PANCRASE281に出場する外国人4人が公開練習!「フィル・バローニが『ニューヨーク・バッドアス』なら、僕は『アメリカン・バッドアス』だ」

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 9月29日夕、都内渋谷区の「HOOTERS渋谷店」にて、「PANCRASE 281」(10月2日、ディファ有明)に出場する外国人選手が会見を行なった。
 出席したのはレオナルド・マフラ(KINGS MMA)、ルイス“ベタオ”ノゲイラ(ヘノヴァソン ファイト チーム)、ナザレノ・マレガリエ(Team Tavares)、ジャレッド・ブルックス(James Lee’s M.A.S.H. Fight Team)の4名。HOOTERSでは、この日から店内にケージが置かれ、試合までの4日間、「パンクラス・ウィーク」としてキャンペーンが行なわれる。ケージ設置の関係で4選手はコメントのみとなり、動きや体調をうかがい知ることはできなかったが、それぞれ試合に向けて気合いの入った意気込みを語った。
各選手のコメントは以下。

▼ルイス“ベタオ”ノゲイラ(フライ級 5分3R/VS マモル)
「今回、フライ級に落としたのは、もともとこの階級でやりたいと思っていたから。思っていたが、これまで機会がなかったので、今回そのチャンスがもらえてよかった。
 最初、バンタムで始めてずっとやって来たが、自分に一番合うのはフライ級だと思う。対策もゲームプランも考えた上で、やはりこの階級が合うと思う。急なオファーで15日しかなかったが、明後日までにしっかり体重を合わせたい。普段は74kgぐらいだが、来日して、今は63kg(※フライ級=52.2kg以上〜54.4kg以下)。今後はできる限りフライ級で闘っていきたい。階級を変えても、ファイトスタイルは変わらない。そして、さらに強くなれると思う。常に攻めて、KOか1本で勝ちたい。
 相手のマモル選手はとても素晴らしいファイター。今回の試合に関わりなく、以前から見ていた。やはりいい選手と闘えて嬉しい。開会するのは、ヒザや前蹴り。しかし、そういう攻撃を視野に入れて練習してきたので、対応できると思う」

2016-09-29pancrase_2▼ナザレノ・マレガリエ(フェザー級 5分3R/VS ガイ・デルモ)
「日本はもともとリスペクトしている国だし、日本の人はみんな格闘技が好きで、前回も来るのが楽しみだった。また日本で試合をできることになって楽しみ。日本、パンクラスで試合をやれて、日本やパンクラスのことをとても愛していると思った。
 前回は、高谷(裕之)との試合だったが、ビッグネームと闘えて、勝てて良かった。相手は打撃が強いということで、ある程度予測できた。今回の相手は打撃も寝技も両方できるので、MMAらしい試合になると思う。打撃になるか寝技になるかは試合をしなければわからないが、どちらにも対応できるよう準備している。間違いなく戦争のような試合になる。その中で勝つのは自分だと思っている。
 自分は同じ試合を何度も繰り返して見ることはないが、今回の相手の試合は、ほとんど一度は見ている。その中で得た印象は、コンプリートファイターであり、タフでスタミナのある選手だということ。しかし、高谷ほどは打撃はできないかも知れない。でも、その分、寝技が強いので、いい試合になると思う。前回は、自分の強さをあまり見せられなかった。今回はもっと見せたいし、速く倒すこと、早い時間での勝利も目指していきたい。打撃になるか寝技になるかはわからないが。最後に手を挙げているのは自分だと確信している。
 この先、タイトルを狙いたい気持ちはあるが、今はこの試合に集中したい。試合が終わってから考えたいと思う。今後も、大好きな日本のみんなの前で、もっと試合をしたい」

2016-09-29pancrase_4▼レオナルド・マフラ(ライト級 5分3R/VS 北岡悟)
「体調はとても良い。昔から日本が大好きで、日本で闘えてすごく嬉しい気持ちでいっぱい。日本人はアイルトン・セナやヴァンダレイ・シウバなどブラジル人のことが好き。だから自分も日本が好きだし、日本で試合をしたかった。夢がかないました。
 今回、北岡選手のような人と闘えて光栄。ケージで闘ってリスペクトの気持ちを見せたい。セナやシウバも、挑戦しながら、タフな相手と闘いながら上り詰めた。だから自分も、困難な相手と闘って上がっていきたいと思っている。
 MMAの試合なので、どういった試合になっても対応しなければいけない。そのために、しっかりトレーニングしてきた。アメリカン・キックボクシング・アカデミーで練習していた時もあったが、今はキングス・ジム。もともとシュートボクセにいた人が経営しているジムだから。アカデミーは、自分のスタイルと違うと思ったので、今年に入って移籍した。シュートボクセでは、師匠が必ず日本でやるチャンスが来るよと言ってくれていた。いい試合をしたい。
 北岡選手はレスリングの技でテイクダウンしてくるかも知れないが、対応できるようしっかり練習してきた。レスリングもやってきたが、自分はムエタイが強いので、ムエタイで対応したい。やはりKO勝利が理想。
 今後ももちろん、パンクラスに継続参戦したい。今回は時差ボケもなく、とても落ち着いている。日本が第二の故郷のような感じでリラックスできている。これからも日本で試合をしたい」

2016-09-29pancrase_1▼ジャレッド・ブルックス(ストロー級 5分3R/VS 潤鎮魂歌)
「今、絶好調。パンクラスで勝つために練習してきた。減量もあと少しなので問題ない。当日はいいパフォーマンスを見せます。
(今年2月のWSOF-GC TDCホール大会で猿丸ジュンジに勝ち、いい試合を期待されているが)日本で話題になっているとは知らなかった。もっと期待してもらえるように、もっと好きになってもらえるように活躍していきたい。
 パンクラスは、バス・ルッテンやケン・シャムロックが出ていた昔から見ている。僕は1993年生まれ。UFCやパンクラスの誕生した年に生まれた。MMAは3〜4歳の頃からずっと見ていて、MMAの申し子みたいなもの。ルッテンやシャムロックのように活躍していきたい。まずはストロー級のベルトを獲って、つぎはフライ級、さらにバンタム級と3階級を制覇するのが目標。
 今回は、もちろんKOする。見ている人が一生忘れられないようなインパクトを残したい。今の王者のスナベ(砂辺光久、ストロー級王者)は37歳。若い自分が世代交代させる。今回の相手のことは研究してきた。柔術の選手で、寝技で来て、パウンドやジヒジを入れたい。立っても、ヒザやヒジを当てていく。相手のことは全く気にしていない。どうしてこんなに自信があるか? それは、とにかく自信をもって相手を見下すくらいのつもりでやる主義だから。自信を持つことを大切にしてきた。今回もKOしてみせる。
 これまでは『モンキーゴッド』というあだ名だったが、それは小さい頃から猿っぽいと言われていたから。でも、今は昇格して『アメリカン・バッドアス』になった。これは、完全なるアメリカ人。アメリカの象徴的な人というような意味。フィル・バローニが『ニューヨーク・バッドアス』なら、僕は『アメリカン・バッドアス』だ。自分が得意なのは打撃だけじゃない。レスリング、空手、ボクシング、柔術、すべて駆使して、グラウンドもスタンドも全部見せたい」

 ちなみにブルックスは、ツイッターで既に神部建人(ALLIANCE/現ライトフライ級王者)に「19歳のお子ちゃまは、KOされてママのところに帰れ」とケンカを売っているという。右腕には地球を掴む手のタトゥー。「世界を掴む」という意味で入れたという。明るいキャラクターとビックマウスの初参戦は、どんな試合になるのか。

(写真・文/佐佐木 澪)

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