11.1パンクラス271で新設されたストロー級K.O.P初代王者決定戦を行う阿部と砂辺が調印式

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10月13日夕、都内新宿区のパンクラスにおいて、『PANCRASE 271』(11月1日、ディファ有明)でおこなわれるストロー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチの調印式があった。
新設されたばかりのストロー級初代王者を決定する一戦は、同級1位の阿部博之(ドラゴンテイルジム)と2位の砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE)が争う。

両者の対戦は2度目。前戦は2011年12月、ライトフライ級(※旧称フライ級)初代王者決定トーナメント決勝戦で、砂辺がTKO勝ちしベルトを巻いている。砂辺はこの試合から4年間、12戦負けなし。うち2度の防衛を果たしたが、規定により2階級のベルトを同時に持つことはできないため、ライトフライ級のベルトを返上しこの試合に臨む。
一方、阿部は4選手によるライトフライ級初代王者決定戦・進出トーナメントにエントリー。激闘を制してトーナメント優勝、シードだった砂辺との再戦をつかんだ。
「99年のアマチュアから、最軽量級のパイオニアとしてやってきた。規定でベルトを2本持つことができないので、新たにできたこの階級の初代ベルトに狙いを定めた。パンクラス史上、3階級制覇は近藤(※現・有己空)選手しかできていない。それに並びたいし、並びます」と意気込みを話す砂辺。対する阿部は「格闘技を始めて20年。柔道時代も含めれば25年の格闘家生活を送ってきた。その集大成として準備している」と語った。

先に述べたように、両選手は4年前に闘っている。その時の印象を訊ねると、砂辺は「10回やって1回勝てるかどうかの相手だと思った。実際、1ラウンド、2ラウンドは取られて、判定でいよいよ負けるぞというときに、3ラウンドで“10回のうちの1回”が出て勝てただけ。でも、その“10回のうちの1回”を11月1日に持って行こうと思う」と話す。しかし阿部の印象については「面白くない。プロたるもの、憧れを持たれるような存在でなくてはならない。少なくとも自分は、パンクラスに憧れたから選手になったし、憧れられるチャンピオンでありたい。まあ、トーナメントとかは堅くいくのは仕方ないかも知れないが」と一刀両断した。阿部は「4年前に試合は、準備と調整に失敗したと思う。砂辺選手は強かった。しかし今回は万全に準備している。砂辺選手はあれからずっと勝ち続けていて、強いという印象はある、でも、もうそろそろ流れが変わってもいい。自分も強くなっていると実感している。砂辺選手は面白くないと思っているようだが、自分はあのトーナメントで新しい勝ち方ができたと思っているし、自分の進化だと感じている。それまでは、取るか取られるかという試合しかしていなかったし、1本率が高く、最後までという部分を考えずにやっていた。でも今は、どんな状況でも勝つという強さを身につけたつもりでいる」と自信を見せる。

パンクラス_ストロー級KOP調印式を行った阿部博之と砂辺光久①ここ2年で大きな変貌を見せてきたパンクラスだが、初めて拳を合わせた4年前から2人はどう変わってきたのだろうか。砂辺は「環境がすごく変わった。自分のジムを持ったことで、自分の看板を背負うことになった。箔がつくことで会員さんが集まっているというところがある。また、スポンサーさんがたくさんついてくれたり、東京に来ればグランドスラム(※勝村周一朗のジム)で練習し、沖縄に帰れば松根(※良太)さんと練習できる。このまま継続していきたい」と、様々な変化を挙げた。阿部は「全てにおいてレベルアップしてきた。打撃も誰とやっても大丈夫という自信がある。もちろん寝技も、今、軽量級の選手の中では最高のテクニックを持っていると思う。プライベートでは娘が生まれた。守るもの、応援してくれる人が増え、何としても自分を出してかつだけ」と話す。
どのように勝ちたいか訊くと、砂辺は「KOか1本。それしか考えていない」。阿部は「僕とやる前(の砂辺)は、すごくキレのあるイメージだった。その刀が錆びていないとすれば、どちらが勝っても憧れられるチャンピオンになれると思う。その上で、自分が初代のベルトを巻きたい。最高の相手にリベンジできて、さらにベルトも巻ければ。ワクワクしている。何も失うものはないので、自分を出して楽しんで勝つだけ」と一歩も退かない。

新階級は近い将来、UFCでも新設されると予想される階級だ。前大会からファイトパスでも試合が中継されるようになり、日本のみならず世界へアピールすることもできる舞台でのタイトルマッチとなる。しかし砂辺は「UFCに興味はない。自分にとってはパンクラスが最高の舞台。パイオニアとして持つべきものを持っておきたい」とパンクラス一筋。阿部も「僕もUFCに興味はない。今はこのベルトにしか興味ないです」と、目の前に置かれたパンクラスのベルトを見つめた。
勝てば、砂辺は3本目のベルト、阿部は初めてのベルトを巻くこととなる。ベルトを巻いたあとについて訊ねると、砂辺は「今までと同じ。自由にやる。面白いと思うことをやっていきたい。ベルトがなければ出来ないこともたくさんある。伊藤(※崇文)さんとやらせてもらったのも、ベルトがあったからこそだと思う」。阿部は「その次、54.5kgの人とやるのかなと考える(※砂辺が返上した王座の決定戦が12月に神部建斗と武蔵幸孝で争われるが、ライトフライ級は年内で廃止されるため、勝者はフライ級またはストロー級のタイトル挑戦権を得ることができる)。僕のテクニックとか闘い方は、チャンピオンとして必ずパンクラスを盛り上げると確信している」とそれぞれの未来を語った。
4年の時を経て、再び交わる両雄。勝ってベルトを巻くのは砂辺か、阿部か。

【写真・文/佐佐木 澪】

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