後楽園もっとお客さん入ってもらうっていうのが他団体に出ていく条件というか、それは絶対だと思います。まぁ僕的には対抗戦に出るのは悪くないと思います。そこでWRESTLE-1をどんどん広めてほしいと思います」

 意外にも挑戦者である河野真幸は王者・稲葉大樹を認めていた。それは河野自身のプロレスに対する価値観が稲葉のファイトスタイルと噛み合っているため。一方の王者は今の河野の事を“本気じゃない”という。逆に言えば本気の河野の実力を認め、警戒心をあらわにしているともとれる。この両選手の発言から、素直な言葉にしてはいないがお互いを認め合う部分があるという事は明白。認め合う部分と対立する部分。世代闘争の間に垣間見えるこの“純プロレス”、今から期待せざるを得ない。

『WRESTLE-1 TOUR 2016 AUTUMN BOUT』
日程:2016年11月2日(水)
会場:東京・後楽園ホール
開始:19:00

▼WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】稲葉大樹
vs
【挑戦者】河野真幸
※第9代王者は2度目の防衛戦

▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】児玉裕輔
vs
【挑戦者】カズ・ハヤシ
※第5代王者は3度目の防衛戦

▼スペシャルタッグマッチ
武藤敬司/黒潮“イケメン”二郎
vs
竹下幸之介(DDT)/アントーニオ本多(フリー)

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