【試合詳細】4・29 RIZIN LANDMARK国立代々木競技場大会 朝倉未来vs牛久絢太郎 平本蓮vs斎藤裕 倉本一真vs太田忍 武田光司vsルイス・グスタボ 浅倉カンナvsV.V Mei RENAvsクレア・ロペス

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『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』
日程:2023年4月29日(土・祝)
開始:16:00
会場:東京都・国立代々木競技場 第一体育館
観衆:13,837人

▼RIZIN MMAルール 71.0kg
●雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA FIGHT SPORTS GYM)
1R 3分30秒 KO(スタンドパンチ)
○アリ・アブドゥルカリコフ(Golden Team)

▼RIZIN MMAルール 66.0kg
○金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)
判定3-0
●山本空良(POWER OF DREAM)

▼RIZIN MMAルール 120.0kg
○スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)
判定3-0
●ロッキー・マルティネス(スパイク22)

▼RIZIN MMAルール 51.0kg
●RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)
3R 4分21秒 タップアウト(膝十字固め)
○クレア・ロペス(Great Britain Top Team)

▼RIZIN MMAルール 49.0kg
○浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
判定3-0
●V.V Mei(フリー)

▼RIZIN MMAルール 71.0kg
●武田光司(BRAVE)
判定1-2
○ルイス・グスタボ(EVOLUCAO THAI)

▼RIZIN MMAルール 61.0kg
●倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe)
1R 27秒 KO(スタンドパンチ)
○太田忍(パラエストラ柏)

▼RIZIN MMAルール 66.0kg
○斎藤裕(パラエストラ小岩)
判定2-1
●平本蓮(剛毅会)

▼RIZIN MMAルール 66.0kg
●牛久絢太郎(K-Clann)
判定0-3
○朝倉未来(トライフォース赤坂)

朝倉未来が復帰戦で牛久から勝利!太田忍がレスリングの先輩を秒殺!RENA再起戦は病院送りのKO負け!山本喧一の息子・空良が金原相手に判定まで粘るも敗北

第1試合


 雑賀がローで牽制し距離をとり、アリもローで返すと雑賀がジャブ。アリが大ぶりの右フックも雑賀がガードしてジャブで牽制。アリはローで距離を詰めミドルから右フック。雑賀は避けると前蹴りからジャブで距離を見ていくが、アリはローを打ち込むも雑賀はワンツーで前に出る。
 アリは下がって自分の距離を崩さず、フックをフェイントにハイキック。ジャブで前に出ようとするが、雑賀もジャブで前に出るがアリは下がってから大ぶりフック。雑賀がローでとめようとするが、アリがキャッチするとバランスを崩した雑賀にアリがグラウンドを仕掛けるが、雑賀はすぐにケージを背に立ち上がり、アリは足を刈ろうとするが倒れないと見るや一度距離を取る。

 雑賀がジャブで距離を見ていくが、アリはフックをフェイントに右ストレート。、雑賀も顔面に右ストレートを叩き込んで前に出ると、アリはフックで牽制して距離を戻す。
 雑賀がワンツーを狙うが、アリが前蹴りで牽制。アリがバックブローも雑賀は下がって避け、前に出ようとするがアリがワンツーの右フックから、倒れた雑賀にパウンドの右フックでKOした。

アリ「RIZINの関係者の皆さん、ファンの皆さん、今日勝つことができました本当にありがとうございました。感謝します」

<試合後コメント>

雑賀“ヤン坊”達也
――試合後の率直な感想は
「アリ先取、パンチがすごく固くて、強かったなと。ホントに俺って持ってないなと思いました」

――パンチがヒットした場面もあった
「感触はあって、表情も効いた素振りもあって、詰めようかなと思ったんですけど、オーバーフックを常にカウンターで狙ってたんで、行ったらやられるなと、様子見てたんですけど、やられてしまいました。警戒してたんですけど」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「もう想定内です。負けてしまったのでこんなこと言ったら失礼ですけど。思ったより拳が硬かったですね」

――今後の展望は
「1年ホントに努力して戻ってきました。また転んでしまったので、また前を向いてやっていけたらと思います」

――「持ってない」という言葉の意味
「なんか、僕の負けっていつも大事なところでコケてしまってるんですね。全部、今日で9勝4敗なんですけど、ここで勝てたら違うぞってところで負けてしまって。今日はここでひっくり返そうと思ってたんですけど、また今日も負けてしまったので。自分に、何ていうんですかね、ダメな奴だなと」

――最後、左フックに反応してかわしたところに右をもらった
「スウェーバックして避けたところで左フックがかすったところに右が来た感じですね」

――警戒していたのにもらってしまった理由は
「左フックの時点で後ろにスウェーバックして、それが当たってタイミングがズレちゃったんだと思います」

――今後に活かせるものは感じたか
「負けたのにこんな事言うのもアレなんですけど、ロシア人でブイブイ言わせてる選手と闘えて、こういう所まで来たんだなっていうのもありますし、彼はストライカーでグラップラーではないんですけど、組んだ感じは、ロシア人なので弱いわけないので、組みは対処できたなと思ったんで。あとは打撃の、ストライカー同士なんで当たったら倒れてしまうっていうのはあったんですけど、もらわず当てていくっていうのを徹底して。対世界に向けて練習して強くなっていきたいと思います」

――打撃を入れたときの感触で日本人選手との違いは感じたか
「入れて弱気にならないというか、効いてる顔してるんですけど、合わせるタイミングを常に狙ってるっていうイメージでした」


アリ・アブドゥルカリコフ
――試合後の率直な感想は
「とても素晴らしい気持ちだ。全然疲れていない内に勝利できた。自分の目的を達することが出来て嬉しい」

――久しぶりのRIZINの舞台はどうだったか
「1回目のときは十分な準備の時間が取れなかった。あれから何年か経って、今回は絶対勝つという気持ちで来た。KOで勝つことが出来て、目標を達成することが出来た。次にはもっと見ごたえある試合内容で勝ちたいと思っている」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「もちろん対戦することが決まって映像で彼の試合を見つけようと思った。それが上手くいかなくて見ることは叶わなかった。対策はすごく限られていたし、自分の能力を生かしてなるべく早く勝ちたかった。それだけだった」

――今後の展望は
「私のこれからの展望は、既に申し上げているが、ロシアではベルトを獲っている。次はRIZINでチャンピオンベルトを獲りたい。獲りに行きたいというのが目標だ」

――右フックを警戒されていたという雰囲気は感じたか
「それは感じていた。ただ、いかにして自分のフットワークで惑わして、左からと思わせて右から、右からと思わせて左からと、徐々に距離を詰めていった。それが私の作戦で、なるべく早く自分から攻撃をして試合を決める作戦だった」

――フィニッシュ直前にパンチを貰ったように見えたが、そのときの状況は
「確かにそうだった。ただ、あまり対戦相手のことを知らなくて作戦を立てられなかったので、試合序盤は相手を見ながら、なるべく早くに試合を決めようという気持ちで動いていた。目的は達せられた。ダメージはまったくなかった。あれくらいのパンチはトレーニングの中でもしょっちゅう受けているし、トレーニングのときの打撃と同じくらいの評価だ。何度も受けているものなので、特別なものには感じなかった」

――勝利を収めて、日本でやりたいこと、食べたいものなどはあるか
「前回のときは試合に負けてしまったので、負けた後になにかする気持ちにはならなかった。ほとんど東京も見て回っていない。今回は勝てたので、明日早く起きて東京観光をしたいと思っている」

第2試合


 元UWFインター山本喧一の息子である山本空良が日本MMA界を20年支えてきた男と対戦。

 山本が前に出てローで牽制していくが、金原がプレッシャーをかけるも山本は構わずハイキックで牽制。山本はローで牽制しながら前に出ようとするが、金原はどっしりと構えてフェイントにも応じず。
 金原は前蹴りも交わしてワンツーも、山本は下がって避けてロー。
 山本がミドルも打ち終わりに金原がワンツー。山本は避ける。山本が前に出るが、金原のワンツーが顔面を捕らえ、山本は一度下がる。
 山本はタックルを仕掛けるが、これを切った金原がサイドポジション。金原がフロントネックで捕らえて動きを止めるが、金原は冷静にマウントをとり肩固め。亀になろうとする山本をコントロールして潰し、ブリッジして抜けようとした山本を金原が潰してパウンド。山本はTKクラッチを狙うが、これがスカされると亀になり、金原がバックから絞め上げようとしたところを山本が抜けてスタンドへ。
 だが金原が右ストレートを打ち込み、山本が後ろに倒れると金原が飛び込んで顔面を踏みつける。ラッシュを仕掛けようとするがここで1R終了。

 2R、山本がローで牽制して下がっていくが、金原がローを打ち込み山本がふらつく。金原が右のジャブで距離を見て、左ミドルを打ち込む。山本がジャブで牽制するが金原はロー。フェイントに怯える山本を金原がワンツー。たたらを踏んだ山本を金原は深追いせず、山本が左ストレートで牽制し左ミドル。金原は動じずにカーフキック連打から右ストレートも山本は下がって避ける。
 山本はワンツーも踏み込めず、金原は右フックが浅く顔面を捕らえる。山本の大ぶりフックも金原は下がっていき、金原が前に出るが山本は左ジャブ。
 金原は右ジャブからミドル。
 リングを回っていく山本に金原が前に出てローからパンチが交差。山本が前蹴りで牽制し、後ろ回し蹴りもこれは遠い。
 山本は浴びせ蹴りもこれも遠く、金原はジャブを冷静に見てカーフキック。これが山本が前に出ようとしたところに刺さり、前のめりに倒れながら殴ろうとするがここで2R終了。

 3R、山本がローで牽制し、金原は飛び込んで来た山本に右ジャブをあわせる。さらに左ハイからミドルをフェイントに左ストレート。さらにワンツーを叩き込むと山本が倒れるが、レフェリーが止めないのを見て飛び込むが、山本が足をとってアキレス腱固めを仕掛ける。これを抜けた金原がガードポジションを取りコツコツパウンドを打ち込むが、山本がフロントネックの体勢に。金原がケージに押し込んでコツコツ叩いていき、マウントを取って肩固め。そのままラッシュを仕掛けようとするが、亀になった山本にチョークを仕掛けようとするもここで3R終了。

 3-0で金原の勝利となった。

金原「どうも、金原です。皆さんお久しぶりです。空良くん、21歳。僕がデビューしたのも21歳。20年間MMAという競技に対して強さを認めて頑張ってきました。そこで、自分の強さの答え合わせをしたいと思って。榊原さん、次、僕が思うフェザー級で一番強い、(ヴガール・)ケラモフ、やらせてください」

<試合後コメント>

金原正徳
――試合後の率直な感想は
「楽しかったです!(笑)」

――なにが楽しかったか
「MMAが楽しかったです」

――試合後のマイクでケラモフ戦をアピールしていた。あれは試合前のインタビューで言うことを控えていたこと?
「そうです。セコンドに全力で止められるかと思ったんですけど、止められなかったんで言っちゃいました」

――言った後のセコンドの反応は
「『あ、言っちゃった!(笑)』って(笑)」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「もうちょっと来るかなと思ったけど……まあ、本音を言えばもうちょっと来てほしかったなっていうのはありますね」

――今後の展望は
「明日から一生懸命作って、あるかないか分からないですけど、ケラモフ戦に向けて。もう1回出来そうなんで」

――身長差、リーチ差は意識した?
「練習相手に結構若い活きの良い高い子をスパーリングパートナーにして結構やらせてもらっていたので、その辺にやりにくさはなかったですね」

――3Rでギロチン仕掛けられて慌てなかった?
「全然極まってはなかったんで。そのあとの対処法のことをずっと考えてたら、あんまり離さないなって。めんどくさいっていうかこのまま時間終わっちゃうのイヤだったんで、ケージの方に詰めてからパスガード狙ったっすけど、結構渋られたっすね。そこに時間使っちゃったんで、っていう3Rでしたね」

――2Rまでの展開の自己採点は
「セコンドが良いって言ってたんで。どうでした?(笑)僕はわからないですけど、セコンドがこのままで良いって指示だったんで、これでよかったんじゃないでしょうか」

――ケラモフ戦をぶち上げたときの観客席からの反響をどう感じたか
「分かんないです。なんか言われるのイヤだったんですぐ言って逃げました(笑)まあでも、前日の会見のときも言ったっすけど、自分には強さしか残ってないので、日本人の全選手、今日上でやる2カードももちろんあると思いますけど、この試合に向けていろんなことを考えて。長くも出来ないから、最後に自分が追い求めていたMMAを最後、今自分が認める一番強い選手とやりたいなあと思って。もちろん、今日みたいな空良くんみたいな若い子とやるのもいいと思いますけど、見てもらって分かる通り実力差があった。このカードは自分にとって何の意味があったのかって思うこともあるし。空良くんにとっては自分とやることでいい経験になったと思うんですけど、自分にとってこのカードの意味合いっていうのはなかったし、無理やり自分で作っていった部分があって、結構辛かった部分があったっすね。そのカードをもう1回やるくらいだったら、自分が進退をかけてケラモフとやりたいなっていうのを。たどり着いたと思います。これね、試合の3日くらい前に思いついたんです(笑)そんな感じです(笑)」

――自分が今一番強いと思うのがケラモフ選手ということですが、ベルトがどうこうではなくケラモフ選手が一番強いと思う理由は
「ごめんなさい、クレベルが一番強いと思います。クレベルは試合決まっちゃってるんで、その他ではケラモフが一番強いっていうのが自分から見て。自分の中のランク付けとしてね?いや、普通に堀江くんの試合とか見て、自分も堀江くんと練習させてもらったりしてる中で堀江くんにああいう勝ち方をする、他の選手もそうですけど、実質いま一番強いんじゃないかなって思うし、日本人だと僕とやっても意味がないと思うから、みんな。だったら、相手を選べるならケラモフなら自分としては意味がありますね」

――今日の試合で、「こんなに差があるんだ」と驚いたファンも多い
「なんかね。色々言われてるのも目にしたし。それも結構つらかったっすよね。試合だから盛り上げないといけないからって部分もあると思うんですけど、比べられてしまうのもちょっと嫌だったし。まあ、しょうがないなっていうところっすよね(笑)作っていくのがホントしんどかったんで、今回は特に。相手の映像全く見てなかったってのもそういうところがあるし。所さんが前回負けてしまったので『絶対負けないでください!』『絶対負けないでください!』ってメールばっかくるんで、一緒に頑張りました(笑)」

――それもあって気持ちが支えられた?
「まあ、そうっすね。試合することへの向き合い方、付き合い方っていうのは誰がどうこうってのはあまり無いですけど、色々精神面的にキツかった部分があったっすね」

――OPセレモニーのときに観客の声援がひときわ大きかった。期待を背負っている実感はあったか
「全然分かんなかったです(笑)盛り上がってくれてました?僕、入場式やるの久しぶりなんですよね。浜松以来じゃないかな。懐かしいな~と思って。あすこで結構スイッチ入ったっすね。『ああ、帰ってきた』『試合するんだ』っていう。そっから結構ビビったっすね。足元すくむじゃないけど、ちょっとビビったっすね(笑)」

――金原選手ほどの経験があっても、足はすくむ
「いやあ、どんだけ経験しても怖いものは怖いし。怖いですよ。試合に臨むにあたっては」

――モチベーションが作りにくかった試合でも怖さはあった
「それは普通に怖いです。言い方悪いですけど、殺し合いをするわけじゃないですか。『は2人でグローブつけて殺し合いをしてください』って。誰が相手でも怖いですよ。MMAってのは何が起こるかわからないし、自分もそれで痛い目に何度もあってるんで、油断することはないし。最後まで集中して。まあ、ビビってましたね(笑)」

――ケラモフ戦をアピールされたときにも大きな反応があった
「いいんじゃないですか?違うジャンルで。みんな色があっていいじゃないですか。特に、上のメイン・セミはキャラ的にも盛り上がるカードだと思うし、僕は僕でそこに入るというよりは、純粋なMMAを持っていく人が1人いてもいいんじゃないかと」

――1年ぶりの試合だったが、次はいつ頃やりたい?
「ね(笑)僕の中で1年ぶりっていうのは久しぶりって感じはしないし。あっという間で、所さんが2試合やってくれたから僕も2試合やった気になっちゃって(笑)そんなにアレですね。RIZINの舞台からは離れていなかったから、そんな久しぶりって感じしないし。やる前はホントに怖いし、やりたくねーなって思ってましたけど、終わってみて時間が経てばまたやりたくなると思うし、そうなったらやればいいし。なんか目標を決めずに頑張ろうと思ってます。でも、(ケラモフ戦を)言っちゃったからね(笑)どうしよっかってとこです。1回やりきれなきゃいけないってとこです。最後。勝っても負けても最後に1回はやらないといけないとこです。イヤですけど(笑)」

――その大会では所選手と一緒に出たいか、セコンドに付いてほしいか
「(※横で控えていた所へ)どうします?(笑)どうしよっか?(笑)まあ、そうっすね。一緒にリングに上がるのも思い出作りでいいと思いますし。でも、多分お互いがいなきゃ支えられない所もあると思いますし。歩けないですからね、僕ら。入場で足がすくんじゃって(笑)お互いね肩組んで歩かないと。4足歩行ですから、我々は(笑)一緒に戦えたら言葉も無いですけど、あまりこだわらずに、バラバラに青春を謳歌したいと想います」

――「無理矢理気持ちを作った」という言葉について
「なんて言うんですかね。今回は上の2カードが盛り上がってて、上の2カードしか盛り上がってないから、『別に俺らのカードいらねえんじゃねーか?』って結構思う時期があったんすよ。『別に上の2カードだけで大会やればいいんじゃないか』とか思ったし、自分のカードも2試合目だし、自分のやってきたことを否定じゃないですけど、『自分がやってきたことってこんなもんなのかな?』って思いましたし。なんか、そう言ってしまうと変な言い方かもしれないですけど、嫉妬だったり変な感じじゃなくて、『こんなもんだったのかな』って、作りながら、つらい時期とかに結構思ったりしました。敢えて見ないようにしたこともあったし。まあ、そうっすね。上の2人がどうこうとかじゃないですけど、自分の中でいろいろな環状になることがあったし。精神は不安定でしたね(笑)」

――その中でどうやって気持ちを作れたか
「それはもう、MMAの試合するって自分で決めたんだから、やりきらなきゃいけないなって。怪我もあったし、色んな意味で、あったっすね」

――試合後に空良選手に声をかけていた、その内容は
「『こんなもんで終わるんじゃねーぞ』『お前がこれからMMA引っ張って行くんだからもっと頑張れよ』って言いました」

――試合前の言動から「いっちょ稽古をつけてやるか」という気持ちでいたのかと思っていた
「稽古をつけてやるってつもりは無いですけど、セコンドのヤマケンさんがいいスパーリングパートナーだって言ってくれたのが自分も試合やりながら聞こえたんですけど、終わってみて自分が声かけたらヤマケンさんが言ってたことと被ることで、自分と対峙したことでなにか彼の大きな経験に鳴ってくれたら、自分と触れ合うことでなにか大きなことを得てくれたら嬉しいなって気持ちは、試合終わってみてからありますけど、試合前は殺し合おうと、ぶっ倒してやろうって気持ちしか無かったですよ」

――「勝っても負けても最後」という言葉があったが、ケラモフ選手に勝っても最後?
「進退はかけたいですね。これ言ったら“また”ってなるけど、『もういいかな』ってのはあります。こういう試合がもう1回あるのであれば、本当に自分の中で進退をかけて、っていう覚悟っすよね。自分の選手生命をかける覚悟」

――ケラモフ選手に勝ったら、その先でクレベル選手とやりたい?
「そこまで先のことは考えてない。クレベル渋滞がすごいので。クレベル渋滞の順番待ちするくらいだったら、先頭に並べる相手とやりたい。その権限はあるかなと思うんで。『クレベルとやらせてくれ』って権限は無いけど、『ケラモフとやらせてほしい』と言えるくらいの、フェザーで3試合やったので、それくらいは言えるかなと。試合内容含めて」

(※コメント後、肩を組んで二人三脚で歩んだ所英男との記念撮影)

山本空良
――試合後の率直な感想は
「メチャクチャくやしいですけど、いい経験になりました。自分の実力の無さと、試合で気持ちがもっともっと前に出せたら良いなと思いました」

――1R目の攻防の中でカーフキックを打って足を痛めた?
「言い訳になってしまうんですけど、一発目蹴って、1分くらいで、蹴って右ストレート一発入った瞬間に右手が折れて……折れたかわからないですけど痛めてしまって、右手のパンチが打てなくなってしまって、動きが悪くなってしまったなと。足の甲に関しては大丈夫です」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「いや、特に違うところは無かったです。でもコメントで、言い方は悪いですけど、大人の圧があるっていうか、いや感じの対応をしてきていて、ちょっと怖い人だなと。試合終わった後はすごくいい人で、『胸張ってね』『これからお前が背負うんだぞ』って。これからもっと頑張らなきゃいけないし、今まで頑張ってきたからここにいるんじゃなくて、今まで頑張ってきたものが足りなかったから負けてしまったので、もっともっと自分の格闘技を見直す必要があるなと思いました」

――今後の展望は
「こんな負けて展望を語るの恥ずかしいと思うんですけど、下にならないっていうのもありますし、もっとレスリング能力っていうのも言ったんですけど、闘い方っていうのを1から考え直したほうが良いかなって。ファイトスタイルを変えるってところもそうなんですけど、今まで勝ってきたのは今のスタイルだけど、これから勝つには今のスタイルを捨てなきゃいけないってところで、難しいので、それを直すのに時間が必要なのかなと」

――右手の状態は
「完璧に完治するのは、医者じゃないんでわからないんですけど、1ヶ月はかかるんじゃないかなと思います。ただ、この拳の他にも痛めているところがあるので、結構時間がかかるんじゃないかなと思います」

――6月に地元・札幌でRIZINの大会があるが、出場したいか
「ここで『間に合わない』って言ってしまったら出る可能性がゼロになってしまうので、もちろん出るつもりでいます。ただ、これからもっと自分の格闘技人生を長く続くってところで、自分の格闘技のキャリアを潰すような無理な試合は会長はさせないと思いますし、自分もそういうのは嫌なので、要相談しながら、出ることを考えながら練習内容だったりを考えていきたいと思います」

――金原選手は「もっと攻めてきてほしかった」とコメントしていたが、拳の影響で責められなかった?
「えっとですね……これ言うのもアレですけど、試合の3週間、2週間前に筋肉の断裂をやってしまって、今回ブロック注射を打ちながら試合をして、寝技を完璧に捨てるってプランで、寝技が出来ない状態になってしまって。そこから打撃で行くって方面でストレートを打って折れてしまってなんも出来ない状態になってしまって。結局は言い訳でしかなくて、骨折をして殴り続けた鈴木選手、骨折しながら闘う朝倉海選手とか、そういう気持ちが強い選手、前に出る選手に自分がなれなかったっていうのが。これからまたこういうことになったときに足りないものになってしまうので、前に出られなかったのはこの骨折のせい、とは思ってないです。自分の、気持ち気持ちって言ったらアレかもしれないですけど、気持ちの面だと思ってます」

――筋肉断裂について
「肋間筋って筋肉をやってしまって、3週間前から今日まで練習出来なくて、それで、3週間前と2週間前に2回連続でやってしまって。多分腹筋の方も行ってんのかなってくらいメチャクチャ痛いので、ゆっくり治していきます」

――金原選手は「自分みたいなベテランとやることはいい経験になったんじゃないか」と言っていた
「もちろん、金原選手とやることはこれからの自分の格闘技人生にすごくいい経験にはなったんですけど、もうちょっと実力がないと、金原選手が見ている世界を一緒に見られないっていうところで、いい経験にはなった。けど、もうちょっと自分が前に出て、強かったら、もっといい試合になったんじゃないかなと」

第3試合


 お互いローで牽制し、スダリオがボディブローを打ち込みリングを回る。スダリオの右フックをガードしたロッキーを見て、スダリオは左ジャブからロー。ガードを貫いての左ジャブを打ち込むと、ロッキーはアッパーとフックで牽制。
 スダリオは左ストレートから前蹴りも、これがローブローになりタイムストップ。
 
 再開し、ロッキーが左ジャブで牽制していくがスダリオはボディブローからカーフキックを連打。ロッキーが飛び込んで左右のフックを打ち込んでいくが、スダリオはガードしてリングを回るとスピンキックから左ストレートで牽制。
 スダリオはボディと顔面に左ストレートを散らしていき、ロッキーが右ストレートを避けて大ぶりの右フックもロッキーはガード。
 ロッキーが前に出ていくが、スダリオは下がって距離を取ると左ストレートもこれは浅い。
 スダリオはリングを回ってからスピンキック。さらにミドルキックから左ストレート。ロッキーが右ハイキックも、体制を崩したのを見てスダリオが覆いかぶさりハーフガードからコツコツと殴っていく。マウントに移行し、パウンドと肘を落としていく。倒しきれず1R終了。

 2R、お互いローで牽制し、ロッキーのフックにスダリオがカウンターの左ストレートを合わせる。
 スダリオがリングを周り、左ストレートからタックルも、耐えたロッキーに右アッパー。ロッキーはこれを避けると、前に出ようとするがスダリオが右フックで動きを止め、タックルでテイクダウンを奪うとパウンド連打。さらに肘を連打し肩固め。そのままV1アームロックを仕掛けるが、耐えたロッキーの顔面をコツコツ殴り、ケージを背にして体勢を変えようとしたロッキーの顔面に膝を打ち込んでいき、立ち上がると踏みつけからサッカーボールキック。ここで2R終了。

 3R、ロッキーは左右のフックも、スダリオがタックルでテイクダウンを奪いアームロックを狙う。耐えたロッキーに膝蹴り連発。肩固めから肘を落としていき、立ち上がると踏みつけ連打。ここで3R終了。

 判定3-0でスダリオが勝利。

<試合後コメント>

スダリオ剛
――試合後の率直な感想は
「素直に嬉しいです」

――復帰戦での勝利、パパになっての勝利
「まだ生まれて1ヶ月チョットなんで、家にいます(笑)」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「いや、予想通りだったんですけど、、本当に何回かぐらつかせても、予想通りタフな選手だったんで、簡単にはKO出来無いと思ってましたけど、ホントにKOするのは難しかったなと思います」

――今後の展望は
「今回勝ちましたけど、驕らず、格闘技に真摯に、これから試合が決まったらそれに向けて準備して、どんな相手にでも勝てる姿を見せていきたいと思います」

――上からもっと打撃で押すかと思いきやテクニカルな責が見られた色々試そうとしていた?
「正直、スタンドでぐらつかせたときはKOしようと思ったんですけど、そこからが強い選手、気持ちが強いんで、攻め急いでスタミナ切れたりとか、力んじゃって、自分がスタミナを使っちゃうんで、無理してKO行くよりも、テイクダウンを混ぜたり、色んなところに気を散らしたかったんで、ホント計画通り、予想通りの展開でした」

――国際戦で勝ったという経験値も大きかった
「ロッキー選手はミルコ選手とかもいた最初のRIZINで闘っていた選手、ミルコ選手にも試合内容では勝っていたし、強いイメージしか無かったんですけど、僕がどこかが折れても心は折れないように覚悟して挑めたので、結果的には全体的に上回ったと思いますけど、一番は気持ちで立ち向かっていけたのが良かったと思います」

――前回スイッチして闘うところに不安点があったと言っていた。今回の手応えは
「今まではガードの部分とか、悪い癖があって見落としてた部分があったんで、今回はスパーリング中ガードのクセをつけることを意識しましたね。そこさえ直せれば特に。あとは攻撃を自分がどう当てるかってだけなんで、ガードの悪い癖を直すのを今回重点的にやってきました」

――グラウンドの展開について
「想像の範疇というか、自分がテイクダウン取ったら立たせないでっていうのは練習でも出来たんで、そこは自信持って行きました」

――今回の試合で三ヶ月蹴り、右のパンチ、後ろ蹴りなど多彩な技が出た
「今まででも出来たんですけど、リングに上がったときの気持ちですかね、今回は。覚悟して気持ちも乗ってきた状態で挑めたので。いままではどっかで準備不足なところがあったのか、不安なこととかすごくあったので、出せるものでも出せなかったのが今まででした。今回は気持ちを強く、相手を過大評価せずに自分のやりたいことやろうと思って、それが出来ただけですね」

――マルティネス選手は「試合前にレッスンを付けてやる」というようなことを言っていた
「一番は、これから外国人選手とやっていく、タフな人。まあロッキー選手ほどタフな人もいないと思うんで、そういう簡単にKO出来ない試合。今回初めて判定で勝ちましたけど、やっぱり今まで判定まで行けるのかとか自分の中でも思っていましたが、自分を信じて、準備期間は結構ハードにやってきたんで、そこは自信になりました」

ロッキー・マルティネス
――試合後の率直な感想は
「本当に単純なことで、このような形で負けてしまった自分に対して憤りを感じている」

――ヒジの攻撃でカットがあった。止められるかもという焦りはあったか
「まずセコンド陣が気付いて、非常に不安だったと思う。ドクターにも見てもらって大丈夫だと聞いた。カットしたときに、ミルコ戦のときのようなことは避けたいと思った」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「思っていたものとは違った素晴らしいゲームプランを持って臨んできた。打撃をして、動く。止まらないという点で徹底していた。足を絡めた殴り合いの展開に付き合ってくれなかった。非常に素晴らしい展開で臨んできた。テイクダウンを獲ってポジションを掴む動きも素晴らしかった」

――今後の展望は
「現在は先のことは考えられない。今のところは数日間休息を獲る。この数ヶ月は忙しく過ごしてきたので、休息を撮ってからこの先のことを考えたい。アリガトー」

第4試合


 クレアはジャブで牽制し、左フックを叩き込むとRENAがふらつく。クレアがタックルを仕掛けてケージに押し込み、足を抱えあげてバスターからハーフガードに。コツコツと殴りながらマウントに移行するが、RENAが身を捩ってハーフガードに戻す。
 クレアは肘とパウンドを落としていき、RENAがガードポジションにして三角締めを狙う。クレアは肘を顔面に落として行く。RENAは腕を取るがクレアは顔面に膝を落としてさらにサッカーボールキック。
 RENAは下から仕掛け続けるが、クレアは顔面に膝からパウンド連打。ガードしたRENAを見てクレアはガードポジションから肘連打。クレアは一度立ち上がり、足へのサッカーボールキックを打ち込んだところで1R終了。

 2R、RENAはローで牽制するがクレアは大ぶりの右フック。RENAは下がっていくが、クレアは左ストレートを顔面とボディに散らしていく。
 RENAはローで牽制するが、クレアはワンツーからボディブロー。前に出てアッパーから前に出続けるがRENAは下がる。
 クレアがワンツーで距離を見ていき、右ストレートが顔面を捕らえるが浅い。
 RENAが前に出ようとしたところにクレアがワンツーからタックルでテイクダウンを奪う。
 RENAは三角絞めを狙うが、クレアはパウンド連打から顔面に膝。RENAは立ち上がり、ボディブローから距離を取る。

 クレアはスタミナ切れか明らかに動きが鈍り、RENAが前蹴りをキャッチしてロー。
 RENAはローからワンツーもクレアはアッパー。RENAはボディブローから前に出るが、クレアが左ストレートもRENAは前に出てボディからワンツー。ケージに押し込み肘を打ち込み、お互い膝蹴りの打ち合いからRENAがボディブロー。
 RENAがワンツーもクレアは下がり、クレアのストレートがRENAの顔面を捕らえるがRENAは平然と受けきりアッパー。ここで2R終了。

 3R開始前にクレアに警告が与えられる。
 RENAは左ストレートをボディに打ち込み、クレアはワンツー。RENAは前蹴りで距離を守り、クレアは左ストレート。
 RENAがワンツーで顔面を捕らえ前に出ようとするが、クレアはジャブで牽制。クレアのタックルを微動だにせずに受けきったRENAがボディとローを打ち込み距離を守る。クレアがワンツーアッパー。RENAは受けきりワンツーからロー。動きが止まってきたクレアにRENAがボディと顔面にストレートを散らし、クレアがアッパーから前に出てラッシュを仕掛けタックルも、RENAは切ってフロントチョーク。だがクレアは膝十字で捕らえ、これでRENAがギブアップした。

クレア「皆さんありがとうございました。素晴らしい試合でした。私は今夜人生で素晴らしい一日を過ごしてます。この満席のお客様ほんとに素晴らしい。また是非会いましょう」

<試合後コメント>

クレア・ロペス
――試合後の率直な感想は
「今は本当にMMAキャリアの中で一番に最高の経験をさせてもらった。満員の客席、ケージサイドの雰囲気、会場のエネルギーを感じた」

――初めてのRIZINの感想は
「本当にアメイジング。素晴らしい経験になった。この試合に向けて活動しているときには、チャレンジングな試合になることは間違いないと思っていた。RENAは強いし、日本のスーパースター。RENAと日本でやるということが素晴らしく気持ちを高揚させてくれた。RIZINについてはすべてが最高だった。このファイトウィークでは全てにおいて最高の経験をさせてもらえたと思う」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「RENA選手がストライカーなのは知っていた。作戦としてはレスリングで攻めて、グラウンドでフィニッシュを取るという作戦。それを遂行できた。RENAの柔術のレベルについては私の方では知らなくて、コーチとチームが分析して、大丈夫だと聞いていた。少なくともゲームプラン通りに試合を進められた」

――フィニッシュのヒザ十字は得意技?
「あの技は個人的にすごく好きな技で、グラップリングの練習であれはよく使う。1年か2年くらい前に習った技で、この技を初めて習ったときにしっくり来た技。ハーフガードのときに使えるなら使いたいと思っていた。レッグロックはあまり好きではないが、この技は使えると感じたのでよく使っている」

――今後の展望は
「目標は、またRIZINのリングにもどってくること。そして次に戻ってきたら、私の適正階級である、RIZINでいうスーパーアトム級で試合させてもらいたい。今回は51kgでキャッチウエイト、ストロー級に近いものだったので、本来の階級のアトム級、スーパーアトム級に近いものでやらせてもらえたら嬉しい」

――最後のヒザ十字に行くアイディアはいつから浮かんでいた?
「特にそういうふうには考えていない。最後のニーバーのきっかけは、今までのやり取りでRENA選手が強くて重かったので、距離を取られてしまい、次にテイクダウンしたらサイドにつくことを心がけた、そのときにヒザがいいところにあったので、ニーバーへと移行した」

――1Rは優位に進めたが、2R後半から打撃で押される展開が続いた
「原因を1つ挙げるとしたら疲労。体力の消耗で動きが遅くなった。今回がプロ12試合目になるが、今まででキャリアの中で3Rに行ったことがなかった。今回が初めてだった。そういう環境の中で、すごく速いペースで試合をやっていたし、打撃戦も絶え間なくあった。緊張感のある試合だったので、スピード感は落ちた。彼女からボディもかなりもらった。疲労と緊張感とダメージがあった」

――RIZIN本戦はリングが多いが、リングでの闘いにも自信がある?
「特に問題はないと思っている。自分はレスリングがたくさん使えるケージのほうが望ましいとは思うが、ケージの真ん中でもテイクダウンが取れる。ケージに頼ってテイクダウンを取るわけではないので、リングでも特に問題はないと思っている」

――退場時に日本のファンとグータッチを交わしていた
「日本のファンは選手に対してのリスペクトが高い。試合中も、試合をしていないときにもリスペクトしてくれる。素晴らしいこと。外国から来た人間を輪に入れてくれているというのはとても嬉しいこと、外国人をこうして受け入れてくれることはとても素晴らしいことだと思う」

――日本で食べたいもの、楽しみたいことはあるか
「47RONINのお墓参りに行きたいと思う。本を読んでこれを知った。日本にいるのにそこに行けないことにストレスを感じていた」

※RENAは病院直行のためノーコメント

第5試合


 Meiがリングを周り、浅倉がワンツーで牽制して大ぶりの左フック。Meiは距離を見ていき、ワンツーも浅倉は下がる。
 浅倉がじわじわと距離を詰め前蹴りも、Meiがワンツーから見合うが一度距離をとり、浅倉のバックブローに前に出て組んでいくと浅倉がケージに押し込む。
 Meiが体勢を切り返すとコツコツ顔面を殴っていき、嫌がる浅倉を見てMeiは膝を腿に打ち込んでいく。浅倉は背負い投げようとするが、Meiが耐えるとそのまま崩れて浅倉が上になりハーフガードに。
 Meiは体勢を切り返すが、浅倉はそのままケージに押し込みバックを取ると、Meiは顔面を殴っていくが浅倉はジャーマンを狙う。なんとか耐えたMeiがケージを背負うが、浅倉は首投げでテイクダウンを奪いガードポジション。Meiは腕を取っていくが、浅倉は回転して逃れると膝を打ち込んでいく。さらに強引に担いでバスターから胴締めスリーパーの体勢もここで2R終了。

 2R、Meiが前に出て左フック。浅倉の前蹴りをキャッチしてラッシュを仕掛けるが浅倉はまわって距離を取る。
 Meiが前に出るが浅倉はタックル。Meiは耐えて一度距離を取る。
 浅倉がワンツーを避けてタックルでテイクダウンを奪い、コツコツ殴りながらポジションを変えていく。Meiはケージに這っていき、浅倉はバックを取って巻き投げていくが、Meiは足を絡めて耐えるも浅倉は胴締めスリーパーの体勢。Meiは回転していくが、浅倉は絞り上げるもこれはきまらず。浅倉はパウンド連打も2R終了。

 3R、浅倉が左ストレートからタックル。ふらついたMeiを見て浅倉はラッシュに切り替え、Meiが打ち返そうとすると浅倉がタックルでテイクダウンを奪いパウンドを落としていく。だがMeiは腕を取っていこうとすると、浅倉が一度離れそのすきにMeiがスタンドへ。
 浅倉はケージに押し込み足を絡めて倒していき、サイドポジションから顔面に膝。Meiが亀になると浅倉はフロントネックで捕らえ顔面に膝。Meiも顔面に肘を打ち込んでいくが、浅倉は離れるとアッパーからラッシュ。打ち返していったMeiを見て浅倉はタックルからテイクダウンを奪いハーフガードで肩固め。浅倉は腕ひしぎを狙うが、Meiは顔面を蹴りつけていき、ここで試合終了。

 判定3-0で浅倉の勝利となった。

浅倉「こんにちは浅倉カンナです。今日は応援ありがとうございました。Meiさん強い相手だったんですけど、Meiさん相手だからこそ自分も強くなりましたありがとうございました。えー、今日こうして、たくさんの方の前で試合するのがすごく、勇気も自信も必要だったんですけど、自分が勝つために力を貸してくれる人がいて、サポートしてくれる方たちがいて、応援してくれる方たちがいて、今日こうして試合して勝つことができましたほんとに感謝してますありがとうございます。それと、今日おばあちゃんが誕生日で初めて会場に来てくれたんですけど、どのへんでしょう?あそこか?分かんないですけど、勝ったよ誕生日おめでとう。今日は応援ありがとうございました」

<試合後コメント>

浅倉カンナ
――試合後の率直な感想は
「いやあ、勝ってホッとしてます(笑)」

――3R終了時になにか叫んでいた
「なんか、終わったあ~って感じです。嬉しいってより、試合前の期間自分なりにやってきたので、やりきったって感じです」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「やっぱ強いイメージあったんで、そのまま強い。闘ってみても強い選手でしたけど、みんなと対策して、それがほぼ当てはまって対応できたので。すごく強かったです」

――作戦通りに戦って勝てた
「そうです」

――左手を怪我した?
「いやあ、上手くて下から極められて、逃げたんですけど、しっかり取られました」

――今後の展望は
「今回の試合ですごい覚悟して上がったんで、一旦少し休んで、休んだ後に考えます」

――前回の試合と一番変われたと思う部分は
「自分に自信を持って闘ったことかなと思います」

――力を入れてきた打撃の感触は
「やってみてすごい自分的に感触が良くて、自分の得意のテイクダウンに活きてきたので、打撃はやってよかったです」

――ケージで闘ったことについて
「ケージは自分はすごく相性いいなと思いました」

――ケージレスリングも出来ると
「そうですね」

――怖くて上がれなかったという言葉があった。立ってみての感想は
「試合当日だったんで、ケージに上がっても怖くは感じませんでした」

――判定を聞いた瞬間に目を閉じていた。何を考えていたか
「勝ったなとは思ってたんで。勝った嬉しさと、ここまで終わった、ホッとした感覚と、どっちもありました」

――グラウンドでもポジションを動かすことを心がけていた?
「1R目でスイープされてしまって、じわじわやるのはMeiさんの方がうまいと思ったんで、逆に飛んでいくスタイルでケージを使っていきました」

――今回は完勝だったが、次について
「ホッとして、いったん休憩したいなっていう素直な気持ちです(笑)」

――闘ってみてV.V Mei選手より優れていると思った点は
「自分はそれを超えていく練習をしていたので、勝ったなと思ったんですけど、目付きとかは怖いなと思って闘いました」

――殺気の面でも超えていく?
「そうですね(笑)出来たら良いですね(笑)」

――Mei選手のセコンドが那須川会長だったが、試合後になにか会話をしたか
「久しぶりがここで……(笑)って」

――違うところで会いたかった?
「そうですね(笑)」

――生き残った、という感覚が強いかと思う。RIZIN女子のなかでこれから自分で何をしていくべきだと思うか
「次が見えていないので、これからどうなっていくかを考えたいと思います」

――進退をかけている?
「今はちょっとホッとして、ここを一段落って感じで」

――年内には?
「怪我とか治して、考えていきます」

――今一番やりたいことは
「美味しいものを食べたいです。ハンバーガーにかぶりつきたいです!(笑)」


V.V Mei
――試合後の率直な感想は
「自分から動きを作る場面が少なくなってしまって、そこで時間を取りすぎたってとこがあったので、もっとリスクを犯しながらでももっと動いていかなきゃいけなかったなと」

――右腕をアイシングしているが、原因は
「自爆です。ヒジを打ちまくって。なぜか、肋骨が痛いっていう(笑)多分、自爆です」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「うーん、想定内ではありましたけど、ただ自分の反応が遅かったなって感じですね」

――最後にカンナ選手がフィニッシュを狙っていたときに感じていたことは
「ポジションを取って、そこからなんとしてでも1本取りに行くって姿勢は感じましたね。でも、そんなに怖さは無かったですけど、チョット動きが止まっちゃったので、もっと早めに対処したかったなと思います」

――初RIZINの感想は
「久々の日本の試合で、非常に楽しかったですね。色んなところで試合してきて、海外とかでも試合すると余計にこの日本の良さが分かるっていうか。それですごいRIZINが盛り上がってるのが、すごい嬉しいです。率直に。日本でも総合格闘技が盛り上がっているので、それなりの面白さというか、色々な選手がいて。それが楽しいですね。ありがたいです」

――今後の展望は
「チャンスが有ればまたRIZINで試合させていただければ嬉しいですけど、自分の課題をもうちょっと取り組んで、まだまだ自分の良さを出せるようにもうちょっと自分に厳しく練習して、チャンスを掴めたら、準備していただけるのであればチャレンジしたいと思います」

――40歳になって初ファイトを終えた感想は
「疲れました(笑)体力的なことより、経験を重ねることによってのいい部分と、マイナスな部分が出てくるので、慣れすぎるとか、もっとがむしゃらにならなきゃいけないとか、そういうった部分を見直して、若い頃の気持ちをもう1回思い出して、もっともっとガムシャラにやったほうが面白さが出ると思うので、慣れすぎずに形を作っていきたい。技術の面ではそれがありますけど、同世代の人たちが、まだあまり全部は見れてないですけど、結果にかかわらず40になっても挑戦していることとかが刺激になって、姿を見せてくれてありがとうってメッセージをたくさん頂いて、そういう形で同世代の人たちに思ってもらえるのは嬉しいことですし、私は格闘技が得意なので、そこで40になっても挑戦を続けてるわけですけど、人それぞれ得意な分野、自分が輝ける場があると思うので、そこでみんなで頑張っていこうぜってメッセージをこの場を借りて発信できたことを嬉しく思います」

――またRIZINに上がりたいという言葉から現役を続ける意志を感じられるが、国内の他のリングでも闘う可能性はあるか
「ちょっとそこまでは考えてないですけど、大きな舞台で出来たらそれは嬉しいので、なるべくRIZINで出来たら嬉しいですね」

第6試合


 武田が突っ込んできたルイスの足を取ってコケさせてテイクダウンを奪うが、ルイスが腕を取ろうとするも抜けた武田を見て一度スタンドになるが、武田がすぐにテイクダウンを奪いガードポジションに。
 ルイスはケージを背に立ち上がろうとするがそのまま首をとってフロントチョークの体勢に。武田が回転して避けてスタンドへ。

 ルイスのワンツーを下がって避けた武田がロー。ルイスのミドルをキャッチしてコケさせると踏みつけからパウンドを落とすが、すぐにルイスが立ち上がり距離を取る。

 ルイスがミドルから下がっていき、武田がロー。ルイスがワンツーからハイキック。さらにラッシュを仕掛けるが、武田が下がっていき左ストレート。これが浅く、ルイスはハイキックからワンツー。さらに右ストレートも、武田はガード。
 ルイスがラッシュを仕掛けるが、武田は組み付いてガード。
 ルイスがハイキックをフェイントに距離を戻し、武田が大ぶりフックを避けてテイクダウンを奪う。ルイスはすぐに立ち上がり、ここで1R終了。

 2R、ルイスはワンツーからラッシュ。武田がタックルもルイスは膝を合わせていき、武田は立ち上がるとローで距離を取る。
 ルイスはハイキックから左ストレートで距離を詰めていき、武田のローにかまわず前に出てラッシュ。武田がアッパーを避けて組み付いてテイクダウンを奪い、ルイスが逃れようとするが武田がコントロールしてガードポジションに戻す。
 ルイスが下から殴っていくと、武田は飛びこむがルイスはこれをガードして立ち上がる。武田は寝そべったまま蹴っていくが、レフェリーがスタンドへ戻す。

 ルイスの左ストレートを避けた武田がロー。ルイスがワンツーからアッパーとラッシュを仕掛けていくが、武田が組み付いていきそのまま2R終了。

 3R、ルイスがパンチを振り回していくが武田が下がる。ルイスのワンツーが捕らえ、ジャブから前に出るが武田がロー。武田はジャブから前に出ようとするがルイスはストレートで牽制し、右ストレートもこれは浅い。
 ルイスの右ストレートが顔面を捕らえるがこれは浅く、再度ワンツーも武田はスウェーで避けてロー。
 武田のアッパーにルイスが右ストレートを合わせ、武田はリングを周りながらロー。お互いパンチが交差し、武田がタックルもルイスは耐えてケージを背にする。
 一度離れて距離を取り、お互いパンチが交差していきルイスのストレートが捕らえていく。武田はローもルイスがミドルからラッシュを仕掛けるが、武田は一度下がってロー。
 ルイスはワンツーも武田はタックルもこれを切ったルイスがアッパー。
 ルイスが右ハイから前に出ていき、肘を落としてから、二段蹴りと派手な技で攻め立てていく。
 武田が組み付いて動きを止めるが、ここで3R終了。

<試合後コメント>

武田光司
――試合後の率直な感想は
「負けたっすね。それだけです」

――右のパンチを被弾した場面があった
「想定内だなと。どうせ僕もらうんで。パンチに関しては元々外国人選手はこれくらい強いと想定していたので、そこらへんに関しては、まあまあ、って感じですね」

――試合前のインタビューで、被弾して耐えて、被弾して捕まえて、という話があった
「途中タックルからテイクダウンしたんですけど、あれは元々狙ってて、パンチを振り回してきたところをタックルを狙って、そっからアクションしようと思ってた。寝技は元々強いって印象持ってたんですけど……寝技、強かったっすね(笑)」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「寝技じゃないですか?ちょっとナメてたわけじゃないですけど、1つ1つの展開が、下取られた後のディフェンスだったりとか、僕が下取ったときに追撃してこなかったりとか」

――判定が割れたことについて
「いや、なんで2-1なの?って。普通に僕3-0で負けてた気分でいたんで(笑)……そうっすね、厳しいっすね、ライト級は」

――今後の展望は
「(※しばらく考え込んで)……無いっすね、展望は。わかんないっす。口々に言える、勝ったらいろんなこと言いたかったんですけど、負けちゃったんで、言える立場じゃないんで。無いです。終わりというか、先が見えないですね。ファンの人も『このままじゃダメだろ』って思ってる方もいると思うし、僕自身も思ってるんですけど。改善するために、海外なのかわかんないですけど、なにもないです」

ルイス・グスタボ
――試合後の率直な感想は
「ここにもう1度来られて嬉しい。勝てたからさらに嬉しく思う」

――パンチがかなり当たっていたが、武田選手が中々倒れなかった
「自分が思っていたよりも武田選手が耐えてきた。でもその御蔭で試合が楽しいものになって、いい試合になった。彼はとてもいい選手だと思う」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「印象は変わらない。強い選手だというのは知っていた。そのおかげで自分の勝利が価値あるものになった。彼は経験多いプロフェッショナル。とても強い選手だ」

――今後の展望は
「初めて日本に来たときから思っていたことがある。ここで大きな成功を収めて、キャリアを積んで、チャンピオンベルトをブラジルに持って帰りたい」

――サトシ選手に挑みたい?
「そう。サトシ選手と闘いたい。サトシ選手であれ誰であれ、チャンピオンベルトを持っている人と闘いたい。ベルトは自分の腰にあるべきだ」

――日本のグスタボ選手のファンにメッセージを
「何度も言うけど、ここに来られて本当に嬉しく思う。日本は第二の故郷だと思っている、。応援してくれて本当にありがとう!」

――最近覚えた日本語を教えて
「チョット、ゲンキデスカ、コンバンハ、コンニチハ、サル、ドラ!……少しずつ日本語を覚えているよ(笑)」

――サトシ選手と闘いたいという言葉があったが、勝つ自信は
「もちろん。自分はそのために毎日練習している。相手が誰であれ必ず勝って勝者になる自信がある」

鈴木千尋&クレベル・コイケ挨拶


 まずは榊原代表がリングに上がり挨拶。続いてカルリ・ギブレインと戦うはずだった上田幹雄が現れ、6月の北海道大会参戦の挨拶へ。

上田「みなさんこんにちは。上田幹雄です。今回、試合がなくなって、とても残念ですが、6月の札幌大会に向け今全力で練習しています。デビュー戦で敗北をして、MMAファイターとして1から自分自身を見つめ直してきました。極真の名の由来でもある、千日をもって初心とし、万日をもって極みとす。この精神で必ず格闘技界の頂点に立ちます。6月の札幌大会に期待してください!必ず最強を証明します。押忍!」

 相手は後日発表に。続いて、クレベル・コイケと鈴木千尋がリングに呼び込まれタイトルマッチに対しての意気込みへ。

鈴木「宣言します。1Rで、俺がKOします。まだ誰もできなかった事を俺がやります。しかも3分で俺がKOします。約束します」

クレベル「みなさん、こんにちは。コイケ・クレベルです。えー、まあ、6月24で待ってます。誰勝ってます?私絶対勝ちます一本勝ちであなた。心配しない。1Rで」

鈴木「俺もKOだから」

クレベル「あなただけじゃない全員それがやりたい。でもちょっと簡単じゃないな」

鈴木「だから俺は合宿に行きます5月から!このできない事をできるように!残りの期間俺は仕上げてきます。覚悟しといてください、チャンピオン」

クレベル「待ってます6月24、絶対一本勝ちです。北海道みんな見に来てください。応援して。お願いします。PPV買ってみてください。絶対1本勝ちです」

鈴木「絶対KO勝ちです!3分以内で!」

 この大会に向けてRIZIN観戦北海道ツアーが格安で組まれるとのことだ。

第7試合


 お互いローを打ち込み、太田がタックルもこれを倉本が組んで耐える。すると太田が一度離れ、右フックを叩き込み、これで倉本が倒れKO。

太田「どうも皆さん、パラエストラ柏の太田忍です。えー、まずは対戦していただいた倉本先輩、ありがとうございました。えっと、太田忍は、負ける、勝てないだろう、何もできないだろうっていう前評判、めちゃくちゃ悔しくて、今日ぶっ倒す準備だけしてきました。こうやって勝てたこと、僕の試合に向けて準備を手伝ってくれた鶴屋さんを始め、ジムのみんなのおかげだと思ってます。今日勝てたんですけど、まだまだ自分はバンタム級だと中堅ぐらいだと思っているので、どんどん上を目指して、トーナメントの上位に勝てるように頑張りたいと思います。全然まだまだめちゃくちゃ練習して、今年の年末タイトルマッチできるように頑張ります」

<試合後コメント>

倉本一真
――試合後の率直な感想は
「いいもんもらっちゃったんで。負けは負けなんで。悔しいですね。

――最後の一撃は覚えているか
「覚えてます。まだやれると思ったんですけど、一発しっかり入ったんで止められました」

――MMAでの試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「一瞬でしたし、そんな感じもないんですけど、僕の作戦としては、向こうの得意なところに付き合わないって感じでやろうとしてたんですけど」

――倉本選手の思う相手の良いところは
「組みをしてくるのは分かってたんで、別に組みで勝負したところで、僕はそれをやりたいと思ってなかったんで、イヤなところで勝負するってところだったんですけど、逆にやられちゃいました。ダメでした」

――今後の展望は
「ダメージはないんですけど、ここで負けるのは僕の中でありえなかったんで。こんな死ぬほど恥ずかしい負け方して、やめられないんで、ちゃんと倒すべき相手を倒して、リベンジをしていきます」


太田忍
(※コメント会場に来るも、ちょうど斎藤vs平本戦が始まった所だったため、モニターで試合を観戦。後の予定が詰まっていたため1R終了後からコメント開始)

――試合後の率直な感想は
「練習通りやっただけです。練習が全てだなと、ひしひしと感じます」

――試合前に「アメリカに行った2ヶ月を無駄に出来るような試合を見せつけたい」という言葉があった。その言葉に対する自身の評価は
「試合前だったので煽りのつもりで言いましたけど、決して無駄ではないと思ってますし、僕もそういう経験したいし羨ましいなと思ってみてました。僕も勝てるようにしっかり準備してきた引き出しの1つで勝つことが出来たので、言ったことは本当に申し訳なかったし、僕本当に悪者になっちゃったんですけど、自分のそれに対する評価と言うか、練習してた来たことが出せてよかったなと思います」

――あの発言は煽りの言葉だったと
「そうですね。ちょっと、下手くそな感じでしたけど……」

――4回目の対戦だった。MMAでの試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「イメージ、闘い方としては多分、僕が打撃が出来ないって想定でカーフを蹴ってきたりって闘い方をしてくるだろうと僕は思っていたので、思った通りというか、現に一発目カーフ蹴ってきましたし、僕も同じように、倉本選手の構え方だったりとか研究した中で、カーフから組み立てて、カーフから三日月、と組み立てていったら上のパンチが当たってテイクダウンもしやすいんじゃないかなと思っていたので。練習してきたことが出来たって。もう少し組みの展開とか、バックボーンがレスリング選手同士の展開っていうのを見せられたらファンの皆さんも喜んで頂けたんだろうけど、もうちょっと見せたかったなというのはありますけど、あそこで決まっちゃったならしょうがない、って感じです」

――今後の展望は
「リング上でも申し上げましたけど、1つ1つ勝って、年末にタイトルマッチがしたいですね。そのタイミングで叶わなくてもそれに近いビッグマッチではできればいいなと思ってて。そのために、今の僕の段階でタイトルマッチが出来るような位置ではまだないと思っているので、まだまだ上を目指して1つ1つクリアしていけたら良いんじゃないかと思います。今回の勝ちは、RIZINのバンタム級での価値、存在意義を示せたんじゃないかと思うんで、今後の僕にとっては大きな試合だったと思います」

――フィニッシュの右クロスはずっと練習して狙ってきたもの?
「そうですね、離れ際の展開っていうのは結構ヒジであったりバックブローであったりクロスであったり、いくつか準備していた中で、結構相手のパンチっていうのは僕は見えていたので、リアルでスローモーションに見えたというか、バチっと合ったって感じです」

――MMAで初めて肌を合わせた倉本選手の印象は
「感じられずに終わってしまったので。コンタクトしたのは最初のカーフと、僕のカーフと、多分、最後のクロスくらいなので、感じる前に終わってしまったというか、感じる前に終わらせることが出来た、って言えば良いのかわからないですけど」

――打撃で勝ったことは自信につながったのでは
「そうですね。準備してきたことをやったってだけなので、打ち合って勝ったわけでもないし、ストライキングの技術で勝ったというよりも。まだまだなんで。ストライキングを身に着けて、自分の強みを活かせる選手になりたいと思います」

――最後の右クロス、これまでの格闘技経験の中での手応えは
「まず今まで、スタンドのパンチが当たったのって2回しか無かったので(笑)所さんのときのストレートと、祖根さんのときのバックブローと。今回蹴り当てたから、蹴り当てたから4回か。でも、ホント練習通りって感じでしたね。練習でミット殴ってるときと同じでしたし、当たったってより、相手が見えないタイミングで当てたので、衝撃とかってあんまなかったですし、振り抜いたって感じだったので、これから感触がわかるようにいっぱい打撃練習をします」

――元々レスリングの縦社会で生きてきた中で、トラッシュトークを仕掛けるのは勇気が必要だった?
「試合じゃないと絶対できないことです。大先輩ですし、僕も背中を追っかけていた身だったので。全盛期が入れ替わりみたいな感じだったので、むしろ怖いって言ったらアレですけど、威厳があるっていう印象だったので、本当に、なんか、会ったらぶん殴られたらどうしようって思ってましたけど(笑)そんときはトラッシュトークですって言って許してくれるかわからなかったですけど、勇気はいりましたけど、本当に少しでも盛り上げられればいいなと思ってました」

――試合後に会話はしたか
「いや、してないです。リング上で挨拶してからお会いしてないので、これからちょっと、倉本選手、ちょっと、ダウンしてしまったので、どういう様子かわからないですけど、控室に挨拶に行くことが出来たら、もう一度『対戦ありがとうございました』と伝えたいと思います」

――レスリング時代からの2人のライバルストーリーは一旦終止符が打たれた?
「どうなんでしょうねえ。今後僕が上を目指していく中で、もしかしたら僕がチャンピオンになって、倉本選手が挑戦者、っていうふうになるかもしれないですし、そしたらやらなきゃいけないだろうし。ホントに、ファンの皆さんが望んでいるようなカードであれば、やらなければならないときが来たらやらなければならないと思ってるし。でも、ちょっとしばらくいいかなと。僕はもっと上を目指したいと思っているので。クリアしたと思っているので、上の選手と対戦していきたいと思います」

――次の試合の時期について
「本当にいつでも良いです。体重を落とす期間だけいただければ。前回は、体重を落としてる期間に、5日くらい前からずーっと熱が出ちゃって、試合できるかな、ってくらいの状況だったんですけど、今回は結構前からオファーいただいたので、しっかりと体調を整えて臨むことが出来たので。そうっすねえ、最低1ヶ月ちょいはほしいです(笑)そしたら、今日もらえたら、1ヶ月半後。北海道でもいいですし。でもちょっとGW予定入れちゃってるんで、夏が希望ですけど(笑)」

第8試合


 平本がローで牽制。お互い距離を見合い攻めあぐね、平本がワンツーも斎藤は下がる。平本がローを当てていき、斎藤がタックルも平本は耐えてケージを背にする。
 斎藤は腿に膝を打ち込んでいき、足を刈って倒してマウントを取ろうとするが、平本はケージを背にして立ち上がる。
 斎藤はボディと腿に膝を打ち込んでいき、小内刈りも平本は耐えるも斎藤が振り回して膝をついた平本のバックをとるが、平本はすぐにケージに斎藤を押し付けて耐えていく。
 斎藤はコツコツ殴っていくが、平本がほぼケージを背にしたまま1R終了。

 2R、平本がジャブからリングを周り、斎藤がスイッチしていく平本をじわじわケージにおいこみタックル。平本はケージを背にして耐えると、斎藤は腿に膝を打ち込んでいき、平本が回転して逃れ距離をとる。

 平本がハイキックを打ち込み、斎藤がリズムを変えると平本がワンツー。これに合わせて斎藤がタックルも、平本がすぐに立ち上がりバックを取る。斎藤はこれを切って離れワンツー。平本もミドルを当てていき、平本が前に出ると斎藤がジャブで牽制。ここで2R終了。

 3R、平本がローからワンツー。斎藤がタックルも平本はケージを背に耐える。これはレフェリーがブレイク。

 平本がローからジャブも、斎藤がタックルでテイクダウンを奪うが平本はすぐに立ち上がる。
 斎藤は腿に膝を打ち込んでいき、これはレフェリーがブレイク。

 斎藤のフックが空を切り、平本がカーフキックからワンツーも、斎藤がタックルを仕掛けるが平本は耐えて一度距離を取る。
 平本はミドルからお互いパンチをふりまわすがあたらず。斎藤がバックブローから左ジャブ。平本がジャブを打ち込んだところで3R終了。

 判定2-1で斎藤の勝利となった。

斎藤「応援ありがとうございます!平本選手ありがとうございました。ほんとに盛り上がりましたね試合前とか。ちょっと、内容はまだまだと思うんですけど、あの、負け続いても変わらず応援し続けてくれた人たちが暖かくて、自分自身諦めなくてよかったなと思います。また次、たくさんの応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

<試合後コメント>

斎藤裕
――試合後の率直な感想は
「『勝った!嬉しい!』って感じです」

――2021年6月以来の勝利。2年間を振り返って
「試合の度に色々あったなと思いますけど、今日勝ったんで。晴れて見えますね、目の前が」

――一緒に練習したこともあったと思うが、試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「彼が取り組んでいる空手スタイルですか。っていうのを向き合って感じたのと、組技もしっかり練習してきていると感じたので、自分と練習したときより強くなっていると思います」

――今後の展望は
「展望は、次の試合はとりあえず1年後でいいかなというふうには思ってるんですが、ちょっと相談しながら決めていきたいなと」

――平本選手はテイクダウンされても何度でも立ち上がってきた
「テイクダウンディフェンスに特化をしてくるなというのは戦前の予想ではあったので。組みに行く時に自分がいい形で何回か入れたので、金網を上手く使って入れたんですけど、詰めが甘かった部分もありましたけど、対策練習をしっかりやってきたなと。金網を背負ってしっかりと切ってきて、隙があれば組みでも自分から攻めてくる。たぶん2Rで1回バック回られて首のコントロール取られたと思うんですけど、あれは想像してなかったというか、しっかりやってきたなと感じました」

――元K-1王者の平本選手にワンツーがキレイに当たる場面もあった
「これがMMAですって感じなんで。平本選手は立ち技でやってきたことって素晴らしいことだと思うんですけど、立ち技の試合じゃなくてMMAの試合を今回やっている。ケージでの試合でやっているので、色んな組みだったり蹴りだったり、いろんな展開がある中での打撃があるっていう。自分のMMAの打撃が当たったということだと思います」

――平本選手としては、組ませずに効かせることを狙っていたと思うが、組めると思ったタイミングは
「1R立ち合いで大丈夫かなと思いました。事前に立てていたプラン、戦略と大きく違わなかったので、タイミング見ていけるかなっていう立ち合いではあったんで。狙ってる感じはあったんで、時を見ながら。彼の打撃が当たるラインは少しずらしながら、って感じですかね。向こうが待ちになってくれたのが今回は良かったかなと」

――斎藤選手はMMAをやることがつらそうな印象があった。今後楽しくなる見込みはあるか
「あんまり試合が楽しく感じるタイプではないので。どの試合でも毎回流血したり。今回は骨折とかは無いんですけど、やっぱり勝つと景色が変わって見えるし、『格闘技っていいな』って自分で思ってしまったので、対戦相手に感謝したいと思いますね」

――平本選手の打撃で一番ヒヤっとしたものは
「ホントに効いたなってものは無かったんですけど、結構サウスポーで構えて、多彩な蹴りとかもハイキック、ローキックもそうですし、一発一発に殺傷能力があるというか。そういう意味では危なかったんですけど、自分もブロックしてたんで、『これはヤバい!』ってものはなかったです」

――MMAプロ5戦目の選手として見てどうか
「自分の5戦目とは全然違うなと思いますね。これから経験積んでもっともっと強くなっていくと思うんですけど、この試合が彼にとってステップアップというか、この試合があったからUFCに行って勝ち上がるとか、そういう試合になってほしいという希望はあります」

――「次の試合が1年後」と思う理由について
「毎回ボロボロになるからです。身体がもちませんので。……ま、冗談ですけど」

――戦前、平本選手はSNSでトラッシュトークを展開してきたことについて
「SNSだけで見ると、朝倉選手とやったときのほうが結構酷かったので。朝倉選手のネッ広的なファンからの攻撃が酷かったので、それに比べたら大丈夫かなと」

――SNSで試合を盛り上げていったということについては
「対戦相手に感謝ですね。彼のプロフェッショナルな姿勢に自分は救われたところがあるので。自分なりにも発信して、プロモーションっていうんですかね。やってるつもりではあるんですけど、やっぱりSNSの使い方は平本選手の方が上手ですね。いろいろな人を惹き付けるという意味では」

――一緒に練習したことがあるとのことだが、平本選手の側から足りないところを斉藤選手から学びたいという申し出があった場合は
「そうですねえ、平本選手から言ってくることは無いと思いますけど、言われたら前向きに検討したいと思います(笑)」

――ファンは1年後といわずもっと早く斎藤選手の試合が見たいと思う。朝倉選手との3度目の対戦について思うことは
「多分、朝倉選手はクレベル選手とかそっちに行くんじゃないかなと思うんで、3回目やるとしたら、また2人が勝ちを重ねて、皆がホントに望むときに出来たら良いなと思いますけど、僕と朝倉選手が目指している方向が違う気がするので、どうなんだろうって感じですね。そのくらいで勘弁してください」

――平本選手から練習の提案があったら受け入れるということは、2回目は考えていない?
「意外と階級の流れって速いんで、巡り合うかもしれないけど、基本的に同階級で当たり合う選手との練習って僕は気がすすまないので。色んな人と、同じ階級の人とガンガンやっていくって感じではないですね。なので、現実的ではないかなと思ってはいますけど」

――平本選手が階級を上げるかもしれないと思っている?
「平本選手に関して言うと、僕じゃなくて違う選手とやったほうがいいんじゃないかと思いますけどね。色んな組み合わせがあると思いますし、フェザー級も色んな個性的な選手が多いと思いますから。今終わってすぐ2回目とかは考えられないです」

――平本選手にとって分岐点となるような試合になったと思うか
「本人がそう感じてくれたら良いなと思います。自分は試合でできることをやったつもりなので」

――クレベル選手と闘いたい気持ちはあるか
「うーん……クレベル選手で言うと、僕は期を逃したと思っているので、今は彼を追いかけるモチベーションは無いですね」

――相手からのクリーンヒットは無かったと思うが、目尻に怪我をしているように見える
「多分、ケージ際で組んでるときにコツコツもらってたのかなあと思うんですけど。結構ピンポイントで目とか鼻を狙ってきたのかなと思うんで。そういうところは上手というか、狙ってやってるんだったらスゴいなと思うんですけど」

――相手のパンチをかわしてのカウンターが入っていた。平本選手の打撃は見えていた?
「細かい所でいうと、チームの練習をさせてもらって、距離を少し詰められるようになったんで、遠間から入ると相手に取られるんでギリギリまで近づいて入るっていう。自分が距離を制していたのかなと、テイクダウンだけで見ると思います。それがハマったのかなと思います」

――平本選手がSNS上で「斉藤選手のような選手にトラッシュトークを仕掛ける気はない」 と言っていたが、どういうところがそういったリスペクトの対象になっていると思うか
「分かんないですねえ。分かんないですけど、そういう気持ちを持ってくれてるってことに関しては、僕は攻撃の対象じゃないんだなって安心するんですけど、あんまり因縁が無いんで、SNSでやるってストーリーを作るの難しいんじゃないかと思うんですよね。過去にSNSでやり合ったとかいう過去があれば、そういう攻撃もあったと思うんですけど、そういうのは無いので。どうなんですかね、本人に聞いてください(笑)」

――こちらから見ている分には、斉藤選手の格闘技へ向ける姿勢、人柄が敵を作らないというか、ある意味で今の格闘家っぽくない一面がある。それは意識してのものか
「元からあんまり争いが好きではなくて、角を立てない感じなんで(笑)SNSで暴れるのは体力いりますよ。合わない人はやるべきじゃないと僕は思ってるんで。病気にはなりたくないんで、って感じです」

――SNSで舌戦を繰り広げるよりは、リングやケージで闘う方がいいと
「まあ、今の時代はツイッターとか上手く使えたほうが周りを巻き込めていいと思うんですけど、人には向き不向きがあると思うんで。自分がおかしくなってまでそれをやり続けるっていうのもどうなのかなって思うんで。あとは、親が悲しむんで、あんまり……(笑)」

――最後にファンにメッセージを
「本当に、ようやく勝つ姿を見せられて、それが一番嬉しいというか。自分は勝ちたくて頑張るんですけど、自分よりも喜んでくれる人たちが周りにいるので、それに救われますね。ようやく勝つことが出来たので。本当にいつも応援していただいてありがとうございます」

平本蓮
――試合後の率直な感想は
「そうっすねえ、ダメージでポイント取ってると思ってて、3R目に待ちに徹しすぎたのかなというのが敗因というか。試合前に恐れていたことが起こってしまったなと。この4ヶ月間、コーチとチーム、岩崎先生とやってきたことは全くもって無意味じゃなかったし、自分を進化させてくれた日々だったので、次、すぐ試合します。自分で足りない部分は理解したというか、MMAをやりすぎてしまったなという感じで。自分のボクシングを信じてやればよかったなと。しょうがないっす。次頑張ります」

――ともに練習したこともあったと思うが、試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「そうですねえ、壁の展開はしつこく押し付けてきて、相手の反応が出るまではじっとしてるんで、その辺は、とにかくなんもしないで。途中でブレイクあって切り替えて、ちょこちょこ自分の打撃は当ててはいたというか、自分のほうがダメージはしっかり取れていたので。倒せなかったというか、倒しに行くという作戦を遂行するべきだったというか、被弾覚悟でやっても全然良かったなと。とにかくいい経験になりました。ホント、負けたけど負けてないっす。今日はなんも悔しくない。次頑張ります」

――平本選手のほうがダメージを与えていたという印象。当たってはいたが、あれだけ組まれたということについて
「結構入って来る前に先に打つって練習はしていたんですけど、実際ドライブ仕掛けられて壁に押し付けられて、どっちかっていうと受けて切って殴るって方向に回ってしまったのが良くなかったのかなと。選択のミスで、対処は出来ていたんですけど、あんな壁際でのらりくらりやらなくても良かったなと。全体的なコントロールのミスがあった。これもいい経験だなと。MMAファイターとしてメチャクチャ強くなってる実感は、試合で出来たんで、また次、強くなって帰ってくると思います」

――判定に関しては不満はない?
「いや、今でも僕が全然勝つ可能性もあるというか、人に委ねてしまうジャッジはしょうがないんで、KO出来るようにします」

――スタイル的にボクシングで圧をかけていけば良かったと思うか
「MMAの全体的な自信がついて、変にこなす感じを出してしまったんで、殺伐とした自分の持っている、MMAの人が持っていない空気感を……うーん、MMAやっちゃったなって感じです」

――顔にも傷がない。身体にダメージがない場合、RIZINが6月に行う北海道大会に興味は
「皇治とボクシングやったろうかな(笑)でもすぐ試合は切り替えてやりたいと思うんですけど、次しっかり進化した姿を見せたいっていうのがあるんで、前々から課題として自分の中に1つあったものがあるんで、次の試合までに詰めていけたらと思います」

――斎藤選手のケージの使い方が上手かった。RIZINはケージとリングがあるが、どちらで闘いたいか
「あ、次もLANDMARKでお願いします(笑)」

――朝倉選手と牛久選手の試合結果を受けて
「『なんで牛久、引き込みに行っちゃうの?』って。結構良かったのに。作戦が全然わからなかったです。すげぇ引き込むから(笑)下から、自信あったのかな?『普通にMMAやったら良かったのに』って、見てて思いました」

――ファンが期待する朝倉未来vs平本蓮の実現は遠のいた?
「いやいや。僕が全然死んでもないんで、前に行くだけなんで、次またいい試合見せます。絶対勝ちます」

――僅差の判定。被弾がポイントになっているかもしれない。
「上を狙ってくるだろうなとずっと考えてたんで、来たときも、逆に『あ、来てくれる』と思ったんで、逆にチャンスが生まれると思ったんで、そこはちょっと微妙な差っすね、そこを見極めてリスクを背負ってでも自分を信じるべきだったなと。変に連打でまとめたりとか、欲を出さずに落ち着いて落ち着いてってのが逆に良くなかった。もっとガツガツというか、もっと自分の色を出せたら良かった。回転数というか、動きは良かったんすけど、もっと自分のK-1時代からのポテンシャルをぶつけて良かったなって、試合経験して思ったんで、これをまた次の試合に生かして。必ず自分の経験になるんで。僕はこんなとこで終わるわけじゃないので、絶対強くなって戻ってきます」

――歩きながらスイッチもしていたが、基本はサウスポー構えだった
「どっちがイヤかなと思って見ていたんですけど、結構斉藤選手は、すっ、すっとドライブで入ってくるリズムを外してってやってたんですけど、左は見えてなかったんですけど。まあもっと、自分から距離、プレッシャーかけても全然良かったかなと。ドライブを結構、警戒して距離を遠くしすぎてしまった部分があります」

――試合前に自己評価として、『勝ったら天才、負けたら凡才』と言っていた。今回の負けで自分の自信が揺らぐことは全く無い?
「全く無いです。やるべきことをやって、ホントにいい練習といいチームに恵まれてやってきたんで、このまま進んでいくだけですね。やっぱり今日試合してて自分は天才だなと思ったんで、明日から前向いて頑張ります」

――天才と感じた部分は、MMAファイターとしてレベルの高い斉藤選手を相手にこれだけやれたから?
「試合中ずっと落ち着いてられたんで。結構組際のときに朝倉未来が斉藤選手との前の試合の時にヒザ一発ボディに入れてローブローだって止めてたシーンがあって、そういうとことかも意識して、蹴る位置も意識してたら一発ヒザ間違えてローブロー入っちゃったんですよね、3R目。そしたら、斉藤選手が『タマキン蹴ってるぞ!』とかって(笑)それで笑いそうになって(笑)そんくらい落ち着いてて。もっと倒しに行けたなと思って。もっともっと、もっと倒しに行ってよかったなと。そこがホントに後悔ですね」

――冷静さが仇になった
「そうですね。5分3Rを坦々をこなそうとしてしまった部分があった自分がいて。こなそうとしちゃったんで、もっと、もっと倒すべきだったなと。本当にそこだけですね。すぐに復活します」

――岩崎先生からのアドバイス内容は
「まあ、作戦っていうか自分たちがやってることなんで細かいことを言ったりは出来ないんですが、ホント良い準備もしてきたし、岩崎先生にご指導いただいて今の僕がすごい心強い人たちがいるんだって今回自信を持って臨めたんで、次いい試合して復活するんで」

――ラウンド間でかけられた言葉について
「とにかく、岩崎先生が側にいていただいて、すごい安心するんで。今回もセコンドに付いてくれて。ラウンドが切り替えるごとに気合を入れてくれたんで。あとはホントに、もっと鍛錬します。自分でやってきたことを絶対に証明します」

――今日の試合で5分3R闘い抜いたことは今後に向けて自信になるか、課題になるか
「組みの部分は練習してたことというか、想定してやってきたことがハマったというか、ディフェンスの部分では背中を付けさせないっていうか。そういうのを1R目から決められることはない、ポジションをキープされることはないって自信がついたんで、そっから次はホントにぶちのめす風圧というか、打撃というか、課題は打撃だなと思いました」

――すぐに試合をしたいとのことだが、次の試合のイメージは
「相手は誰でもいいんで、とにかく強くなった姿を見せるんで。次は……次はっていうか、次も頑張ります」

――最後にファンにメッセージを
「今日は結果として2-1で負けちゃって、なんか、自分もすごい負けた気もしない負けというか、負けたけど負けてないみたいな。言いたいとこなんですけど、ファンのみんなも僕の勝利を期待して見ててくれて、今日すごい悔しい思いさせちゃって、俺自身ホントに言葉では言い表せない気持ちって部分もありますし。ただ、1年前の勝ち星1つ無かった俺が、1年後に斉藤選手とこんないい試合してるなんて誰も想像してなかったと思うんで、絶対、必ず俺は復活するんで。絶対ついてきてほしい。必ず復活します。大丈夫です」

第9試合


 未来がワンツーも牛久はリングを周り距離をとる。牛久がローで牽制し、未来の不規則に前に出る動きに対応していく。
 お互いローから未来が左ストレートも牛久の右ストレートと交差。
 未来のジャブが捕らえるが、牛久は踏み込んでプレッシャーを掛けながらローで牽制。
 未来は飛び込んでワンツーも牛久はスカして組み付き、そのまま引き込んでグラウンドに。未来がガードポジションになるが動きなくブレイクに。

 未来が前蹴りから飛び込むも牛久は下がって避ける。
 お互いローで牽制し、未来がワンツーも牛久はガード。牛久がバックブローをフェイントにすると、未来もワンツーをフェイントに右ストレート。未来の右ストレートに牛久がバックエルボーを合わせ、そのまま組み合うとケージ際に。ここで1R終了。

 2R、未来がワンツーもガードした牛久がフック。未来は下がって避けると、ミドルもキャッチした牛久が飛び込んで膝。未来は体勢を切り替えてボデイに左ストレートを打ち込み、牛久はリングを回ってローで牽制。未来がワンツーも牛久が飛びついてグラウンドに引き込むと、三角絞めを狙うが未来は組み付いていきブレイクに。

 未来がボディに膝蹴りも、牛久はキャッチして巻き投げようとするが、未来はケージを背にして耐える。ここで2R終了。

 3R、牛久がワンツーも未来は下がる。牛久のローに未来が前蹴り。牛久はフックから前に出て、飛びついてグラウンドに引き込む。これはブレイク。

 未来がハイから前に出てジャブ。お互いパンチが空を切り、未来のミドルをキャッチした牛久がタックルで倒そうとするが、未来はすぐに立ち上がり、牛久はバックから足に絡みついていくが未来は倒れず。これはブレイク。

 お互いパンチが空を切り、未来が右のジャブからストレート。さらにボディに打ち込んでいき牛久もアッパー。牛久が前に出てフック。未来が膝で飛び込んでいくが、牛久はフックで迎撃する。未来のパンチがボディにヒット、お互い距離を詰めてパンチから膝。牛久はキャッチしてテイクダウンを奪うと、顔面に膝から飛びついてグラウンドに引き込む。これはブレイク。
 前に出て殴り合いになるが、お互い空を切り3R終了。

 判定3-0で未来の勝利となった。

未来「格闘家の、朝倉未来のファンの皆さん、おまたせしました。ただいま。この1年何ヶ月、試合しない間色々言われましたけど、男はね、やる時、やればいいでしょ。また今年中に会いましょう。ありがとうございました」

<試合後コメント>

牛久絢太郎
――試合後の率直な感想は
「そうっすねえ……まあ、悔しいですね」

――当初のプランは
「1R目、2R目は、相手が僕より打撃の決定力が高いので、とにかく足を使ってフェイントを仕掛けて相手を疲れさせることを目的にとにかく動いていました。たしかにケージ中央で引き込んだときに、三角に対処しようとすごい身体の力を使ってるのがわかったんで、3R目に自分が勝負を仕掛けに行って、3R目だったら足を止めて撃ち合いに行ってもいいよってプランでした」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「強かったですね。イメージ通り。やっぱり打撃の……すごい冷静だなと思いました。僕がちょっと大ぶりのフックを出したときに、多分2回目出したらそれにカウンター合わせようとしてるなって感じたんで、冷静でしたね。熱く、冷静でした」

――今後の展望は
「僕の中で色々考えてることもあったんですけど、とりあえず2連敗しているので僕に発言権は無いかなと」

――今日の試合、3R通して引き込みにこだわっているように見えた。その理由は
「練習でも三角で決めることが多かったんで、そこに自信持ってて。練習仲間の柔術の黒帯の人が三角を教えてくれて、そこに対して、練習でもすごく決められたので、試合でもぜってい決められると思って。金網と普段の壁と、違うところがあって。色々経験できましたね」

――バックのヒジも狙っていた
「そうっすね、相手がもうちょい入ってくるのを想定して出したんですけど、冷静だったんで当たりはしなかったですけど、僕の中ではヒジも狙っていました」

――最後までサウスポーだったが、オーソドックスへのスイッチは考えなかった?
「選択肢は今回はなかったですね。左の蹴りが強いんで、三日月だったり、膝蹴りだったり、基本的に左の攻撃が強いんで、僕がオーソに開いたところで相手の攻撃もらっちゃうんで。だから、今回はサウスで闘いました」

――こだわっていた引込みについて
「相手は絶対僕のイメージとしてテイクダウンディフェンスにすごい時間をかけて練習して来たっていうのは分かっていたので。相手も身体も大きいし、力の勝負しても僕が疲労するだけなんで、引き込んで三角で攻めるっていうのはプランにありました。それで疲れさせる。対応する相手は疲れるので」

――他のサブミッションは狙おうと思わなかったか
「相手が立ち上がるタイミングで足を取りに行こうかなと思ったんですけど、しっかり対処されました」

――朝倉選手の寝技の強さは想定内?想定外?
「想定内ですね。内なんですけど、想定内でしたね。ハイ」

――その上で三角絞めが決まらなかった理由をどう分析するか
「もちろん力初良かったです。変に動かないんで、パウンド打ってきてくれたら逆に出来るんで攻めやすかったんですけど、そこの辺はしっかり……そうですね、ハイ」

――花道を引き上げるときの表情は納得行ってないように見えた
「そんな顔してました?ホントですか?!いや、僕の中で別に変な意味は無いです。変なこと思ってたわけじゃなくて……ホントにそんな顔してました?(笑)」

――判定に納得は行っている?
「そうですねえ。3R目にも行けなかった瞬間もありましたし」

――もっと立とうとしたり、上体を起こしてパウンドを打ってきてほしかった?
「そうですね。そしたら空間ができるんで、もっと僕もアクションを起こせたなっていうのは。そこは朝倉選手が上手かった」

――体力を削って3R目で打てる場面も多かった。判定を取るために、KOとるためにこうすればよかったという反省点は
「壁際で僕のヒザがアゴに入って、1回相手ががくっと落ちたのはわかったんですけど、そこでなんで行かなかったかって。そこが一番の反省っすね。そこを離してサッカーボールキックだったり、そのミスは結構何回かあるんで。他の試合でも。しっかり練習で意識しないとダメだなと改めて思いました。そういう一瞬の……そうっすね、ハイ」

――相手の蹴り足を取ってのテイクダウンが決まっていた。通常のテイクダウンよりもそちらを選んだ理由は
「僕がテイクダウン入りに行くと、そこにヒザを合わせようとしていたのを感じていたので。逆に僕って頭を外にだすので、右側の前足の蹴りも相手が見ていたのも分かっていたんで、不用意に入ったらヒザもらうなっていうのがあったんで」

――引き込みの中で中原選手との練習で会得した足関節を狙おうと思わなかったか
「そうっすね、色々反省でしたね」

――試合前には「格闘技にかける思いの差で自分が勝つ」という発言があった。改めて格闘技に対する思いについて
「僕から格闘技取っちゃうと何も残らないんで、変わらず格闘技に向き合って。それが僕の生き方なので、そこは変わらないです」

――斉藤選手と平本選手の試合は見たか
「見てました。平本選手もすごいテイクダウンを切ったり、見せ場作ってて、見ててすごい面白い試合でした。流石に僕も後ろに試合控えてるので呑気には見てないんですけど、すごくいい試合だったなという印象はあります」

――今回のダブルメインイベントで勝ったもの同士、負けたもの同士の試合も考えられる。vs平本戦について思うことは
「団体さんが決めることなので、オファーがあったらそのとき考えたいと思います。今の段階ではわからないです」


朝倉未来
――試合後の率直な感想は
「ちょっとKOしたかったんですけど、出来なかったんで残念です」

――試合を終えて対戦相手の印象は変わったか
「特に無いですね」

――今後の展望は
「今年中にまた試合したいなって感じで。相手は誰でもいいです」

――「今年中に、相手は誰でもいい」という言葉があったが、それはクレベル選手ではない?
「そうですね。クレベルとやりたいですね。でも次タイトル戦ですよね。もし鈴木選手が勝ったら鈴木選手ですし……どっちにしてもクレベルとやりたいです」

――以前の試合よりもレベルアップしたと思う点は
「スタミナなんすけど、結構想定外の引き込みがあって、自分のしたい試合が出来なかったっすね」

――牛久選手の狙いはなんだと思うか
「うーん、よくわかんないですね。三角狙ってたんすかね?あれはクレベルだから出来たことで。僕もそこまで寝技弱いわけじゃないんで。アレはナンセンスだったなと思いました。ただ掴む力がすごかったです」

――試合を通してプレッシャーをかけて先に打撃というのは作戦通り?
「作戦通りっていうか、今後誰に対してもそういう試合をしたいと思ってて。アグレッシブにというか。結構難しかったっすね」

――相手が下がったり回ったりしている中で、何かを狙っているという怖さはあったか
「回転ヒジみたいのは狙ってると思ったんですけど。そこまでテイクダウンディフェンスを意識しすぎず、ある程度テイクダウンを気にせず行ったんですけど、攻撃のタイミングでやっぱりテイクダウン入ってくるし、ガードも高くて、詰めてくるんで。倒すの難しかったですね」

――久しぶりのMMAの試合、イメージと実際の動きにギャップは感じたか
「ちょっと、硬かったっすね。動きが硬すぎた。牛久選手の身体は物理的に硬かったですね、全体的に。結構本気で殴らないと倒せない。映像見てないんでわからないですけど、自分的にそんな感じです」

――公開練習のときには「牛久選手にはスタミナがない」と言っていたが、実際3R闘ってみての印象は
「今日の試合は膠着が多かったんで、わかんないっすね」

――セミでは、斉藤選手が平本選手に判定勝ちをした。感想は
「試合は見てたんですけど、平本が結構やるなあって思いました。思ったより、テイクダウンディフェンス出来てたし、立つの上手いし。急成長したなと」

――「勝ったら試合しても良い」という発言があったが、現状ではまだ?
「んー、まあ、タイミング次第で。俺はいいですけど。俺にとってもメリットがあるように社長とお金の交渉します」

――1年半ぶりのMMAの感想は
「あんまり緊張もないし、金網自体が試合としては久々だったんですけど、結構楽しめましたね。向かい合ったときの高揚感、一番最初に向き合ったときはワクワクしました。久しぶりに」

――試合が終わったときの感想は
「KOしてないんで、そこの悔しさはありましたね。今日は勝ったけど、勝ってないです」

――想定外の攻防はあったか
「引き込みっすね」

――試合前に「このタイミングで格闘技が好きになってきた」「MMA好きになってきた」という言葉があった。以前には「30歳で引退する」という言葉もあった。心境の変化について
「RIZINに出始めて、7連勝して、その中で責任感とかも出てきて。いつからか、使命的な感じで試合をやるようになったというか、ギリギリのオファーで試合してきて。途中、自分が望んでいる試合じゃないのもあったりしたんですけど、この1年数ヶ月で、自由にし試合をセずにいたときに、やっぱり、『試合に出たい』とか、『格闘技が好きだ』っていう再認識をした感じですね」

――格闘技の魅力は何だと思うか
「やっぱり、勝者がすべてを持っていけるってとこじゃないですかね。その試合に全てをかけるし、試合のために何ヶ月も努力して、それぞれの応援がいて、勝者が全部持っていけるところですね。どちらが有名とか、他のステータス関係なしにどっちが強いかってだけなんで。そこがハッキリしてていいなって」

――様々なものを背負ってしまっているからこそのイチかゼロの世界に身を投じたいと思っているか
「それもあるし、元々格闘技が好きなんスよね。この世界が好きなんだと思います」

――試合中に打ち合いの中でニヤリと笑っていた。その時はどういう気持ちだったか
「打ち合いは楽しい気持ちになるんですよね。どういう気持ち……うーん。楽しい気持ちです」

――そこで打ち合うかと思いきや牛久選手がタックルに来た
「詐欺ですよ。『来いよ』って言ったらタックル来て。詐欺師ですよ、彼は

――イラっとした?
「しないですよ。それがMMAなんで」

――金原選手が40歳になってアグレッシブな試合をすることについて思うことは
「金原さんが強いのは知ってるし、一緒に練習もずっとしてたので。すごいですよね、40になって続けて、結果も出してっていう」

――未来選手も40になっても続けたいと思うか
「思わないっすね」

――平本選手は今回がMMA5戦目。ご自身の5戦目と比較してどう思うか
「5戦目って、アウトサイダー時代ってことですか?それだったら平本のほうが優れてるんじゃないですか?彼も別に、MMAは素人かもしれないけど、K-1のチャンピオンレベルから来てるんで。何もなかった人の5戦目なわけじゃないと思うんですけど。でも、テイクダウンディフェンスも出来るようになったし、またこっから強くなると思うんですけど、あそこからが結構長いと思うんですね。ちょっと難しいんですけど、斉藤選手よりもさらにテイクダウン能力高い選手っているだろうし。テイクダウンディフェンスはできてるけど、テイクダウンディフェンスに偏ってるから打撃も持ち味が発揮されていないと思うんで、まだまだかかると思います」

――最後に、ファンにメッセージを
「応援ありがとうございました。今、一番格闘技を出来る環境になったんで、また夢を追いかけたいと思います」

<大会総括>

榊原信行CEO
「思いの外、9試合だったんですけど、長丁場のイベントになりました。お疲れ様でした。今日も取材ありがとうございます。総括としては、イベント開始前にこれだけ多くのファンの人達が会場に足を運んでいただいたというか、すごかったですね。すごい、過去の大会と見比べての着席率というか、ファンの人の列になんともなく胸が熱くなるというか、RIZINとして選手とともに紡いできた8年の中で、ファンのみんなにこうして支持して頂けたことをひしひしと感じることが出来た、そういう応援を頂いたことに、ファンに感謝をしたい。そう思います。そして、9試合、18名の選手たちが死力を尽くして闘ってくれたことにも感謝したいと思います。
 判定の多い大会になって、往々にしてというか、マスコミの皆さんはこういうことは何度も経験してると思いますけど、『もっと殴り合ってくれよ!』『もっと行けよ!』って試合が、闘いが、上の方でも下の方でも色々あったかと思いますけど、格闘技の醍醐味、格闘技の魅力がしっかり詰まった。これも格闘技ですので。素晴らしい試合だったと、全体的にそう思います。
 特に、上のダブルメインイベントということで、フェザー級4人の選手たち。まあまあ、それぞれ色んな思いがあってああいう闘い方になったのかなあと思うんですけど、未来選手と牛久選手の試合で言うと、やはり、見る側からすると、牛久選手が何度と無く引き込むんですけど、僕なんかから見ると、敢えて打撃の局面を避けて、消極的に引き込んでいる、クレベルの引き込みとは意味が違うようなふうに感じられる。引き込んだところから色々グラップリングでなにか狙っていたのかも知れませんが、そこを超えて、未来もパウンドを落とすとか、展開が生まれなかった。レフェリーのブレイクが、特に3R目、局面の展開が無いってことでブレイクが入ったと思うんですけど、まあ、その中でも朝倉選手の落ち着いた試合展開、相手の嫌なことをしていくっていう作戦だったのかもしれないですけども。判定にはなりましたけど、3-0ってことで。未来選手の全体的に強さというか、今回の調子の良さが事前に記者の皆さんにもお話してたことがそのまま結果に出たかなと思います。
 平本蓮と斉藤選手の試合は、判定がスプリットのディシジョンになったんですけど、この試合も、記者の皆さんもファンの皆さんも、どちらかがポイントアウトするような、3R通して、圧倒的な判定で手が挙がる局面は両者作れず、同じような展開が続いたと。平本選手に上がってもおかしくない状況だったかもしれませんが、基本斉藤が前に出て、平本が勝つためにはやはり自分から手を出してもう少し打撃のスタンドでの局面で手数を出すべきだったんじゃないかと思います。レフェリングの中の評価がどうなってるかはまたレフェリー陣とも協議していきたいと思いますが。ただ、斉藤選手も1年ぶり、3連敗後1年ぶりの、多分この試合に負ければ引退ってことも脳裏をよぎる中でよく戦い抜きましたし、上昇というか、2連勝して勢いのある平本選手、若さ含めて、これをしっかり受け止めてよく闘ったと思います。平本選手も一方的にやられたわけではなく、ここまでこの試合にかけてきた練習の成果が見て取れるものだったので、両選手ともに、上の4人、次の展開が非常に興味を持たれる状況かなと、そう思ってます。
 で、太田忍選手、倉本選手。同じレスリングなので、同じ組みでの手の内って大体、圧も含めて分かった2人ですから、逆に打撃戦で決着が付くんじゃないかなって、なんとなく思ってはいたんですけど、あんな早いタイミングでクロスカウンターみたいな形からカウンターで太田が一撃で沈めるというサプライズ的な決着だったんですけど、太田選手も『無傷なんですぐ試合したいです!』くらいのことを僕に、試合後に運営本部まで来て言ってくれたんで、まあまあ、多分生まれて初めてKO勝ちしたっていうですね、そういう感触を太田忍も覚えたことだと思いますし。格闘家って、ホント勝ちグセ、負けグセって、他のスポーツもそうですけど、勝てるようになると勝ち方、闘い方が変わってくると思っていて。太田忍選手にとってこの勝ちは非常に大きな、彼のステップアップに繋がる勝利になるんじゃないかと思います。本当に、試合展開では、最初のファーストコンタクトみたいな形なので、倉本選手が死力を尽くして闘いはしたんですが、全部のトレーニングをして、アメリカまで行って、相当積み上げてきたものを見せる時間も無く結果としてはKO負けになりましたが、再起をしっかり、その舞台を作っていきたいと、そう思います。
 アンダーカードの部分で言うと、武田選手が去年の対抗戦ですごい人気を手に入れたんだなということを、入場含めて武田への声援で感じることができましたし。ただ、グスタボが武田に付けられることもなく、彼のファイトスタイルで闘い抜いたことには、次のライト級の中でグスタボの試合に非常に興味がある結果になったと思います。
 浅倉カンナ、V.V Meiに関して言えば、今までで一番アグレッシブに動きが非常に、自分から積極的に動けている浅倉カンナの成長が……成長したのか、元々持っていたものが今日はうまく出せたのか、もう少しクロスな試合になるっていう、Meiの方がキャリアからしたら上ですし、実績も上ですが、割とワンサイドな感じに見えた試合だったかなと。浅倉選手も、ホントに辞めることも考えて、その中での再起戦であれだけの動きが出来たんで、コンスタントにまた試合があるようにしていってもらえるといいなと思いました。
 RENA選手に関して言うと、もう一歩踏み込むというか……まあ、踏み込むというか、何ていうんですかね?(クレアは)もともと寝技が強い選手だったので、その部分はRENAも色々考えていたんでしょうけど、まさか足を取られることは想定外だったと思います。そこで、3Rでああいう形で締められるっていうのはRENAとしては考えてなかったと思うんですけど、それでも1R目で一方的に押し込まれて負けるかなと、そのまま終わるかなと思ったところから、しっかり2R目に持ち直して、3Rも互角以上に闘えていたので。最後取られるところまではですね。RENAも怪我をしてしまって病院に直行してますが、しっかりと再起の舞台を作っていきたいと思っております。
 スダリオ選手はロッキー・マルティネスを、ホントに、まあまあ、今日の試合を見てスダリオのヘビー級の中でのポテンシャルは感じてもらえたと思いますが、まだまだ荒削りな部分もありますし、あそこまで押し込めて、2R目の時点で出血というか、流血してる状況で、欲を言えばやっぱりKO、一本でフィニッシュしなきゃダメだったんだろうなと。スダリオはですね。欲を言えばですけどね。本人も勝つことに徹した部分もあるかもしれませんが、試合の終わらせ方というか、まだそこが不慣れというか。あの局面で2Rまでいって、最後どうこの試合を決着つけるかってところのイメージがどうだったのかなあと。そこはちょっと話してみたいと思いますが、これからもっともっと世界の強豪と向き合っていけるようになるためには、なにでフィニッシュするかって部分もしっかりイメージして、フィニッシュブローをですね、フィニッシュの仕方のパターンを研究して会得して欲しいなと、そう思います。
 で、あとは金原選手。『ケラモフとやらせてくれ』ってことなんで、ケラモフに早速その思いを伝えて、僕らも金原選手がそう言うんであれば、ケラモフと金原、タイミングがいつになるかはアレですが、いいんじゃないかと思うので、その方向で調整に入りたいと思います。
 で、雑賀ヤン坊選手は、緊急参戦という形になったんで、今回はジョニー・ケースの穴を埋めるということをチャンスと受け止めて立ち向かってくれたことに感謝をするとともに、今回の経験を糧にして、またRIZINにもチャレンジして欲しいと、そう思っております。いずれにしても5月6日につなげる熱のある大会に出来たことに、まずもってホッとしている状況でございます」

――9試合の中でMVPを選ぶとしたら
「そうですねえ。誰になるのかねえ?まあ、キレイな一本勝ちって言えば太田忍だと思いますけど、金原選手も素晴らしかったなと思います。まずその2人かなと思います」

――LANDMARKということでケージマッチだったが、「ケージでやりたい」と言う選手も多い中で、今後ケージの大会は増やしていく?
「まあ、LANDMARKはケージでやってこうと思ってます。選手が求めたりする部分も分かるんですけど、RIZINのアイデンティティはリングなので、これからもベースはリングでこれからもやり続ける。そこは変えずに行きたいと思ってます」

――ダブルメインイベントの2試合の結果を受けて、この4人の次の展開は
「この4人と、プラス、当然、鈴木千尋とクレベルの試合結果にもよると思いますけど、フェザー級にはケラモフ、金原もいて、この前勝った萩原恭平もいるんでですね。色々、海外の未知の強豪も含めて、また必ずこの路線で次こう組み上げて、って今日の結果をもって結果を持ってすぐ駒を進めるってよりは、総合的にチョット考えて次の展開を進めたら良いなと思ってます」

――未来選手が「クレベル選手と鈴木選手の勝ったほうとやりたい」と言っていたが、そこも状況を見て判断するか
「それもアリだと思いますが、いずれにしても6・24の結果を踏まえて、タイトルマッチとしては多分年末になると思うんですね。そこまでにタイトルマッチに挑む、6月、7月、9月の大会を予定しているんで、そういう中での展開にもよるかなと思いますんで」

――一番キャリアの浅い平本選手が今回の熱を作り出したのは間違いない。MMA5戦目であそこまでの試合をした。「すぐ試合をしたい」とも言っていたが、どんどん試合をさせていきたい?
「そうですね。なんでもそうでしょうけど、特に総合格闘技とかだと、オープンフィンガーで全力で練習で思い切り殴れるかっていうと殴れないんですね。だから、試合の中で学んでいったり成長していくことが必要なんで、蓮が圧倒的に足りないのは試合経験だと思います。ただ、ホントにすごいスピードで進化しているっていうのは今日の試合でも見て取れたんで、本人の怪我と思いだと思いますが、僕はドンドン試合をさせる、本人がしたいってことであれば、どんどん試合を組んでいきたいと思いますし、その中で短時間で彼もトップまで行きたいというのであれば、さらに成長速度を早めて、プラスで結果を出していけるような闘いをこのあと見せてくれるといいなあと思います」

――平本vs未来というキラーカードについて。今回は平本選手が結果を出せなかったということで、すぐには実現しない?
「ファンのみんなが今日の試合を受けて、一番ホントは平本が勝てば、平本蓮が朝倉未来とマッチアップするってのは……まあ、それでも勝ち方にもよるとは思うんだけどね。あとは未来次第じゃないですか。僕は未来が今の結果は、斉藤とスプリットの判定負けではあるけども、十分彼の成長を見て取って『いやいや、今のタイミングでチャレンジしたいなら受けるよ』っていうならアリだと思うし、それもファンの人達もそれをよしとするっていう、そういう熱が作れれば別に、どこのタイミングって難しいと思うんですよ。これに勝ったらこう、って決めてるわけでもないんで。ただホントに、見てみたいと思わせるカードであることは変わらずに、見てみたいのでですね。これに勝ったから組む、負けたから組まないってことを僕は決めてはいないので。未来の意見も聞いて、考えも聞いて、少しそれ次第かなと思います」

――平本選手について。成長速度は凄まじいものの、結果だけ見るとMMAで2勝3敗。本人と対戦した選手たちからの評価は高くてもファンから見た場合に納得しない可能性もある。その温度差について
「多分、今、今日の闘い方で未来と闘ったら負けると思いますね。競技会じゃないんで。別に2勝3敗でも、5連敗でも、そこでファンが見たいってタイミングがあれば、そういうアングルにつながっていくような熱が生まれていれば、それは組めばいいかなと思ってます。まあ、別に焦ることもないだろうなと思うし、おっしゃる通り、もう少し『今の平本だったら未来に勝てるよ!』って乗っかることが出来るタイミングが直近で来れば。例えば平本が1試合やって、壮絶に勝つなりして、その先に未来がタイミングが合って、っていうことになるかもしれませんし。そこもこういうふうだ、とは決めずにそれぞれの選手たちとの話をして、ファンの皆さんの意見がどうだったのかって部分にも耳を傾けて考えていきたいと思います」

――フェザー級が盛り上がる中、相対的にライト級の盛り上がりが足りない印象がある
「ライト級、当然、サトシを頂点に、今日のグスタボも武田も、ジョニー・ケースにしても怪我をしてしまいましたが、海外に目を向ければ、僕らも興味を持つ、ファンのみんなも興味を持ってくれる選手もたくさんいるんで、軸になっていける選手はサトシを中心にいますから。日本人選手の中でもライト級に挑戦してきてくれる選手をしっかり。今日のヤン坊もそうだったんですけど、しっかり磨き上げていけるように。今はフェザーが飛び抜けて熱があると思うんですけど、それは下の階級のバンタムもそうだし、ライトもそうだし。そういう意味では、メイド・イン・ジャパンで行く中で、圧倒的に日本人ファンの人たちから支持をしていただいている舞台ではあるので、当然、階級の軸になれる、世界と向き合えるファイターたち、そしてそういう選手が2人、3人、4人と育っていけるような環境を作っていきたいと、そう考えております」

――未来選手が、「平本選手とタイミング次第でやってもいいが、自分にメリットが無いので社長とお金の相談をします」と言っていた
「ハイ。すべて世の中はお金で動いていますので(笑)当然そういうことに。まあ、未来としてはそういうところでやるにしても割り切るというか、経済効果が本人に起きるんだったらと、言わんとすることはよく分かります。そこも含めて、もう少し、今日この場での答えは明確に出ないですけど、5月6日の試合も含めて、この先の6月、7月、9月、その先の大晦日に向けて、どうそれぞれの階級でドラマを進めていくかってところも、しっかりみんなで考えてまた発表していけるように準備していきたいと思います」

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