4・16 花鳥風月スターライズタワー大会 【VKFチャンピオンシップ】勝村vs政宗 山本&服部&三尾vs神楽&スペースレッド&黒い篠宮

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シアタープロレス花鳥風月『Vol.37 Get the Glory-栄光を掴め』
日時:2016年4月16日(土)
開場:12:30 開始:13:00
会場:東京・スターライズタワー大会
観衆:183人
▼エキシビションマッチ 5分間
○服部健太
2-0
●唐澤志陽

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○住吉久仁夫
8分51秒 ダイビング・ヘッドバット→片エビ固め
●瓦井寿也

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
HAMATANI/○マッチョ・マイケルズ
9分48秒 スクールビルダー
関友紀子/●中川達彦

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○ウルトラマンロビン/リアルブラックタイガー
10分38秒 ウルトラデスティニー→エビ固め
菊タロー/●ウルフ・スター☆

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●江利川祐
13分13秒 ダイビングセントーン→片エビ固め
○梅沢菊次郎

▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○山本淳一/服部健太/三尾祥久
14分14秒 バンジージャンプ→片エビ固め
神楽/●スペースレッド/黒い篠宮

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○岡田剛史/山本裕次郎
11分26秒 フィッシャーマンズ・スープレックス→片エビ固め
●松本崇寿/ジョシュ・オブライエン

▼第7試合 VKFチャンピオンシップ30分1本勝負
【王者】△勝村周一朗
30分時間切れ引き分け
【挑戦者】△政宗
※時間切れ引き分けの為、第7代王者、初防衛に成功

▼緊急決定試合 10分1本勝負
○勝村周一朗
2分00秒 後頭部へのミドルキック→片エビ固め
●政宗

引き分けで政宗から王座防衛した勝村が完全決着を望みノンタイトルで再試合!山本淳一はバンジージャンプで勝利し勇気100%熱唱!

▼オープニング

光GENJIの『ガラスの十代』を歌いながらリングアナのスパイシーK、勝村、山本淳一がリングに登場。山本のニューミニアルバム『Keep chasing』発売をリング上で告知した。最後は小学生ユニット「Holly Magic」の桜りんが登場し、愛らしく大会開始を宣言した。

▼エキシビジョンマッチ

2016-04-16花鳥風月_エキシビジョン 5分間に何本決められるかを競う、花鳥風月恒例の練習生エキシビション。唐澤と対するは日々のコーチ役を務める服部。ゴングが鳴ると手四つの攻防。唐澤がロープに追い詰めると張り手。再び手四つの攻防となると唐澤が服部を押し込んでブリッジ。服部は容易に体を起こし元の体勢へ。続いて服部が押し込むと、唐澤の腹上にかぶさり腕立て伏せ。続いて押さえ込みの攻防になったところ、服部が強引に押さえ込み1本を先取。終盤、服部は唐澤を逆エビ固めの体勢に絞り上げると唐澤悲鳴。5分ギリギリで2本目を奪取。コーチとしての威厳を保った。

▼第1試合

2016-04-16花鳥風月_第1試合 同世代対決は住吉の的確なドロップキックでスタート。手四つの攻防からバックを取る住吉。サーフボードストレッチから始まり腕を固める。瓦井はこれをヘッドロックで返すが、住吉は瓦井の髪の毛をかきむしり脱出。
 タックル合戦に入ると体格で勝る瓦井が競り勝つ。住吉も負けずスピードと粘り強さで攪乱。コーナーに追い込むと打撃とストンピング。レフリーにチェックされるとフライングメイヤーでリング中央に位置を変え、今度はヒジの鋭角部分を使ったラフ攻撃へ。
 瓦井が反撃に出ると、またも住吉は髪の毛をむしり取るようにし、脱出。しかし勢い付いた瓦井はベアハッグで畳み掛けスタミナを奪うと、タックル、ボディスラムでさらに追い込み、必殺のカナディアンバスターへ。しかし、これでも決まらずジャイアントスイング10回転。両者ふらふらになるが、瓦井のスキを突いた住吉が一気呵成に攻め込み、ダイビング・ヘッドバットからの片エビ固めで勝利した。

▼第2試合

2016-04-16花鳥風月_第2試合 関組は久宝留理子の『「男」』で入場。HAMATANI組は男らしく(?)『パシフィックリム・メインテーマ』で入場。
 先発は中川とHAMATANI。空手仕込みの中川の重い蹴りにHAMATANIは苦しみ、自ら寝ころび寝技を誘う。中川が困惑を見せると、寝技が本職の関がリングイン。しかしHAMATANIはすぐさまスタンディングに。序盤の心理戦はHAMATANIに軍配。
 対する関はHAMATANIの独特の間合いをかいくぐると、変形ストラングルホールドなどで攻め込み、十字固めでフォールを奪いに行く。さらに背後に回りチョークスリーパー。HAMATANIは首を絞められたまま立ち上がると、そのまま自軍コーナーへ行きマッチョとスイッチ。

 関は何とかマッチョを倒しマウント状態へ持っていくと、エルボー連打から腕ひしぎ十字固めに移行。しかしマッチョはそのまま担ぎ上げリフトアップ。両コーナーの選手がスイッチ。

 中川は足攻めからHAMATANIを4の字固めで捕えるが、これはマッチョがストンピングでカット。息を吹き返したHAMATANIはロンダートエルボー。しかし中川も負けじと関を持ち上げHAMATANIに向けて放り投げると関も走り込んでセントーン2発で追撃。
 マッチョに替わると、関と中川を場外へ。「いつまでも寝てんじゃねー!」とHAMATANIを強引に起こし、ロープへ振るとHAMATANIは勢いそのまま場外の中川と関に向かってトペスイシーダ。「なにすんですかー!」とHAMATANI。エンジンのかかったマッチョは、中川のキックをかわしスクールビルダー(スクールボーイ)で丸め込み3カウントを奪った。

▼第3試合

2016-04-16花鳥風月_第3試合 試合は、互いを「卑怯者」呼ばわりする、卑怯者問答からスタート。互いにマスクの耳を引っ張り合うなど、“卑怯”なやりとりを繰り返したのち、ロープワークからのドロップキックでリアルブラックタイガーが打ち勝つ。
 菊タローは、ロビンに腕を絞られ切り替えそうとするが逆に回転してしまいさらに自分の腕を極めてしまう。「こいつ、ランカシャーレスリングの達人だ!」とロビンに畏敬を抱きながらも、ロープワーク中にロビンがマットに伏せると飛び越えずに手前で止まり「なにをしてんねん」と顔面を踏みつける。

 中盤、菊タロー組は、ロビンをロープに振っての“悪の連携パート1”を出そうとするも、ロビンにウルトラダイナマイト(両腕式アックスボンバー)で迎撃される。
 リアルブラックタイガーに代わるとミドルキックで蹴散らし、“悪の連携パート2”をスタンバイする菊タロー組を、今度はスプリングボードエルボーで返り討ちに。
 さらに“悪の連携パート3”を宣言するとコーナーにロビンを貼り付け攻め込む。ロビンは、ツープラトン・ブレーンバスターからみちのくドライバー2を仕掛けられるが、これをカウント2で返すと、相手の誤爆を誘い、サイドスープレックス。
最後はリアルブラックタイガーがウルフを羽交い絞めにしたところにロビンがウルトラデスティニー(ロビン式フライングボディアタック)を叩き込み3カウントを奪った。

菊タロー「おのれ花鳥風月! 今日の花鳥風月乗っ取り計画は失敗に終わったけどよ。今度こそ!俺たち外敵軍団が!乗っ取ってやるからな!」
ウルフ「兄さん、オレさ、今日花鳥風月に入団してやったよ!」
菊タロー「(右往左往しながら)……外敵」
ウルフ「でもオレは仲良くしない! 花鳥風月メンバーと、山本淳一!てめえらハットトリック痛めつけてやるからな!!」
菊タロー「そうか!とりあえず、やることは!大野代表のオープニングの歌を阻止することだ!今日のところはな、勘弁しといてやるからな!乗っ取ったらお前ら、大野代表の歌が聞けなくなるぞ!そしたらな、山本さん通じてジャニーズ事務所に入ろう!(観客に向かい)お前らな、楽しんどけよ!土曜の昼間からありがとう!」

▼第4試合

2016-04-16花鳥風月_第4試合 試合は奇襲でスタート。江利川はタックルで梅沢を場外へ落とすや、エプロンからのトペ・レベルサ。梅沢はヘッドロックにつかまえると江利川は抜け出せない。河津掛けでようやく脱出すると、ランニングネックブリーカー。続けてバックドロップに移行しようと背後から組むも、ここでまた梅沢がヘッドロックを仕掛ける。しかし江利川は、今度はエルボー連打で脱出し、ニーアタック。さらにブルドッキングヘッドロックと畳み掛けるがカウントは1で返される。

 その後も低空ドロップキックやストンピングで梅沢を追い込むがチョップ一閃、一発で江利川は吹っ飛ばされる。負けられない江利川は、張り手2発、エルボー2発と突っかかるが、梅沢はまだ余裕の表情をうかべる。
 打撃が通用しないと判断するや、江利川は再びバックドロップで投げに行くが、これは空中で体を入れ替えられる。攻める江利川は、石頭の梅沢に対してヘッドバット、タイタニック(江利川式ヨシタニック)、下水道クラッチ、バックドロップなど仕掛け続けるが、全て受けきった梅沢はボディスラム、ラリアット、コーナーからのダイビングセントーンで、圧巻の内容で試合を決めた。
 江利川は試合中のアクシデントで奥歯が欠け、欠けたその歯片を試合中に自ら飲み込んだが、試合に負け、悔し涙も飲む事になってしまった。

▼第5試合

2016-04-16花鳥風月_第5試合 神楽組は山本淳一ニューミニアルバム『Keep chasing』収録の「yell」で入場。神楽は対戦相手の山本を持ち上げ「1人1枚必ず買ってくれ!」と褒め殺し。黒い篠宮から挨拶があるとマイクを渡すと篠宮はしばし沈黙。「そういうことだ、やっちまえー!」(神楽)と因縁の対戦が開始された。

 先発は篠宮と三尾のグラップリングでスタート。篠宮がオモプラッタを極めれば三尾は飛行機投げ。さらにルチャムーブを混ぜ対抗。服部とレッドの絡みに代わると、リング内をスピーディーに動き回る展開に。「俺もやればできるんだよ!」とレッドが叫ぶ。

 神楽と山本の場面となると、細かな反則攻撃が出始める。顔面かきむしりや複数人攻撃、急所攻撃等々の猛攻で山本が攻められる。ボロボロになりながらも闘志は衰えず、ダブル攻撃を側転で切り、人工衛星ヘッドシザースを挟んで服部にチェンジ。
神楽と篠宮を場外に落とすと、プランチャ。三尾はノータッチ・トペ・コンヒーロと続き、山本はなんと、コーナートップに昇っての場外ダイビング・クロスボディ。リングに戻った三尾は神楽にエルボー、延髄斬り、ドロップキック。さらにオーバーヘッドキックから619。マッドスプラッシュをかわしたレッドは篠宮のサイドスラムに合わせてギロチンを落とす合体技。神楽が続いて俵投げ。三尾も負けじと飛びつき式のフランケンシュタイナー。

 最後のリング上はレッドと山本になり、山本は三角飛び式スイングDDT、さらに三尾がジャンピング・バックスピンキック、続けて服部がファルコンアローでアシストすると、山本がバンジージャンプ(その場飛びムーンサルト)で渾身の3カウントを奪った。

 神楽は「山本!おまえアイドル。いや、歌手なんだろう?歌手ならよ、リングで戦うよりやることがあるだろう。今日来てくれたお客様のため、歌えコノヤロー!俺たちは帰るぞ、バカヤロー!」と言い残すと、山本はマイクを拾い「意外といい人なんですね」とファンのコールに答え、「勇気100%」を熱唱した。

▼第6試合

2016-04-16花鳥風月_第6試合2 先発は松本と岡田。ともに総合格闘技とグラップリングの世界から花鳥風月所属に至った経緯を持つ2人は、意地のぶつかり合いで突っかかる。そこにジョシュと山本も呼応。3分間でめまぐるしく組み合わせを変え、ハードヒットな展開となる。

 ジョシュが岡田にブレーンバスターからマウントを取ると、松本にすぐ交替。松本はロープに振ってエルボー。ショルダータックルでダウンを奪う。ジョシュに替わると、ロープ歩きからのエルボードロップ。さらにコーナーに詰めてエルボースマッシュ。松本に替わるとストレッチプラムからボディスラムで叩きつけ、岡田がつかまる展開に。何とか脱出すると互いにラリアットを繰り出し相打ちに。

 松本と岡田の場面では岡田がロープ際でぶら下がるタランチュラを極め、エルボー合戦ののち、山本の延髄から岡田が松本へフィッシャーマンズ・スープレックス。岡田が渾身の抑え込みでライバル対決をものにした。

▼第7試合

2016-04-16花鳥風月_第7試合 ゴングが鳴るも、向かいあったまま動かない2人。リングをクルリと周り、ようやく指先がふれたのは試合開始から1分がたったころ。互いにバックを取り合うレスリングの展開から、勝村が前転するように政宗の足を取っていく。振りほどいた政宗に、勝村は低空タックル。政宗はいったんリングアウトし呼吸を整える。

 政宗はグラウンドで腕ひしぎ逆十字の形に移行すると、勝村はスリーパーホールドで返す。さらにリバース・バイパーホールドのような形に変え、ストレッチで固めていく。政宗はフロントネックロックでこれを返すと、勝村は振りほどき、強引に丸め込む。カウントは2。

 中盤、勝村は飛びつき腕十字で政宗を苦しめる。政宗は必死にロープへ向かいブレイク。コーナーに向かうと、勝村はスタナーでこれを阻止。ライダーキック。ランニングしてのニールキック。ハイキックと叩き込む。
 政宗はシュバインの体勢から後ろに倒れ込み、ダメージを負わすとアンクルホールド。勝村はロープに手を伸ばすが政宗は技を解かない。レフリーから注意されるが走り込んで619。息を吹き返す勝村は政宗を抱え、go 2 sleep。さらにもう一撃、go 2 sleepを出すが、決まらない。勝村はニンジャチョークに捕らえようとするが、政宗は振りほどくと再びアンクルホールド。しかしロープブレイク。三度政宗のアンクルが勝村を襲うと、勝村も腕ひしぎを狙いに体勢を崩して行く。

 終盤、勝村が腕ひしぎ十字固めに行くが、極めきれずにジャックナイフ固めに移行。しかしこれもキックアウトされると、試合時間30分が終了。勝村が時間切れ引き分けのため王座防衛となった。

▼緊急決定試合

勝村はベルトを返還されると、これを投げ捨てる。
勝村「ベルトなんかいらねえんだよ。1年間お前に勝つためにやってきた。お前に勝つためにやってきたんだよ」
政宗「何が必要だ。言ってみろよ」
勝村「ベルトが欲しいならくれてやる。俺は今、お前に勝ちたい。やらなきゃ誰も納得しないでしょ!」

運営側が協議の末、ノンタイトルでの10分間の再試合が決定した。

疲弊の色が見える両者は、スタンドの攻防からスタート。勝村の低空タックルは決まらず、勝村はボディブロー。政宗もこぶしを握りボディを狙う。政宗のハイキックをかわすと、勝村はまたしてもグーで殴る。政宗もこれに応えるようにボディを狙う。両者ハイキックでけん制すると、張り手の相打ちを2発。ダウンした政宗の起き上がりに、勝村が後頭部へミドルキック。勝村がそのまま抑え込み、3カウントが入った。

▼エンディング

2016-04-16花鳥風月スターライズタワー大会勝村「ありがとうございました……。全然。全然。全然いい試合できなくて。最後は勝ったけど、納得してないです。なんかホント、こんな試合、メインイベントでスイマセンでした。政宗さんとはもう1回。自分が闘えるように、もっともっと頑張って、もう1回政宗さんと戦えるように頑張ります。
今日、僕らは。僕らプロレスラーはルールに守られた中で、命を懸けて戦ってます。一番近くで命を守ってくれているのはレフリーです。ちょっと別の話になっちゃうんだけど、花鳥風月にも上がってくれた(VKF所属レフリーの)Emiriさんが今、ご存じの熊本の地震まっただ中で避難してて、大変な状況です。Emiriさんだけじゃなく、熊本の人や九州の人が大変な状況で。僕らは命を懸けて戦って、命を守ることができたので、これからは僕らが支える番だと思います。何ができるかわからないけど、期待されることをやっていきたいと思います。花鳥風月も、みんなでできること、考えていきたいと思いますので、その時はご協力お願いいたします。今日はありがとうございました!」

最後は、山本淳一をはじめ花鳥風月所属選手で興行を締めた。

(記事提供:花鳥風月 写真提供:KCFG Photographer Shie)

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