16歳の女子高生王者が父との約束に追い詰められる28歳元教師に「最後決めるのは自分なんだよバカが」
2日、東京・品川インターシティホールでスターダム『FIBREPLEX presents NEW BLOOD 9』が開催。メインイベントでは吏南の持つフューチャー・オブ・スターダム王座にレディ・Cが挑戦した。
フューチャー王座は20歳以下もしくはキャリア3年未満の選手を対象にした王座。現在は16歳ながらキャリア4年半の現役女子高生ファイター吏南が王者として君臨しているが、この日は元教師にして28歳のレディ・Cが挑戦。キャリア2年半と挑戦資格を失うまで時間がなく、親とも『3年して芽が出なかったら教員に戻る』と約束しているため崖っぷちでの王座戦となった。
試合は177cmのレディ・Cが体格を生かしたジャイアント殺法で攻めていくが、柔道をバックボーンに持つ吏南は上手くいなして投げていく。
レディ・Cは感情を爆発させながら必死にジャンピングニーやビッグブーツを叩き込んでいくも、終始冷静に試合を運んだ吏南がハイドレンジア(=変形グラウンド卍固め)で捕らえギブアップを奪った。
号泣するレディ・Cに吏南は「この試合の前に最後の挑戦とか、父との約束で3年で芽が出なかったら辞めるとか言ってるけど、16歳の吏南様が教えてやるよ。結局どうするか、最後決めるのは自分なんだよバカが」と、リングでは悪童ながら学校では学級委員長も務める王者としてアドバイス。
バックステージに戻ったレディ・Cは「チャンピオンがまっすぐ正々堂々と向き合ってくれて、すっきり諦めることはできないんですけど、また新しい一歩を進み出せるような気がします。約束の3年、まだ後5ヶ月どうなるかわからないんですけど、どうか一緒に夢を叶えられるように応援してください」と涙ながらに語った。
王座戴冠はスターダストのように散ったレディ・Cだったが、その心はダイヤモンドのように砕けることなく戦いは続いていく。